132 / 159
第3章 王都騒乱編
第45話 魔王vs勇者
しおりを挟む
すみません。ここ数日体調不良で更新が遅れました・・・。申し訳ありません。
───────────
事前の作戦通り、リーナさんが太郎さんを連れて現れる。
俺立案、クーデターを防ぐついでにリーナさんの王族内の地位も向上してしまおう大作戦。第一段階である偽勇者討伐は完了したので、次のステップだ。
太郎さんを真の勇者として、共に魔王が率いる魔物の軍勢を打ち払って王様を救出する作戦である。
更にどこかで見ているのか、昨日レミに運命の女神様から【神託】があった。
曰く、私の名前を使っても良いわよ、と。これで太郎さんは女神及び神殿公認の勇者になったわけだ。
「ここは真の勇者タロウとSランク冒険者のリーナが引き受けます。
貴方方は万が一に備え、ここで街を守っていて下さい」
「え? リーナ様Sランク!?」
兵士の間にざわめきが広がる。そう、何しろ昨日まではAランクだったし、Sランクなんて早々居るものではない。この国は俺も含めて3人しかSランクは居なかったので、リーナさんで4人目である。
この1年の実績に加え、ここ数日の実績を加味してリーナさんも晴れてSランクとなったのだ。
ギルドのグランドマスターであるトミーさんも今回の作戦には一枚噛んで貰っているから、話は早かった。本来もう少し時間がかかるんだけど、権力って怖いね。でも味方に付けると頼もしい。
〈リーナカッコいいの。ミルクも混ざりたかったの!〉
ミルクから【念話】が届く。さすがに妖精が参加する訳には行かないって事で、ミルクは姿を消して近くで様子見をしている。
〈まあまあ、そう言わないで。見張りも大事だから。
この作戦がうまく行ったら、新しい味のアイスを作ってあげるよ!〉
アイスは味の汎用性が高いので、しばらくこれで釣れそうだ。
〈やったの! アイスなの! 楽しみなの!〉
うん。相変わらずチョロかった。
「ええ、私は先日Sランクになりました。この場はお任せ下さい」
そう言いつつ、兵士の間を抜けて前に出て来る。
〈ちょっと作戦と違って、リョーマが魔王って事になってるみたいだけど、どうするの?〉
笑いを堪えた声でリーナさんから【念話】が届く。【念話】なのに笑いそうな声とか、逆に凄いかも。
〈さすがに魔王が戦わずに退くのもおかしいから、僕も戦わざるを得ないですよね?
勇者は魔王と戦う方がしっくりくるので、僕と太郎さん、リーナさんとアクモンですかね?〉
本来の作戦では俺は見てるだけ、魔王アクモンが2人と少し戦い撤収する予定だったけど、まあ仕方ない。これはこれで楽しそうだしね。
〈分かったわ〉
〈太郎さんとアクモンもそれで良いかな?〉
〈〈はい!〉〉
「ほう、今度はどうやら本物のようだな。良いだろう、私が直々に相手をしてやろう」
俺はまた声を作って魔王を演じる。結構楽しいかも。
「そっちの小娘! 貴女は私が相手をして差し上げます」
アクモンも結構ノリノリだ。
「ふふっ、その余裕、いつまで持つかしら? さあ、勇者様行くわよ!」
リーナさんも同じくノリノリだね。
「は、はいっ」
太郎さんだけはちょっと緊張してるみたいだ。
そして、壮大な魔王決戦の幕が開けるのであった。
最初に動いたのはアクモンだ。さっきの偽勇者戦とは違い、一気に距離を詰める。
一気にと言っても、全力で移動すると周りに見えないので、かなり手は抜いている。できるだけギャラリーに分かりやすく、そして派手にやる作戦だ。
たまに派手な魔法を織り交ぜつつ、リーナさんとアクモンの戦いは激しさを増していく。
「くっ! 中々やるわね!」
リーナさんはそんなわざとらしいセリフを言いつつ、アクモンを少しずつ追い詰めていく。
もちろん、現時点で本気を出したらアクモンが圧勝してしまう。適度にリーナさんに合わせつつ、寧ろ押されているように演出しているアクモンはさすがだ。
さて、ずっと見ていたいけど、こっちもそろそろ始めないとね。
「勇者と言えど、所詮は人の子。身の程を知るが良い」
そう言いつつ、以前作っていた魔王っぽい剣を【収納】から取り出す。自分の剣を作る時に、試作品で色々と作ったんだよね。黒と赤をベースに無駄に装飾とかしてたら実用性ゼロで【収納】の肥やしになってたけど、まさかこんな所で役に立つとは。
それに対して、太郎さんは今回の為に俺が作った勇者っぽい剣を構えている。如何にも伝説の剣っぽい自信作だ。勿論、相応の能力も備えている。
「行くぞ、魔王! 勇者の力を見せてやる!」
カッコよく、剣を俺に向けて突き出して、そう叫ぶとこちらに向けて走り出した。 太郎さん、やればできる子!
それに合わせて俺も移動を開始する。そしてほぼ中央で戦闘を開始した。
太郎さんが振り下ろす剣に対応して、俺も剣で受け止める。そして、逆に俺が突き出した剣を太郎さんが受ける。そんな感じのやり取りを何度も繰り返す。
太郎さんも【剣術】スキルを持っていたので、結構サマになっている。
〈太郎さん、ちょっと派手なの行くので避けて下さいね〉
〈は、はいっ〉
俺は注意を促してから、剣を振り下ろしつつ魔法で攻撃する。太郎さんはそれを大きくバックステップして避ける。直前まで太郎さんが今場所は爆発が起き、大きな穴が開く。
〈うわっ。今のは忠告がなければそのまま食らってたかも知れません。さすがリョーマさんです〉
まあ、そこは戦闘経験の差かな? 何だかんだ言って、勇者とは言え太郎さんは初戦闘だからね。
そんな感じで、しばらく戦闘を続ける。もちろん徐々に追い詰められている感を出すのも忘れない。
〈リョーマ! 大変なの! 城壁の上! ミーナ王女が王様を狙っているの!〉
俺が結構ノリノリで太郎さんと戦っていると急にミルクからそんな【念話】が届いた。
城壁の上を見ると、確かにミーナ王女が何やら銃のようなもので王様を狙っているのが見えた。また宝物庫にでも眠っていた魔道具かな? ってヤバい、もう撃つ寸前だ!
ただ、幸いなことに俺は丁度ミーナ王女と王様を直線で結んだ線状の近くに居る。
〈ミルク、教えてくれてありがとう。大丈夫、俺が防ぐよ〉
そう【念話】を返した所で、魔道具が発動したようだ。ミーナ王女から王様に向けて、弾丸が射出される。
俺は数歩移動すると、剣でその弾丸を受け止める。
───カキン!
予想以上の衝撃だ。普通の剣なら折れてるところだった。
「えっ!? リョーマさん?」
あれ? てっきりグループ【念話】で太郎さんも気付いてるのかと思ってたら、もしかしてミルクさん、1対1の【念話】だった?
伝わっていると思っていたので隙だらけだった俺に、太郎さんの剣が振り下ろされた。
───────────
事前の作戦通り、リーナさんが太郎さんを連れて現れる。
俺立案、クーデターを防ぐついでにリーナさんの王族内の地位も向上してしまおう大作戦。第一段階である偽勇者討伐は完了したので、次のステップだ。
太郎さんを真の勇者として、共に魔王が率いる魔物の軍勢を打ち払って王様を救出する作戦である。
更にどこかで見ているのか、昨日レミに運命の女神様から【神託】があった。
曰く、私の名前を使っても良いわよ、と。これで太郎さんは女神及び神殿公認の勇者になったわけだ。
「ここは真の勇者タロウとSランク冒険者のリーナが引き受けます。
貴方方は万が一に備え、ここで街を守っていて下さい」
「え? リーナ様Sランク!?」
兵士の間にざわめきが広がる。そう、何しろ昨日まではAランクだったし、Sランクなんて早々居るものではない。この国は俺も含めて3人しかSランクは居なかったので、リーナさんで4人目である。
この1年の実績に加え、ここ数日の実績を加味してリーナさんも晴れてSランクとなったのだ。
ギルドのグランドマスターであるトミーさんも今回の作戦には一枚噛んで貰っているから、話は早かった。本来もう少し時間がかかるんだけど、権力って怖いね。でも味方に付けると頼もしい。
〈リーナカッコいいの。ミルクも混ざりたかったの!〉
ミルクから【念話】が届く。さすがに妖精が参加する訳には行かないって事で、ミルクは姿を消して近くで様子見をしている。
〈まあまあ、そう言わないで。見張りも大事だから。
この作戦がうまく行ったら、新しい味のアイスを作ってあげるよ!〉
アイスは味の汎用性が高いので、しばらくこれで釣れそうだ。
〈やったの! アイスなの! 楽しみなの!〉
うん。相変わらずチョロかった。
「ええ、私は先日Sランクになりました。この場はお任せ下さい」
そう言いつつ、兵士の間を抜けて前に出て来る。
〈ちょっと作戦と違って、リョーマが魔王って事になってるみたいだけど、どうするの?〉
笑いを堪えた声でリーナさんから【念話】が届く。【念話】なのに笑いそうな声とか、逆に凄いかも。
〈さすがに魔王が戦わずに退くのもおかしいから、僕も戦わざるを得ないですよね?
勇者は魔王と戦う方がしっくりくるので、僕と太郎さん、リーナさんとアクモンですかね?〉
本来の作戦では俺は見てるだけ、魔王アクモンが2人と少し戦い撤収する予定だったけど、まあ仕方ない。これはこれで楽しそうだしね。
〈分かったわ〉
〈太郎さんとアクモンもそれで良いかな?〉
〈〈はい!〉〉
「ほう、今度はどうやら本物のようだな。良いだろう、私が直々に相手をしてやろう」
俺はまた声を作って魔王を演じる。結構楽しいかも。
「そっちの小娘! 貴女は私が相手をして差し上げます」
アクモンも結構ノリノリだ。
「ふふっ、その余裕、いつまで持つかしら? さあ、勇者様行くわよ!」
リーナさんも同じくノリノリだね。
「は、はいっ」
太郎さんだけはちょっと緊張してるみたいだ。
そして、壮大な魔王決戦の幕が開けるのであった。
最初に動いたのはアクモンだ。さっきの偽勇者戦とは違い、一気に距離を詰める。
一気にと言っても、全力で移動すると周りに見えないので、かなり手は抜いている。できるだけギャラリーに分かりやすく、そして派手にやる作戦だ。
たまに派手な魔法を織り交ぜつつ、リーナさんとアクモンの戦いは激しさを増していく。
「くっ! 中々やるわね!」
リーナさんはそんなわざとらしいセリフを言いつつ、アクモンを少しずつ追い詰めていく。
もちろん、現時点で本気を出したらアクモンが圧勝してしまう。適度にリーナさんに合わせつつ、寧ろ押されているように演出しているアクモンはさすがだ。
さて、ずっと見ていたいけど、こっちもそろそろ始めないとね。
「勇者と言えど、所詮は人の子。身の程を知るが良い」
そう言いつつ、以前作っていた魔王っぽい剣を【収納】から取り出す。自分の剣を作る時に、試作品で色々と作ったんだよね。黒と赤をベースに無駄に装飾とかしてたら実用性ゼロで【収納】の肥やしになってたけど、まさかこんな所で役に立つとは。
それに対して、太郎さんは今回の為に俺が作った勇者っぽい剣を構えている。如何にも伝説の剣っぽい自信作だ。勿論、相応の能力も備えている。
「行くぞ、魔王! 勇者の力を見せてやる!」
カッコよく、剣を俺に向けて突き出して、そう叫ぶとこちらに向けて走り出した。 太郎さん、やればできる子!
それに合わせて俺も移動を開始する。そしてほぼ中央で戦闘を開始した。
太郎さんが振り下ろす剣に対応して、俺も剣で受け止める。そして、逆に俺が突き出した剣を太郎さんが受ける。そんな感じのやり取りを何度も繰り返す。
太郎さんも【剣術】スキルを持っていたので、結構サマになっている。
〈太郎さん、ちょっと派手なの行くので避けて下さいね〉
〈は、はいっ〉
俺は注意を促してから、剣を振り下ろしつつ魔法で攻撃する。太郎さんはそれを大きくバックステップして避ける。直前まで太郎さんが今場所は爆発が起き、大きな穴が開く。
〈うわっ。今のは忠告がなければそのまま食らってたかも知れません。さすがリョーマさんです〉
まあ、そこは戦闘経験の差かな? 何だかんだ言って、勇者とは言え太郎さんは初戦闘だからね。
そんな感じで、しばらく戦闘を続ける。もちろん徐々に追い詰められている感を出すのも忘れない。
〈リョーマ! 大変なの! 城壁の上! ミーナ王女が王様を狙っているの!〉
俺が結構ノリノリで太郎さんと戦っていると急にミルクからそんな【念話】が届いた。
城壁の上を見ると、確かにミーナ王女が何やら銃のようなもので王様を狙っているのが見えた。また宝物庫にでも眠っていた魔道具かな? ってヤバい、もう撃つ寸前だ!
ただ、幸いなことに俺は丁度ミーナ王女と王様を直線で結んだ線状の近くに居る。
〈ミルク、教えてくれてありがとう。大丈夫、俺が防ぐよ〉
そう【念話】を返した所で、魔道具が発動したようだ。ミーナ王女から王様に向けて、弾丸が射出される。
俺は数歩移動すると、剣でその弾丸を受け止める。
───カキン!
予想以上の衝撃だ。普通の剣なら折れてるところだった。
「えっ!? リョーマさん?」
あれ? てっきりグループ【念話】で太郎さんも気付いてるのかと思ってたら、もしかしてミルクさん、1対1の【念話】だった?
伝わっていると思っていたので隙だらけだった俺に、太郎さんの剣が振り下ろされた。
22
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
99歳で亡くなり異世界に転生した老人は7歳の子供に生まれ変わり、召喚魔法でドラゴンや前世の世界の物を召喚して世界を変える
ハーフのクロエ
ファンタジー
夫が病気で長期入院したので夫が途中まで書いていた小説を私なりに書き直して完結まで投稿しますので応援よろしくお願いいたします。
主人公は建築会社を55歳で取り締まり役常務をしていたが惜しげもなく早期退職し田舎で大好きな農業をしていた。99歳で亡くなった老人は前世の記憶を持ったまま7歳の少年マリュウスとして異世界の僻地の男爵家に生まれ変わる。10歳の鑑定の儀で、火、水、風、土、木の5大魔法ではなく、この世界で初めての召喚魔法を授かる。最初に召喚出来たのは弱いスライム、モグラ魔獣でマリウスはガッカリしたが優しい家族に見守られ次第に色んな魔獣や地球の、物などを召喚出来るようになり、僻地の男爵家を発展させ気が付けば大陸一豊かで最強の小さい王国を起こしていた。
のほほん異世界暮らし
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。
それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる