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第3章 王都騒乱編
第17話 弟子入り志願者
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「話を続けると言っても、とりあえず報告する事は以上ですね。
勇者についてはリーナさんが王城に忍び込んで確認する予定になっています」
「リーナって、私の護衛依頼の時に一緒に森に来てくれた冒険者のリーナ? 懐かしい! でも王城に忍び込むなんて大胆だね。大丈夫かな?」
あれ、その反応はもしかして。
「レミもしかして、リーナさんが王女様だって知らないです?」
「え!? リーナって王女様なの? 冒険者じゃなくて?」
猫耳をピンと立てて驚くレミ。意外とかわいい。
「あ、うーん、王女様だけど冒険者なんですよ。
まあ、彼女にも色々とあるんです」
「ふぇぇぇ、王女様にあんな態度を取ってしまってたなんて・・・」
大丈夫、今や貴女はそれに匹敵する聖女様です。
「冒険者をしている時は、冒険者として接して欲しいらしいので大丈夫ですよ」
「そ、そうかな?」
「さて、少し話が逸れましたが、とにかく勇者についてはリーナさんが今動いているはずです。
実は僕とリーナさん、そして神官長のゼムスさんはちょっとした協力関係にあるんですよ。
それなので迅速に救援に来る事ができました」
「リョーマ君は順調に【神託】の内容を実行しようとしているのね。偉いわ」
「【神託】の内容?」
レミが聞き返す。俺が生まれた時にシーラ様が受けた【神託】の事は聞いてなかったのかな?
「ええ、リョーマ君は世界を救う男だと言う【神託】よ。
ああ、女神様。遂にその時が来たのでしょうか?」
シーラ様が手を合わせて祈り始めた。だけどそんな明確な【神託】だったっけ? もう少しフワッとしていたような?
「へぇ、すごいねリョーマ! まさかそんな【神託】があったなんて知らなかったよ」
「リョーマ君が生まれた日、レミがまだエナンの街の神殿に来る前の話ですからね。知らないのも無理ないわ」
まあ良いか。【神託】の内容がどうあれ、俺がやる事は変わらない。
「そうそう【神託】と言えば、今回レミが王都に向かっているのは【神託】があったからなんですよね?
どんな【神託】なのか差し支えがなければ教えて貰えますか?」
「あ、ああそれね。えっと・・・。
王都に行くようにとしか聞いていないんだ。今回の事を事前に予知した女神様が、私に何かさせたくて王都に向かわせたのかも」
うーん。【嘘探知】スキルがビンビンに反応してるけど、まあ聖女様の事だから言えないような理由があるんだろう。
「(こんな状況なのに、王都に向かうと言う【神託】の内容が個人的な内容だったとか言えないよ)」
何か小声で呟いたのが聞こえたけど、スルーしておこう。レミは思った事が口に出ちゃうタイプなんだね。普通は聞き取れない程度なんだろうけど、スキルで強化された俺の耳にはバッチリ聞こえる。
「あー、それでシーラ様は何故一緒に?」
「私は暫く王都に行ってないから、レミに便乗させて貰って一緒に向かってたの。
まあ、何か嫌な予感がしたから半分は護衛目的ですけどね」
確かにシーラ様はレベルが神殿騎士の隊長より高いから、最後の砦としてレミを守ってたんだろう。
「でも、リョーマ君が来なかったら私でも守りきれなかったわ。本当にありがとう」
「あ、あのっ!」
そこで、今までずっと黙っていたソラが口を開いた。
「ん? ソラどうしたの? 私の肉はあげないわよ」
絶対にそんな理由じゃないと思うよ。
「リョーマ君に折り入ってお願いがあります」
おっと、俺に用事か。
「何でしょう?」
「僕はこの2年、姉ちゃんの役に立つために神殿騎士の勉強をしてきました。
これでも同じ歳の子たちと比べたら武器の扱いもそれなりだと思います。
でも、今日の魔物の襲撃では馬車で怯えている事をしかできなかったんです。
それが悔しくて・・・」
それでずっと大人しくしてたのか。でも、変異した魔物相手なら熟練の冒険者でもシンドイから仕方ないと思うけど。
「初めて会った時もそうでしたが、その強さとても憧れます。
今日も先輩の神殿騎士の皆さんが次々にやられるのを馬車の隙間から見ていて、正直もうダメだと思いました。
でも、リョーマ君のお陰でこうして生きてここにいる。本当に感謝しかありません」
うん。とても感謝されているのは分かった。神殿騎士の修行をしているだけあって、言葉遣いもレミより良いんじゃないかな。
「それで、お願いと言うのは?」
「はい、リョーマ君・・・いえ、リョーマさん。
どうか僕を弟子にして下さい!」
えええ、弟子って! 少しだけど年上のソラにさん付けされると、ちょっとむず痒いな。
俺が何かを人に教えるなんて無理だと思うんだけど・・・。
助けてシーラ様。俺がそんな感じでシーラ様を見つめていると、分かってるわ見たいな感じで頷かれた。
「リョーマ君、私からもお願いするわ。ソラは小さい頃からレミの事が大好きでずっと一緒に居たの。
そのソラがレミを守る為に強くなりたいって言ってるの。是非願いを叶えて上げたいわ」
違う、違うよシーラ様。援護射撃しないで。俺に教えられることはそんなにありません。
「ええと、ソラは僕に弟子入りして、何を教わりたいんですか?」
ちなみに、レミとソラの兄弟は最初に呼び捨てにして欲しいと言われてずっと呼び捨てにしている。
「僕は獣人です。知っての通り、獣人は基本的にそんなに魔法が得意ではないので、できれば剣術を教えて欲しいです。姉ちゃんは【神託】の恩恵で【回復魔法】に適性があるみたいですけどね」
うーん。どうしたものか。確かに俺自身は【剣術】のスキルレベルは10だけどそれを誰かに指導できるのかと言えば、やった事がないから分からない。
レベル上げなら付き合えるから、とりあえず実戦で鍛えたらいいのかな? それとも亀の甲羅でも背負ってランニングしてもらうか。
「まあ、一緒にダンジョンとかに潜って実戦経験を積んでもらうくらいならできると思いますが、まずは今のゴタゴタを片付けてからですね」
魔物が変異してる状況だとさすがに厳しくて、ホイホイレベル上げにも行けないからね。魔道具でガチガチに固めたらさっきのオーガの攻撃くらいなら防げるかも知れないけど。
「そうね。多分この先狂暴化した魔物の対応とか、クーデターの対応とか色々忙しくなるのわ。
まずはその辺りが片付いてからね」
「はい、分かりました。リョーマさん、よろしくお願いします」
こうして、俺には初めての弟子ができたのだった。
夕食を食べた後、今日は宿場町の宿で眠る。明日はガルムに護衛を任せて、俺は一足先に王都に帰るつもりだ。
それにしても、長い1日だったな。ジョージの家から始まって、キラーアントを倒し、王都に戻り冒険者ギルドに行った後はダンジョンへ、更に自称神様のところにまで招待されて、ダンジョンを出たらレミの救援。
俺の人生の中で一番濃い1日だったんじゃないだろうか? 体も疲れているらしく、目を瞑ればすぐにでも眠れそうだ。長い1日がやっと・・・。
〈リョーマ! 起きてる? こちらリーナよ。
王城に潜入して勇者の1人を確保したわ!〉
終わらなかった! 何? 確保って何?
勇者についてはリーナさんが王城に忍び込んで確認する予定になっています」
「リーナって、私の護衛依頼の時に一緒に森に来てくれた冒険者のリーナ? 懐かしい! でも王城に忍び込むなんて大胆だね。大丈夫かな?」
あれ、その反応はもしかして。
「レミもしかして、リーナさんが王女様だって知らないです?」
「え!? リーナって王女様なの? 冒険者じゃなくて?」
猫耳をピンと立てて驚くレミ。意外とかわいい。
「あ、うーん、王女様だけど冒険者なんですよ。
まあ、彼女にも色々とあるんです」
「ふぇぇぇ、王女様にあんな態度を取ってしまってたなんて・・・」
大丈夫、今や貴女はそれに匹敵する聖女様です。
「冒険者をしている時は、冒険者として接して欲しいらしいので大丈夫ですよ」
「そ、そうかな?」
「さて、少し話が逸れましたが、とにかく勇者についてはリーナさんが今動いているはずです。
実は僕とリーナさん、そして神官長のゼムスさんはちょっとした協力関係にあるんですよ。
それなので迅速に救援に来る事ができました」
「リョーマ君は順調に【神託】の内容を実行しようとしているのね。偉いわ」
「【神託】の内容?」
レミが聞き返す。俺が生まれた時にシーラ様が受けた【神託】の事は聞いてなかったのかな?
「ええ、リョーマ君は世界を救う男だと言う【神託】よ。
ああ、女神様。遂にその時が来たのでしょうか?」
シーラ様が手を合わせて祈り始めた。だけどそんな明確な【神託】だったっけ? もう少しフワッとしていたような?
「へぇ、すごいねリョーマ! まさかそんな【神託】があったなんて知らなかったよ」
「リョーマ君が生まれた日、レミがまだエナンの街の神殿に来る前の話ですからね。知らないのも無理ないわ」
まあ良いか。【神託】の内容がどうあれ、俺がやる事は変わらない。
「そうそう【神託】と言えば、今回レミが王都に向かっているのは【神託】があったからなんですよね?
どんな【神託】なのか差し支えがなければ教えて貰えますか?」
「あ、ああそれね。えっと・・・。
王都に行くようにとしか聞いていないんだ。今回の事を事前に予知した女神様が、私に何かさせたくて王都に向かわせたのかも」
うーん。【嘘探知】スキルがビンビンに反応してるけど、まあ聖女様の事だから言えないような理由があるんだろう。
「(こんな状況なのに、王都に向かうと言う【神託】の内容が個人的な内容だったとか言えないよ)」
何か小声で呟いたのが聞こえたけど、スルーしておこう。レミは思った事が口に出ちゃうタイプなんだね。普通は聞き取れない程度なんだろうけど、スキルで強化された俺の耳にはバッチリ聞こえる。
「あー、それでシーラ様は何故一緒に?」
「私は暫く王都に行ってないから、レミに便乗させて貰って一緒に向かってたの。
まあ、何か嫌な予感がしたから半分は護衛目的ですけどね」
確かにシーラ様はレベルが神殿騎士の隊長より高いから、最後の砦としてレミを守ってたんだろう。
「でも、リョーマ君が来なかったら私でも守りきれなかったわ。本当にありがとう」
「あ、あのっ!」
そこで、今までずっと黙っていたソラが口を開いた。
「ん? ソラどうしたの? 私の肉はあげないわよ」
絶対にそんな理由じゃないと思うよ。
「リョーマ君に折り入ってお願いがあります」
おっと、俺に用事か。
「何でしょう?」
「僕はこの2年、姉ちゃんの役に立つために神殿騎士の勉強をしてきました。
これでも同じ歳の子たちと比べたら武器の扱いもそれなりだと思います。
でも、今日の魔物の襲撃では馬車で怯えている事をしかできなかったんです。
それが悔しくて・・・」
それでずっと大人しくしてたのか。でも、変異した魔物相手なら熟練の冒険者でもシンドイから仕方ないと思うけど。
「初めて会った時もそうでしたが、その強さとても憧れます。
今日も先輩の神殿騎士の皆さんが次々にやられるのを馬車の隙間から見ていて、正直もうダメだと思いました。
でも、リョーマ君のお陰でこうして生きてここにいる。本当に感謝しかありません」
うん。とても感謝されているのは分かった。神殿騎士の修行をしているだけあって、言葉遣いもレミより良いんじゃないかな。
「それで、お願いと言うのは?」
「はい、リョーマ君・・・いえ、リョーマさん。
どうか僕を弟子にして下さい!」
えええ、弟子って! 少しだけど年上のソラにさん付けされると、ちょっとむず痒いな。
俺が何かを人に教えるなんて無理だと思うんだけど・・・。
助けてシーラ様。俺がそんな感じでシーラ様を見つめていると、分かってるわ見たいな感じで頷かれた。
「リョーマ君、私からもお願いするわ。ソラは小さい頃からレミの事が大好きでずっと一緒に居たの。
そのソラがレミを守る為に強くなりたいって言ってるの。是非願いを叶えて上げたいわ」
違う、違うよシーラ様。援護射撃しないで。俺に教えられることはそんなにありません。
「ええと、ソラは僕に弟子入りして、何を教わりたいんですか?」
ちなみに、レミとソラの兄弟は最初に呼び捨てにして欲しいと言われてずっと呼び捨てにしている。
「僕は獣人です。知っての通り、獣人は基本的にそんなに魔法が得意ではないので、できれば剣術を教えて欲しいです。姉ちゃんは【神託】の恩恵で【回復魔法】に適性があるみたいですけどね」
うーん。どうしたものか。確かに俺自身は【剣術】のスキルレベルは10だけどそれを誰かに指導できるのかと言えば、やった事がないから分からない。
レベル上げなら付き合えるから、とりあえず実戦で鍛えたらいいのかな? それとも亀の甲羅でも背負ってランニングしてもらうか。
「まあ、一緒にダンジョンとかに潜って実戦経験を積んでもらうくらいならできると思いますが、まずは今のゴタゴタを片付けてからですね」
魔物が変異してる状況だとさすがに厳しくて、ホイホイレベル上げにも行けないからね。魔道具でガチガチに固めたらさっきのオーガの攻撃くらいなら防げるかも知れないけど。
「そうね。多分この先狂暴化した魔物の対応とか、クーデターの対応とか色々忙しくなるのわ。
まずはその辺りが片付いてからね」
「はい、分かりました。リョーマさん、よろしくお願いします」
こうして、俺には初めての弟子ができたのだった。
夕食を食べた後、今日は宿場町の宿で眠る。明日はガルムに護衛を任せて、俺は一足先に王都に帰るつもりだ。
それにしても、長い1日だったな。ジョージの家から始まって、キラーアントを倒し、王都に戻り冒険者ギルドに行った後はダンジョンへ、更に自称神様のところにまで招待されて、ダンジョンを出たらレミの救援。
俺の人生の中で一番濃い1日だったんじゃないだろうか? 体も疲れているらしく、目を瞑ればすぐにでも眠れそうだ。長い1日がやっと・・・。
〈リョーマ! 起きてる? こちらリーナよ。
王城に潜入して勇者の1人を確保したわ!〉
終わらなかった! 何? 確保って何?
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