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終章「英雄、ガンプ・プファイト」
第三十八話:隷属の鎖
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そうしてガンプは二人のおっぱいに圧し潰されて、そのまま温泉で息絶えた……。
「ここらで仕掛けてくると思ったぜ」
……わけもなかった。
温泉に入った段階で、これはあまりにも怪しいと思ったガンプは、幻覚魔法をかけていたのだ。
ヴァルキュリアとプリシラは、幻覚の中でガンプを殺そうとしてお互いに抱きしめあっている。
最悪の百合シーンだった。
「やれやれ」
それにしても、単純に恥をそそごうとしたヴァルキュリアの考えはまだわかるが、プリシラの発想が怖すぎる。
プリシラはガンプのことを英雄と認めつつ、どうせガンプを生かしておいたら晩節を汚すから、ここらへんで始末しようと考えていたのだ。
温泉まで、さんざんガンプに尽くしてきたのは、せめて最後くらいい思いをさせてやろうという善意なのだろう。
もしかしたら、ガンプを亡き者にすることすら善意のつもりでやっているかもしれない。
宗教家らしい独善性は、なかなかに怖い女である。
「まあ、おかげで時間が稼げたんだけどな」
ガンプだって、ヴァルキュリアたちが大人しく約束を守って従順になるなんて思っちゃいない。
ダンジョンを回ったのは、これを作るためだったのだ。
ガンプは、脱衣所から首輪を三つ持ってくる。
そして、それをまず一番暴れそうなセイラに付けようとした瞬間。
「師匠、この首輪って何?」
ひょいっと、首輪をセイラに取り上げられた。
「お前、幻覚魔法は!」
臨戦体勢に入るガンプに、セイラはあー待った待ったと両手を前に突き出した。
「僕は師匠と争う気はないって」
「お前……」
ガンプは、ゴクリと喉を鳴らす。
「僕、これでも勇者なんだよね。あの二人はともかく、僕に同じ攻撃が二度聞くと思わないほうがいいよ」
「なるほどな」
一番の強敵は、やはりセイラだったってことか。
もちろん、ガンプはまだ奥の手を用意しているが、それがセイラに効くかどうかは微妙なところだ。
「マジで、幻覚は思わずキャンセルしちゃっただけだから、僕はほんとに師匠に逆らう気ないからね」
「あいつらとは、違うってことか」
「うん、だって僕師匠好きだもん」
「はぁ?」
一度殺そうとしておいて、あんな酷い裏切りをしておいて、今更好きだとか信じられるわけがない。
「ほんとだよ。前は、ああいう状況だったから仕方なくって言ったじゃん。姫様だって、師匠に逆らう気ないよ」
「エリザベート姫が、それこそ信じられない?」
ガンプが疑い深いので、セイラはじれったくなってくる。
「ねえ、この首輪。もしかして、僕の力を封じるやつとかだった?」
なるほど、魔王を封じる剣があるのだから、勇者の力を封じるアイテムもあると考えたのだろう。
「惜しいな、それは隷属の首輪と言って、所有者の言いなりになるものだ」
古代魔法文明では、そうやって蛮族の奴隷を管理していたらしい。
「じゃ、これでいい」
「お前……」
セイラは、隷属の首輪を自ら自分の首につけた。
「これで、師匠は安心して話できるんでしょ」
「あ、ああ……」
「あー心配だったら、二人にも先につけていいよ。僕はもう逆らおうにも逆らえないでしょ」
セイラは、仲間を売る真似までしてくる。
今度はガンプに乗り換えたから、仲間を裏切ってもいいというわけか。
このあたりのあっけらかんとした切り替えの速さ。
いかにも、セイラらしいと思える。
ヴァルキュリアと、プリシラにも隷属の首輪を付けて、ようやくガンプは落ち着いて話をする気になった。
「じゃあ、聞かせろよ。今更、俺を好きってどういうことだよ」
「だって師匠は、もう勇者やらなくていいって言ったじゃん。師匠は、最初から僕のためを思ってそうしてくれたんでしょう」
それは考えが穿ち過ぎだ。
「俺はただ、お前の才能を利用しただけだ」
「嘘だよ。勇者の力はまだ僕にある。僕を利用しようって人はいっぱいいるよ。エリザベート姫だってそうでしょ。でも、師匠はもうやらなくていいって言ってくれたじゃん」
ガンプがそうエリザベート姫に言ってくれたら、自分は故郷に帰ることができる。
そうセイラは言うのだ。
「まあ、たしかに……お前のためだよ。というか、最初はそんなことを考えてなかったけど、お前が勇者として育てたことで俺を恨んでると知って、少しだけ罪悪感を感じた」
