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本編
第18話 自炊
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英弘8(2026)年7月
理仁親王は試験期間が終了し、帰省の用意を進めていた。ちょうど兄一家が帰国する時期と重なるものの(特に兄の健仁とは)極力関わらないように努める予定である。
そして着替え等の用意を済ませていた彼はお土産を用意していた。それは...
「よし、こんな感じで良いかな?」
彼が作っているのはポテトサラダ。セカンドハウスでの二拠点生活が始まったのを機に自炊を始めたのだがすっかりハマってしまい、秋には栗ご飯を作ったりして季節の食べ物を自分で作っては楽しんでいた。
今回はスーパーで購入した野菜で作ったが赤坂御用地で栽培している野菜を持って行くこともある。
作った料理は写真を撮って家族や友人に送っている。栗の皮むきも大変ではあったが、栗ご飯の写真を送った際、徳川佐喜子から「理仁君凄いね!」と称賛され大変嬉しかった事を覚えている。
時には友人達と楽しんだり、自分で料理アプリを駆使して検索した料理にトライしてみたりと着実に”自炊系男子”として歩んでいた。
彼が東京に戻るのは明日。今日の晩御飯用のポテトサラダをお皿に盛りつけると、残った分をタッパーに詰め冷蔵庫で冷やす。そして、保冷機能付きのエコバッグを用意した。明日これを家族に渡すつもりだ。
その後、ポテトサラダと合わせて別の料理も作ることにした。
鶏モモ肉1枚とキャベツを1玉、にんにく、こんぶだし、鶏がらスープ、塩、醤油、鷹の爪を鍋に入れて押し込んで作るシンプルながらもヘルシーで美味しい鶏キャベツ鍋である。
インターネット上で話題となり、理仁も挑戦しようと思ったのだ。
「信じてるからな...」
彼はお約束のセリフを呟くと鍋の蓋で具材を押し込んでいく。20分ほど煮込んでいると鶏キャベツ鍋が完成した。
ご飯をお椀によそいで、ポテトサラダと鶏キャベツ鍋の写真を撮る。
そしてスマートフォンで家族のグループチャットに写真と『ネットで話題の鶏キャベツ鍋作ってみた』とメッセージを送る。
すぐに既読が付き、メッセージが届く。
誠子:美味しそう!また料理の腕上がったね!
紗栄子:一人暮らしを始めてからどんどん料理のレパートリーが増えてるわね、嬉しいわ
葛城宮:本当に美味しそうだな。また私も作ってみようと思う。
家族からの評判は上々だ。
その後、彼は意を決して学友グループのチャットにも送った。
智久(近衛智久):うおー!すげー!メッチャ凝ってるじゃん!
明子(二条明子):ホントだ!おっさんスゴ~イ!
佐喜子:理仁君こういうのも作れるんだね!
明子:私ら基本学食かバイトの従業員割だもんね~!
智久:俺らも自炊してみるか
明子:賛成~
佐喜子:私も~
友人達は口々に自分も自炊をしようと決意を固めているようだ。
その反応に満足すると彼は食事を始める。
鶏キャベツ鍋を口に運ぶと余りの美味しさに「うっま...」と声が出てしまう。
「ご飯ともよく合うし材料も安いしこりゃリピート確定だわ」
そう満足そうに呟くと彼は箸を進めた。
自分で作った料理の美味しさはなるべく関わらない様に努めていた兄との確執がすぐそこまで迫っている事を忘れさせてくれるほどだった。
しかし、彼は明日物心ついた頃から溜め込んでいた内なる不満を解放することとなる。それは本人すらもこの時にはまだ知る由もなかった。
理仁親王は試験期間が終了し、帰省の用意を進めていた。ちょうど兄一家が帰国する時期と重なるものの(特に兄の健仁とは)極力関わらないように努める予定である。
そして着替え等の用意を済ませていた彼はお土産を用意していた。それは...
「よし、こんな感じで良いかな?」
彼が作っているのはポテトサラダ。セカンドハウスでの二拠点生活が始まったのを機に自炊を始めたのだがすっかりハマってしまい、秋には栗ご飯を作ったりして季節の食べ物を自分で作っては楽しんでいた。
今回はスーパーで購入した野菜で作ったが赤坂御用地で栽培している野菜を持って行くこともある。
作った料理は写真を撮って家族や友人に送っている。栗の皮むきも大変ではあったが、栗ご飯の写真を送った際、徳川佐喜子から「理仁君凄いね!」と称賛され大変嬉しかった事を覚えている。
時には友人達と楽しんだり、自分で料理アプリを駆使して検索した料理にトライしてみたりと着実に”自炊系男子”として歩んでいた。
彼が東京に戻るのは明日。今日の晩御飯用のポテトサラダをお皿に盛りつけると、残った分をタッパーに詰め冷蔵庫で冷やす。そして、保冷機能付きのエコバッグを用意した。明日これを家族に渡すつもりだ。
その後、ポテトサラダと合わせて別の料理も作ることにした。
鶏モモ肉1枚とキャベツを1玉、にんにく、こんぶだし、鶏がらスープ、塩、醤油、鷹の爪を鍋に入れて押し込んで作るシンプルながらもヘルシーで美味しい鶏キャベツ鍋である。
インターネット上で話題となり、理仁も挑戦しようと思ったのだ。
「信じてるからな...」
彼はお約束のセリフを呟くと鍋の蓋で具材を押し込んでいく。20分ほど煮込んでいると鶏キャベツ鍋が完成した。
ご飯をお椀によそいで、ポテトサラダと鶏キャベツ鍋の写真を撮る。
そしてスマートフォンで家族のグループチャットに写真と『ネットで話題の鶏キャベツ鍋作ってみた』とメッセージを送る。
すぐに既読が付き、メッセージが届く。
誠子:美味しそう!また料理の腕上がったね!
紗栄子:一人暮らしを始めてからどんどん料理のレパートリーが増えてるわね、嬉しいわ
葛城宮:本当に美味しそうだな。また私も作ってみようと思う。
家族からの評判は上々だ。
その後、彼は意を決して学友グループのチャットにも送った。
智久(近衛智久):うおー!すげー!メッチャ凝ってるじゃん!
明子(二条明子):ホントだ!おっさんスゴ~イ!
佐喜子:理仁君こういうのも作れるんだね!
明子:私ら基本学食かバイトの従業員割だもんね~!
智久:俺らも自炊してみるか
明子:賛成~
佐喜子:私も~
友人達は口々に自分も自炊をしようと決意を固めているようだ。
その反応に満足すると彼は食事を始める。
鶏キャベツ鍋を口に運ぶと余りの美味しさに「うっま...」と声が出てしまう。
「ご飯ともよく合うし材料も安いしこりゃリピート確定だわ」
そう満足そうに呟くと彼は箸を進めた。
自分で作った料理の美味しさはなるべく関わらない様に努めていた兄との確執がすぐそこまで迫っている事を忘れさせてくれるほどだった。
しかし、彼は明日物心ついた頃から溜め込んでいた内なる不満を解放することとなる。それは本人すらもこの時にはまだ知る由もなかった。
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