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プロローグ
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しおりを挟む「助けて…助けて…誰か……神様……ッ」
恐怖のあまり腰を抜かしてしまっている少女の目の前には、見たこともない怪物が立っており、怯える彼女をまるで嘲笑うかの様にゆっくりと近づいている。
その怪物の大きさは大人の男性と同じくらいであろうか。
2mはなさそうではあるが、二本足で立っており、全身が黒い肌で覆われている。
特筆すべきはその両腕、手の先が鋭い刃物のようになっており、その腕を振るえば少女の身体を両断することは簡単だろう。
その光景を木に隠れながらじっと息を潜めながら1人の男ががばれないように遠くから見つめていた。
「はぁ…はぁ………なんなんだよ…あれ……」
自分の存在がバレたらすぐにあの怪物に殺されてしまう。
それが分かっていながらも口から恐怖が言葉となり出てきてしまう。
震える身体を押し殺して、自分の存在がバレない事を祈りながら、彼はじっと息を潜めている。
(一体なんだ…あんな生物見たことないぞ…)
その怪物は今までの人生で見たこともないものであった。
生物ではあるのだろう。
しかし、やつからは生物特有の雰囲気が感じられない。
まるで機械の様な無機質な存在感を感じさせられる。
(ってかなんなんだよ!!なんで俺は今なんでこんな状況に巻き込まれてんだよ!!)
青年は心の中で悪態をつきながらも、どうにかしてあの少女を助けられないか考えていた。
手元にあるもので使えそうなものは、先程自分が起きた時横にあった戦国時代を彷彿とさせる日本刀。
あの怪物の移動速度は分からないが、少女は腰を抜かしてしまっており、すぐに動けるかはわからない。自分が時間を稼いで逃げたとしてもすぐに追いつかれる可能性も高いだろう。
(つまり………結局やるしかないってことかよ…)
男は覚悟を決め、日本刀の柄を両手で力強く握りしめる。
想像よりもよっぽど重いんだよな、と恐怖を感じながらも冷静な自分がいる事に安心を覚える。
「……よし……いくかっ………」
神城優希は覚悟をきめ、背後からその怪物に飛びかかり刀を振り下ろした。
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