だから、終わった後は自由に生きればいい。
自然にそういう言葉が出てきた。
「僕のお父さんが、僕の幼い頃に亡くなったのは知ってるよね」
「ああ、俺と出会ったころはもう亡くなってたな」
セイラの村は、美味しいリンゴが取れるくらいしか取り柄のない貧しい村だ。
神の啓示があって勇者となったセイラだが、その父親は決して強い男ではない。
若い頃、剣士を志して冒険者となり。
夢やぶれて貧しい村に戻ってきて、ただの村娘だったセイラの母親と結婚した、そんなどこにでもいるような男だ。
だから、ガンプもほんの少しシンパシーを感じていたりする。
柄にもなく、俺がセイラの父親に代わって、セイラを勇者に育ててやる。
なんてことを、粗末な墓に誓った記憶もある。
「僕はお父さんが大好きだった。気がついてない?」
「何がだ」
「ガンプは僕のお父さんにそっくりなんだよ」
「それは、ちょっとくるなあ……」
すでにヴァルキュリアや、プリシラと同じく、セイラにも手を出してしまっている。
それなのに、今更お父さんに似ているなんて言われても、どんな顔をしてセイラの父親の墓に参ればいいのか。
「エリザベート姫も、そうらしいよ」
「なんだと?」
「ガンプに負けた時に、お父さんと一緒のものを感じて好きになったって」
「二人揃ってファザコンかよ!」
わりと好きになられる理由が最悪すぎる。
いや、それ以前にこの話信じていいのか……。
しかし、セイラは自ら隷属の首輪をつけたわけで……。
「師匠。とりあえず湯冷めしちゃうから、もう一回ゆっくりお風呂入らない?」
「ああ、そうだな」
今考えても、どうも考えがまとまりそうにない。
とりあえずガンプの立てた策は上手くいっていて危険もないのだから、ゆっくり考えをまとめるべきだ。
「それとも、背中流そうか。お父さん?」
「俺が嫌がると思って、わざと言っただろ」
ハハッと、セイラはきれいな歯を見せて笑う。
「まったく……」
隷属の首輪はきちんと作動している。
つまり、セイラは悪気がなくて言っているということだ。
悪気がないのが一番厄介なんだよなあ。
「あれ、どうしたのお風呂入らないの?」
「背中流してくれるんだろ」
そう言って、ガンプは背中を見せる。
「はーい、ご主人様」
セイラはそう言ってまたいたずらっぽく笑うと、石鹸をタオルで泡立ててガンプの背中を洗うのだった。
「ここらで仕掛けてくると思ったぜ」
……わけもなかった。
温泉に入った段階で、これはあまりにも怪しいと思ったガンプは、幻覚魔法をかけていたのだ。
ヴァルキュリアとプリシラは、幻覚の中でガンプを殺そうとしてお互いに抱きしめあっている。
最悪の百合シーンだった。
「やれやれ」
それにしても、単純に恥をそそごうとしたヴァルキュリアの考えはまだわかるが、プリシラの発想が怖すぎる。
プリシラはガンプのことを英雄と認めつつ、どうせガンプを生かしておいたら晩節を汚すから、ここらへんで始末しようと考えていたのだ。
温泉まで、さんざんガンプに尽くしてきたのは、せめて最後くらいい思いをさせてやろうという善意なのだろう。
もしかしたら、ガンプを亡き者にすることすら善意のつもりでやっているかもしれない。
宗教家らしい独善性は、なかなかに怖い女である。
「まあ、おかげで時間が稼げたんだけどな」
ガンプだって、ヴァルキュリアたちが大人しく約束を守って従順になるなんて思っちゃいない。
ダンジョンを回ったのは、これを作るためだったのだ。
ガンプは、脱衣所から首輪を三つ持ってくる。
そして、それをまず一番暴れそうなセイラに付けようとした瞬間。
「師匠、この首輪って何?」
ひょいっと、首輪をセイラに取り上げられた。
「お前、幻覚魔法は!」
臨戦体勢に入るガンプに、セイラはあー待った待ったと両手を前に突き出した。
「僕は師匠と争う気はないって」
「お前……」
ガンプは、ゴクリと喉を鳴らす。
「僕、これでも勇者なんだよね。あの二人はともかく、僕に同じ攻撃が二度聞くと思わないほうがいいよ」
「なるほどな」
一番の強敵は、やはりセイラだったってことか。
もちろん、ガンプはまだ奥の手を用意しているが、それがセイラに効くかどうかは微妙なところだ。
「マジで、幻覚は思わずキャンセルしちゃっただけだから、僕はほんとに師匠に逆らう気ないからね」
「あいつらとは、違うってことか」
「うん、だって僕師匠好きだもん」
