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スノーホワイト祭
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※ツカサ視点
あれから師匠のクエストをこなして、レイチェルちゃんに会う時間がなかなかなかった。
ゼロは会えなくてもいいんだが…借りた服をそのままとはいかないよな。
というかずっと影がいるからゼロが常にいるようなもんだしな。
そんな癒しがない監視だらけの恐ろしい生活も終わりに近付いていたら。
そう、とうとう待ちに待ったスノーホワイト祭が開催されるのだ!
一週間師匠の雷が落ちる事もないし、レイチェルちゃんにも会えなくなるがレイチェルちゃんのためにスノーホワイト祭に参加するから無問題だ!
後でレイチェルちゃんに会う楽しみが出来るし、頑張るぞ!
今日のために準備した荷物を詰め込み、いざ出発した。
スノーホワイト祭の会場は雪山で行われる。
師匠からもらった地図によると徒歩じゃ無理なほど遠い。
魔法陣を出し、飛び乗っていつものように移動する。
他にもいろんな方法で空を飛ぶ人達が見えて、皆スノーホワイト祭のライバルだと分かる。
負けちゃいられねーな、あったかマフラーのために!
魔法陣に魔力を込めてスピードを上げて急いで向かう。
雪山には既に沢山の参加者がいて、エントリーを済ませていた。
俺も魔法陣から降りて、並んでいる受付の列の最後尾に立つ。
「グリモワールのツカサです」
「はい、ここに記入して下さいね」
やっと自分の番が来て受付にエントリーシートを渡されて、書いていく。
受付を済ませて、開始まで適当に時間を潰して待機する。
…さ、寒い…もうちょっと受付ギリギリに来た方が良かったか?
猫耳ローブの上から防寒具を着て寒さに耐えていた。
ドワーフの子供達はタフだな、こんな寒いのに雪合戦してるよ。
まだ高校生なのにおっさんみたいにぐったりしてていいのか?
何処かで笛の音が鳴り響き、皆笛の方向を見る。
さっきの受付にいた眼鏡を掛けたお兄さんが手を上げている。
「スノーホワイト祭のルールブックは行き渡りましたか?まだの方は必ず受付に取りに来て下さい、一週間この雪山内で生き残り、特定のモンスターを倒すとルールブックにポイントが浮き出ます…雪山を出たら失格ですので、それでは一位を目指し頑張って下さい!」
再び笛が鳴り、皆いっせいに雪山を登り始めた。
俺ももらったルールブックを見ながら魔法陣に乗り移動する。
ルールブックを開くと最初のページにー命の保証は致しませんーという怖い文字が見えてゾッとした。
…もしかして、このスノーホワイト祭って死人が出るのか?
い、いやいや…死んでも家に帰るだけだし…大丈夫…だよな。
実際死んだ事がないから本当に家に帰るのか謎だが…
嫌な事を考えるのは止めて気を取り直して、ぱらぱらとページを捲る。
まずは一週間寝泊まりする場所を作らないとな。
キョロキョロ周りを見ると、テントを張る者やコンパクトハウスを持参している者もいた。
…俺、金持ってないからそんなの買えないよ。
野宿なんてしようものなら凍死待ったなしだな。
なんかないかなぁと周りを見ると、影が何処か指差してるのが見えた。
なにか見つけたのだろうかと影が導く場所に向かう。
随分雪山の裏だなぁと思いながら、着いていく。
足場がある場所を見つけて降りて目を輝かせる。
「こ、これは…穴場スポット!」
俺の目の前に大きな穴がぽっかり開いた洞窟があった。
風が吹く方向も逆だし、屋根があるから雨の心配もないし中も広そうだ。
一応とりあえずスノーホワイト祭の間は寒さは凌げるだろう。
…しかし、細かい事なんだが一つだけ疑問がある。
何故、こんなにいい穴場なのに周りに誰もいない?
スノーホワイト祭参加者どころかモンスター一匹いない。
それは横の看板を見てやっと分かり、一気に顔を青ざめた。
ーデーモングリズリー注意ー
デーモングリズリーってS級モンスターじゃねーか!!
