45 / 159
第2章 学園入学編
第9話 コードネーム
しおりを挟む
「あら、リョーマさん。お久しぶりですね」
師匠が俺に気付き、声をかけてくる。丁寧な言葉遣いの師匠って違和感しかないな。
「お久しぶりです。偶然ですね!」
「え、ええ、本当に。少し背が伸びましたね?」
「ちょっ! リョーマお前、この方と知り合いなのか!?」
「うん、ちょっとね」
膝から崩れ落ちたままだったジョージを引っ張り上げながら答える。ジョージが立ち上がったところでまた師匠が口を開いた。
「それで、これは何の騒ぎなんですか?」
「だから、このボクちんに向かってコイツが魔法を・・・、ん!?
あ、あ、あ、貴女は!!」
いや、気付くの遅くない? まあ、そこはスルーで。
「僕は的に向かって魔法を撃っただけですよ? 寧ろ、人に向けて魔法を撃ったのはアチラです。ねえ?」
そう言いながら、周囲に同意を求める。
───カクカクカク。
周りの人達が無言で何度もうなずく。あれ? これは僕が恐れられてるのか、師匠の登場に度肝を抜かしてるのか・・・。うん、きっと後者だろう。
「そう? そこのおデブちゃんが人に向けて魔法を放った、と言う事ですね? 一応、人に害を持つ魔法を撃つと退学という校則があるのですが・・・、貴方達はまだ入学はしていませんでしたね。
うーん、ではこの場は私が預かると言う事でどうでしょう? 後ほど学園長と相談して処分を決めさせて頂きます」
「ぼ、ボクちんはそれで良いんだな・・・あ、いや、良いですです」
退学と聞いた時は青い顔になっていたボクちん君は、とりあえず保留になりホッとした様だ。
「僕もそれで問題ありません。
ところで・・・、的を壊してしまったのですが、試験はどうなるでしょうか?」
「ああ、的は明日には自動修復するから気にしなくて大丈夫だぞ。それとさっきの魔法で十分だ。どう見ても今日の参加者の中ではダントツだからな」
審判をしていた教師がそう言ってくれた。粉々にしたのに自動修復とか、すごい備品だな。
「では、本日の試験はここまでですね? リョーマさん、この後少し時間よろしいですか?」
「はい、今日は試験さえ終われば予定は有りませんので、大丈夫です」
「えー、この後折角友達になったから親睦を深めようと思ってたんだけどな。相手が飛行姫なら諦めるしかないか」
ジョージはこの短い時間で俺を友達と呼んでくれるのか、何か嬉しいな。と言うか、師匠の二つ名は飛行姫なのか。確かに魔法で飛んでたけど、ひこうきって・・・。カッコいいな! ん? 俺のネーミングセンスでカッコいいと思うって事は・・・。深く考えるのは止めよう。
「ごめん、ジョージ。まだ入学式まで日もあるし、また今度ゆっくり話をしよう」
「ああ、また声をかける」
「それではリョーマさん、お茶をしながら話をしましょう。貴方も色々と私に聞きたいことがあるでしょうしね」
うん、やっぱり師匠も気付いてるよね。俺達が同類だと言う事に。
実力テストはあの場で解散になり、俺と師匠は学園の食堂に移動した。学園には何箇所か食堂があり、食事時以外はカフェとして運営されている。
今回師匠が選んだのは新入生の寮に近い食堂で、俺もここ数日使用している場所だ。
師匠はさも当然の様に、食堂奥の個室に入る。この食堂、個室もあったんだね。
「さて、飲み物は紅茶で良いかしら?」
「その前に師匠、その話し方は何とかなりませんか? 正直違和感しか・・・」
「あら、失礼ですね。こっちが素です。あれは冒険者をやる時のロールプレイのような物です。モデルもあるんですよ?」
そ、そうなのか。あそこまで切り替えられるとか、ある意味凄いな。モデルは知ってる。往年の名ファンタジー小説の主人公ですよね。
「それでも、二人の時はあっちのキャラでお願いできますか? 何か話し難いので」
「はあ、しょうがないわね。これでいいかしら?」
「ありがとうございます。それにしても師匠、カッコいい二つ名を持ってるんですね。感動しました!」
「何それ、皮肉・・・って訳でも無さそうね。本気でカッコいいと思ってるのね。
でも、私は気に入ってないわよ!」
「そうなんですか? メチャカッコいいのに残念です」
「兎に角、飲み物を頼みましょう」
師匠が机にあるベルを鳴らすと、ウェイトレスの女の子がやってくる。この個室は外のオープンな席と違って、注文を聞きに来てくれるようだ。外は普通の学食のように、並んで好きな物を取り席に座るスタイルだ。
暫く待つと頼んだ紅茶とお菓子が届く。ウェイトレスが出て行ったのを見届けると師匠が口を開いた。
「さて、本題を単刀直入に聞くわね?」
「はい、どうぞ」
「私のコードネームは傲慢よ。貴方は?」
・・・この人は何を言ってるんだろう。カッコいい二つ名の次は、カッコいいコードネームとか!
