グラジオラスの恋

ノクス

文字の大きさ
9 / 10

9

しおりを挟む
「や、はなせってば……ぁ……っ、」
「無理……っ、」
懇願するユキオを一蹴するとスピードを落とすことなく一気に責め立てる。
それに翻弄されて目を見開くのを食い入るように見つめた。
「ン……っあ゛ぁ!」
イく瞬間、ボロリと目尻から涙が零れる。はあはあと息を荒げる顔が色っぽい。
そこでようやく拘束していた腕を解いた。流石にイった直後だからか、暴れる様子もなく解かれたままくたりと腕を投げ出す。
真っ赤に火照るユキオの頬をついまじまじと見ているとユキオは静かに起き上がった。
思わず支えようと腰に手を伸ばしたが、ユキオはなぜかそのままタイガの方へと身体を寄せてくる。
密着した体勢で胸元に手をつかれついドキッとして後ろへと仰け反ると、それを待っていたかの様に今度はユキオの方がタイガに乗り上げた。
「……っ、おい。何してんだ!」
「お前が、俺にしたことだよ」
頬を真っ赤に染めながらもユキオの顔は怒気に満ちている。余程恥ずかしかったのか、耳まで真っ赤だ。
しかしそれを指摘すればタダでは済まないだろう。なのでそこには触れずタイガが謝罪を口にした。
「悪かったって!」
「んなもんで済ませるか!」
かちゃかちゃとタイガのベルトを緩めモノを取り出そうとするので慌てて止めにかかる。が、痛いほど張り詰めたそこを思いっきり掴まれて思わずすくみ上った。
「っ、う……っ!」
「ヘタレは大人しくしてろ」
取り出された息子は自分で見るのも久しぶりな程成長していた。
――ていうか勃ち過ぎじゃね?
自慰する時でもこんなになったことなどない。
自分で自分にドン引きしているとユキオの口が思わずヒクついたのが見えた。
「でか……っ」
改めて言われるといたたまれないから言わないでほしい。
何より綺麗なユキオの顔と並べるには凶悪すぎる。しかしそれはそれで興奮するのだから目も当てられない。
思わずタイガは自身の顔を片手で覆った。
赤くなったのが分かったのか、ユキオはこちらを試す様に亀頭付近をスリスリと撫でる。
「……っ、ホント勘弁して」
只でさえ限界だというのに焦らされたのでは堪らない。
思わず顔をしかめるがユキオはそれを鼻で笑った。
「お前に拒否権なんかないだろ」
そう言って先端をグリグリと撫でる。
「……っぁ、く」
その反応に気を良くしたのか、ユキオは手に取ると上下に扱き上げた。躊躇することなく握られたことに驚いたが、そもそも自分も同じことをしたので人のことは言えない。

「……は、ユキオ……っ」
思わず息を詰めるとクスリと笑われる。
ユキオはそのままゆっくりと上下に扱き上げた。ただ上下するだけでなく、手首を回すようにして厭らしく擦り上げる。
真っ白な手がタイガの出すカウパーに濡れてテラテラと光っているのが見えた。
タイガの顔を見ながら時折先端を包み込み回すようにして撫で上げる。
ユキオの手の中でタイガのペニスがクチュクチュと卑猥な音を立てた。
ビクビクと手の中のものが脈打ち、感じ入ってくるとユキオは無情にも手を止める。
ひとしきり落ち着いてくるとまたそれを繰り返した。

イカせる為の動きではなく、完全に弄ぶその動きにタイガは眉根を寄せて息を荒げる。
「ユキオ……っ、焦らすなよ……、」
「知らない。勝手にイケば?」
心底冷めた冷ややかな視線を寄越すが、目の奥には爛々とした劣情が見え隠れする。
んな顔するならやるなよとは思うものの、最初にしたのはタイガの方だ。
片手で顔を覆いながらあー、とかうー、などと言葉にならない声を上げているとクスクスと笑われた。
最初はそれでも我慢したのだ。顔を覗き込んでくるユキオの視線を避けながら自身の欲情を馬鹿みたいに耐えた。

