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第3章 王都騒乱編
第4話 魔物の異変
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魔物と牧場の護衛冒険者の人達の間に着地した俺は剣を構えて魔物に対峙する。
「お待たせしました。ワトソン商会の依頼で助けにきました!」
「あ、ありがとう。・・・って子供!?」
「こう見えてAランク冒険者です。ここは任せて下さい」
「ああ・・・」
事実を受け入れていない護衛の人達はスルーして、まずは【鑑定】だ。
・基本情報
種族:キラーアント(変異種)
ランク:不明
レベル:50(20+30)
ランク不明? って初めてだ。レベルの+30ってのも謎だし。体長も通常種の約2倍、1メートル位になっている。
《変異した事でレベルが底上げされ、ランク判定が出来なくなっているものと思われます》
なるほど? 変異して今まで居なかった魔物になったって事かな? レベルだけを見るとAは確実か。
単体でAランクだと10匹居たら脅威度はSランクだろう。
「なっ! レベル50・・・」
後ろに投げ捨てたジョージが呟いている。そうかジョージも【鑑定】を持ってるんだった。
「大丈夫。ジョージは護衛の人達のところまで下がってて」
「あ、ああ。キラーアントはただでさえ硬いんだ。気を付けるんだぞ」
ここまでレベルが高い敵は入学直後のダンジョン合宿で出てきた下級悪魔以来かな? けど、脅威は感じない。俺もこの1年で更に強くなっているんだ。
キラーアントの集団までは10メートル程あるが、【縮地】スキルを発動して間合いをつめ剣を振り下ろす。
この魔物の一番の脅威は、先ほどジョージが言ったように硬い皮膚? だ。変異種になりレベルも上がった事で硬さも増していると考えられる。
しかし、俺の剣は熱したナイフでバターを切るようにスルリとキラーアントを両断する。後ろの方で護衛の人達が驚いている声が聞こえるが、今はそれに構っている暇はない。
「キシャーー!!」
奇声を上げて襲い掛かってくるキラーアントの攻撃を避けながら、数秒に1体のペースで倒し、邪魔な死体は【収納】していく。特に危なげもなく、10体全て倒し終わるのに30秒もかからなかった。
「おいおい、嘘だろ? レベル50前後の魔物10体を瞬殺とか・・・、リョーマはチートだと思ってはいたけど、ここまでだったとは・・・。
動きとか全く見えなかったぞ。それに、その剣も何なんだ? おかしいだろ」
倒し終わったのを見計らって、そんな事を言いながらジョージがやってくる。この剣はこの1年の間に【万物創造】で自作した剣だ。リーナさん曰く、軽く国宝の剣を超えてるらしい。
材料に希少金属を使い、更に付与魔法も重ね掛け、一切の妥協をせずに作った一振りだ。神官長のゼムスさんに見せた時は、ちょっと自重したらどうじゃと怒られた。テヘペロ?
でも、今はそんな事より・・・。
「ジョージ、まだ終わってないから危ないよ?」
俺はそう言いながら下を指さす。それとほぼ同時に地面が揺れる。
「うおっ! な、なんだ!?」
少し前から【気配察知】スキルが地面の中から大きな反応を示しているのだ。
「デカいのが1匹残ってるみたいだ。もうしばらく離れててね」
ジョージに『浮遊』の魔法をかけるとまた安全な場所まで移動させる。護衛の人達も聞こえていたのか、走って離れていく。
《来ます。気を付けて下さい》
ありがとう。把握してるよ。
───ボコっ
そんな音と共に、俺の足元に穴が開く。けど、自分にも『浮遊』をかけてるから問題はない。
少し移動して様子を伺うと、デカいキラーアントが出てきた。5メートルくらいあるんじゃないかな? さっきのキラーアントに比べると、お腹周りの比率が二回りくらい大きい。メタボかな? とりあえず鑑定っと。
・基本情報
種族:マザーキラーアント(変異種)
ランク:不明
レベル:75(35+40)
女王アリ? メタボとか言ってごめんなさい。しかし、レベル75って・・・今まで出会った魔物の中では断トツかもしれない。
「レベル75・・・。終わった・・・」
ジョージが何か言ってるのが聞こえてくる。まぁ、レベルは高いけど大丈夫。俺もこの1年でレベルが更に上がって150を超えている。【収納】の中には同じくレベル150相当の戦闘力を持つガルムも入っている。
でも今回ガルムの出番はない。この1年で頑張って使えるようになった魔法その2、リーナさんのレーザービーム魔法(に限りなく近い何か)を見せてあげよう!
無詠唱で魔法を発動すると、マザーキラーアントの頭に穴が開く。あっ! 見せて上げようとか言って光の速さじゃ見えない!
「うん、終わったよ。こっちに来て大丈夫」
さすがに一刀両断した雑魚キラーアントと違って即死していないけど、頭に穴が開いたんだから近い内に死ぬでしょ。
《マザーキラーアント(変異種)を倒して経験値を獲得しました》
ほらね。【サポーター】さんからの言葉を受けて、マザーも【収納】する。
「は? いや、おかしいだろ!? いつ倒したんだよ。と言うか、さっきから何で倒した魔物が消えてるんだよ!」
あれ? ジョージには【収納】の話してなかったっけ?
「そうか! あれか! 異世界転生モノのお決まり無限収納とか持ってるのか!?」
惜しい! けど、さすが転生者なだけはあって鋭いな。
「残念、ただの【収納】だよ(レベル10だけど)」
「いやいや、ただの【収納】はそんなに入らないだろ!?」
なんてジョージと漫才をやっていると、護衛の人達も寄ってきた。おじさん風の人、お兄さん、お姉さんの3人組だ。
「ありがとう。助かった。来てれるのがあと少し遅ければ、誰かが犠牲になるところだった。
しかも、まさかマザーまで出てくるとは思わなかった」
「それにしてもキミ強いんだね。さっきAランクって言ってたけど、どう考えてもそれ以上ね・・・。何者なの?」
「おっと、お前ら冒険者同士お互いの詮索はご法度だぞ」
リーダーっぽいおじさんにそう言われて、詳しく聞きたそうなお姉さんも静かになった。
3人に話を聞いた所、最近近くにキラーアントの巣ができたらしく、たまに牧場にもエサを求めて現れていたらしい。だけどこの3人もおじさんがBランク、残りの2人もCランクであり単体で現れるキラーアントくらいなら軽く討伐してたそうだ。
だけど、今日は状況が違った。10匹以上来たのでさすがに3人では対応が難しいと思い、即座に牧場の人に早馬を出してもらったそうだ。そして、なんとか数匹倒して持ちこたえていたが、急に変異して強くなったらしい。
「最初から変異種だった訳じゃないんですね」
「ああ、俺たちが戦っている途中で変異したんだ。一体何があったのかは分からん」
変異種とか今まで見た事も聞いた事もないけど、ここのキラーアントに一体何があったんだろう。何かイヤな予感がするな・・・。
王都のリーナさんから緊急の【念話】が届いたのはその数時間後の事だった。
「お待たせしました。ワトソン商会の依頼で助けにきました!」
「あ、ありがとう。・・・って子供!?」
「こう見えてAランク冒険者です。ここは任せて下さい」
「ああ・・・」
事実を受け入れていない護衛の人達はスルーして、まずは【鑑定】だ。
・基本情報
種族:キラーアント(変異種)
ランク:不明
レベル:50(20+30)
ランク不明? って初めてだ。レベルの+30ってのも謎だし。体長も通常種の約2倍、1メートル位になっている。
《変異した事でレベルが底上げされ、ランク判定が出来なくなっているものと思われます》
なるほど? 変異して今まで居なかった魔物になったって事かな? レベルだけを見るとAは確実か。
単体でAランクだと10匹居たら脅威度はSランクだろう。
「なっ! レベル50・・・」
後ろに投げ捨てたジョージが呟いている。そうかジョージも【鑑定】を持ってるんだった。
「大丈夫。ジョージは護衛の人達のところまで下がってて」
「あ、ああ。キラーアントはただでさえ硬いんだ。気を付けるんだぞ」
ここまでレベルが高い敵は入学直後のダンジョン合宿で出てきた下級悪魔以来かな? けど、脅威は感じない。俺もこの1年で更に強くなっているんだ。
キラーアントの集団までは10メートル程あるが、【縮地】スキルを発動して間合いをつめ剣を振り下ろす。
この魔物の一番の脅威は、先ほどジョージが言ったように硬い皮膚? だ。変異種になりレベルも上がった事で硬さも増していると考えられる。
しかし、俺の剣は熱したナイフでバターを切るようにスルリとキラーアントを両断する。後ろの方で護衛の人達が驚いている声が聞こえるが、今はそれに構っている暇はない。
「キシャーー!!」
奇声を上げて襲い掛かってくるキラーアントの攻撃を避けながら、数秒に1体のペースで倒し、邪魔な死体は【収納】していく。特に危なげもなく、10体全て倒し終わるのに30秒もかからなかった。
「おいおい、嘘だろ? レベル50前後の魔物10体を瞬殺とか・・・、リョーマはチートだと思ってはいたけど、ここまでだったとは・・・。
動きとか全く見えなかったぞ。それに、その剣も何なんだ? おかしいだろ」
倒し終わったのを見計らって、そんな事を言いながらジョージがやってくる。この剣はこの1年の間に【万物創造】で自作した剣だ。リーナさん曰く、軽く国宝の剣を超えてるらしい。
材料に希少金属を使い、更に付与魔法も重ね掛け、一切の妥協をせずに作った一振りだ。神官長のゼムスさんに見せた時は、ちょっと自重したらどうじゃと怒られた。テヘペロ?
でも、今はそんな事より・・・。
「ジョージ、まだ終わってないから危ないよ?」
俺はそう言いながら下を指さす。それとほぼ同時に地面が揺れる。
「うおっ! な、なんだ!?」
少し前から【気配察知】スキルが地面の中から大きな反応を示しているのだ。
「デカいのが1匹残ってるみたいだ。もうしばらく離れててね」
ジョージに『浮遊』の魔法をかけるとまた安全な場所まで移動させる。護衛の人達も聞こえていたのか、走って離れていく。
《来ます。気を付けて下さい》
ありがとう。把握してるよ。
───ボコっ
そんな音と共に、俺の足元に穴が開く。けど、自分にも『浮遊』をかけてるから問題はない。
少し移動して様子を伺うと、デカいキラーアントが出てきた。5メートルくらいあるんじゃないかな? さっきのキラーアントに比べると、お腹周りの比率が二回りくらい大きい。メタボかな? とりあえず鑑定っと。
・基本情報
種族:マザーキラーアント(変異種)
ランク:不明
レベル:75(35+40)
女王アリ? メタボとか言ってごめんなさい。しかし、レベル75って・・・今まで出会った魔物の中では断トツかもしれない。
「レベル75・・・。終わった・・・」
ジョージが何か言ってるのが聞こえてくる。まぁ、レベルは高いけど大丈夫。俺もこの1年でレベルが更に上がって150を超えている。【収納】の中には同じくレベル150相当の戦闘力を持つガルムも入っている。
でも今回ガルムの出番はない。この1年で頑張って使えるようになった魔法その2、リーナさんのレーザービーム魔法(に限りなく近い何か)を見せてあげよう!
無詠唱で魔法を発動すると、マザーキラーアントの頭に穴が開く。あっ! 見せて上げようとか言って光の速さじゃ見えない!
「うん、終わったよ。こっちに来て大丈夫」
さすがに一刀両断した雑魚キラーアントと違って即死していないけど、頭に穴が開いたんだから近い内に死ぬでしょ。
《マザーキラーアント(変異種)を倒して経験値を獲得しました》
ほらね。【サポーター】さんからの言葉を受けて、マザーも【収納】する。
「は? いや、おかしいだろ!? いつ倒したんだよ。と言うか、さっきから何で倒した魔物が消えてるんだよ!」
あれ? ジョージには【収納】の話してなかったっけ?
「そうか! あれか! 異世界転生モノのお決まり無限収納とか持ってるのか!?」
惜しい! けど、さすが転生者なだけはあって鋭いな。
「残念、ただの【収納】だよ(レベル10だけど)」
「いやいや、ただの【収納】はそんなに入らないだろ!?」
なんてジョージと漫才をやっていると、護衛の人達も寄ってきた。おじさん風の人、お兄さん、お姉さんの3人組だ。
「ありがとう。助かった。来てれるのがあと少し遅ければ、誰かが犠牲になるところだった。
しかも、まさかマザーまで出てくるとは思わなかった」
「それにしてもキミ強いんだね。さっきAランクって言ってたけど、どう考えてもそれ以上ね・・・。何者なの?」
「おっと、お前ら冒険者同士お互いの詮索はご法度だぞ」
リーダーっぽいおじさんにそう言われて、詳しく聞きたそうなお姉さんも静かになった。
3人に話を聞いた所、最近近くにキラーアントの巣ができたらしく、たまに牧場にもエサを求めて現れていたらしい。だけどこの3人もおじさんがBランク、残りの2人もCランクであり単体で現れるキラーアントくらいなら軽く討伐してたそうだ。
だけど、今日は状況が違った。10匹以上来たのでさすがに3人では対応が難しいと思い、即座に牧場の人に早馬を出してもらったそうだ。そして、なんとか数匹倒して持ちこたえていたが、急に変異して強くなったらしい。
「最初から変異種だった訳じゃないんですね」
「ああ、俺たちが戦っている途中で変異したんだ。一体何があったのかは分からん」
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