144 / 159
第3章 王都騒乱編
従話 ポチの冒険(18)
しおりを挟む
我輩は全ての配下を連れて最も浅い階層に来ているのだ。ん? 前回と同じ始まり方なのだ?
自称神様に言われてここに来て、その時が来るのを待っているのだ。
「ポチ殿、その時がいつ来るのかはまだわからないのじゃ。ゆっくり休みながら待つとしよう」
ゴブはそんな事を言ってるが、我輩の【予感】ではもうすぐなのだ。間違いないのだ。
「ゴブ。心配してくれてありがとうなのだ。でも大丈夫、そろそろな気がするのだ
我輩はこのままここで待つのだ」
「殿! それでは拙者も一緒に待つでござる。殿の右腕としては当然でござる」
「アドランはまだ諦めてなかったのかにゃ? 正直右腕なんてだれでもいいにゃ!」
そんな感じのいつものやり取りを横目に、我輩は待っていたのだ。全裸待機なのだ。・・・我輩そもそも服を着てなかったのだ。
「あ! ボスぅ。ついにマスターに会うのに、そんな普通の恰好だと面白くないわぁ。
是非とも1年前の誕生日の時みたいに着飾りましょう! さあ、こちらに!」
グリモンが何か言い始めたのだ。でもそれはダメなのだ。我輩トラウマなのだ。
「おお! あの芸術を再び見れるのじゃな! よし、ポチ殿着飾るのじゃ」
丁重にお断りするのだ。あ、マルフ。我輩を押さえつけるのはやめるのだ。
配下のみんなとそんなコントをしていたら、遂にその時が来たのだ。
目の前の深淵にヒビが入り、空間が割れていく。そしてその割れ目から眩い光が漏れてくる。
「まっ、眩しい!」
「目がー!」
配下の何人かが叫んでるけど、我輩それどころじゃないのだ。【予感】はしてたけど、本当にこの時が来たらまだ心の準備ができていないのだ。心臓がドキドキバクバクなのだ。
───パリーーン!
光が強くなった後、ついに目のまえの空間が割れ、その先に階段が現れたのだ。
「・・・封印が、解けたのだ?」
物凄く厳重な封印だったけど、解ける時はアッサリしたものだったのだ。凄く眩しかったけど、それだけだったのだ。
「どうやら、そのようじゃな。さあ、行こうかの?」
我輩を先頭に、直属の仲間達が続く。最初に仲間になったアドラン。次に仲間になったジン。その後はマルフ、タマ、そしてゴブとグルモール。ここに居ないアクモンを含めて7人の配下には本当に助けられたのだ。
「アドラン。アドに会わなければ、最初の罠から抜け出せなくて詰んでたかもなのだ。本当にありがとうなのだ。
ジン。我輩の母を助けてくれた事。今でも感謝しているのだ。
マルフ。我輩に沢山いたずらした事。忘れないのだ。
タマ。どんな時もみんなの癒しになってくれてありがとうなのだ。
ゴブ・リーン。ゴブには本当に助けられたのだ。ゴブが居なかったら間違いなく、今日この瞬間は訪れなかったのだ。どれだけ感謝してもし足りないのだ。
そしてグルモール。グリモールはこれから一緒に歴史を積み重ねていくのだ。よろしくなのだ」
そして、この日が来ることを夢見て共に頑張ってきた仲間達。約300匹の配下達も我輩たちに続くのだ。
「ちょ、ちょっと待って!? 僕だけ悪戯したことを忘れないとかおかしくない!? 感謝の言葉じゃなくない?」
「気のせいなのだ。ほら、上の階が見えて来たのだ」
階段を上りきると、当然だけど、上の階層のボス部屋だったのだ。
そしてそこには8人の人間、それとアクモン、ミルク、シルクが居たのだ。
その中で、一際目を引く少年が居るのだ。我輩、何故か目が離せないのだ。いや、何故かじゃないのだ。理由は分かっているのだ。
「ポチ? ポチなの?」
そう問いかけられる。この声、とても落ち着く声なのだ。
「そうなのだ。我輩がポチなのだ」
我輩が名乗ると、少年は1歩前に出る。少年・・・いや、ご主人なのだ!!
