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第1章 南海の覇者
第2話 安南屋
しおりを挟む長崎を出航してから3日
船は屋久島を含む薩南諸島を抜けて奄美群島を目指している
七郎兵衛は角屋丸の舳先に立つと、飽きもせずに海を眺めていた
「殿、ここでしたか」
岡田宗助がまだ青白い顔をして隣に立った
薩摩沖を抜ける時に辛いなら降りるかと聞いたが、意地でも降りないと言い張ったのでまだ居残っている
船酔いは慣れで解消する部分もあるから、何も言わないことにした
「琉球まではあとどれくらいでしょう?」
「明日の夕刻には琉球に着くだろう。久々に陸に上がれるな」
少し気が晴れた顔をして宗助が目を輝かせた
その横から利左衛門が口を挟む
「若、少し日和見が出るかもしれませんな」
「一雨来るか?」
「ええ、南の空から少し冷たい風が入ってきているようです」
「そうか。宗助、残念だが島影でもう一泊だ」
宗助の輝いた目が見る見る光を失っていく
気持ちは解らんでもないが、嵐の中で沈没なんてゴメンだ
「逸平!奄美大島まであとどのくらいだ!」
「およそ二刻(4時間)ほどかと!」
「島影で停泊する。皆に準備をさせておいてくれ」
「へい!」
逸平がいそいそと伝令に走る
そんなに大きな船でもないから、あっという間に話は全員に伝わった
俺が船長を務める角屋丸は、三千石積(約500トン)程度で外洋船の中では小型の部類だ
二本マストに蛇腹帆を備えた、いわゆるジャンク船と呼ばれる唐船だ
竜骨のない隔壁船室で、耐波性は高く、船の揺れも南蛮のガレオン船よりも揺れにくいらしい
らしいというのは、グエンから聞いただけで、俺自身南蛮船など乗ったことがないからわからない
ジャンク帆と言われる蛇腹帆は、竹の横木を通すことで展帆・縮帆の操作が容易で、縦帆だから風上へ切り上がっていく性能も高い
南蛮船の技術も導入されているためか、ややヘリが高く、多少の銃撃ならば簡単に身を隠せる
建造費はそれなりにかかっているから、早く交易路を作らないと投資に見合わないと父から没収されるかもしれん
5年か…
長いのか短いのかわからないな
「若!奄美大島が見えましたぞ」
遠く目をやると大きな島影が見えてきた
「適当な湾内に入って投錨しろ!操船要因以外は全員釣り糸を持ってこい!」
予定外の停泊だから食料はなるべく現地調達する
大物が釣れてくれると助かるが、アジでも掛かれば儲けものだ
停泊準備にかかる者以外の者は舳先から麻の釣り糸を垂らす
のどかだなぁ
明日には嵐になるなんて信じられないな
「宗助、引いとるぞ」
利左衛門の言葉に、糸巻を置いてぼおっとしていた宗助が慌てて釣り糸を持ち上げる
「あわわっ 釣れた!釣れました!」
慌てた声で宗助がおろおろしだす
「釣りをするのは初めてか?」
「ええ…山国の出でしたし、剣の稽古ばかりしておりましたので…」
「どれ、貸してみろ」
釣り糸を受け取ると、力任せにぐいっと引っ張る
キラキラした魚体が水面から顔を出した
「アジだな。叩いて味噌と混ぜたら美味いぞ」
「真ですか!?」
途端に宗助の目がイキイキしだす
現金な奴だ
甲板のあちこちで魚を掛けている者が目立ちだした
操帆を終えたグエンは小舟を下ろして麻の魚網を投げている
いつの間に持ち込んだんだ…
結局、アジが100匹以上とグエンがサバも20匹ほど上げた
全て叩いて味噌と混ぜたら飯の上にかける
全員で夢中で頬張った
腹ごしらえを済ますと早めに寝て、日暮れと共に起き出す
日が落ちるか落ちないかくらいの時に小雨が降り出した
「どの程度の雨になる?」
「まだ野分(台風)の時期には早すぎます。あまりキツくは降らないと思いますが、多少は風がでるかもしれません」
「全員で徹夜だな」
利左衛門の言う通り、少し風が出てきた
