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十五話
私は身体が凍りついた。
「なんで……どうして、アンドレがここに……」
彼から離れるため、良くしてくれた大家さんの家を去ってここに引っ越してきたのに、この街は安全じゃなかったのか。
脚がガタガタと震え出す。
「それはこっちのセリフだぜ」
アンドレは肩をすくめて、やれやれと首を振った。
「公園の噴水が止まらないって苦情入ったんだよ。今日は日曜で人出が少ないから、オレがわざわざこんなところまで来るはめになったんじゃねぇか」
「公園……!」
紛れもなくリュシアンの仕業だ。
子どもたちが楽しんでいるからそのままにしてしまった。
「まさかお前がいると思わなかったから、ラッキーだったけどな」
アンドレはニヤニヤと笑った。
こちらにしてみれば、幸運でもなんでもない。
「私、急いでるの。用件は?」
「つれないなぁ」
アンドレは生け垣の椿の花をひとつもぎ取ると手のひらに乗せた。
「これが好き避けか」
「は?」
「全く、逃げても無駄だぜ。オレとお前は赤い糸で繋がっているんだ。今日はっきり分かった」
アンドレは自分自身に陶酔している。
好きって、誰が誰のことを好きって思っているのか。私がアンドレのことを好きだと思っているなら、とんだ見当違いだ。
「私は誰とも結婚しません」
「はぁ、強情だな。そんなんじゃモテねぇぞ」
「モテなくても大丈夫です」
男性に愛されることが女性の至上の喜びなんて、どこかの男が考えた幻だ。いい加減にしてほしい。
私は下を向いたまま、大きくため息をついた。
「私よりも美人で気の利く女の子を紹介してあげるから、私のことは放っておいて。どんな女の子が好みなの?」
「そうだな……」
アンドレはチラッと生け垣に目を向けると、おもむろに腰に差してある剣に手を当てた。
「オレは強い女が好きだ」
椿の枝が斜めにスッと切れ、彼は枝の先端をわざと内側にして自分の顔へ叩きつけた。
「なっ……!?」
尖った枝の切り口が彼の頬に傷をつけ、鮮血がたらりと顎を伝う。
「何してんの!?」
アンドレは薄ら笑いを浮かべると、通りにいる群衆に聞こえるくらいの大きな声で叫んだ。
「あーあ~! 困ったなぁ! 躾のなってない子どもはこれだからなぁ! 噴水の水も出しっぱなしで、カトレアは勝手に枯らすし。今度は攻撃されちゃったぜー。見てよ、この傷。男だったから良かったものの、もし嫁入り前女の子の顔に傷がついちゃったらどう責任取ってくれるのかなー!」
たまたま居合わせた人たちは、不思議そうに私たちを見ている。
「ちょっとやめて! 頬は自分でやったんじゃない!」
「でも噴水は確かだろう?」
私はうっと言葉に詰まった。
「噴水?」
「そういえばさっき出てたね」
「あれって夏季限定なのに、おかしいとは思ったんだよね」
人々は口々に話し出す。
好奇の目が、一斉に私とリュシアンに向けられる。
「どういうこと? 装置の故障じゃないの?」
「あの女性がやったの? なんのために?」
「パーティーとか」
「フラッシュモブとか?」
「アハハ、まさか」
手に汗が噴き出る。
魔法です、と言うわけにはいかない。
魔法使いがいると知れたら、リュシアンの生活は変わってしまう。何があっても転職が許されない王宮で働かされるかも知れないし、悪い人に捕まって犯罪に加担せざるを得なくなるかも知れない。自分で自由に生きることができなくなってしまうのだ。
考え込む私とは対照的に、アンドレは鼻歌交じりに足を鳴らしている。
「美人は好きだ。いい身体もあれば最高だな」
私の顎をクイッと持ち上げた。
「オレなら代わりに責任を取ってあげられないこともないんだぞ」
アンドレは下心がありそうないやらしい目を向けてきて、私は眉をひそめた。
「なんたって、騎士団の最高峰アルカナリア帝国第三騎士団に所属しているんだからな!」
鼻高々に述べれば、野次馬たちは拍手喝采だ。
「兄ちゃん、帝国騎士団だったのか」
「すごいわねぇ、頑張ってね!」
「あくしゅしてー!」
まるで英雄のような扱われ方だ。
