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読者の感情を呼び起こさせる技法
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前回、読者の感情を呼び起こさせる村上春樹の話をちょっとしました。
これは本来文学の技法で、エンタメで多用するべきではないんですが、しかし話の冒頭などに使うと結構いい効果があります。
どうやって感情を呼び起こすかというと、相手に過去の記憶を想像させるんです。
想起という言い方をします。
例えば、夏の暑い日に冷たいビール(アルコールが苦手な人は、飲み物でもいいです)をキュッと一杯やる。
そのたまらない喉越しを想像させるシーンを書くと、読者はその感覚を思い出します。
人間の脳は、想像で考えていることと現実に起きていることの区別がつきません。
ですから、そのシーンを呼び覚ましたら、読者はそれにリアリティーを感じるわけです。
これは、五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)なんでもいいです。
ただ、前回天才くんが匂いの話をしていましたが、匂いは思い出させるのに手間がいるかなり高度な技術です。
まずは、暑い夏にキンキンに冷えた飲み物が心地良いくらいのほうが簡単だと思います。
ただ、この技術を冒頭に使うのは、「俺はこんな技術ができるぜすげーだろ」ということではないんです。
これを文学ではなく、エンタメで使うのは。
エンターテインメント、つまり読者を喜ばせるために使う意味があってのことです。
たとえばですね、キンキンに冷えたビールを一杯やる。
そのシーンがあった瞬間、人は自分が覚えている記憶が呼び覚まされて、主人公と感覚が同期(リンク)します。
そこで読者と主人公の感覚をリンクさせるというのが、エンタメでこの想起の技法を使う意味なんです。
感覚のリンクがあったあとは、読者は主人公と感覚がしばらくつながってますから、その後に起きた出来事を読者は我がことのように感じるんですね。
つまり、深い共感が必要とされる人情物の良い話などの前にやると、上手く話が刺さりやすくなるんです。
文学ではこういう技法を多用します。
なんでエンタメでそれをやってはいけないかというと、コストがかかりすぎるからなんですね。
このコストは作者の労力という意味ではなく、作品の分量は10万字で有限だってことです。
その十万字の範囲内で、話の共感だけでなくキャラクターを魅せるとかストーリーを魅せるとか色んな要素に割り振っていかなきゃいけないわけです。
文学みたいにやっていると、あっという間に容量を食い尽くされてしまうので、ここぞという時にだけ使いましょうってことですね。
エンタメでの例外は、料理物くらいかなと思います。
料理物は美味しい料理でリンクをかけて共感させ、そのあと人情物をやって感動させるというパターンだけでできてるので、どうやってもこれを多用することになります。
これは本来文学の技法で、エンタメで多用するべきではないんですが、しかし話の冒頭などに使うと結構いい効果があります。
どうやって感情を呼び起こすかというと、相手に過去の記憶を想像させるんです。
想起という言い方をします。
例えば、夏の暑い日に冷たいビール(アルコールが苦手な人は、飲み物でもいいです)をキュッと一杯やる。
そのたまらない喉越しを想像させるシーンを書くと、読者はその感覚を思い出します。
人間の脳は、想像で考えていることと現実に起きていることの区別がつきません。
ですから、そのシーンを呼び覚ましたら、読者はそれにリアリティーを感じるわけです。
これは、五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)なんでもいいです。
ただ、前回天才くんが匂いの話をしていましたが、匂いは思い出させるのに手間がいるかなり高度な技術です。
まずは、暑い夏にキンキンに冷えた飲み物が心地良いくらいのほうが簡単だと思います。
ただ、この技術を冒頭に使うのは、「俺はこんな技術ができるぜすげーだろ」ということではないんです。
これを文学ではなく、エンタメで使うのは。
エンターテインメント、つまり読者を喜ばせるために使う意味があってのことです。
たとえばですね、キンキンに冷えたビールを一杯やる。
そのシーンがあった瞬間、人は自分が覚えている記憶が呼び覚まされて、主人公と感覚が同期(リンク)します。
そこで読者と主人公の感覚をリンクさせるというのが、エンタメでこの想起の技法を使う意味なんです。
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