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第2章 学園入学編
第12話 ハプニング
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俺は今、ダンジョンに居る。
王都の中にあるダンジョンで、昔は沢山の冒険者が挑戦する世界屈指のダンジョンだったらしい。地下100階以上はあると言われていたが、最下層に到達出来たと言う話は伝わっていない。
しかし何百年も前、いつの頃からか急に10階層より下へ行く事が出来なくなり、出現するモンスターも弱体化し、お手頃なお試しダンジョンに変貌してしまった。
古い話なので、本当は最初から10階層しかないダンジョンだったのではないかと言う話もあるが、真偽の程は定かではない。
俺達は学園のブートキャンプで昨日からこのダンジョンに潜っている。日本で小学一年生をいきなりキャンプに連れて行く、しかも危険な生物がいる場所ともなれば保護者から大ブーイングであるが、それはさすが異世界。みんな日本の6歳児よりしっかりしているし、レベルの概念から身体能力も高い。
俺のクラスのメンバーは特に、この国屈指の子供達と言う事もあるだろう。雑魚モンスターしか出ないダンジョンくらいなら問題ないようだ。
初日は4人1組のチームを組み、更に各チームに1人の上級生がサポートに付く形で、1階層の奥にある広間まで進むと言う内容だった。その広間は元階層主の部屋であるそうで、モンスターが入り込まず、キャンプにもってこいなのだとか。
俺のチームは俺とジョージ、そして実力テストの模擬戦でジョージに勝った女の子がメンバーになった。もう1人はボクちん君だったようだが、生憎と欠席の為に3人のチームとなった。まあ、それでも余裕でキャンプ地まで到達できた。
そして2日目の朝に事件は起きた。
起床し、それぞれのチームに分かれて朝食の準備をしていたのだが、突然、部屋への入口と出口のトビラが閉まったのだ。それと同時に、部屋の中央に魔法陣が展開する。
幸いにも、テントはみんな壁側に張っていてその周辺で料理をしていたため、魔法陣に巻き込まれている人はいない。
「む、この魔法陣は・・・。みんな私の後ろに下がるのだ!」
ジェームス先生が叫び、上級生も含めてジェームス先生の後ろに駆けて行く。
魔法陣から放たれる光は徐々に強くなっていき、みんなが避難を終えたころに目を開けていられないくらい輝き始めた。
「先生、何でしょうこの魔法陣は?」
「リョーマ君だったね。これはダンジョンの階層主が現れる魔法陣だ。このダンジョンではここ数百年無かった・・・。ちょっと他のダンジョンに比べて光り方が激しい気もするが、まあ安心したまえ。これでも私は元Bランク冒険者として国内各地のダンジョンにも赴いたことがあるのだ。ダンジョンの1階層目に現れる階層主程度なら・・・グヘラッー」
ジェームス先生が長々と説明している間に、光が徐々に収まり始めそこから氷の弾のようなものがジェームス先生に向けて発射された。先生なら軽く躱せるだろうと思って何もしていなかったら、そのまま直撃したみたいで、転んでしまった。話に夢中だったからだろうか。
「ジェームス先生! 大丈夫ですか!?」
副担任のジュリア先生が駆け寄ってくる。ジェームス先生はジュリア先生に任せておけば大丈夫だろう。
俺は収まりつつある光の中の人影? を見つめる。階層主だろうとの事だが・・・。とりあえず【鑑定】を使う。
《【鑑定】がレジストされました》
えっ? 【鑑定】レベル10の俺がレジストされた・・・と言うことは、こいつも【鑑定】レベル10!?