「奥さん、未亡人なの? 結婚しちゃいなさいよ! こういうのはノリよ!」
「そうだ。騎士団てのは給料もいいんだろ? こんな優良物件なかなかないぞ!」
見知らぬ誰かがポンと肩を叩く。端から見れば、可哀想な親子を引き取ろうとしている、心の広い青年だ。他の誰かならこの流れも悪くないのかも知れない。でも、私は。
私は……どうしたいのだろう。
心の中で問いかける。
心臓が一定のリズムで脈を打っている。
「責任は取れるのか?」
アンドレは目を見開いて詰め寄った。
「お前は知らないだろうが、あの水は水資源が豊かな国から引いている。つまり金で買ってるんだ。お前のガキのせいでどれくらいの水が無駄になったんだろうなぁ? あ?」
「……っ!」
体格の良いアンドレが私を覆うように立ち塞がり、思わずリュシアンを抱きしめる。
子どもの戯れだと思っていたのに、そんなに怒らせるほどのことをしていたとは想定外だった。
私は頭が真っ白になった。
私の力じゃ、身体を売ったとしても払える額じゃない。
「えーと……」
良い解決策が浮かんで来ない。
在学中からスキルを磨き、仕事を始めて頑張ってきたのに、意味がないものになろうとは想像していいなかった。
前世のように窮屈な生活を送りたくなくて、両親やイヴァン、大家さんにも協力してもらって、ようやく手に入れた理想の生活だったのに、もうできないのかも知れない。
リュシアンが心配そうに私を見つめた。
「ごめんね、リュシアンは悪くないわよ……」
私がもっと念入りに調べておくべきだったのだ。
街のこと、人のこと、転生先であるアルカナリア帝国のこと。これまで面倒をかけてきた人たちの顔が次々と浮かび、目に涙が込み上げる。
「おう、そんなに嬉しいのか。オレとの結婚が」
アンドレは顔を傾け、唇を近づける。
私は目をぎゅっと目を閉じ、唇を結んだ。
身体なんか、いくらでもくれてやるわ。
リュシアンが幸せになれるなら、私なんか二の次で構わないもの。
……でも、今回は自由に生きてみたかった。
国境も門番も悠々と飛び越える鳥のように、好きな場所で好きな人たちと暮らしたかったわ……。
そのときである。
背後で低く艶やかな声がした。
「嬉しくないでしょ」
「なんで……どうして、アンドレがここに……」
彼から離れるため、良くしてくれた大家さんの家を去ってここに引っ越してきたのに、この街は安全じゃなかったのか。
脚がガタガタと震え出す。
「それはこっちのセリフだぜ」
アンドレは肩をすくめて、やれやれと首を振った。
「公園の噴水が止まらないって苦情入ったんだよ。今日は日曜で人出が少ないから、オレがわざわざこんなところまで来るはめになったんじゃねぇか」
「公園……!」
紛れもなくリュシアンの仕業だ。
子どもたちが楽しんでいるからそのままにしてしまった。
「まさかお前がいると思わなかったから、ラッキーだったけどな」
アンドレはニヤニヤと笑った。
こちらにしてみれば、幸運でもなんでもない。
「私、急いでるの。用件は?」
「つれないなぁ」
アンドレは生け垣の椿の花をひとつもぎ取ると手のひらに乗せた。
「これが好き避けか」
「は?」
「全く、逃げても無駄だぜ。オレとお前は赤い糸で繋がっているんだ。今日はっきり分かった」
アンドレは自分自身に陶酔している。
好きって、誰が誰のことを好きって思っているのか。私がアンドレのことを好きだと思っているなら、とんだ見当違いだ。
「私は誰とも結婚しません」
「はぁ、強情だな。そんなんじゃモテねぇぞ」
「モテなくても大丈夫です」
男性に愛されることが女性の至上の喜びなんて、どこかの男が考えた幻だ。いい加減にしてほしい。
私は下を向いたまま、大きくため息をついた。
「私よりも美人で気の利く女の子を紹介してあげるから、私のことは放っておいて。どんな女の子が好みなの?」
「そうだな……」
アンドレはチラッと生け垣に目を向けると、おもむろに腰に差してある剣に手を当てた。
「オレは強い女が好きだ」
椿の枝が斜めにスッと切れ、彼は枝の先端をわざと内側にして自分の顔へ叩きつけた。
「なっ……!?」
尖った枝の切り口が彼の頬に傷をつけ、鮮血がたらりと顎を伝う。
