孤独な私は転生して娘たちが出来たので、溺愛して絶対に守ります。

如月りよん

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かわいい娘たち 初めまして!

愛されるため、頑張ります!

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暗い夜。
セルフィーネはずっと寝ていたベッドを出て、白い大理石で出来たベランダ──自宅兼屋敷の三階にある──に出た。
風がベランダから室内に吹き、セルフィーネは片手でスカートを抑え、もう片方の手で頭を抑える。
オルゲンが後ろから毛布をかけた。
「あなた……。ありがとうございます」
セルフィーネは軽く頭を下げて振り替えると、オルゲンは険しい表情をしていて、手すりにもたれかかる。
「俺は君を愛せない。愛した妻はもう、死んだと思っている」
セルフィーネは夫の前へ出て、優しく抱き締める。
オルゲンは振りほどこうとしてやめた。
「私はあなたを愛しています…………」

朝。
セルフィーネはベッドに座って日記を読んでいる。その側にフェティとミノニュがそれぞれ椅子に座って見守っている。日記を読み、わからないことを二人に聞くことで記憶が戻らないか、ここ数日、試している。
溜め息をついて日記を閉じる。
「だめね。思い出せないわ……ごめんね」
フェティが母を励ます。
「大丈夫だって」
セルフィーネはミノニュに聴いた。
「昨日はシンシアと何のお勉強をしたの?」
シンシアは家計を支えたりしてる家の裏ボスだ。勉学の際もあり、妹たちと勉強することもある。
「歴史のお勉強をしたよ!」
フェティが言った。
「ミノニュは勉強熱心だねぇ。お姉ちゃんは勉強嫌いだからなぁ……」
楽しく歓談をしている三人を、オルゲンが部屋のドアの隙間からこっそり見ている。

夜。
オルゲンは夜遅く、広い執務室で天井の明かりをつけて、木のデスクに座って書類に目を通している。
こんこん!
「セルフィーネです。何のご用でしょうかか?」
オルゲンは入るよう促した。
セルフィーネはドアを開けて入室し、軽く頭を下る。
「セルフィーネ、娘たちをよく見てくれてありがとう……これなら、安心して行けるな。戦争に。俺も軍人なのでな」
「私はあなたを愛してます。私と家族のために帰って………いえ、すみません。お国のために頑張ってください」
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