「ポチ!」
「ご主人!」
ご主人が走り出す。我輩もそれに合わせて走り出したのだ。そして、近づいたところでご主人の腕の中に飛び込んだのだ。
ご主人は我輩をガッチリと受け止め、そして抱きしめてくれたのだ。ちょっと本気で体当たりしてしまったので、ご主人を吹き飛ばしてしまいそうになったのはご愛敬なのだ。
「ポチ! 会いたかった!」
「我輩もなのだ! ついに会えたのだ! 長かったのだ!!」
「良かった・・・。元気そうで、本当に良かった」
そう言い、泣きながらながらギュッと抱きしめられたのだ。我輩も涙が出て来たのだ。配下のみんなや、一緒に居た人間たちも泣いて喜んでるのだ。
「・・・でも、どうして子犬の恰好をしているの? 前世の小さい頃の恰好だよね? 懐かしいな・・・」
ふと思い出したようにご主人に言われたのだ。そうだったのだ。最近ずっとこの格好をしてたからすっかり忘れていたのだ。
「あ、これはダンジョンは狭いところもあるから、子犬の恰好をしていたのだ。
我輩の本当の姿をみたら、カッコよすぎてご主人も腰を抜かすのだ!」
そう言いながら、元の姿に戻ろうと思ったところで、目のまえの空間が急に歪みだしたのだ。これはアレなのだ。
「ご主人、下がるのだ! 何かが転移してくるのだ!」
ご主人の元から飛び降り、注意を促す。
「えっ! わ、分かった」
ご主人も下がった所で、目のまえには大きな氷の塊が現れたのだ。うん。これは、どうみても最下層にあった氷の塊なのだ。
〈ふふふ。みなさん、ボクを解放してくれてありがとう。お礼を言いに来たよ〉
やっぱり自称神様の氷なのだ。気にしなくて大丈夫とか言ってたのに、やっぱり嘘だったのだ!
〈ボクは嘘を言ってないよ? 氷漬けだから動けないって言ったでしょ? ほらこの通り、氷の中から動いてないから〉
確かに動いてないけど、氷ごと動いてるのだ。それはちょっと卑怯なのだ。
〈ダンジョンの封印は解けても、この氷は融けなくてね。ん? ボクいま上手い事言った?
まあ、とにかくお礼も言いたかったし、氷ごと【転移】してきた訳だよ。
そこの7人。ありがとう。お陰でダンジョンから出る事ができたよ〉
「・・・それで、どうする気なのだ? 世界を滅ぼしたりするのだ!?」
〈まさか! ボクは遊戯の女神だよ。遊ぶことはあっても滅ぼしたりはしないさ。
これでもちょっとやり過ぎたと思って、少しだけ反省してるんだ。
でも、長い間ボクをここに閉じ込めてくれた女神たちには何か仕返しをしたいな。
うーん。どうしようかな?〉
何か、とてもイヤな【予感】がするのだ。
〈そうだ、そこのキミ! 女神たちの寵愛を受けているキミ!
キミと新しい遊びを始める事にしよう!〉
自称神様がそう言った瞬間、ご主人が光に包まれたのだ。
「ご主人! 危ないのだ! 何か分からないけど危ないのだ!」
光始めたご主人に我輩は再度体当たりをする。何が起こるか分からないけど、間に合えなのだ!
ご主人に体当たりをした瞬間、我輩の視界は光に包まれたのだ。
自称神様に言われてここに来て、その時が来るのを待っているのだ。
「ポチ殿、その時がいつ来るのかはまだわからないのじゃ。ゆっくり休みながら待つとしよう」
ゴブはそんな事を言ってるが、我輩の【予感】ではもうすぐなのだ。間違いないのだ。
「ゴブ。心配してくれてありがとうなのだ。でも大丈夫、そろそろな気がするのだ
我輩はこのままここで待つのだ」
「殿! それでは拙者も一緒に待つでござる。殿の右腕としては当然でござる」
「アドランはまだ諦めてなかったのかにゃ? 正直右腕なんてだれでもいいにゃ!」
そんな感じのいつものやり取りを横目に、我輩は待っていたのだ。全裸待機なのだ。・・・我輩そもそも服を着てなかったのだ。
「あ! ボスぅ。ついにマスターに会うのに、そんな普通の恰好だと面白くないわぁ。
是非とも1年前の誕生日の時みたいに着飾りましょう! さあ、こちらに!」
グリモンが何か言い始めたのだ。でもそれはダメなのだ。我輩トラウマなのだ。
「おお! あの芸術を再び見れるのじゃな! よし、ポチ殿着飾るのじゃ」
丁重にお断りするのだ。あ、マルフ。我輩を押さえつけるのはやめるのだ。
配下のみんなとそんなコントをしていたら、遂にその時が来たのだ。
目の前の深淵にヒビが入り、空間が割れていく。そしてその割れ目から眩い光が漏れてくる。
「まっ、眩しい!」
「目がー!」
配下の何人かが叫んでるけど、我輩それどころじゃないのだ。【予感】はしてたけど、本当にこの時が来たらまだ心の準備ができていないのだ。心臓がドキドキバクバクなのだ。
───パリーーン!
光が強くなった後、ついに目のまえの空間が割れ、その先に階段が現れたのだ。
「・・・封印が、解けたのだ?」
物凄く厳重な封印だったけど、解ける時はアッサリしたものだったのだ。凄く眩しかったけど、それだけだったのだ。
「どうやら、そのようじゃな。さあ、行こうかの?」
我輩を先頭に、直属の仲間達が続く。最初に仲間になったアドラン。次に仲間になったジン。その後はマルフ、タマ、そしてゴブとグルモール。ここに居ないアクモンを含めて7人の配下には本当に助けられたのだ。
「アドラン。アドに会わなければ、最初の罠から抜け出せなくて詰んでたかもなのだ。本当にありがとうなのだ。
ジン。我輩の母を助けてくれた事。今でも感謝しているのだ。
マルフ。我輩に沢山いたずらした事。忘れないのだ。
タマ。どんな時もみんなの癒しになってくれてありがとうなのだ。
ゴブ・リーン。ゴブには本当に助けられたのだ。ゴブが居なかったら間違いなく、今日この瞬間は訪れなかったのだ。どれだけ感謝してもし足りないのだ。
そしてグルモール。グリモールはこれから一緒に歴史を積み重ねていくのだ。よろしくなのだ」
そして、この日が来ることを夢見て共に頑張ってきた仲間達。約300匹の配下達も我輩たちに続くのだ。
「ちょ、ちょっと待って!? 僕だけ悪戯したことを忘れないとかおかしくない!? 感謝の言葉じゃなくない?」
「気のせいなのだ。ほら、上の階が見えて来たのだ」
階段を上りきると、当然だけど、上の階層のボス部屋だったのだ。
そしてそこには8人の人間、それとアクモン、ミルク、シルクが居たのだ。
その中で、一際目を引く少年が居るのだ。我輩、何故か目が離せないのだ。いや、何故かじゃないのだ。理由は分かっているのだ。
「ポチ? ポチなの?」
そう問いかけられる。この声、とても落ち着く声なのだ。
「そうなのだ。我輩がポチなのだ」
我輩が名乗ると、少年は1歩前に出る。少年・・・いや、ご主人なのだ!!
「ポチ!」
「ご主人!」
ご主人が走り出す。我輩もそれに合わせて走り出したのだ。そして、近づいたところでご主人の腕の中に飛び込んだのだ。
ご主人は我輩をガッチリと受け止め、そして抱きしめてくれたのだ。ちょっと本気で体当たりしてしまったので、ご主人を吹き飛ばしてしまいそうになったのはご愛敬なのだ。
「ポチ! 会いたかった!」
「我輩もなのだ! ついに会えたのだ! 長かったのだ!!」
「良かった・・・。元気そうで、本当に良かった」
そう言い、泣きながらながらギュッと抱きしめられたのだ。我輩も涙が出て来たのだ。配下のみんなや、一緒に居た人間たちも泣いて喜んでるのだ。
「・・・でも、どうして子犬の恰好をしているの? 前世の小さい頃の恰好だよね? 懐かしいな・・・」
ふと思い出したようにご主人に言われたのだ。そうだったのだ。最近ずっとこの格好をしてたからすっかり忘れていたのだ。
「あ、これはダンジョンは狭いところもあるから、子犬の恰好をしていたのだ。
我輩の本当の姿をみたら、カッコよすぎてご主人も腰を抜かすのだ!」
そう言いながら、元の姿に戻ろうと思ったところで、目のまえの空間が急に歪みだしたのだ。これはアレなのだ。
「ご主人、下がるのだ! 何かが転移してくるのだ!」
ご主人の元から飛び降り、注意を促す。
「えっ! わ、分かった」
ご主人も下がった所で、目のまえには大きな氷の塊が現れたのだ。うん。これは、どうみても最下層にあった氷の塊なのだ。
〈ふふふ。みなさん、ボクを解放してくれてありがとう。お礼を言いに来たよ〉
やっぱり自称神様の氷なのだ。気にしなくて大丈夫とか言ってたのに、やっぱり嘘だったのだ!
〈ボクは嘘を言ってないよ? 氷漬けだから動けないって言ったでしょ? ほらこの通り、氷の中から動いてないから〉
確かに動いてないけど、氷ごと動いてるのだ。それはちょっと卑怯なのだ。
〈ダンジョンの封印は解けても、この氷は融けなくてね。ん? ボクいま上手い事言った?
まあ、とにかくお礼も言いたかったし、氷ごと【転移】してきた訳だよ。
そこの7人。ありがとう。お陰でダンジョンから出る事ができたよ〉
「・・・それで、どうする気なのだ? 世界を滅ぼしたりするのだ!?」
〈まさか! ボクは遊戯の女神だよ。遊ぶことはあっても滅ぼしたりはしないさ。
これでもちょっとやり過ぎたと思って、少しだけ反省してるんだ。
でも、長い間ボクをここに閉じ込めてくれた女神たちには何か仕返しをしたいな。
うーん。どうしようかな?〉
何か、とてもイヤな【予感】がするのだ。
〈そうだ、そこのキミ! 女神たちの寵愛を受けているキミ!
キミと新しい遊びを始める事にしよう!〉
自称神様がそう言った瞬間、ご主人が光に包まれたのだ。
「ご主人! 危ないのだ! 何か分からないけど危ないのだ!」
光始めたご主人に我輩は再度体当たりをする。何が起こるか分からないけど、間に合えなのだ!
ご主人に体当たりをした瞬間、我輩の視界は光に包まれたのだ。
22
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
99歳で亡くなり異世界に転生した老人は7歳の子供に生まれ変わり、召喚魔法でドラゴンや前世の世界の物を召喚して世界を変える
ハーフのクロエ
ファンタジー
夫が病気で長期入院したので夫が途中まで書いていた小説を私なりに書き直して完結まで投稿しますので応援よろしくお願いいたします。
主人公は建築会社を55歳で取り締まり役常務をしていたが惜しげもなく早期退職し田舎で大好きな農業をしていた。99歳で亡くなった老人は前世の記憶を持ったまま7歳の少年マリュウスとして異世界の僻地の男爵家に生まれ変わる。10歳の鑑定の儀で、火、水、風、土、木の5大魔法ではなく、この世界で初めての召喚魔法を授かる。最初に召喚出来たのは弱いスライム、モグラ魔獣でマリウスはガッカリしたが優しい家族に見守られ次第に色んな魔獣や地球の、物などを召喚出来るようになり、僻地の男爵家を発展させ気が付けば大陸一豊かで最強の小さい王国を起こしていた。
のほほん異世界暮らし
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。
それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる