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第15章 ベンチのドラゴン
第89話 万能薬
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「くん、くん、この匂いはスライムだな」
ダッセンか。
相変わらず変態チックな奴だ。
ベンチの上にいるティの隣にどかっと腰を下ろした。
「お前は気楽で良いよな」
こいつも悩み事か。
言ってみろ聞くだけなら聞いてやる。
「いや、もてないのは分かっているんだ。でも、夢を見たっていいじゃないか」
失恋でもしたのか。
いくら魔法が万能でも、もてる様になる呪文は開発できないな。
「カンニングを見破る手腕だけは自信があったんだけどな。自信を失ったって愚痴をこぼしたら、スーララちゃんに少し嫌われた。ミニアに会ってからというもの不運の連続だ」
いや、それは関係ないと思うぞ。
ティに意思表示が出来ればな。
間違いを正してやれるのに。
スライムって液体だよな。
魔石ポーションを飲ませたらティにも魔道具が使えないかな。
何の魔法が良いかな。
やっぱり意思表示かな。
俺からの伝言を経由するなんてどうかな。
ちょっと考えてみるか。
void main(void)
{
TEL *tp; /*伝言魔法の定義*/
tp=topen("トリニモイカイチ"); /*ティの回線を開く*/
char s[256];
while(tgets(s,256,tp)!= NULL){ /*伝言の読み込み*/
printf("%s\n",s); /*読み取った伝言を表示*/
}
tclose(tp); /*回線閉じる*/
}
うん、こんなのでどうだ。
問題はティが体の中の魔石ポーションを使えるかだな。
「ちょっと。ちょっと。おい、聞いてるのか」
ダッセンの言うことなんか、これっぽっちも頭になかった。
何気に鋭い奴だな。
俺が聞いていないのを察知するなんて。
分かったよ聞いてやるよ。
「いいよ帰る」
なんだよ。せっかく聞いてやろうってのに。
すねやがって。
去って行くダッセンの背中を見送った。
次の日。
ティは昨日と同じ様に近接魔法学の授業に置いてけぼりにされた。
別に良いんだが、誰かこないかな。
おお、昨日に引き続きダッセンか。
「びえーん。スーララちゃんに完全に振られちまった。この世の終わりだ」
「女なんて星の数ほどいるさ」
俺は伝言を送りティは中継して文字を出した。
ティに魔石ポーションを飲ませて起動する実験は成功した。
ただ、魔石ポーションは数時間立つと消化されてしまう。
飲ませた物を消化せずに待てとは言えない。
言ったとして理解できるかどうか。
魔石ポーションの起動はティが体の中の異物を探ると起動する。
ティに食った物を探れという行動を覚えさせる事ができた。
「ス、ス、スライムが喋ったー!!」
「そんな訳ないだろ。ミニアの師匠だよ」
「でもどうやって」
ダッセンはスライムを持ち上げると透かして中を調べた。
「中には何も飲み込んでない」
「当たり前だよ秘術で中継しているだけだ」
「はっ、これを使えばカンニングも思いのまま。でも、目立つよな。いや、空中に出さなくても伝える方法があるのかも」
ダッセンは完全に振られた事を忘れて、解明するために必死になっている。
「元気が出たようだな」
「そういえば完全にスーララちゃんの事を忘れてた」
「金貨10枚の仕事をしてみないか」
「やる。やって、ぱーっと飲みに行くぞ」
「おっ、来た来た」
こちらに講義を終えたミニアがやってくるのが見えた。
「ダッセン、実験台になってくれるのよね」
とミニア。
「えっ、金貨十枚の仕事って実験台」
「大丈夫、痛くないから」
そう文字を出した。
「そうそう。ポーションを飲むだけだから。動物では大丈夫だったから」
「くそう、やってやる」
そう言ってダッセンは差し出されたポーションをあおった。
「飲んだポーションの魔道具を起動する要領で使え。兎にも使えたんだから、出来るはずだ」
「えっ、このポーションは魔道具なのか。こうかな」
ダッセンの目の前に水球が現れて落ちた。
成功したな。
「これって、万能薬なんじゃないか」
そんな話もあったな。
これが万能薬か。
言われてみれば魔法で出来ることは全て可能だ。
キャラナっていったい何者。
「えーと、口外しないように。言いふらすと恐い人達が寄って来る」
文字を出した。
「そうか、ミニアはこれを使ってカンニングしたんだな。あれ何かおかしい。実験台って事は初めて使うって事だよな。分かったぞ。これの完成品を貰ってカンニングしたんだ。その完成品を解析してさっき飲んだポーションが出来たに違いない」
興奮した様子で喋り捲るダッセン。
ダッセンよ、全然かすりもしていない。
「口外は駄目だぞ」
俺は念を押した。
「はっ、ある亡国の姫が暗部を使ってその万能薬の製法を盗んだって噂は本当だったのか。じゃあ恐い人って。喋りません。口が裂けても喋りません」
こんな奴に秘密をばらしてよかったのか。