確かルールブックの注意事項に書いてあった事を思い出して急いでペラペラと捲る。
ーこの雪山にはデーモングリズリーという怪物がいますので、見つけたら戦わず逃げて下さい…ポイント入らないので無駄死にしますよー
たっ、大変だ!デーモングリズリーの巣に来ちゃった!!
急いで帰ろうと後ろを向けると、足に響く地鳴りがした。
ガクブルと震えながら隠れる場所がないか急いで探す。
この場所の雪山には巣以外なくて隠れる場所なんてなかった。
そんな事を考えている間にも一歩一歩近付いてくる。
俺は目を閉じて意を決して、遺書を書く事にした。
レイチェルちゃんが好きだったよ、うわぁぁん!!
「あれ、ツカサ早かったね」
人は驚くと本当にギャグのように転けるのだと学んだ。
頭からずっぽりと雪に埋もれた……さ、寒い。
何故かデーモングリズリーの巣からゼロが現れたら誰でも転けるだろう。
ゼロは不思議そうな顔をしながらこちらを見る。
…いや、不思議なのはお前の後ろだよ!と言いたい。
なんかゼロの後ろに巨大な影が見えるんだけど…
「…ぜ、ゼロ…後ろのそれって」
「あぁ、これ…洞窟入ったら襲いかかってきたから倒した」
あっさり言ってるけどそれ…デーモングリズリーじゃないか!
この世の終わりのような顔をしたデーモングリズリーを見て背筋が冷たくなった。
え、倒したの?雪山の魔王と呼ばれたソイツを?一人で?
何でもないようにゼロは淡々と言っていた…お、恐ろしい奴が身近にいた!
ゼロは洞窟外にデーモングリズリーを放り投げる。
大きな地鳴りが響きゼロの三倍はある巨体が地面に沈んだ。
「ツカサ、食べたい?」
「いらん!」
なんかお腹壊しそうだし…そもそも食えないと思うぞ?
空腹でも絶対に食べないと誓おう。
ゼロのおかげ?で雪山の脅威は去った…いや、一匹だけとは限らないけどな。
ゼロが此処にいるって事はゼロも参加者なのだろうか。
初日で物凄い手強いライバルが現れた。
ゼロなら優勝候補になるだろう…悔しいけど…
あれから師匠のクエストをこなして、レイチェルちゃんに会う時間がなかなかなかった。
ゼロは会えなくてもいいんだが…借りた服をそのままとはいかないよな。
というかずっと影がいるからゼロが常にいるようなもんだしな。
そんな癒しがない監視だらけの恐ろしい生活も終わりに近付いていたら。
そう、とうとう待ちに待ったスノーホワイト祭が開催されるのだ!
一週間師匠の雷が落ちる事もないし、レイチェルちゃんにも会えなくなるがレイチェルちゃんのためにスノーホワイト祭に参加するから無問題だ!
後でレイチェルちゃんに会う楽しみが出来るし、頑張るぞ!
今日のために準備した荷物を詰め込み、いざ出発した。
スノーホワイト祭の会場は雪山で行われる。
師匠からもらった地図によると徒歩じゃ無理なほど遠い。
魔法陣を出し、飛び乗っていつものように移動する。
他にもいろんな方法で空を飛ぶ人達が見えて、皆スノーホワイト祭のライバルだと分かる。
負けちゃいられねーな、あったかマフラーのために!
魔法陣に魔力を込めてスピードを上げて急いで向かう。
雪山には既に沢山の参加者がいて、エントリーを済ませていた。
俺も魔法陣から降りて、並んでいる受付の列の最後尾に立つ。
「グリモワールのツカサです」
「はい、ここに記入して下さいね」
やっと自分の番が来て受付にエントリーシートを渡されて、書いていく。
受付を済ませて、開始まで適当に時間を潰して待機する。
…さ、寒い…もうちょっと受付ギリギリに来た方が良かったか?
猫耳ローブの上から防寒具を着て寒さに耐えていた。
ドワーフの子供達はタフだな、こんな寒いのに雪合戦してるよ。
まだ高校生なのにおっさんみたいにぐったりしてていいのか?
