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あなたとの時間 壊れた友情と愛情
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私は、渡辺に手紙で相談を持ちかけた。
「実は、付き合っている人はいなくて、私は真理子が好きで真理子と付き合いたいと思ってるんです。」
ストレートに伝えた。
ほどなくして、渡辺から返事が届いたが
「ゆず子ちゃんが真理子ちゃんを好きなのはびっくりしたけど、そういうのもアリかもね。今のままでも付き合っている状態に近いんじゃない?」
というような内容だった。
私と真理子の暗黙のルールから、ふたりで手紙を読むことになった。
正直、ドキドキは止まらなかった。
良くも悪くも、私の気持ちは伝わってしまう。
けど、もし、真理子が私のことを嫌いじゃなかったら付き合ってもらえるかもしれない…。
真理子は無言でその手紙を読むと
「…ねぇ、なんでオレと付き合いたいっていうことになってるの?オレは、付き合いたいヤツいないって言ったハズだし。ただちにオレと付き合いたいと思ってるなんてのは嘘だって、渡辺に伝えて!必ず伝えてよ!」
不機嫌そうに告げた。
そう、私は失恋したのだ。
やり方を失敗したのだ。
こんなことなら、渡辺に伝えてもらうという遠回りなことをしなくても、そのまま真理子に直接伝えて、玉砕したほうが良かった。
私は渡辺に「付き合いたいというのは嘘です。勘違いしないでください。私、他にも付き合いたい人、好きな女性いますから。」
という手紙を送り、渡辺は
「好きな人がふたりも同時にいる…っていうのは不思議な感じがするけど、ゆず子ちゃんがいいなら、それでいいんじゃない?」
良くは、なかった。
なにしろ、玉砕してもなお真理子のことが好きで諦められなかったからだ。
けれど、これで友情も愛情も壊れてしまった。
私と、真理子の間柄はギクシャクしたものになってしまい、無言のふたりきりの時間が、気まずくいたたまれない雰囲気になってしまった。
それでも、真理子は友だちをやめようとはしなかった。
てっきり、私を気持ち悪がって離れていくと思ったのに、ギリギリのところで、言葉少なに、友だちのままでいた。
結局、私が真理子を好きだと言ったそれだけで、クビは繋がっていた。
学校帰りも一緒、アニメを見るのも一緒、同人誌を作るのも一緒。
……ただ、口数が極端に少なくなったことをのぞいては。
そんなとき、とある事件が起こった。
「実は、付き合っている人はいなくて、私は真理子が好きで真理子と付き合いたいと思ってるんです。」
ストレートに伝えた。
ほどなくして、渡辺から返事が届いたが
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というような内容だった。
私と真理子の暗黙のルールから、ふたりで手紙を読むことになった。
正直、ドキドキは止まらなかった。
良くも悪くも、私の気持ちは伝わってしまう。
けど、もし、真理子が私のことを嫌いじゃなかったら付き合ってもらえるかもしれない…。
真理子は無言でその手紙を読むと
「…ねぇ、なんでオレと付き合いたいっていうことになってるの?オレは、付き合いたいヤツいないって言ったハズだし。ただちにオレと付き合いたいと思ってるなんてのは嘘だって、渡辺に伝えて!必ず伝えてよ!」
不機嫌そうに告げた。
そう、私は失恋したのだ。
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こんなことなら、渡辺に伝えてもらうという遠回りなことをしなくても、そのまま真理子に直接伝えて、玉砕したほうが良かった。
私は渡辺に「付き合いたいというのは嘘です。勘違いしないでください。私、他にも付き合いたい人、好きな女性いますから。」
という手紙を送り、渡辺は
「好きな人がふたりも同時にいる…っていうのは不思議な感じがするけど、ゆず子ちゃんがいいなら、それでいいんじゃない?」
良くは、なかった。
なにしろ、玉砕してもなお真理子のことが好きで諦められなかったからだ。
けれど、これで友情も愛情も壊れてしまった。
私と、真理子の間柄はギクシャクしたものになってしまい、無言のふたりきりの時間が、気まずくいたたまれない雰囲気になってしまった。
それでも、真理子は友だちをやめようとはしなかった。
てっきり、私を気持ち悪がって離れていくと思ったのに、ギリギリのところで、言葉少なに、友だちのままでいた。
結局、私が真理子を好きだと言ったそれだけで、クビは繋がっていた。
学校帰りも一緒、アニメを見るのも一緒、同人誌を作るのも一緒。
……ただ、口数が極端に少なくなったことをのぞいては。
そんなとき、とある事件が起こった。
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