「船長!甲板に水がかかってきました!」
グエンが甲板上から声を掛ける
甲板に出てみると、確かに潮風で波が当たっている
だが、甲板に波がかぶるほどではなかった
「甲板員を船室に避難させろ!転覆するほどじゃない!やり過ごすぞ!」
「アイサー!」
全員徹夜で非常事態に備えたが、夜間に雨が本降りになっただけで、幸い風は大したことはなかった
――翌朝
昨夜から打って変わって気持ちよく空が晴れ、風もほどよい風速だったので湾から出航した
小舟を下ろして綱で引きながら湾を出る
「宗助は!?」
「船室でうなっております」
「吐いてないな?」
「死ぬ気で耐えたと」
「なら、いい」
俺の寝台で吐かれると後始末が大変だ
那覇の港に入港すると、宿直の者を残して港町を散策する
目当ては商館だ
交易を行う港ならどこでもそれなりの商館を設けているらしい
利左衛門は安南まで交易に行ったことがあるそうで、中継地の琉球の商館の場所も知っていた
「いらっしゃいませ!倭の方ですか?」
「ああ、長崎から来た」
「それはそれは、渡航先は澳門ですか?それとも呂宋で?」
「とりあえず、安南の会安を目指そうと思っている」
「それなら… 鉄砲や日本刀なんかの武器類と、生糸なんかが喜ばれるよ。
もっとも、倭人なら銀を持って行ってやるのが一番だがね」
各地で喜ばれる産品を一覧に記した紙を見せながら商館のオヤジが説明してくれた
「倭の銀は人気があるのか?」
「そりゃあもう、ベトナムだけじゃなくジャカルタやアユタヤでも銀は大喜びで交換してくれるさ。倭の銀は良質だからね」
商館のオヤジがひひっと笑う
知らなかった… 道理で利左衛門が交易品を積み込まないわけだ
船倉には出せるだけの慶長銀が積んであった
「琉球では何がよく産するのだ?」
「さて…ここは南方や南蛮の国と明との取次の意味合いが強いから、琉球の特産といってもな…
食料ならゴーヤなんかは乾燥させたやつを積んでいけばベトナムくらいなら持つぜ。
まあ、ホイアンで受け入れられるかはわからんがね」
「ありがとう。ついでに、ここらで旨い酒が飲める店はないかな?」
「港に停泊してるんなら、周囲に酒屋がある。…そうそう、特産の泡盛を積んでいけば航海の憂さも晴れるかもな」
泡盛か。一度試してみるか―――
翌日、七郎兵衛は盛大な二日酔いに見舞われた
琉球で3日間過ごした後、タイオワン(台湾)へ向けて出港した
ここからは島も少なくなる
逸平の測量が頼りだ
「琉球からタイオワンまではどのくらいだ?」
「およそ10日ほどです。順調にいけばそろそろ宮古群島が見えてくるはずですが…」
「あれか。とすると、あと8日か」
あと8日か…俺はなんてことないが、宗助はどんな顔をするかな
宗助は相変わらず船室に籠っていた
そろそろ慣れてもらわねばならんのだがな…
「若、メシの支度ができましたぞ」
「ああ、今行く…
なあ、利左衛門。今我が国とタイオワンのオランダとはちと険悪な状態だよな?
それでもタイオワンに寄港するのか?」
「長崎奉行とオランダが揉めておるのは事実ですが、敵対というほどでもありません。
それにそもそもの原因は交易関税のことですからな。それよりも明には我が国の船を寄港させてくれる港がありません。
一息にホイアンまで向かってもいいのですが、初航海ですからな。
金で済むならそれが一番良い。」
なるほど。つまり俺の経験不足で余計な金を払ってしまうと…
なんか落ち込むな…帰りは直接長崎へ行く航路を取ろう
その後も航海は順調に進み、無事タイオワンで物資の補給を受けることができた
ここからさらに10日間
明の陸地沿いに進めばホイアンだ――――
「若!イスパニアの軍船ですぞ!」
指さす方を見ると南から5隻の船影が見えた
―――マズい!5対1しかも軍船対商船
勝ち目はない
「いかん!イスパニアと我が国は敵対関係にある!
転進!針路を北に取れ!」
「オランダの軍船だ!」
後方の見張りから伝令が上がる
――――さらにマズい!!東と南から挟まれるとシャレにもならない
「全速で逃げるぞ!この海域を脱出しろ!」
「船長!イスパニアとオランダの軍船がお互いに仕掛けるようですぜ!」
「何?―――」
北へ逃げる最中に後ろを遠眼鏡で見ると軍船同士が接近し、至近距離で大砲の撃ち合いを始めていた
あんなのに巻き込まれたらひとたまりもないな
ともあれ、なんとか戦闘海域からは逃げられたか
「逸平!だいぶ航路を逸れたと思うが、現在位置はわかるか?」
「今船首はマカオに向いているかと思います。このまま西へ転進すればホイアンまで行けます」
「よし!操帆開始!
グエン!やや風上へ切り上がるぞ!」
「アイアイサー」
しかし、交易海域の中に敵対勢力の軍船が居るのはやっかいだな
こちらも軍船を用意する必要があるのかもしれんが…幕府から許可が出るはずもないか
その後回り道のせいもあって1日遅れでホイアンに到着した
「ここがホイアンか。確かに日本人が多いな」
「左様。アユタヤから長崎への中継地点として、朱印船貿易に従事する者や国を追われたキリシタンが大勢移り住んでおります」
入港の手続きを終え、港から町へ入ると大勢の日本人が町を歩き回っていた
小袖の者もいれば、現地の服装なのか少し小袖とは作りの違う服装の者もいた
「やあやあ、今日来られた朱印船の方々ですな」
町の中心部の方から一人の男が歩いてくる
「手前、高崎善太郎と申します。このホイアンの町の世話役のようなものをしております。
貴方が船長ですな?」
利左衛門の方をまっすぐ見て、高崎善太郎が声を掛ける
「いや、某は副官でござる。船長はこちらの――」
「これは!大変失礼をいたしました!まさかこの若さで一船を任されるほどの器量の持ち主とは!」
ちょっとムカっとくるな。若造と見てあなどられたか?
「角屋七郎兵衛と申す」
「角屋?…では、伊勢の廻船問屋の…」
「いかにも、よくご存知ですな」
「ははは。伊勢の角屋といえば江戸・大坂にも聞こえた大店ですからな」
なにやらうまく誤魔化された気がしないでもないが、笑うと気分のいい男だな
「ささ、長旅でお疲れでしょう。手前の屋敷でお食事など振る舞わせていただきたい」
「む…しかし、突然にお邪魔するのは…」
「ははは。手前は世話役と申し上げたでしょう。新たに入港してくる船の方をお世話するのも仕事のうちでございますよ」
「左様ですか。では、お言葉に甘えて」
善太郎の屋敷は町の中心にあった
屋敷は商館も兼ねているようで、店先に所狭しと変わった産物が並べられていた
砂糖を始め、薄絹、木綿、麻、刀剣、鉄砲、何やら解らぬ果実の干したもの、濃い緑の…これはかぼちゃか、丸い何か…
一体何なのか解らんな…
「その丸いものは『ジャガタライモ』と申しましてな、ジャカルタのポルトガル商人から買い求めました。絹などは安南を抜けて陸路で明に入って交易をしております。
明は日本人に厳しいですが、マゲを結わず、陸路で行けば、まず警戒されませんからな」
「安南を抜けて…?」
「ああ、まだご存知なかったですか。まあ、その話は食事をしながらゆっくりと…」
奥に通され、出されたのは何やらの麺だった
伊勢うどんよりは細いか…
「それはフォーという、米の粉で作った麺でございます。冷めないうちにどうぞ」
一口すすると、濃いダシとあっさりした麺がからんでひどく旨かった
「ダシは牛で取っています。我々からすると牛を食うのは勿体ない気がしますが、郷に入りては…と申しますからな」
「これは旨いですな。あとを引きます」
善太郎がニコッと笑う
「どうぞ、たんとお召し上がりください」
「ところで、先ほどのお話ですが――――」
「ああ、安南国を抜けてというやつですな。我々が安南と呼んでいる国は、今南北で別れています。
北が安南国で、国の実権は鄭氏が握っております。ここホイアンは阮氏の治める広南国に属します」
「そのような事が…こちらでも国が分かれて戦っているのですか」
「ええ、日本もつい三十年ほど前までは同じ状況だったのです。他人ごとではありません」
「先ほどポルトガル商人から買い求めたとおっしゃいましたが、今我が国とポルトガルは敵対関係にあるのではありませんか?」
「敵対というほどのことはありません。幕府が問題にしているのは宣教師の方でして、商人に関してはそれほどうるさくはありません。
ま、故郷のことは故郷のこととして、我らはポルトガル商人やイスパニア商人ともオランダ商人とも付き合いがございます」
さすが商人はしたたかなものだな
いや、そうでなければならないか
「ここから交易路を広げるにはどこへ向かうのがよいでしょうか?」
「南海一帯を交易圏にするには、イスパニア・ポルトガルに加えてオランダとも渡り合っていかねばなりません。
その為には彼らと上手くつきあっていかねば、成果は覚束ないかと…
ホイアンを拠点にされるのならば、アユタヤ(タイ)の町に山田長政殿が居られます。
アユタヤ王朝の高官に任命されているとの噂ですので、一度訪れるとよいでしょう」
「アユタヤですか。残念ながら我らの船にアユタヤまでの航路を知る者がおりません。
よければどなたか紹介してはいただけませんか?」
「ならば、商人を一人ご紹介しましょう。今呼びに行かせますのでしばらくお茶でも飲んでお待ちください」
半刻(1時間)もしない内に、一人の男が尋ねてきた
「善太郎殿。お呼びですか?」
日本人のようだが、マゲを結わずに散切りにした髪を肩まで伸ばし、首元で括っている男だった
口髭は生やさず、顎髭のみを生やした顔はどこか胡散臭げな雰囲気を出していた
「七郎兵衛殿。ご紹介しましょう。西村太郎右衛門です」
「西村太郎右衛門です」
男がおざなりに挨拶をする
少々腹が立つ物言いだった
「角屋七郎兵衛です。アユタヤまでの水先案内をお願いしたい」
「…善太郎殿。俺にこのガキのお守をしろと?」
少々じゃないな。めちゃくちゃムカっ腹が立った
「太郎右衛門殿。七郎兵衛殿は南方の交易路を開拓したいと考えておられるそうだ。
そなた以上に南方諸国へ通じている者はホイアンに居らぬ。ひとつ頼まれてくれんか?」
「まあ、他ならぬ善太郎殿の頼みとあれば断れませんがね」
「いや、しばらく。善太郎殿、この御仁はそれほど大した力量をお持ちなのですか?」
俺が聞くと、太郎右衛門とかいう男の目に苛立ったような色が見えた
「七郎兵衛殿。太郎右衛門殿は先ほど見て頂いた絹の交易路を陸路から作り上げた剛腕の者です。さらには、イスパニア・ポルトガル・オランダ・イギリスなどの南蛮諸国から明や南方各国の言葉も自在に操ります。
七郎兵衛殿の航海にこれ以上ない力となってくれましょう」
「俺が気に入らんというなら、別に他の者を当たってもらってもかまわんぞ。
俺もガキのお守は御免だからな」
ぐぬぬぬぬ…この野郎
「若、各国の言葉と南方諸国の情勢に通じているとなれば、今の我らには不可欠な人材にございます。
ここはひとつ、お腹立ちを納めて頂いて…」
利左衛門が小声でひそひそと話しかける
正直嫌いなタイプだが、この際やむを得んか…
「………よろしくお願いいたす」
頭を下げると、西村太郎右衛門がカラカラと笑い声をあげる
「素直になれるじゃあないか。まあ、頭を上げな。ここは日ノ本とは違う。右手を出せ」
右手?一体何だというのだ
不承不承右手を差し出すと俺の右手をガシッと太郎右衛門がつかんだ
「握手だ。南蛮ではこれが挨拶代わりになる。覚えておけ」
強く握られたが、不思議と悪い気分じゃない
「改めて、『安南屋』西村太郎右衛門だ。
よろしくな」
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