何処かで笛の音が鳴り響き、皆笛の方向を見る。
さっきの受付にいた眼鏡を掛けたお兄さんが手を上げている。
「スノーホワイト祭のルールブックは行き渡りましたか?まだの方は必ず受付に取りに来て下さい、一週間この雪山内で生き残り、特定のモンスターを倒すとルールブックにポイントが浮き出ます…雪山を出たら失格ですので、それでは一位を目指し頑張って下さい!」
再び笛が鳴り、皆いっせいに雪山を登り始めた。
俺ももらったルールブックを見ながら魔法陣に乗り移動する。
ルールブックを開くと最初のページにー命の保証は致しませんーという怖い文字が見えてゾッとした。
…もしかして、このスノーホワイト祭って死人が出るのか?
い、いやいや…死んでも家に帰るだけだし…大丈夫…だよな。
実際死んだ事がないから本当に家に帰るのか謎だが…
嫌な事を考えるのは止めて気を取り直して、ぱらぱらとページを捲る。
まずは一週間寝泊まりする場所を作らないとな。
キョロキョロ周りを見ると、テントを張る者やコンパクトハウスを持参している者もいた。
…俺、金持ってないからそんなの買えないよ。
野宿なんてしようものなら凍死待ったなしだな。
なんかないかなぁと周りを見ると、影が何処か指差してるのが見えた。
なにか見つけたのだろうかと影が導く場所に向かう。
随分雪山の裏だなぁと思いながら、着いていく。
足場がある場所を見つけて降りて目を輝かせる。
「こ、これは…穴場スポット!」
俺の目の前に大きな穴がぽっかり開いた洞窟があった。
風が吹く方向も逆だし、屋根があるから雨の心配もないし中も広そうだ。
一応とりあえずスノーホワイト祭の間は寒さは凌げるだろう。
…しかし、細かい事なんだが一つだけ疑問がある。
何故、こんなにいい穴場なのに周りに誰もいない?
スノーホワイト祭参加者どころかモンスター一匹いない。
それは横の看板を見てやっと分かり、一気に顔を青ざめた。
ーデーモングリズリー注意ー
デーモングリズリーってS級モンスターじゃねーか!!
確かルールブックの注意事項に書いてあった事を思い出して急いでペラペラと捲る。
ーこの雪山にはデーモングリズリーという怪物がいますので、見つけたら戦わず逃げて下さい…ポイント入らないので無駄死にしますよー
たっ、大変だ!デーモングリズリーの巣に来ちゃった!!
急いで帰ろうと後ろを向けると、足に響く地鳴りがした。
ガクブルと震えながら隠れる場所がないか急いで探す。
この場所の雪山には巣以外なくて隠れる場所なんてなかった。
そんな事を考えている間にも一歩一歩近付いてくる。
俺は目を閉じて意を決して、遺書を書く事にした。
レイチェルちゃんが好きだったよ、うわぁぁん!!
「あれ、ツカサ早かったね」
人は驚くと本当にギャグのように転けるのだと学んだ。
頭からずっぽりと雪に埋もれた……さ、寒い。
何故かデーモングリズリーの巣からゼロが現れたら誰でも転けるだろう。
ゼロは不思議そうな顔をしながらこちらを見る。
…いや、不思議なのはお前の後ろだよ!と言いたい。
なんかゼロの後ろに巨大な影が見えるんだけど…
「…ぜ、ゼロ…後ろのそれって」
「あぁ、これ…洞窟入ったら襲いかかってきたから倒した」
あっさり言ってるけどそれ…デーモングリズリーじゃないか!
この世の終わりのような顔をしたデーモングリズリーを見て背筋が冷たくなった。
え、倒したの?雪山の魔王と呼ばれたソイツを?一人で?
何でもないようにゼロは淡々と言っていた…お、恐ろしい奴が身近にいた!
ゼロは洞窟外にデーモングリズリーを放り投げる。
大きな地鳴りが響きゼロの三倍はある巨体が地面に沈んだ。
「ツカサ、食べたい?」
「いらん!」
なんかお腹壊しそうだし…そもそも食えないと思うぞ?
空腹でも絶対に食べないと誓おう。
ゼロのおかげ?で雪山の脅威は去った…いや、一匹だけとは限らないけどな。
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