「え? 何ですか?」
「いや、だからコードネームよ。貴方も貰ったんでしょ? あの黒い世界で神様を名乗る男から」
「いや、何の話でしょうか?」
そう返すと師匠は目に見えて狼狽し始めた。
「え? え? 貴方、7人の中の1人じゃないの? 仲間じゃないの!?」
「すみません、僕は白い世界で女神様と話はしましたが、黒い世界は記憶にないですね・・・」
「ま、まさかの別口!?」
───ガンっ!
師匠は机に突っ伏してしまった。と思ったら、
「あー、でもどうでも良いわ! 貴方も転生者で間違い無いのよね?」
一瞬で復活した。
「転生者である事は否定しません。やっぱり師匠も転生者なんですね」
「ええ、そうよ。3年程前に記憶を取り戻したの」
なるほど、師匠は途中で記憶が蘇ったパターンなのか。しかし7人か。女神様が転移者・転生者が王都に集まると言っていたけど、人数までは分からなかったから、これだけでも収穫だ。
「師匠の他にも居るのですか?」
「いえ、私はまだ出会ったことがないわ。7人居るはずなんだけど。それぞれコードネームを貰っているはずよ」
7つのコードネームで師匠が傲慢って事は、他のメンバーも推測できる。アレだな。厨二心をくすぐる例のやつ。
「因みに1人心当たりがありますが、情報要りますか?」
「本当? 是非、教えてくれるかしら?」
「情報の交換をしませんか? 師匠が黒い世界でどんな話を聞いたのか、それを教えて下さい」
俺がそう言うと、師匠は少し困った顔をする。
「ダメですか?」
「ダメと言うか・・・教えたいんだけど、殆どが禁則事項に設定されていて伝える事ができないの。レジェンドスキルを貰った代償で呪いの様な物をかけられてるのよ」
あ、やっぱりレジェンドスキルは転生者特典みたいな感じで貰ったのか。けど呪いまでかけられてるとか、師匠が出会ったのは本当に神様だったんだろうか、と言う疑念が俺の中で湧き上がるのだった。
師匠が俺に気付き、声をかけてくる。丁寧な言葉遣いの師匠って違和感しかないな。
「お久しぶりです。偶然ですね!」
「え、ええ、本当に。少し背が伸びましたね?」
「ちょっ! リョーマお前、この方と知り合いなのか!?」
「うん、ちょっとね」
膝から崩れ落ちたままだったジョージを引っ張り上げながら答える。ジョージが立ち上がったところでまた師匠が口を開いた。
「それで、これは何の騒ぎなんですか?」
「だから、このボクちんに向かってコイツが魔法を・・・、ん!?
あ、あ、あ、貴女は!!」
いや、気付くの遅くない? まあ、そこはスルーで。
「僕は的に向かって魔法を撃っただけですよ? 寧ろ、人に向けて魔法を撃ったのはアチラです。ねえ?」
そう言いながら、周囲に同意を求める。
───カクカクカク。
周りの人達が無言で何度もうなずく。あれ? これは僕が恐れられてるのか、師匠の登場に度肝を抜かしてるのか・・・。うん、きっと後者だろう。
「そう? そこのおデブちゃんが人に向けて魔法を放った、と言う事ですね? 一応、人に害を持つ魔法を撃つと退学という校則があるのですが・・・、貴方達はまだ入学はしていませんでしたね。
うーん、ではこの場は私が預かると言う事でどうでしょう? 後ほど学園長と相談して処分を決めさせて頂きます」
「ぼ、ボクちんはそれで良いんだな・・・あ、いや、良いですです」
退学と聞いた時は青い顔になっていたボクちん君は、とりあえず保留になりホッとした様だ。
「僕もそれで問題ありません。
ところで・・・、的を壊してしまったのですが、試験はどうなるでしょうか?」
「ああ、的は明日には自動修復するから気にしなくて大丈夫だぞ。それとさっきの魔法で十分だ。どう見ても今日の参加者の中ではダントツだからな」
審判をしていた教師がそう言ってくれた。粉々にしたのに自動修復とか、すごい備品だな。
「では、本日の試験はここまでですね? リョーマさん、この後少し時間よろしいですか?」
「はい、今日は試験さえ終われば予定は有りませんので、大丈夫です」
「えー、この後折角友達になったから親睦を深めようと思ってたんだけどな。相手が飛行姫なら諦めるしかないか」
ジョージはこの短い時間で俺を友達と呼んでくれるのか、何か嬉しいな。と言うか、師匠の二つ名は飛行姫なのか。確かに魔法で飛んでたけど、ひこうきって・・・。カッコいいな! ん? 俺のネーミングセンスでカッコいいと思うって事は・・・。深く考えるのは止めよう。
「ごめん、ジョージ。まだ入学式まで日もあるし、また今度ゆっくり話をしよう」
「ああ、また声をかける」
「それではリョーマさん、お茶をしながら話をしましょう。貴方も色々と私に聞きたいことがあるでしょうしね」
うん、やっぱり師匠も気付いてるよね。俺達が同類だと言う事に。
実力テストはあの場で解散になり、俺と師匠は学園の食堂に移動した。学園には何箇所か食堂があり、食事時以外はカフェとして運営されている。