「何してんの!?」
アンドレは薄ら笑いを浮かべると、通りにいる群衆に聞こえるくらいの大きな声で叫んだ。
「あーあ~! 困ったなぁ! 躾のなってない子どもはこれだからなぁ! 噴水の水も出しっぱなしで、カトレアは勝手に枯らすし。今度は攻撃されちゃったぜー。見てよ、この傷。男だったから良かったものの、もし嫁入り前女の子の顔に傷がついちゃったらどう責任取ってくれるのかなー!」
たまたま居合わせた人たちは、不思議そうに私たちを見ている。
「ちょっとやめて! 頬は自分でやったんじゃない!」
「でも噴水は確かだろう?」
私はうっと言葉に詰まった。
「噴水?」
「そういえばさっき出てたね」
「あれって夏季限定なのに、おかしいとは思ったんだよね」
人々は口々に話し出す。
好奇の目が、一斉に私とリュシアンに向けられる。
「どういうこと? 装置の故障じゃないの?」
「あの女性がやったの? なんのために?」
「パーティーとか」
「フラッシュモブとか?」
「アハハ、まさか」
手に汗が噴き出る。
魔法です、と言うわけにはいかない。
魔法使いがいると知れたら、リュシアンの生活は変わってしまう。何があっても転職が許されない王宮で働かされるかも知れないし、悪い人に捕まって犯罪に加担せざるを得なくなるかも知れない。自分で自由に生きることができなくなってしまうのだ。
考え込む私とは対照的に、アンドレは鼻歌交じりに足を鳴らしている。
「美人は好きだ。いい身体もあれば最高だな」
私の顎をクイッと持ち上げた。
「オレなら代わりに責任を取ってあげられないこともないんだぞ」
アンドレは下心がありそうないやらしい目を向けてきて、私は眉をひそめた。
「なんたって、騎士団の最高峰アルカナリア帝国第三騎士団に所属しているんだからな!」
鼻高々に述べれば、野次馬たちは拍手喝采だ。
「兄ちゃん、帝国騎士団だったのか」
「すごいわねぇ、頑張ってね!」
「あくしゅしてー!」
まるで英雄のような扱われ方だ。
「奥さん、未亡人なの? 結婚しちゃいなさいよ! こういうのはノリよ!」
「そうだ。騎士団てのは給料もいいんだろ? こんな優良物件なかなかないぞ!」
見知らぬ誰かがポンと肩を叩く。端から見れば、可哀想な親子を引き取ろうとしている、心の広い青年だ。他の誰かならこの流れも悪くないのかも知れない。でも、私は。
私は……どうしたいのだろう。
心の中で問いかける。
心臓が一定のリズムで脈を打っている。
「責任は取れるのか?」
アンドレは目を見開いて詰め寄った。
「お前は知らないだろうが、あの水は水資源が豊かな国から引いている。つまり金で買ってるんだ。お前のガキのせいでどれくらいの水が無駄になったんだろうなぁ? あ?」
「……っ!」
体格の良いアンドレが私を覆うように立ち塞がり、思わずリュシアンを抱きしめる。
子どもの戯れだと思っていたのに、そんなに怒らせるほどのことをしていたとは想定外だった。
私は頭が真っ白になった。
私の力じゃ、身体を売ったとしても払える額じゃない。
「えーと……」
良い解決策が浮かんで来ない。
在学中からスキルを磨き、仕事を始めて頑張ってきたのに、意味がないものになろうとは想像していいなかった。
前世のように窮屈な生活を送りたくなくて、両親やイヴァン、大家さんにも協力してもらって、ようやく手に入れた理想の生活だったのに、もうできないのかも知れない。
リュシアンが心配そうに私を見つめた。
「ごめんね、リュシアンは悪くないわよ……」
私がもっと念入りに調べておくべきだったのだ。
街のこと、人のこと、転生先であるアルカナリア帝国のこと。これまで面倒をかけてきた人たちの顔が次々と浮かび、目に涙が込み上げる。
「おう、そんなに嬉しいのか。オレとの結婚が」
アンドレは顔を傾け、唇を近づける。
私は目をぎゅっと目を閉じ、唇を結んだ。
身体なんか、いくらでもくれてやるわ。
リュシアンが幸せになれるなら、私なんか二の次で構わないもの。
……でも、今回は自由に生きてみたかった。
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