光が消え、そこに現れたのは裂けた口、鋭い角、蝙蝠のような羽を持った2m前後の生物だった。
「こ、こいつは下級悪魔だ! 最低でもレベルは40~50でAランク、下手したらSランクになる。・・・なぜこんな低階層に」
片膝立ちになったジェームス先生がつぶやいている。説明台詞ありがとうございます。なるほど、悪魔なら納得だ。前に読んだ本で見たことがある。悪魔は下級でも【鑑定無効】のスキルを持っていて、【鑑定】する事はできない。ちなみに御伽噺に出てくるような上位悪魔になると、人間に近い見た目になるそうだ。そう言えば配下に居たなぁ。見た目は分からないけど。
「あ、悪魔・・・私たちここで死んじゃうの?」
ジェームス先生のつぶやきを聞いた女の子が、そんな声を漏らすとそこから伝染したように恐慌状態が広がっていく。
「いやっ、そんな・・・階層主も居ない、お手軽お試しダンジョンじゃなかったの!?」
「うわぁぁぁー!」
すると、下級悪魔が口を開いた。
「ヒサビサノ、エモノ。ウマソウ・・・」
知能はそこまで高くなさそうだ。既に全員食べれる気になっているのか、早々に襲い掛かってくる気配はない。
しかし、どう考えても対抗できるのは俺だけだよな・・・。ジェームス先生も元Bランク冒険者と言うだけあって、一般人に比べてレベルは高い。しかしそれでも36だ。
ジュリア先生も高いけどレベル28。クラスメイトはレベル20台が4人程度で後は10台だ。上級生も居るが、それでも高くて30くらいだ。それに引き換え、相手は最低でもレベル40台。
「ここは僕に任せて下さい。先生達はみんなを守って!」
「リョーマ君!? 無謀だ! せめてレベル20以上の全員で戦うべきだ!」
ジェームス先生が止めるが、正直他の人を守りながら戦う方が大変そうだ。
「大丈夫、問題ありません。こうみえて僕は現役のAランク冒険者です。
ゴブリンキングを一人で倒した事もあります」
そう言いながら【収納】からショートソードを取り出し構える。
「リョーマ・・・死ぬなよ」
後ろからジョージの声が聞こえて来た。
「大丈夫、直ぐに終わらせてくる」
「リョーマ君! 他の生徒達は任せて! 私たちが守るから」
この声は同じチームになった女の子。名前はメアリーだ。
「メアリー、みんなをよろしく」
その言葉と同時に、俺は下級悪魔に向かってダッシュする。
一瞬で間合いを詰めると、右から左に袈裟懸けに剣を振る。
「ジャマ、ダ・・・」
下級悪魔が咄嗟に腕を出し防ごうとするが、俺の剣の方が早い。
───パキーーン。
下級悪魔の肩を途中まで切り裂くが、そのまま剣が折れてしまった。多少は業物とはいえ、普通の武器屋に売っていた剣なので、下級悪魔の硬度には耐えられなかったみたいだ。
こんなことなら、暇になったらとか言わずに【万物創造】で剣とか作っておけば良かったな。
下級悪魔の肩はシューーと音を立て、煙を出しながら修復していく。再生力も高いみたいだ。
クラスメイトのみんなも居るし、密閉空間なので派手な魔法は使えないし、どうしたもんかな?
王都の中にあるダンジョンで、昔は沢山の冒険者が挑戦する世界屈指のダンジョンだったらしい。地下100階以上はあると言われていたが、最下層に到達出来たと言う話は伝わっていない。
しかし何百年も前、いつの頃からか急に10階層より下へ行く事が出来なくなり、出現するモンスターも弱体化し、お手頃なお試しダンジョンに変貌してしまった。
古い話なので、本当は最初から10階層しかないダンジョンだったのではないかと言う話もあるが、真偽の程は定かではない。
俺達は学園のブートキャンプで昨日からこのダンジョンに潜っている。日本で小学一年生をいきなりキャンプに連れて行く、しかも危険な生物がいる場所ともなれば保護者から大ブーイングであるが、それはさすが異世界。みんな日本の6歳児よりしっかりしているし、レベルの概念から身体能力も高い。
俺のクラスのメンバーは特に、この国屈指の子供達と言う事もあるだろう。雑魚モンスターしか出ないダンジョンくらいなら問題ないようだ。
初日は4人1組のチームを組み、更に各チームに1人の上級生がサポートに付く形で、1階層の奥にある広間まで進むと言う内容だった。その広間は元階層主の部屋であるそうで、モンスターが入り込まず、キャンプにもってこいなのだとか。
俺のチームは俺とジョージ、そして実力テストの模擬戦でジョージに勝った女の子がメンバーになった。もう1人はボクちん君だったようだが、生憎と欠席の為に3人のチームとなった。まあ、それでも余裕でキャンプ地まで到達できた。
そして2日目の朝に事件は起きた。
起床し、それぞれのチームに分かれて朝食の準備をしていたのだが、突然、部屋への入口と出口のトビラが閉まったのだ。それと同時に、部屋の中央に魔法陣が展開する。
幸いにも、テントはみんな壁側に張っていてその周辺で料理をしていたため、魔法陣に巻き込まれている人はいない。
「む、この魔法陣は・・・。みんな私の後ろに下がるのだ!」
ジェームス先生が叫び、上級生も含めてジェームス先生の後ろに駆けて行く。
魔法陣から放たれる光は徐々に強くなっていき、みんなが避難を終えたころに目を開けていられないくらい輝き始めた。
「先生、何でしょうこの魔法陣は?」
「リョーマ君だったね。これはダンジョンの階層主が現れる魔法陣だ。このダンジョンではここ数百年無かった・・・。ちょっと他のダンジョンに比べて光り方が激しい気もするが、まあ安心したまえ。これでも私は元Bランク冒険者として国内各地のダンジョンにも赴いたことがあるのだ。ダンジョンの1階層目に現れる階層主程度なら・・・グヘラッー」
ジェームス先生が長々と説明している間に、光が徐々に収まり始めそこから氷の弾のようなものがジェームス先生に向けて発射された。先生なら軽く躱せるだろうと思って何もしていなかったら、そのまま直撃したみたいで、転んでしまった。話に夢中だったからだろうか。
「ジェームス先生! 大丈夫ですか!?」
副担任のジュリア先生が駆け寄ってくる。ジェームス先生はジュリア先生に任せておけば大丈夫だろう。
俺は収まりつつある光の中の人影? を見つめる。階層主だろうとの事だが・・・。とりあえず【鑑定】を使う。
《【鑑定】がレジストされました》
えっ? 【鑑定】レベル10の俺がレジストされた・・・と言うことは、こいつも【鑑定】レベル10!?
光が消え、そこに現れたのは裂けた口、鋭い角、蝙蝠のような羽を持った2m前後の生物だった。
「こ、こいつは下級悪魔だ! 最低でもレベルは40~50でAランク、下手したらSランクになる。・・・なぜこんな低階層に」
片膝立ちになったジェームス先生がつぶやいている。説明台詞ありがとうございます。なるほど、悪魔なら納得だ。前に読んだ本で見たことがある。悪魔は下級でも【鑑定無効】のスキルを持っていて、【鑑定】する事はできない。ちなみに御伽噺に出てくるような上位悪魔になると、人間に近い見た目になるそうだ。そう言えば配下に居たなぁ。見た目は分からないけど。
「あ、悪魔・・・私たちここで死んじゃうの?」
ジェームス先生のつぶやきを聞いた女の子が、そんな声を漏らすとそこから伝染したように恐慌状態が広がっていく。
「いやっ、そんな・・・階層主も居ない、お手軽お試しダンジョンじゃなかったの!?」
「うわぁぁぁー!」
すると、下級悪魔が口を開いた。
「ヒサビサノ、エモノ。ウマソウ・・・」
知能はそこまで高くなさそうだ。既に全員食べれる気になっているのか、早々に襲い掛かってくる気配はない。
しかし、どう考えても対抗できるのは俺だけだよな・・・。ジェームス先生も元Bランク冒険者と言うだけあって、一般人に比べてレベルは高い。しかしそれでも36だ。
ジュリア先生も高いけどレベル28。クラスメイトはレベル20台が4人程度で後は10台だ。上級生も居るが、それでも高くて30くらいだ。それに引き換え、相手は最低でもレベル40台。
「ここは僕に任せて下さい。先生達はみんなを守って!」
「リョーマ君!? 無謀だ! せめてレベル20以上の全員で戦うべきだ!」
ジェームス先生が止めるが、正直他の人を守りながら戦う方が大変そうだ。
「大丈夫、問題ありません。こうみえて僕は現役のAランク冒険者です。
ゴブリンキングを一人で倒した事もあります」
そう言いながら【収納】からショートソードを取り出し構える。
「リョーマ・・・死ぬなよ」
後ろからジョージの声が聞こえて来た。
「大丈夫、直ぐに終わらせてくる」
「リョーマ君! 他の生徒達は任せて! 私たちが守るから」
この声は同じチームになった女の子。名前はメアリーだ。
「メアリー、みんなをよろしく」
その言葉と同時に、俺は下級悪魔に向かってダッシュする。
一瞬で間合いを詰めると、右から左に袈裟懸けに剣を振る。
「ジャマ、ダ・・・」
下級悪魔が咄嗟に腕を出し防ごうとするが、俺の剣の方が早い。
───パキーーン。
下級悪魔の肩を途中まで切り裂くが、そのまま剣が折れてしまった。多少は業物とはいえ、普通の武器屋に売っていた剣なので、下級悪魔の硬度には耐えられなかったみたいだ。
こんなことなら、暇になったらとか言わずに【万物創造】で剣とか作っておけば良かったな。
下級悪魔の肩はシューーと音を立て、煙を出しながら修復していく。再生力も高いみたいだ。
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