今回師匠が選んだのは新入生の寮に近い食堂で、俺もここ数日使用している場所だ。
師匠はさも当然の様に、食堂奥の個室に入る。この食堂、個室もあったんだね。
「さて、飲み物は紅茶で良いかしら?」
「その前に師匠、その話し方は何とかなりませんか? 正直違和感しか・・・」
「あら、失礼ですね。こっちが素です。あれは冒険者をやる時のロールプレイのような物です。モデルもあるんですよ?」
そ、そうなのか。あそこまで切り替えられるとか、ある意味凄いな。モデルは知ってる。往年の名ファンタジー小説の主人公ですよね。
「それでも、二人の時はあっちのキャラでお願いできますか? 何か話し難いので」
「はあ、しょうがないわね。これでいいかしら?」
「ありがとうございます。それにしても師匠、カッコいい二つ名を持ってるんですね。感動しました!」
「何それ、皮肉・・・って訳でも無さそうね。本気でカッコいいと思ってるのね。
でも、私は気に入ってないわよ!」
「そうなんですか? メチャカッコいいのに残念です」
「兎に角、飲み物を頼みましょう」
師匠が机にあるベルを鳴らすと、ウェイトレスの女の子がやってくる。この個室は外のオープンな席と違って、注文を聞きに来てくれるようだ。外は普通の学食のように、並んで好きな物を取り席に座るスタイルだ。
暫く待つと頼んだ紅茶とお菓子が届く。ウェイトレスが出て行ったのを見届けると師匠が口を開いた。
「さて、本題を単刀直入に聞くわね?」
「はい、どうぞ」
「私のコードネームは傲慢よ。貴方は?」
・・・この人は何を言ってるんだろう。カッコいい二つ名の次は、カッコいいコードネームとか!
「え? 何ですか?」
「いや、だからコードネームよ。貴方も貰ったんでしょ? あの黒い世界で神様を名乗る男から」
「いや、何の話でしょうか?」
そう返すと師匠は目に見えて狼狽し始めた。
「え? え? 貴方、7人の中の1人じゃないの? 仲間じゃないの!?」
「すみません、僕は白い世界で女神様と話はしましたが、黒い世界は記憶にないですね・・・」
「ま、まさかの別口!?」
───ガンっ!
師匠は机に突っ伏してしまった。と思ったら、
「あー、でもどうでも良いわ! 貴方も転生者で間違い無いのよね?」
一瞬で復活した。
「転生者である事は否定しません。やっぱり師匠も転生者なんですね」
「ええ、そうよ。3年程前に記憶を取り戻したの」
なるほど、師匠は途中で記憶が蘇ったパターンなのか。しかし7人か。女神様が転移者・転生者が王都に集まると言っていたけど、人数までは分からなかったから、これだけでも収穫だ。
「師匠の他にも居るのですか?」
「いえ、私はまだ出会ったことがないわ。7人居るはずなんだけど。それぞれコードネームを貰っているはずよ」
7つのコードネームで師匠が傲慢って事は、他のメンバーも推測できる。アレだな。厨二心をくすぐる例のやつ。
「因みに1人心当たりがありますが、情報要りますか?」
「本当? 是非、教えてくれるかしら?」
「情報の交換をしませんか? 師匠が黒い世界でどんな話を聞いたのか、それを教えて下さい」
俺がそう言うと、師匠は少し困った顔をする。
「ダメですか?」
「ダメと言うか・・・教えたいんだけど、殆どが禁則事項に設定されていて伝える事ができないの。レジェンドスキルを貰った代償で呪いの様な物をかけられてるのよ」
あ、やっぱりレジェンドスキルは転生者特典みたいな感じで貰ったのか。けど呪いまでかけられてるとか、師匠が出会ったのは本当に神様だったんだろうか、と言う疑念が俺の中で湧き上がるのだった。
23
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
99歳で亡くなり異世界に転生した老人は7歳の子供に生まれ変わり、召喚魔法でドラゴンや前世の世界の物を召喚して世界を変える
ハーフのクロエ
ファンタジー
夫が病気で長期入院したので夫が途中まで書いていた小説を私なりに書き直して完結まで投稿しますので応援よろしくお願いいたします。
主人公は建築会社を55歳で取り締まり役常務をしていたが惜しげもなく早期退職し田舎で大好きな農業をしていた。99歳で亡くなった老人は前世の記憶を持ったまま7歳の少年マリュウスとして異世界の僻地の男爵家に生まれ変わる。10歳の鑑定の儀で、火、水、風、土、木の5大魔法ではなく、この世界で初めての召喚魔法を授かる。最初に召喚出来たのは弱いスライム、モグラ魔獣でマリウスはガッカリしたが優しい家族に見守られ次第に色んな魔獣や地球の、物などを召喚出来るようになり、僻地の男爵家を発展させ気が付けば大陸一豊かで最強の小さい王国を起こしていた。
のほほん異世界暮らし
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。
それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる