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第3章 王都騒乱編
第12話 シルクとガルムとフラグ
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俺たちはダンジョンに入り、近くの広場を目指す。
この状況でその広場に誰か居るとは思えないので、多分貸し切りだろう。
「よく考えたら、このダンジョンに入るのも1年ぶりなんですよね」
「そうよね。あの時は焦ったわ。新入生の合宿でリョーマだけ帰って来ないとか」
そうそう、リーナさんは行方不明になった俺を探しにきてくれたんだった。忘れかけてたよ。
だけど、それ以来このダンジョンには近付かないようにしていた。自称神様が何をやらかすかわからないからね。
「今回はちょっとそこまでだから、きっと問題ないですよ」
「知ってるかリョーマ。人はそれをフラグと呼ぶんだぜ?」
あ、うん知ってる。もしかしてやっちゃったかな?
「いやいや、さすがにそれは・・・ね?」
「まあ、何も起きないに越した事はないけど、油断だけはしないようにしましょう」
そんな話をしながら待ち合わせの広場に向かう。
【気配察知】で気付いてはいたけど、ミルク達は先に着いていた。ダンジョンの入口で一悶着あったからな。
「ごめんミルク。待たせたかな」
「ううん、そんな事ないの! 大丈夫なの!
・・・何てミルクは言わないの! お菓子を要求するの!」
「ああ、うん。後でね。
それで、君がシルクだね。はじめまして」
俺はミルクの隣に居る妖精に尋ねる。他に妖精なんて居ないし、従魔のつながりも感じる。間違いないだろう。
「初めましてマスターリョーマ。あたしがシルクです。よろしくお願いします。
そして先ほどは、全く緊急ではない【念話】をミルクが送ってすみませんでした」
うん。やっぱりシルクだった。ミルクはクリーム色の髪を三つ編みにしているのに対して、シルクはブロンズの髪のポニーテールだ。背中には同じような半透明の羽が生えている。
ミルクと比べてしっかりしたお姉さんって感じだね。
「さっきも【念話】で言ったけど、気にしなくていいし、敬語じゃなくていいからね。
とにかく、会えて嬉しいよ。」
来たのがポチじゃなくて少し寂しいけどね。シルクも俺の従魔なんだから、家族も同然だ。会えて嬉しいのは間違いない。
「分かったよ。マスターよろしくね」
「うん、よろしく」
俺の挨拶が終わったところで、リーナさんが前にでる。
「私はリーナよ。ミルクのパートナーをやってるの。ミルクから色々と話は聞いてるわ。
私も敬語とか使わなくていいから、よろしくね」
「よろしくリーナ。あたしも少しは話を聞いてるわ。そのパートナーってのにも興味があるし」
「え? 興味ある? じゃあ、俺とパートナーになってくれないかな?」
パートナーと聞き、ジョージが話に加わる。
「えっと、誰?」
「あ、ごめん。俺はジョージ、リョーマの親友だ! どうかな? 俺と契約を結ばないか?」
経験値アップや能力アップの恩恵があるから、ジョージも必死だ。でも、今後の事を考えるとジョージも戦力として底上げが急務ではあるんだよな・・・。
「え? えっとボスの話に出て来た、僕と契約して魔法少女になってよ的な奴かな?」
それを聞いてリーナさんが吹いた。
「違うから! 俺はどっかの白い悪魔じゃないから!」
うん、それにシルクは魔法を使えるだろうから、元々魔法少女だよね。妖精でも少女って言うのかは分からないけど。
「ごめんねシルク。こう見えて悪い奴じゃないから、今すぐとは言わないけど考えておいてくれると嬉しいよ」
「分かった。貴方の事はまだ良く分からないけど、候補として選択肢に入れておくよ」
すぐには無理だろうけど、ジョージには頑張って好感度を稼いでね。
「さて、それでそっちがガルム隊だね?」
ガルムは黒い狼型のロボットだ。それが10体並ぶ姿は圧巻だ。1体だけちょっと小さいけど。
「はっ! 自分たちがガルム隊であります。
遅ればせながら、自分がこの度ガルム隊の隊長に任命されました、ガルム10号であります! よろしくであります!」
何と想定外、小さい1体が前にでて挨拶をしてきた。小さいのに隊長なのか。テンション高いな。
「よろしくね。今まではガルム1体だったからガルムって呼べば良かったけど、これだけ増えると名前が欲しくなるね」
うーん。どうしようかな? 一気に10体とか、名付けセンスのない俺には苦行だな・・・。
「よし、1号から順番にアガルム、イガルム、ウガルム、エガルム、オガルム、カガルム、キガルム、クガルム、ケガルム、そして隊長はコガルムだ」
「リョーマ、それはどうなの?」
リーナさんが白い目で見てるけど気にしない。結構いい名前だと思うけどな? 10号は一回り小さいからコガルムとかピッタリでしょ?
《従魔ゴブ・リーンを通じて、ガルム隊を1号アガルム、2号イガルム、3号ウガルム、4号エガルム、5号オガルム、6号カガルム、7号キガルム、8号クガルム、9号ケガルム、10号コガルムと命名しました。
これにより、ガルム隊は従魔に準じた扱いとなり、【従魔超強化】も適用されます》
うわぁ、何かやっちゃった? ガルムたちが更に強化された・・・。
「おおおお、力が漲ってくるであります! これが命名の効果でありますか!?」
あれ、これってもしかして、ジョージはガルムとパートナー契約を結べるんじゃ?
と考えたところで、急に広場に異変が起こった。広場の中央に魔法陣が展開したのだ。
「うわぁ、この魔法陣デジャブ・・・」
「おいリョーマ! やっぱりフラグだったんじゃないか!」
そう言ってる間にも魔法陣から放たれる光は徐々に強くなっていく。
「ここは階層主の部屋じゃないでしょ? 何で階層主が現れる魔法陣が出てくるのよ!」
「多分、自称神様の仕業です。1年前と同じ展開です・・・」
そして魔法陣の光が消え、そこに現れたのは裂けた口、鋭い角、蝙蝠のような羽を持った2m前後の生物だった。うん、これも一緒だね。下級悪魔だ。
そして現れた瞬間、俺の方に氷の弾が飛んでくる。初手まで一緒なんだね。
しかし、氷の弾は一歩前にでたコガルムが軽く腕を振り下ろすと消えてなくなった。
「リョーマ殿に刃を向けるとは、万死に値するであります」
そう言うと、コガルムが目にも見えない速さで下級悪魔に突進した。速過ぎて本気で見えない。
次の瞬間には下級悪魔はバラバラになっていた。強すぎでしょ・・・。
《コガルムが取得した経験値の一部を獲得しました》
「弱すぎて、準備運動にもならなかったであります」
あ、うん。一応A~Sランクの魔物らしいんだけどね。
って、また下級悪魔が光に包まれて赤い魔法陣が現れて・・・。ああ、またこのパターンか。
そして、俺の視界は真っ赤に染まったのだった。
この状況でその広場に誰か居るとは思えないので、多分貸し切りだろう。
「よく考えたら、このダンジョンに入るのも1年ぶりなんですよね」
「そうよね。あの時は焦ったわ。新入生の合宿でリョーマだけ帰って来ないとか」
そうそう、リーナさんは行方不明になった俺を探しにきてくれたんだった。忘れかけてたよ。
だけど、それ以来このダンジョンには近付かないようにしていた。自称神様が何をやらかすかわからないからね。
「今回はちょっとそこまでだから、きっと問題ないですよ」
「知ってるかリョーマ。人はそれをフラグと呼ぶんだぜ?」
あ、うん知ってる。もしかしてやっちゃったかな?
「いやいや、さすがにそれは・・・ね?」
「まあ、何も起きないに越した事はないけど、油断だけはしないようにしましょう」
そんな話をしながら待ち合わせの広場に向かう。
【気配察知】で気付いてはいたけど、ミルク達は先に着いていた。ダンジョンの入口で一悶着あったからな。
「ごめんミルク。待たせたかな」
「ううん、そんな事ないの! 大丈夫なの!
・・・何てミルクは言わないの! お菓子を要求するの!」
「ああ、うん。後でね。
それで、君がシルクだね。はじめまして」
俺はミルクの隣に居る妖精に尋ねる。他に妖精なんて居ないし、従魔のつながりも感じる。間違いないだろう。
「初めましてマスターリョーマ。あたしがシルクです。よろしくお願いします。
そして先ほどは、全く緊急ではない【念話】をミルクが送ってすみませんでした」
うん。やっぱりシルクだった。ミルクはクリーム色の髪を三つ編みにしているのに対して、シルクはブロンズの髪のポニーテールだ。背中には同じような半透明の羽が生えている。
ミルクと比べてしっかりしたお姉さんって感じだね。
「さっきも【念話】で言ったけど、気にしなくていいし、敬語じゃなくていいからね。
とにかく、会えて嬉しいよ。」
来たのがポチじゃなくて少し寂しいけどね。シルクも俺の従魔なんだから、家族も同然だ。会えて嬉しいのは間違いない。
「分かったよ。マスターよろしくね」
「うん、よろしく」
俺の挨拶が終わったところで、リーナさんが前にでる。
「私はリーナよ。ミルクのパートナーをやってるの。ミルクから色々と話は聞いてるわ。
私も敬語とか使わなくていいから、よろしくね」
「よろしくリーナ。あたしも少しは話を聞いてるわ。そのパートナーってのにも興味があるし」
「え? 興味ある? じゃあ、俺とパートナーになってくれないかな?」
パートナーと聞き、ジョージが話に加わる。
「えっと、誰?」
「あ、ごめん。俺はジョージ、リョーマの親友だ! どうかな? 俺と契約を結ばないか?」
経験値アップや能力アップの恩恵があるから、ジョージも必死だ。でも、今後の事を考えるとジョージも戦力として底上げが急務ではあるんだよな・・・。
「え? えっとボスの話に出て来た、僕と契約して魔法少女になってよ的な奴かな?」
それを聞いてリーナさんが吹いた。
「違うから! 俺はどっかの白い悪魔じゃないから!」
うん、それにシルクは魔法を使えるだろうから、元々魔法少女だよね。妖精でも少女って言うのかは分からないけど。
「ごめんねシルク。こう見えて悪い奴じゃないから、今すぐとは言わないけど考えておいてくれると嬉しいよ」
「分かった。貴方の事はまだ良く分からないけど、候補として選択肢に入れておくよ」
すぐには無理だろうけど、ジョージには頑張って好感度を稼いでね。
「さて、それでそっちがガルム隊だね?」
ガルムは黒い狼型のロボットだ。それが10体並ぶ姿は圧巻だ。1体だけちょっと小さいけど。
「はっ! 自分たちがガルム隊であります。
遅ればせながら、自分がこの度ガルム隊の隊長に任命されました、ガルム10号であります! よろしくであります!」
何と想定外、小さい1体が前にでて挨拶をしてきた。小さいのに隊長なのか。テンション高いな。
「よろしくね。今まではガルム1体だったからガルムって呼べば良かったけど、これだけ増えると名前が欲しくなるね」
うーん。どうしようかな? 一気に10体とか、名付けセンスのない俺には苦行だな・・・。
「よし、1号から順番にアガルム、イガルム、ウガルム、エガルム、オガルム、カガルム、キガルム、クガルム、ケガルム、そして隊長はコガルムだ」
「リョーマ、それはどうなの?」
リーナさんが白い目で見てるけど気にしない。結構いい名前だと思うけどな? 10号は一回り小さいからコガルムとかピッタリでしょ?
《従魔ゴブ・リーンを通じて、ガルム隊を1号アガルム、2号イガルム、3号ウガルム、4号エガルム、5号オガルム、6号カガルム、7号キガルム、8号クガルム、9号ケガルム、10号コガルムと命名しました。
これにより、ガルム隊は従魔に準じた扱いとなり、【従魔超強化】も適用されます》
うわぁ、何かやっちゃった? ガルムたちが更に強化された・・・。
「おおおお、力が漲ってくるであります! これが命名の効果でありますか!?」
あれ、これってもしかして、ジョージはガルムとパートナー契約を結べるんじゃ?
と考えたところで、急に広場に異変が起こった。広場の中央に魔法陣が展開したのだ。
「うわぁ、この魔法陣デジャブ・・・」
「おいリョーマ! やっぱりフラグだったんじゃないか!」
そう言ってる間にも魔法陣から放たれる光は徐々に強くなっていく。
「ここは階層主の部屋じゃないでしょ? 何で階層主が現れる魔法陣が出てくるのよ!」
「多分、自称神様の仕業です。1年前と同じ展開です・・・」
そして魔法陣の光が消え、そこに現れたのは裂けた口、鋭い角、蝙蝠のような羽を持った2m前後の生物だった。うん、これも一緒だね。下級悪魔だ。
そして現れた瞬間、俺の方に氷の弾が飛んでくる。初手まで一緒なんだね。
しかし、氷の弾は一歩前にでたコガルムが軽く腕を振り下ろすと消えてなくなった。
「リョーマ殿に刃を向けるとは、万死に値するであります」
そう言うと、コガルムが目にも見えない速さで下級悪魔に突進した。速過ぎて本気で見えない。
次の瞬間には下級悪魔はバラバラになっていた。強すぎでしょ・・・。
《コガルムが取得した経験値の一部を獲得しました》
「弱すぎて、準備運動にもならなかったであります」
あ、うん。一応A~Sランクの魔物らしいんだけどね。
って、また下級悪魔が光に包まれて赤い魔法陣が現れて・・・。ああ、またこのパターンか。
そして、俺の視界は真っ赤に染まったのだった。
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