でも、人体実験しない事にはおっかくていざという時に使えない。
いざとなればダッセンには新しい人生を送ってもらおう。
リトワース人に世話を頼めばいいようにしてくれるはずさ。
ダッセンか。
相変わらず変態チックな奴だ。
ベンチの上にいるティの隣にどかっと腰を下ろした。
「お前は気楽で良いよな」
こいつも悩み事か。
言ってみろ聞くだけなら聞いてやる。
「いや、もてないのは分かっているんだ。でも、夢を見たっていいじゃないか」
失恋でもしたのか。
いくら魔法が万能でも、もてる様になる呪文は開発できないな。
「カンニングを見破る手腕だけは自信があったんだけどな。自信を失ったって愚痴をこぼしたら、スーララちゃんに少し嫌われた。ミニアに会ってからというもの不運の連続だ」
いや、それは関係ないと思うぞ。
ティに意思表示が出来ればな。
間違いを正してやれるのに。
スライムって液体だよな。
魔石ポーションを飲ませたらティにも魔道具が使えないかな。
何の魔法が良いかな。
やっぱり意思表示かな。
俺からの伝言を経由するなんてどうかな。
ちょっと考えてみるか。
void main(void)
{
TEL *tp; /*伝言魔法の定義*/
tp=topen("トリニモイカイチ"); /*ティの回線を開く*/
char s[256];
while(tgets(s,256,tp)!= NULL){ /*伝言の読み込み*/
printf("%s\n",s); /*読み取った伝言を表示*/
}
tclose(tp); /*回線閉じる*/
}
うん、こんなのでどうだ。
問題はティが体の中の魔石ポーションを使えるかだな。
「ちょっと。ちょっと。おい、聞いてるのか」
ダッセンの言うことなんか、これっぽっちも頭になかった。
何気に鋭い奴だな。
俺が聞いていないのを察知するなんて。
分かったよ聞いてやるよ。
「いいよ帰る」
なんだよ。せっかく聞いてやろうってのに。
すねやがって。
去って行くダッセンの背中を見送った。
次の日。
ティは昨日と同じ様に近接魔法学の授業に置いてけぼりにされた。
別に良いんだが、誰かこないかな。
おお、昨日に引き続きダッセンか。
「びえーん。スーララちゃんに完全に振られちまった。この世の終わりだ」
「女なんて星の数ほどいるさ」
俺は伝言を送りティは中継して文字を出した。
ティに魔石ポーションを飲ませて起動する実験は成功した。
ただ、魔石ポーションは数時間立つと消化されてしまう。
飲ませた物を消化せずに待てとは言えない。
言ったとして理解できるかどうか。
魔石ポーションの起動はティが体の中の異物を探ると起動する。
ティに食った物を探れという行動を覚えさせる事ができた。
「ス、ス、スライムが喋ったー!!」
「そんな訳ないだろ。ミニアの師匠だよ」
「でもどうやって」
ダッセンはスライムを持ち上げると透かして中を調べた。
「中には何も飲み込んでない」
「当たり前だよ秘術で中継しているだけだ」
「はっ、これを使えばカンニングも思いのまま。でも、目立つよな。いや、空中に出さなくても伝える方法があるのかも」
ダッセンは完全に振られた事を忘れて、解明するために必死になっている。
「元気が出たようだな」
「そういえば完全にスーララちゃんの事を忘れてた」
「金貨10枚の仕事をしてみないか」
「やる。やって、ぱーっと飲みに行くぞ」
「おっ、来た来た」
こちらに講義を終えたミニアがやってくるのが見えた。
「ダッセン、実験台になってくれるのよね」
とミニア。
「えっ、金貨十枚の仕事って実験台」
「大丈夫、痛くないから」
そう文字を出した。
「そうそう。ポーションを飲むだけだから。動物では大丈夫だったから」
「くそう、やってやる」
そう言ってダッセンは差し出されたポーションをあおった。
「飲んだポーションの魔道具を起動する要領で使え。兎にも使えたんだから、出来るはずだ」
「えっ、このポーションは魔道具なのか。こうかな」
ダッセンの目の前に水球が現れて落ちた。
成功したな。
「これって、万能薬なんじゃないか」
そんな話もあったな。
これが万能薬か。
言われてみれば魔法で出来ることは全て可能だ。
キャラナっていったい何者。
「えーと、口外しないように。言いふらすと恐い人達が寄って来る」
文字を出した。
「そうか、ミニアはこれを使ってカンニングしたんだな。あれ何かおかしい。実験台って事は初めて使うって事だよな。分かったぞ。これの完成品を貰ってカンニングしたんだ。その完成品を解析してさっき飲んだポーションが出来たに違いない」
興奮した様子で喋り捲るダッセン。
ダッセンよ、全然かすりもしていない。
「口外は駄目だぞ」
俺は念を押した。
「はっ、ある亡国の姫が暗部を使ってその万能薬の製法を盗んだって噂は本当だったのか。じゃあ恐い人って。喋りません。口が裂けても喋りません」
こんな奴に秘密をばらしてよかったのか。
でも、人体実験しない事にはおっかくていざという時に使えない。
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