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スノーホワイト祭・最終日
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空を見上げると目を細めるほど眩しい太陽。
雪山も溶けてしまいそうなほどポカポカ温度、でも冷たい風が寒い。
今日は待ちに待ったスノーホワイト祭最終日。
結果受付が午前中までで最後に狩りに行く余裕がなくそれぞれ下山している。
俺は猫耳ローブを身につけていた。
まさか夜更かしして直してくれるとは思ってなくて、しかもつぎはぎが見当たらないほど完璧に修復して職人技だと驚いた。
ゼロに感謝したら「身体で…」とか寝言をぼやくからお礼言って逃げて来た。
指輪に付いていた耐性シールドの効力が切れ寒さが戻ってきたが、もう一度掛けようとしたゼロにもう最終日だからと断り、魔法陣に乗り会場を目指す。
会場には既に多くの人達がいた。
魔法陣から降りると所々でポイントの話やレア素材を自慢してたりしている。
受付に行き、ガイドブックを見せる。
「お預かりします」
「よろしくお願いします」
受付の後ろには景品が飾られていた。
一位はやはりあったか毛布だが、今は貰っても嬉しくないから参加賞のNランク食材詰め合わせがいいなと思った。
…入賞しても、俺の力じゃないから…
キュッと手を握りしめる。
近くの岩に座り締め切り時間までボーっとする。
ゼロは来てないのか、そりゃあそうか…参加者じゃないし…
時間はあっという間に過ぎ去り、司会者がマイクを持ち結果発表をした。
それをまるで他人事のように聞いていた。
結果発表が終わり、皆それぞれ落ち込んだり喜んだりしながら雪山を後にする。
俺の手には景品のあったか毛布があった。
ガーゴイルを倒せばそりゃあ優勝するよな…ゼロが倒したようなものだけど…
断れば良かったんだろうけど、もし断れば理由を話さなきゃならないし…参加者以外に手を貸してもらったとなると俺の失格だけではなくて、ゼロもきっとなにかしらペナルティがあるかもしれないと思うと、あんなに手伝ってくれたゼロに申し訳なくなり言えなかった。
毛布を持ち俺も雪山を後にした。
そのまま家に帰らず、王都に向かった。
このあったか毛布は貰うべき人にあげよう。
会場にはいなかったからきっと自分の部屋に帰ったのだろうと思う。
城の中に入り、覚えている道を歩く。
目の前にあるのはゼロの部屋だ。
ノックをする、返事がない。
まだ帰ってきてないのだろうか。
「ゼロ…?」
「…いらっしゃいツカサ」
「ぎゃあぁ!!!」
耳元で直接聞こえて目が飛び出るんじゃないかってほど驚いて叫び声を上げた。
部屋にいると思っていたゼロは俺の真後ろにいた。
今のは人生の中で一番驚いた、もう死ぬかと思うほどに…
油断している時に現れるなよ!と理不尽な怒りが込み上げてくる。
心臓がばくばくしながら振り返るとゼロが不思議そうな顔をしていた。
今は喧嘩しに来たんじゃないと自分を落ち着かせる。
「そのまま家に帰るのかと思った、俺に用?」
「あ、えっとその…」
ゼロに改めて言われるとどう言おうか迷うが、とりあえず手に持っていたあったか毛布を渡す。
よく分からないが俺がプレゼントした事になるようでゲームで聞き慣れた好感度アップの音が鳴った。
99%の好感度でもう上げようがないっていうのになと少し可笑しくなった。
そういえばこの世界に来たばかりの頃、レイチェルちゃんがゼロがあったか毛布を欲しがっていたと言っていたな。
あったか毛布なんてなくても耐性シールドがあるから寒がりというわけではないと思うが、よく分からない。
ゼロは自室の部屋にズボンのポケットから鍵を取り出し開けた。
ゼロとスノーホワイト祭をほとんど過ごしたからか部屋に入る事に抵抗がなくなっていた。
部屋のソファーに座ると部屋がほんのり温かい。
見る限り暖房はなさそうだし、部屋にも耐性シールド張ってんのかな?ってキョロキョロ見渡していたら俺の隣に座る。
「これ、確か優勝商品だよね…おめでとう」
「ゼロが倒したガーゴイル分が大きかっただけだよ、俺だけだと参加賞だった」
ゼロが突然立ち上がって、俺の後ろに気配を感じた。
後ろを振り返る前に優しく包み込まれた。
ゼロは俺の背後からあったか毛布で包み込むように抱きしめられた。
毛布の暖かさとゼロの体温両方を背中に感じた。
「言っただろ、身体で恩返ししてって…こうしていたい」
こんなんでいいのかと思ったが横を見るとゼロはなんだか幸せそうな顔をしていて、ゼロはそういう奴だよなと納得してジッとしてる事にした。
もしかしたら寒がりなんじゃなくて誰かとこうしたいからあったか毛布が欲しかったのかもな。
会話をするわけでもなく、時計の針の音だけが聞こえた。
スノーホワイト祭の疲れとほどよい暖かさにうとうとして、やがて眠りについた。
「おやすみ、ツカサ」
雪山も溶けてしまいそうなほどポカポカ温度、でも冷たい風が寒い。
今日は待ちに待ったスノーホワイト祭最終日。
結果受付が午前中までで最後に狩りに行く余裕がなくそれぞれ下山している。
俺は猫耳ローブを身につけていた。
まさか夜更かしして直してくれるとは思ってなくて、しかもつぎはぎが見当たらないほど完璧に修復して職人技だと驚いた。
ゼロに感謝したら「身体で…」とか寝言をぼやくからお礼言って逃げて来た。
指輪に付いていた耐性シールドの効力が切れ寒さが戻ってきたが、もう一度掛けようとしたゼロにもう最終日だからと断り、魔法陣に乗り会場を目指す。
会場には既に多くの人達がいた。
魔法陣から降りると所々でポイントの話やレア素材を自慢してたりしている。
受付に行き、ガイドブックを見せる。
「お預かりします」
「よろしくお願いします」
受付の後ろには景品が飾られていた。
一位はやはりあったか毛布だが、今は貰っても嬉しくないから参加賞のNランク食材詰め合わせがいいなと思った。
…入賞しても、俺の力じゃないから…
キュッと手を握りしめる。
近くの岩に座り締め切り時間までボーっとする。
ゼロは来てないのか、そりゃあそうか…参加者じゃないし…
時間はあっという間に過ぎ去り、司会者がマイクを持ち結果発表をした。
それをまるで他人事のように聞いていた。
結果発表が終わり、皆それぞれ落ち込んだり喜んだりしながら雪山を後にする。
俺の手には景品のあったか毛布があった。
ガーゴイルを倒せばそりゃあ優勝するよな…ゼロが倒したようなものだけど…
断れば良かったんだろうけど、もし断れば理由を話さなきゃならないし…参加者以外に手を貸してもらったとなると俺の失格だけではなくて、ゼロもきっとなにかしらペナルティがあるかもしれないと思うと、あんなに手伝ってくれたゼロに申し訳なくなり言えなかった。
毛布を持ち俺も雪山を後にした。
そのまま家に帰らず、王都に向かった。
このあったか毛布は貰うべき人にあげよう。
会場にはいなかったからきっと自分の部屋に帰ったのだろうと思う。
城の中に入り、覚えている道を歩く。
目の前にあるのはゼロの部屋だ。
ノックをする、返事がない。
まだ帰ってきてないのだろうか。
「ゼロ…?」
「…いらっしゃいツカサ」
「ぎゃあぁ!!!」
耳元で直接聞こえて目が飛び出るんじゃないかってほど驚いて叫び声を上げた。
部屋にいると思っていたゼロは俺の真後ろにいた。
今のは人生の中で一番驚いた、もう死ぬかと思うほどに…
油断している時に現れるなよ!と理不尽な怒りが込み上げてくる。
心臓がばくばくしながら振り返るとゼロが不思議そうな顔をしていた。
今は喧嘩しに来たんじゃないと自分を落ち着かせる。
「そのまま家に帰るのかと思った、俺に用?」
「あ、えっとその…」
ゼロに改めて言われるとどう言おうか迷うが、とりあえず手に持っていたあったか毛布を渡す。
よく分からないが俺がプレゼントした事になるようでゲームで聞き慣れた好感度アップの音が鳴った。
99%の好感度でもう上げようがないっていうのになと少し可笑しくなった。
そういえばこの世界に来たばかりの頃、レイチェルちゃんがゼロがあったか毛布を欲しがっていたと言っていたな。
あったか毛布なんてなくても耐性シールドがあるから寒がりというわけではないと思うが、よく分からない。
ゼロは自室の部屋にズボンのポケットから鍵を取り出し開けた。
ゼロとスノーホワイト祭をほとんど過ごしたからか部屋に入る事に抵抗がなくなっていた。
部屋のソファーに座ると部屋がほんのり温かい。
見る限り暖房はなさそうだし、部屋にも耐性シールド張ってんのかな?ってキョロキョロ見渡していたら俺の隣に座る。
「これ、確か優勝商品だよね…おめでとう」
「ゼロが倒したガーゴイル分が大きかっただけだよ、俺だけだと参加賞だった」
ゼロが突然立ち上がって、俺の後ろに気配を感じた。
後ろを振り返る前に優しく包み込まれた。
ゼロは俺の背後からあったか毛布で包み込むように抱きしめられた。
毛布の暖かさとゼロの体温両方を背中に感じた。
「言っただろ、身体で恩返ししてって…こうしていたい」
こんなんでいいのかと思ったが横を見るとゼロはなんだか幸せそうな顔をしていて、ゼロはそういう奴だよなと納得してジッとしてる事にした。
もしかしたら寒がりなんじゃなくて誰かとこうしたいからあったか毛布が欲しかったのかもな。
会話をするわけでもなく、時計の針の音だけが聞こえた。
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