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第3章 王都騒乱編
第48話 勇者vs勇者
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「もう泣いて謝っても許さないからな!
大体、お前は俺たちが何を言っても何をしても反応がないし、入学した頃からずっと気に食わなかったんだ!」
声が出せなかったんだから仕方ないと思うけど。太郎さんはこいつらにいじめられてたのか?
「いつもどこか悟ったような顔しやがって!
まあ、それも今日までだ。今ここで終わらせてやるよ。お前の命と一緒にな!」
「やっぱり何回【鑑定】しても弱っちいわね。そんなんでどうやって私たちを倒すのかしら?」
太郎さんは絶賛【鑑定偽装】中なので、とても弱々に見えている。実際はこの2人と同じレベルでステータスは高いんだから、もう詐欺だよね。あ、ついでにこっそり強化魔法とかかけておこうか。
「あなた達には入学してから色々とお世話になりました。
今までは力もなく見ている事しかできませんでしたが、この世界の皆さんに迷惑をかけるのなら話は別です。
今までの恨みも含めて、逆に引導を渡して上げます」
「タロウ君。城は壊さないでくれよ」
王様、心配するのはそこですか!? まあ、こちら側の誰も太郎さんが負けるとは思ってないけど。
「おいおい、おっさん。偽物のクセに城の心配か?
心配するな。こんな雑魚1人殺すのに城を壊したりしないぜ」
本物です。と言うか、君たちは【鑑定】使えるんだから調べたら本物って分かるだろうに。本物だと分かった所で、主人の命令があるから止まることは無いんだろうけどね。
「さて、さっきも言いましたが、御託は良いのでかかってきて下さい。
それともこちらから行った方が良いですか?」
「っざけんな! 殺してやる!」
何て言うか、やっぱり奴隷の首輪とか関係なく、簡単に人を殺しにかかるとか、終わってるな。奴隷に命令は出来ても洗脳する訳じゃ無いからね。
「私も行くわ!」
2人の勇者は武器を構える。今朝使ってた武器はアクモンの手によってキレイに折れているので【収納】から別の武器を出したようだ。見た所、普通のロングソードだ。まあ、朝の武器より強いって事はないだろう。
男の勇者、タクヤだっけ? が駆け出すと同時に、女の勇者リョーコ? も駆け出す。そう言えば今朝もそんな感じで連携攻撃してたな。
「死ねやぁぁぁ!」
タクヤが太郎さんの左側から上段を、リョーコが右側から下段を狙う。ほぼ同時なので、避けるのは難しそうだ。
・・・普通ならね。
「「え?」」
そう、もちろん太郎さんは普通じゃない。2人の攻撃は空を斬った。太郎さんは避けながら数歩前に出ている。
「あ、あれ? ちょっと瞬きしてタイミングを間違ったみたいだ」
「え、ええ。私もよ」
この2人は自分たちの攻撃が避けられたなんて微塵も思ってないみたいだ。たまたま2人とも瞬きしてしまって、攻撃を外すとか、どんな奇跡だよ!
太郎さんはクルリと振り向くと、自分の首を指差す。
「ああ? 何だ? 首がどうかしたのか?」
───ピキン
タクヤがそう言うと、少し遅れてそんな音が聞こえる。
「すれ違いざまに、その首輪を斬らせて貰いました」
2人の首に付いていた奴隷の首輪がポロリと地面に落ちる。
「は!? ちょっと待って! 国宝よ!? 国宝の首輪なのよ? そんな簡単に切れるような材質じゃなかったはずよ!」
ミーナ王女が混乱してる。それより、その首輪解析したかったんだけど、壊れても解析できるかな? 俺はそっちの方が心配だ。
「さて、お二人は奴隷から解放されました。まだ続けますか?」
「奴隷とか関係ないんだよ! 確かにあの女からの命令を聞かなくて良くなったのは良い事だが、そんなの関係ない。俺たちをコケにしやがったんだ。お前は死んどけ」
うん、やっぱりクズだった。と言うか、さっきのやり取りで力の差が認識できなかったんだろうか? 首輪が斬れたのも偶然だと思ってるのかな?
「そうですか。ここで退いて貰えたら、深追いするつもりは無かったんですが・・・。
仕方ありません。少し痛い目を見てもらいます」
太郎さん、意外と煽ってたから、プライドは高そうなこの2人が退く訳がないよね。寧ろ敢えて退かないように煽ってたよね?
〈すみません。この2人には僕の数少ない友達もいじめられていたんです。友達は面白半分で、事故に見せかけて殺されかけた事もあります。
あの時、僕にはこいつらを止めるだけの力がなかった。庇う事も出来なかった。そして結局、その友達は学校を辞めてしまいました。
今ならその友達の無念を晴らしてやれると思うんです。力に力で対抗するのは良くない事は分かっています。それでも、こいつらにはちょっと痛い思いをさせたいんです。僕の友達がどれだけ苦しかったか、少しでも知って貰いたいんです!
・・・全部僕の我侭です。私情を挟んで申し訳ありません〉
そんな事を考えていたら、太郎さんからそんな【念話】が届いた。重い。重いよ!
〈そう言う事なら仕方ないですね。逆らう気が起きなくなるくらい、心をバッキバキにしてあげて下さい。
大丈夫。たまたまですが、とても良いポーションを持っています。腕の2本や3本切れても元に戻りますよ〉
〈すみません。それと、ありがとうございます。やっぱりリョーマさんは神ですね!〉
違います。
そして勇者の2人はこの後、泣いて謝るまでボコボコにされた。太郎さんへの強化魔法に加えて、2人の勇者にはコッソリ弱体魔法もかけたので余裕だった。
泣いて謝っても許さないって言った相手を、泣いて謝ったら許してあげるとか、太郎さん優しいね!?
「そ、そ、そ・・・そんな馬鹿な!
勇者よ!? レベル80の勇者よ!? 何故、こんな一方的にボコられてるのよ!」
「そんなの簡単、偽物だからよ。
ミーナお姉さま。よくもまあ、こんな偽物を女神様が自分に遣わされた勇者様とか大法螺が吹けたわね。
あ、そうそう。紹介が遅くなったわね。こちら神殿の聖女レミよ」
「どうも、初めましてミーナ王女。私はレミと申します。巷では聖女と言われています」
自己紹介しながらレミが前に出る。
「さて、貴女はどこで女神様からそのような【神託】を受けたのでしょうか? どこの巫女が受けたのでしょうか? なぜ神殿はそれを把握していないのでしょうか?」
仕事モードのレミを初めて見たかもしれない。いや、仕事はしてたかな。対外モードのレミを初めて見たかもしれない。
「そ、それは・・・」
「言える訳ありませんよね? そのような事実は無いのですから。
ああ、弁解は結構ですよ。直接女神様から違うとお聞きしていますので。
何故バレないと思ったのか、不思議で仕方ありませんが・・・。
まあ別の罪で国にも裁かれるようですので、神殿で裁くのはその後で良いです。お待ちしていますね」
そう言って、王様とバトンタッチする。
「さて、ミーナよ。先ほど途中だったが、お前には国家転覆の容疑がかかっている。
余へ毒を盛り殺そうとした事。軍を武力で制圧する為に勇者を召喚した事。他の王族たちにも毒を盛った事。その他もろもろ。証拠も揃えてあるぞ?
更に勇者を召喚したら魔物が狂暴化する。今回、王都が魔物に襲われたのも、お前が後先考えずに勇者召喚を行ったせいだ。さて、弁解はあるか?」
「いや! こんなの間違ってる!
まだ・・・まだよ。そうだ! これを使えば・・・」
そう言って、ミーナ王女は懐から何かを取り出したのだった。
大体、お前は俺たちが何を言っても何をしても反応がないし、入学した頃からずっと気に食わなかったんだ!」
声が出せなかったんだから仕方ないと思うけど。太郎さんはこいつらにいじめられてたのか?
「いつもどこか悟ったような顔しやがって!
まあ、それも今日までだ。今ここで終わらせてやるよ。お前の命と一緒にな!」
「やっぱり何回【鑑定】しても弱っちいわね。そんなんでどうやって私たちを倒すのかしら?」
太郎さんは絶賛【鑑定偽装】中なので、とても弱々に見えている。実際はこの2人と同じレベルでステータスは高いんだから、もう詐欺だよね。あ、ついでにこっそり強化魔法とかかけておこうか。
「あなた達には入学してから色々とお世話になりました。
今までは力もなく見ている事しかできませんでしたが、この世界の皆さんに迷惑をかけるのなら話は別です。
今までの恨みも含めて、逆に引導を渡して上げます」
「タロウ君。城は壊さないでくれよ」
王様、心配するのはそこですか!? まあ、こちら側の誰も太郎さんが負けるとは思ってないけど。
「おいおい、おっさん。偽物のクセに城の心配か?
心配するな。こんな雑魚1人殺すのに城を壊したりしないぜ」
本物です。と言うか、君たちは【鑑定】使えるんだから調べたら本物って分かるだろうに。本物だと分かった所で、主人の命令があるから止まることは無いんだろうけどね。
「さて、さっきも言いましたが、御託は良いのでかかってきて下さい。
それともこちらから行った方が良いですか?」
「っざけんな! 殺してやる!」
何て言うか、やっぱり奴隷の首輪とか関係なく、簡単に人を殺しにかかるとか、終わってるな。奴隷に命令は出来ても洗脳する訳じゃ無いからね。
「私も行くわ!」
2人の勇者は武器を構える。今朝使ってた武器はアクモンの手によってキレイに折れているので【収納】から別の武器を出したようだ。見た所、普通のロングソードだ。まあ、朝の武器より強いって事はないだろう。
男の勇者、タクヤだっけ? が駆け出すと同時に、女の勇者リョーコ? も駆け出す。そう言えば今朝もそんな感じで連携攻撃してたな。
「死ねやぁぁぁ!」
タクヤが太郎さんの左側から上段を、リョーコが右側から下段を狙う。ほぼ同時なので、避けるのは難しそうだ。
・・・普通ならね。
「「え?」」
そう、もちろん太郎さんは普通じゃない。2人の攻撃は空を斬った。太郎さんは避けながら数歩前に出ている。
「あ、あれ? ちょっと瞬きしてタイミングを間違ったみたいだ」
「え、ええ。私もよ」
この2人は自分たちの攻撃が避けられたなんて微塵も思ってないみたいだ。たまたま2人とも瞬きしてしまって、攻撃を外すとか、どんな奇跡だよ!
太郎さんはクルリと振り向くと、自分の首を指差す。
「ああ? 何だ? 首がどうかしたのか?」
───ピキン
タクヤがそう言うと、少し遅れてそんな音が聞こえる。
「すれ違いざまに、その首輪を斬らせて貰いました」
2人の首に付いていた奴隷の首輪がポロリと地面に落ちる。
「は!? ちょっと待って! 国宝よ!? 国宝の首輪なのよ? そんな簡単に切れるような材質じゃなかったはずよ!」
ミーナ王女が混乱してる。それより、その首輪解析したかったんだけど、壊れても解析できるかな? 俺はそっちの方が心配だ。
「さて、お二人は奴隷から解放されました。まだ続けますか?」
「奴隷とか関係ないんだよ! 確かにあの女からの命令を聞かなくて良くなったのは良い事だが、そんなの関係ない。俺たちをコケにしやがったんだ。お前は死んどけ」
うん、やっぱりクズだった。と言うか、さっきのやり取りで力の差が認識できなかったんだろうか? 首輪が斬れたのも偶然だと思ってるのかな?
「そうですか。ここで退いて貰えたら、深追いするつもりは無かったんですが・・・。
仕方ありません。少し痛い目を見てもらいます」
太郎さん、意外と煽ってたから、プライドは高そうなこの2人が退く訳がないよね。寧ろ敢えて退かないように煽ってたよね?
〈すみません。この2人には僕の数少ない友達もいじめられていたんです。友達は面白半分で、事故に見せかけて殺されかけた事もあります。
あの時、僕にはこいつらを止めるだけの力がなかった。庇う事も出来なかった。そして結局、その友達は学校を辞めてしまいました。
今ならその友達の無念を晴らしてやれると思うんです。力に力で対抗するのは良くない事は分かっています。それでも、こいつらにはちょっと痛い思いをさせたいんです。僕の友達がどれだけ苦しかったか、少しでも知って貰いたいんです!
・・・全部僕の我侭です。私情を挟んで申し訳ありません〉
そんな事を考えていたら、太郎さんからそんな【念話】が届いた。重い。重いよ!
〈そう言う事なら仕方ないですね。逆らう気が起きなくなるくらい、心をバッキバキにしてあげて下さい。
大丈夫。たまたまですが、とても良いポーションを持っています。腕の2本や3本切れても元に戻りますよ〉
〈すみません。それと、ありがとうございます。やっぱりリョーマさんは神ですね!〉
違います。
そして勇者の2人はこの後、泣いて謝るまでボコボコにされた。太郎さんへの強化魔法に加えて、2人の勇者にはコッソリ弱体魔法もかけたので余裕だった。
泣いて謝っても許さないって言った相手を、泣いて謝ったら許してあげるとか、太郎さん優しいね!?
「そ、そ、そ・・・そんな馬鹿な!
勇者よ!? レベル80の勇者よ!? 何故、こんな一方的にボコられてるのよ!」
「そんなの簡単、偽物だからよ。
ミーナお姉さま。よくもまあ、こんな偽物を女神様が自分に遣わされた勇者様とか大法螺が吹けたわね。
あ、そうそう。紹介が遅くなったわね。こちら神殿の聖女レミよ」
「どうも、初めましてミーナ王女。私はレミと申します。巷では聖女と言われています」
自己紹介しながらレミが前に出る。
「さて、貴女はどこで女神様からそのような【神託】を受けたのでしょうか? どこの巫女が受けたのでしょうか? なぜ神殿はそれを把握していないのでしょうか?」
仕事モードのレミを初めて見たかもしれない。いや、仕事はしてたかな。対外モードのレミを初めて見たかもしれない。
「そ、それは・・・」
「言える訳ありませんよね? そのような事実は無いのですから。
ああ、弁解は結構ですよ。直接女神様から違うとお聞きしていますので。
何故バレないと思ったのか、不思議で仕方ありませんが・・・。
まあ別の罪で国にも裁かれるようですので、神殿で裁くのはその後で良いです。お待ちしていますね」
そう言って、王様とバトンタッチする。
「さて、ミーナよ。先ほど途中だったが、お前には国家転覆の容疑がかかっている。
余へ毒を盛り殺そうとした事。軍を武力で制圧する為に勇者を召喚した事。他の王族たちにも毒を盛った事。その他もろもろ。証拠も揃えてあるぞ?
更に勇者を召喚したら魔物が狂暴化する。今回、王都が魔物に襲われたのも、お前が後先考えずに勇者召喚を行ったせいだ。さて、弁解はあるか?」
「いや! こんなの間違ってる!
まだ・・・まだよ。そうだ! これを使えば・・・」
そう言って、ミーナ王女は懐から何かを取り出したのだった。
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