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第1章 幼少期編
従話 ポチの冒険(5)
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我輩が悪魔達を倒して、アクモンを仲間にしたところで、この階層はクリア扱いになって、入口と出口が開く。それと同時に入口から配下の魔物達がなだれ込んで来たのだ!
ゴロゴロゴロゴロ!
「殿ぉぉぉぉ! 拙者心配したでござるぅぅぅぅ」
特にアドランなんて、丸まって転がりながらスゴイ勢いで突っ込んで来た。どうやら、かなり心配を掛けてしまったようなのだ。ごめんなさいなのだ。
「ふふっ、ワンちゃんは部下達に愛されているようね」
アクモンと言う名前と向き合う事を決めた彼女? は優しく笑う。因みに、紫のスーツは着替えて、重戦士風のカッコいい鎧を身に纏っているのだ。我輩好みのカッコ良さなのだ! あと、見た目は限りなく人に近いけど、肌の色が青白いのだ。
「殿! こちらのご婦人は?」
「紹介するのだ。新しくご主人の従魔に加わった、アークデーモンのアクモンなのだ」
我輩が紹介すると、アクモンは一歩前に出て優雅にお辞儀をする。
「はじめまして、皆様。この度リョーマ様の従魔として、またポチ殿の配下としてお仲間に加えて頂く事になりました、ア・・・、アクモンです。得意な戦闘スタイルは重戦士ですので、皆様の盾になり全ての痛みを請負う所存です!」
まだ、名前に躊躇いがみられるのだ。そして、痛みから離れて欲しいのだ。
「はじめまして、拙者アースドラゴンのアドランでござる。配下の中では一番の古株で、殿の右腕でござる」
「自称右腕だね。右腕の座はアタシが狙ってるんだから。
はじめまして、アタシは水の精霊のジンだよ。アドランの次に加わった2番目の古株かな? よろしくね」
「お二人ともよろしくお願いします」
こんな感じで自己紹介をしながら、そのままこの階層をクリアしたお祝い会が始まったのだ。
幸い食べ物は我輩の【収納】の中に腐るほど入っているのだ。【収納】の中は時間経過がほぼないので、腐る事なんてあり得ないけど、腐るほどとはこれ如何に。哲学なのだ?
そしてアドランが「拙者の四天王計画がー」とか叫んでる姿を横目に、我輩もお祝い会を楽しむ。
何故アドランが四天王とかそんなネタを知っているのかと言えば、我輩が前世でご主人と観ていたアニメの話などを、良く配下のみんなにしているからだと思うのだ。
確かに、アドランは前に「拙者を倒しても、拙者は四天王の中で最弱・・・」とかやってみたいと言っていた気がするのだ。でも我輩の右腕を自称するなら最弱ではダメだと思うのだ・・・。
それはそうとして、何かを忘れている気がしなくもないのだ。何だったのだ?
〈ボス~。アドが新しい従魔候補の子と会ってる途中で居なくなって、かれこれ1日経つよー。アドはテンションが高いのか【念話】通じないし、ボスからガツンと言ってやってー〉
アドランの配下、シルクから【念話】が届いた。あ、何か忘れてたのはこれなのだ。アドランは新しい配下を見に行ったのに、まだ配下が増えてないのだ。
「アドランちょっと来るのだ」
「殿ー、何でござるか? 拙者、四天王が五天王になって、落ち込んでいるところでござるぅ」
どれだけ四天王ネタをやりたかったのだ・・・。
「シルクから【念話】が届いたのだ。昨日の従魔候補を放置したままらしいのだ?」
「はっ!! さっきから何か【念話】が煩いな、とは思っていたでござる。すぐに行ってくるでござる!」
半日以上ここに閉じ込められていた我輩にも落ち度があるけど、忘れるのはダメなのだ。アドラン減点1なのだ。貯まっても特に何もないポイントだけど減点なのだ。
暫くして、新たに加わった配下は何とアースドラゴンだったのだ。同族を蔑ろにしていたなんて、アドラン更に減点1なのだ。
でも、その後戻ってきたアドランはどこか幸せそうだった。初めての同族の仲間で嬉しかったらしい。配下が嬉しいと、何だか我輩も嬉しいのだ。
そこから更にお祝い会は盛り上がり、我輩は【収納】が空になるんじゃないかと思う程の食糧を出したり、配下達にせがまれて昔見たアニメの話を面白ろおかしく語ったりと、有意義な時間を過ごしたのだ。
また、その間にこのダンジョンについて、アクモンが知っている事を教えてもらおうと思ったけど、どうやらこの階層に縛られていたアクモンは、そんなに詳しくは分からないようだったのだ。
赤い奴は少し詳しかったみたいなので、もう少し話をしておけば良かったと反省してるのだ。
ん? そう言えば、この階層に縛られているが故に、時間が経てば復活するとか言っていたのだ?
「アクモン、ちょっといいかなのだ」
分からなかったら、人に聞く。これが一番なのだ。
「どうしました?」
「確か、赤とか青とか茶色の奴は時間が経てば復活するとか聞いた覚えがあるのだ。どのくらいで復活するのだ?」
「ふふっ。茶色は最初から居ないわよ? レッド、イエロー、グリーン、ピンクの4人ね。この階層に縛られているので、戦闘が終わってから3日程で復活するはずかしら?
とは言っても、この階層を突破されたのが初めての事なので、本当に復活するか確認した事はないんだけどね」
最初の1人が余りに早く死んだから、色を覚えていなかったのだ。茶色じゃなくて、桃色だったのだ。テヘペロなのだ。
「赤い奴に聞きたいことがあるから、3日待つのだ。あとどのくらいなのだ?」
「拙者の腹時計によると、そろそろ殿が出てきてから丁度3日くらいでござるよ」
我輩達どんだけお祝い会をしてたのだ!? 楽しすぎて3日も経っていたのだ。途中からアニメの話が楽しくなって、ノリノリで24話分×3セットとか細かい内容を話してたせいなのだ!?
ダンジョンの中は時間経過が分かりにくいのが、たまにキズなのだ。アドランの腹時計にツッコミは必要なのだ? とりあえずスルーするのだ。
ゴゴゴゴゴ・・・
ん? 何か部屋が揺れはじめたのだ。あ、部屋の中央に大きな魔法陣が・・・。
「みんな、我輩の後ろに移動するのだ!」
配下のみんなが、我輩の後ろに移動する中、魔法陣の光が強くなっていく。そして4つの影が現れたのだ。
「ようこそ、挑戦者の皆さん! ってまた貴方ですか!?」
光が収まると、赤、黄、緑、桃色が現れたのだ。でも、今回は我輩1人じゃないのだ。
「いやぁ、さすがに前回よりレベルが下がった状態で、この人数を相手にするとか、無理ゲーよぉ」
「そうでやんす。今回はレベル100そこそこしかないでやんすよ・・・」
今回は配下の半分くらいがここにいたので、多勢に無勢な上、向こうはこちらの平均レベルしかないので、100ちょっとらしいのだ。適度に締め付けて、ダンジョンの事とか聞き出しちゃうのだ!
「何故、貴方がまだ、この階層にいるのですか? クリアしたのだから、先に進んで下さい!」
「赤い奴に聞きたいことがあって、ここで待っていたのだ!(ドヤァ」
「バカ騒ぎしてたら、復活に巻き込まれただけだけだけどねー」
ジンが何か言ってるのだ。スルーなのだ。我輩はコイツらを待っていたのだ。そうに違いないのだ?
「そ、それで、貴方は何が聞きたいのですか? 内容によっては、お話してもよろしいですよ?」
「聞きたい事は、ダンジョンについて、あの方とは誰かについてなのだ!」
「ふむ・・・。ダンジョンについては、私達がこの階層に縛られている限り、お話しする事は出来ません。
あの方は、あの方です。我々を魔界から召喚した方ですよ」
うーん。ラチが開かないのだ。どうしたものかなのだ。
「前回も聞いたけど、ここから解放される気はないのだ? 何度死んでも、また蘇りこの階層を守護するとか、もはや呪いなのだ」
何とかして配下に加わって貰えば、聞き放題だと思うのだ。
「あら? よく見たら、パープルがそちらにいるじゃない。まさか、本当に契約の上書きができたのねぇ・・・。ワタシは少し興味が出てきたわぁ。復活すると言っても、死ぬのは痛いのよねぇ」
「え? 痛いですって!?」
アクモンは黙ってて欲しいのだ。
「ちょっとぉー! 私は話に付いて行けないけど、どういう事!? ここから解放されるのぉ?」
桃色さんは、前回サクッと死んだから契約上書き云々は知らないのだ。
「よし、みんな従魔になってもらうように説得(物理)大作戦なのだ!」
そんな感じで、このあと何とかこの悪魔達を説得して、最終的にアクモンの配下として従魔になってくれる事になったのだ。
名前? 聞かないで欲しいのだ。
ゴロゴロゴロゴロ!
「殿ぉぉぉぉ! 拙者心配したでござるぅぅぅぅ」
特にアドランなんて、丸まって転がりながらスゴイ勢いで突っ込んで来た。どうやら、かなり心配を掛けてしまったようなのだ。ごめんなさいなのだ。
「ふふっ、ワンちゃんは部下達に愛されているようね」
アクモンと言う名前と向き合う事を決めた彼女? は優しく笑う。因みに、紫のスーツは着替えて、重戦士風のカッコいい鎧を身に纏っているのだ。我輩好みのカッコ良さなのだ! あと、見た目は限りなく人に近いけど、肌の色が青白いのだ。
「殿! こちらのご婦人は?」
「紹介するのだ。新しくご主人の従魔に加わった、アークデーモンのアクモンなのだ」
我輩が紹介すると、アクモンは一歩前に出て優雅にお辞儀をする。
「はじめまして、皆様。この度リョーマ様の従魔として、またポチ殿の配下としてお仲間に加えて頂く事になりました、ア・・・、アクモンです。得意な戦闘スタイルは重戦士ですので、皆様の盾になり全ての痛みを請負う所存です!」
まだ、名前に躊躇いがみられるのだ。そして、痛みから離れて欲しいのだ。
「はじめまして、拙者アースドラゴンのアドランでござる。配下の中では一番の古株で、殿の右腕でござる」
「自称右腕だね。右腕の座はアタシが狙ってるんだから。
はじめまして、アタシは水の精霊のジンだよ。アドランの次に加わった2番目の古株かな? よろしくね」
「お二人ともよろしくお願いします」
こんな感じで自己紹介をしながら、そのままこの階層をクリアしたお祝い会が始まったのだ。
幸い食べ物は我輩の【収納】の中に腐るほど入っているのだ。【収納】の中は時間経過がほぼないので、腐る事なんてあり得ないけど、腐るほどとはこれ如何に。哲学なのだ?
そしてアドランが「拙者の四天王計画がー」とか叫んでる姿を横目に、我輩もお祝い会を楽しむ。
何故アドランが四天王とかそんなネタを知っているのかと言えば、我輩が前世でご主人と観ていたアニメの話などを、良く配下のみんなにしているからだと思うのだ。
確かに、アドランは前に「拙者を倒しても、拙者は四天王の中で最弱・・・」とかやってみたいと言っていた気がするのだ。でも我輩の右腕を自称するなら最弱ではダメだと思うのだ・・・。
それはそうとして、何かを忘れている気がしなくもないのだ。何だったのだ?
〈ボス~。アドが新しい従魔候補の子と会ってる途中で居なくなって、かれこれ1日経つよー。アドはテンションが高いのか【念話】通じないし、ボスからガツンと言ってやってー〉
アドランの配下、シルクから【念話】が届いた。あ、何か忘れてたのはこれなのだ。アドランは新しい配下を見に行ったのに、まだ配下が増えてないのだ。
「アドランちょっと来るのだ」
「殿ー、何でござるか? 拙者、四天王が五天王になって、落ち込んでいるところでござるぅ」
どれだけ四天王ネタをやりたかったのだ・・・。
「シルクから【念話】が届いたのだ。昨日の従魔候補を放置したままらしいのだ?」
「はっ!! さっきから何か【念話】が煩いな、とは思っていたでござる。すぐに行ってくるでござる!」
半日以上ここに閉じ込められていた我輩にも落ち度があるけど、忘れるのはダメなのだ。アドラン減点1なのだ。貯まっても特に何もないポイントだけど減点なのだ。
暫くして、新たに加わった配下は何とアースドラゴンだったのだ。同族を蔑ろにしていたなんて、アドラン更に減点1なのだ。
でも、その後戻ってきたアドランはどこか幸せそうだった。初めての同族の仲間で嬉しかったらしい。配下が嬉しいと、何だか我輩も嬉しいのだ。
そこから更にお祝い会は盛り上がり、我輩は【収納】が空になるんじゃないかと思う程の食糧を出したり、配下達にせがまれて昔見たアニメの話を面白ろおかしく語ったりと、有意義な時間を過ごしたのだ。
また、その間にこのダンジョンについて、アクモンが知っている事を教えてもらおうと思ったけど、どうやらこの階層に縛られていたアクモンは、そんなに詳しくは分からないようだったのだ。
赤い奴は少し詳しかったみたいなので、もう少し話をしておけば良かったと反省してるのだ。
ん? そう言えば、この階層に縛られているが故に、時間が経てば復活するとか言っていたのだ?
「アクモン、ちょっといいかなのだ」
分からなかったら、人に聞く。これが一番なのだ。
「どうしました?」
「確か、赤とか青とか茶色の奴は時間が経てば復活するとか聞いた覚えがあるのだ。どのくらいで復活するのだ?」
「ふふっ。茶色は最初から居ないわよ? レッド、イエロー、グリーン、ピンクの4人ね。この階層に縛られているので、戦闘が終わってから3日程で復活するはずかしら?
とは言っても、この階層を突破されたのが初めての事なので、本当に復活するか確認した事はないんだけどね」
最初の1人が余りに早く死んだから、色を覚えていなかったのだ。茶色じゃなくて、桃色だったのだ。テヘペロなのだ。
「赤い奴に聞きたいことがあるから、3日待つのだ。あとどのくらいなのだ?」
「拙者の腹時計によると、そろそろ殿が出てきてから丁度3日くらいでござるよ」
我輩達どんだけお祝い会をしてたのだ!? 楽しすぎて3日も経っていたのだ。途中からアニメの話が楽しくなって、ノリノリで24話分×3セットとか細かい内容を話してたせいなのだ!?
ダンジョンの中は時間経過が分かりにくいのが、たまにキズなのだ。アドランの腹時計にツッコミは必要なのだ? とりあえずスルーするのだ。
ゴゴゴゴゴ・・・
ん? 何か部屋が揺れはじめたのだ。あ、部屋の中央に大きな魔法陣が・・・。
「みんな、我輩の後ろに移動するのだ!」
配下のみんなが、我輩の後ろに移動する中、魔法陣の光が強くなっていく。そして4つの影が現れたのだ。
「ようこそ、挑戦者の皆さん! ってまた貴方ですか!?」
光が収まると、赤、黄、緑、桃色が現れたのだ。でも、今回は我輩1人じゃないのだ。
「いやぁ、さすがに前回よりレベルが下がった状態で、この人数を相手にするとか、無理ゲーよぉ」
「そうでやんす。今回はレベル100そこそこしかないでやんすよ・・・」
今回は配下の半分くらいがここにいたので、多勢に無勢な上、向こうはこちらの平均レベルしかないので、100ちょっとらしいのだ。適度に締め付けて、ダンジョンの事とか聞き出しちゃうのだ!
「何故、貴方がまだ、この階層にいるのですか? クリアしたのだから、先に進んで下さい!」
「赤い奴に聞きたいことがあって、ここで待っていたのだ!(ドヤァ」
「バカ騒ぎしてたら、復活に巻き込まれただけだけだけどねー」
ジンが何か言ってるのだ。スルーなのだ。我輩はコイツらを待っていたのだ。そうに違いないのだ?
「そ、それで、貴方は何が聞きたいのですか? 内容によっては、お話してもよろしいですよ?」
「聞きたい事は、ダンジョンについて、あの方とは誰かについてなのだ!」
「ふむ・・・。ダンジョンについては、私達がこの階層に縛られている限り、お話しする事は出来ません。
あの方は、あの方です。我々を魔界から召喚した方ですよ」
うーん。ラチが開かないのだ。どうしたものかなのだ。
「前回も聞いたけど、ここから解放される気はないのだ? 何度死んでも、また蘇りこの階層を守護するとか、もはや呪いなのだ」
何とかして配下に加わって貰えば、聞き放題だと思うのだ。
「あら? よく見たら、パープルがそちらにいるじゃない。まさか、本当に契約の上書きができたのねぇ・・・。ワタシは少し興味が出てきたわぁ。復活すると言っても、死ぬのは痛いのよねぇ」
「え? 痛いですって!?」
アクモンは黙ってて欲しいのだ。
「ちょっとぉー! 私は話に付いて行けないけど、どういう事!? ここから解放されるのぉ?」
桃色さんは、前回サクッと死んだから契約上書き云々は知らないのだ。
「よし、みんな従魔になってもらうように説得(物理)大作戦なのだ!」
そんな感じで、このあと何とかこの悪魔達を説得して、最終的にアクモンの配下として従魔になってくれる事になったのだ。
名前? 聞かないで欲しいのだ。
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