「はぁ?」
一度殺そうとしておいて、あんな酷い裏切りをしておいて、今更好きだとか信じられるわけがない。
「ほんとだよ。前は、ああいう状況だったから仕方なくって言ったじゃん。姫様だって、師匠に逆らう気ないよ」
「エリザベート姫が、それこそ信じられない?」
ガンプが疑い深いので、セイラはじれったくなってくる。
「ねえ、この首輪。もしかして、僕の力を封じるやつとかだった?」
なるほど、魔王を封じる剣があるのだから、勇者の力を封じるアイテムもあると考えたのだろう。
「惜しいな、それは隷属の首輪と言って、所有者の言いなりになるものだ」
古代魔法文明では、そうやって蛮族の奴隷を管理していたらしい。
「じゃ、これでいい」
「お前……」
セイラは、隷属の首輪を自ら自分の首につけた。
「これで、師匠は安心して話できるんでしょ」
「あ、ああ……」
「あー心配だったら、二人にも先につけていいよ。僕はもう逆らおうにも逆らえないでしょ」
セイラは、仲間を売る真似までしてくる。
今度はガンプに乗り換えたから、仲間を裏切ってもいいというわけか。
このあたりのあっけらかんとした切り替えの速さ。
いかにも、セイラらしいと思える。
ヴァルキュリアと、プリシラにも隷属の首輪を付けて、ようやくガンプは落ち着いて話をする気になった。
「じゃあ、聞かせろよ。今更、俺を好きってどういうことだよ」
「だって師匠は、もう勇者やらなくていいって言ったじゃん。師匠は、最初から僕のためを思ってそうしてくれたんでしょう」
それは考えが穿ち過ぎだ。
「俺はただ、お前の才能を利用しただけだ」
「嘘だよ。勇者の力はまだ僕にある。僕を利用しようって人はいっぱいいるよ。エリザベート姫だってそうでしょ。でも、師匠はもうやらなくていいって言ってくれたじゃん」
ガンプがそうエリザベート姫に言ってくれたら、自分は故郷に帰ることができる。
そうセイラは言うのだ。
「まあ、たしかに……お前のためだよ。というか、最初はそんなことを考えてなかったけど、お前が勇者として育てたことで俺を恨んでると知って、少しだけ罪悪感を感じた」
だから、終わった後は自由に生きればいい。
自然にそういう言葉が出てきた。
「僕のお父さんが、僕の幼い頃に亡くなったのは知ってるよね」
「ああ、俺と出会ったころはもう亡くなってたな」
セイラの村は、美味しいリンゴが取れるくらいしか取り柄のない貧しい村だ。
神の啓示があって勇者となったセイラだが、その父親は決して強い男ではない。
若い頃、剣士を志して冒険者となり。
夢やぶれて貧しい村に戻ってきて、ただの村娘だったセイラの母親と結婚した、そんなどこにでもいるような男だ。
だから、ガンプもほんの少しシンパシーを感じていたりする。
柄にもなく、俺がセイラの父親に代わって、セイラを勇者に育ててやる。
なんてことを、粗末な墓に誓った記憶もある。
「僕はお父さんが大好きだった。気がついてない?」
「何がだ」
「ガンプは僕のお父さんにそっくりなんだよ」
「それは、ちょっとくるなあ……」
すでにヴァルキュリアや、プリシラと同じく、セイラにも手を出してしまっている。
それなのに、今更お父さんに似ているなんて言われても、どんな顔をしてセイラの父親の墓に参ればいいのか。
「エリザベート姫も、そうらしいよ」
「なんだと?」
「ガンプに負けた時に、お父さんと一緒のものを感じて好きになったって」
「二人揃ってファザコンかよ!」
わりと好きになられる理由が最悪すぎる。
いや、それ以前にこの話信じていいのか……。
しかし、セイラは自ら隷属の首輪をつけたわけで……。
「師匠。とりあえず湯冷めしちゃうから、もう一回ゆっくりお風呂入らない?」
「ああ、そうだな」
今考えても、どうも考えがまとまりそうにない。
とりあえずガンプの立てた策は上手くいっていて危険もないのだから、ゆっくり考えをまとめるべきだ。
「それとも、背中流そうか。お父さん?」
「俺が嫌がると思って、わざと言っただろ」
ハハッと、セイラはきれいな歯を見せて笑う。
「まったく……」
隷属の首輪はきちんと作動している。
つまり、セイラは悪気がなくて言っているということだ。
悪気がないのが一番厄介なんだよなあ。
「あれ、どうしたのお風呂入らないの?」
「背中流してくれるんだろ」
そう言って、ガンプは背中を見せる。
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