しかしユキオの白くて長い指が絡みつくのを見ているとどうしようもなく胸がざわついて我慢が効かない。
どうにもならなくなったタイガは腹筋だけで起き上がるとユキオの腰を引っ掴み自身の方へと引き寄せた。
突然のことにビクンとユキオが肩を跳ねさせたがもう遅い。
「ちょ……ひぁ……っ!」
ユキオのペニスを取り出すと自身のぐちゃぐちゃに濡れたペニスと無理やり合わせる。それをユキオへと持たせるとその上から自分の手を重ねて上下させた。
「っ、ぁあ゛……っ!や、タイガ!手ぇはなし……ぁっ!」
「ユキ、オ……っ、ゆきお……っ!」
身体を寄せ、耳元でうわ言のように名前を呼ぶと手の中のものがビクビクと反応を返してきた。
それを感じながらも息を荒くしてユキオの喘ぎ声に耳を傾ける。
気持ちよくて何も考えられない。
ただただ目の前のあられもない姿を見ながらひたすら喘ぎ声を追い掛けるように手を動かした。
「あ……!あ゛ぁ……っ!」
顔を背けながらも一度声を出してしまうとどうにも我慢出来ないらしく、綺麗な形の唇から喘ぎ声が漏れる。
「ユキオ……こっち向けって……っ、」
顔が見たくてそう声を掛けるがユキオはなかなかこちらを見ない。
それに焦れてユキオのペニスの先端を親指でグリグリと押した。
「ひ、あ゛ぁ!ばっか……っ!!」
力が入らないのか、ユキオの体勢が崩れる。
それに半分覆いかぶさるようにしながら手の動きは止めなかった。というより、最早止まれない。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

番を拒み続けるΩと、執着を隠しきれないαが同じ学園で再会したら逃げ場がなくなった話 ――優等生αの過保護な束縛は恋か支配か

雪兎
BL
第二性が存在する世界。 Ωであることを隠し、平穏な学園生活を送ろうと決めていた転校生・湊。 しかし入学初日、彼の前に現れたのは―― 幼い頃に「番になろう」と言ってきた幼馴染のα・蓮だった。 成績優秀、容姿端麗、生徒から絶大な信頼を集める完璧なα。 だが湊だけが知っている。 彼が異常なほど執着深いことを。 「大丈夫、全部管理してあげる」 「君が困らないようにしてるだけだよ」 座席、時間割、交友関係、体調管理。 いつの間にか整えられていく環境。 逃げ場のない距離。 番を拒みたいΩと、手放す気のないα。 これは保護か、それとも束縛か。 閉じた学園の中で、二人の関係は静かに歪み始める――。

邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ

BL
鍛えられた肉体、高潔な魂―― それは選ばれし“供物”の条件。 山奥の男子校「平坂学園」で、新任教師・高尾雄一は静かに歪み始める。 見えない視線、執着する生徒、触れられる肉体。 誇り高き男は、何に屈し、何に縋るのか。 心と肉体が削がれていく“儀式”が、いま始まる。

執着

紅林
BL
聖緋帝国の華族、瀬川凛は引っ込み思案で特に目立つこともない平凡な伯爵家の三男坊。だが、彼の婚約者は違った。帝室の血を引く高貴な公爵家の生まれであり帝国陸軍の将校として目覚しい活躍をしている男だった。

後宮の男妃

紅林
BL
碧凌帝国には年老いた名君がいた。 もう間もなくその命尽きると噂される宮殿で皇帝の寵愛を一身に受けていると噂される男妃のお話。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

従僕に溺愛されて逃げられない

大の字だい
BL
〈従僕攻め×強気受け〉のラブコメ主従BL! 俺様気質で傲慢、まるで王様のような大学生・煌。 その傍らには、当然のようにリンがいる。 荷物を持ち、帰り道を誘導し、誰より自然に世話を焼く姿は、周囲から「犬みたい」と呼ばれるほど。 高校卒業間近に受けた突然の告白を、煌は「犬として立派になれば考える」とはぐらかした。 けれど大学に進学しても、リンは変わらず隣にいる。 当たり前の存在だったはずなのに、最近どうも心臓がおかしい。 居なくなると落ち着かない自分が、どうしても許せない。 さらに現れた上級生の熱烈なアプローチに、リンの嫉妬は抑えきれず――。 主従なのか、恋人なのか。 境界を越えたその先で、煌は思い知らされる。 従僕の溺愛からは、絶対に逃げられない。

創作BL短編集

さるやま
BL
短編まとめました。 美形×平凡、ヤンデレ、執着・溺愛攻め多め

2度目の恋 ~忘れられない1度目の恋~

青ムギ
BL
「俺は、生涯お前しか愛さない。」 その言葉を言われたのが社会人2年目の春。 あの時は、確かに俺達には愛が存在していた。 だが、今はー 「仕事が忙しいから先に寝ててくれ。」 「今忙しいんだ。お前に構ってられない。」 冷たく突き放すような言葉ばかりを言って家を空ける日が多くなる。 貴方の視界に、俺は映らないー。 2人の記念日もずっと1人で祝っている。 あの人を想う一方通行の「愛」は苦しく、俺の心を蝕んでいく。 そんなある日、体の不調で病院を受診した際医者から余命宣告を受ける。 あの人の電話はいつも着信拒否。診断結果を伝えようにも伝えられない。 ーもういっそ秘密にしたまま、過ごそうかな。ー ※主人公が悲しい目にあいます。素敵な人に出会わせたいです。 表紙のイラストは、Picrew様の[君の世界メーカー]マサキ様からお借りしました。

処理中です...