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淫魔のお仕事※※突発的ss
カグヤのお仕事★6
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ホストクラブ『G』のミーティングルームの千皇の机。
千皇は、頭を抱えている。
あの配信から3日、店には来ているが、何時にも増して疲れて居るようだ。
「まぁーた、何かしでかされたんすか?」
仕事も終わり、自分のロッカーからジャケットを取り出すと、楼依はスマホに目を向けながら聞いた。
「悩んだって今更でしょ」
「……5人」
「は?」
「マンションの前を彷徨いていた。どいつもこいつもアイツ目当て……」
千皇はあからさまな溜息を吐く。
「さらに、俺が居る時間に何やら届くし……」
「カード止めりゃ良いでしょ」
「いろいろ都合が良い通販サイトだったが、削除した。他のもな」
ご愁傷様、と呆れながら楼依は呟いた。
「話し合えば良いでしょうが。金だって稼ぎてぇ理由があんだろうし」
「外出禁止以外、不自由させてるつもりはねぇ」
「そうだろうけど、兄貴にだって考えてる事はあんでしょ。ただでさえ、誰かさんが相手をしねぇから溜まってるだろうし」
楼依はスマホをポケットに突っ込んだ。
「別に、ヤられるわけじゃねぇし、顔隠してんならまだ良いんじゃねぇっすか?」
「次男がしてたら気が気じゃねぇだろ?」
「まぁ、俺らは先輩達とは違うんで」
鼻先で笑う楼依を、千皇は目線だけ睨む様に向けた。
「いちいちここでいじけたって、どーにもならねぇでしょ。いっその事、二人で動画配信すりゃいーじゃないですか?AVみたいなモンでしょ」
「……俺がする訳ねぇだろ」
「ラブいちゃ見せつけりゃ変なのに絡まれねぇでしょ、って話です」
千皇は深く座り直すと、腕を組んだ。
ストーカーまがいを黙らせる事は簡単だ。
しかし、そう言った奴らが居ること自体カグヤは知らないだろう。
根本のカグヤをどうにかするしかない。
「なんで躊躇うんですか?」
「付き合ってる訳じゃねぇし」
「なんでんかんでん世話するあたり、似た様なもんだと思うんですけど」
「金稼ぐのに、わざわざあんな事する必要もねぇだろ。……咲護の野郎、厄介な事教えやがって」
千皇が舌打ちをする。
「まぁ、一人だと言っても、あんな姿を不特定多数に見られるのは嫌だろうけど。稼ぎ方をちゃんと教えてやらねぇから」
「……」
「嫌なら嫌だと言わねぇ先輩も悪い」
「……仕方ねぇな。ちょっくら脅すか……」
ボソッと千皇は呟いた。
楼依は眉間に皺を寄せた。
「借りに一万歩譲って配信が嫌だと言って解る奴じゃねぇ」
「……確かにそうだろうけど」
「嫌だと言わせるしかねぇ」
千皇はふっと笑った。
楼依の眉間の皺がよりいっそう深くなる。
「……先輩、悪ぃ顔してる」
「そうか?お前のスマホから、アイツのアレ見れるか?」
「嫌ですよ。何で俺のスマホから……」
「俺ので見たらバレるだろ」
「ルシカにバレたらどうしてくれるんすか?」
「そこはどうにか出来るだろ」
こんな時に、何故佐藤は早く帰ったのだろうか。
楼依は心の奥で少し恨んだ。
「チラッとコメント残して消えるだけ。別に大丈夫だろ」
ほら、さっさと出せよ、と千皇は楼依に手を伸ばした。
「嫌ですって。そこのパソコンからすりゃ良いでしょ」
「店のパソコンだ。私的に使えねぇだろ」
「先輩の店でしょうが。私的に使ったところで、誰にも文句を言わせねぇでしょ」
「お前が言うだろ」
「誰かが言わねぇと周りが可哀想でしょ」
確かにこの店で、千皇に逆らう奴は楼依しかいない。
逆らうと言うか、千皇にとっても楼依と佐藤以外はある意味使いやすくて大人しいのか、そられともわざとなのかあまり口を出さない。
「いいから貸せって」
「断ります。そういう立ち回りは佐藤がいるじゃないっすか」
「ヤンキーがそばに居るだろが。バレたらそれこそ厄介だ。お前なら上手く誤魔化せるだろ」
「アカウント作ったりするのが時間の無駄でしょうよ」
つまらん、と言いたげな表情を千皇は浮かべる。
「俺は明日は店来ねぇから、お前に任せる」
そう千皇が言うと、椅子から立ち上がった。
「……は?自分の店でしょうが」
「やる事があるんだ。仕方ねぇだろ」
後ろに掛けてあるコートに手を伸ばすと、それに腕を通した。
楼依は不服そうな表情を浮かべた。
千皇は、頭を抱えている。
あの配信から3日、店には来ているが、何時にも増して疲れて居るようだ。
「まぁーた、何かしでかされたんすか?」
仕事も終わり、自分のロッカーからジャケットを取り出すと、楼依はスマホに目を向けながら聞いた。
「悩んだって今更でしょ」
「……5人」
「は?」
「マンションの前を彷徨いていた。どいつもこいつもアイツ目当て……」
千皇はあからさまな溜息を吐く。
「さらに、俺が居る時間に何やら届くし……」
「カード止めりゃ良いでしょ」
「いろいろ都合が良い通販サイトだったが、削除した。他のもな」
ご愁傷様、と呆れながら楼依は呟いた。
「話し合えば良いでしょうが。金だって稼ぎてぇ理由があんだろうし」
「外出禁止以外、不自由させてるつもりはねぇ」
「そうだろうけど、兄貴にだって考えてる事はあんでしょ。ただでさえ、誰かさんが相手をしねぇから溜まってるだろうし」
楼依はスマホをポケットに突っ込んだ。
「別に、ヤられるわけじゃねぇし、顔隠してんならまだ良いんじゃねぇっすか?」
「次男がしてたら気が気じゃねぇだろ?」
「まぁ、俺らは先輩達とは違うんで」
鼻先で笑う楼依を、千皇は目線だけ睨む様に向けた。
「いちいちここでいじけたって、どーにもならねぇでしょ。いっその事、二人で動画配信すりゃいーじゃないですか?AVみたいなモンでしょ」
「……俺がする訳ねぇだろ」
「ラブいちゃ見せつけりゃ変なのに絡まれねぇでしょ、って話です」
千皇は深く座り直すと、腕を組んだ。
ストーカーまがいを黙らせる事は簡単だ。
しかし、そう言った奴らが居ること自体カグヤは知らないだろう。
根本のカグヤをどうにかするしかない。
「なんで躊躇うんですか?」
「付き合ってる訳じゃねぇし」
「なんでんかんでん世話するあたり、似た様なもんだと思うんですけど」
「金稼ぐのに、わざわざあんな事する必要もねぇだろ。……咲護の野郎、厄介な事教えやがって」
千皇が舌打ちをする。
「まぁ、一人だと言っても、あんな姿を不特定多数に見られるのは嫌だろうけど。稼ぎ方をちゃんと教えてやらねぇから」
「……」
「嫌なら嫌だと言わねぇ先輩も悪い」
「……仕方ねぇな。ちょっくら脅すか……」
ボソッと千皇は呟いた。
楼依は眉間に皺を寄せた。
「借りに一万歩譲って配信が嫌だと言って解る奴じゃねぇ」
「……確かにそうだろうけど」
「嫌だと言わせるしかねぇ」
千皇はふっと笑った。
楼依の眉間の皺がよりいっそう深くなる。
「……先輩、悪ぃ顔してる」
「そうか?お前のスマホから、アイツのアレ見れるか?」
「嫌ですよ。何で俺のスマホから……」
「俺ので見たらバレるだろ」
「ルシカにバレたらどうしてくれるんすか?」
「そこはどうにか出来るだろ」
こんな時に、何故佐藤は早く帰ったのだろうか。
楼依は心の奥で少し恨んだ。
「チラッとコメント残して消えるだけ。別に大丈夫だろ」
ほら、さっさと出せよ、と千皇は楼依に手を伸ばした。
「嫌ですって。そこのパソコンからすりゃ良いでしょ」
「店のパソコンだ。私的に使えねぇだろ」
「先輩の店でしょうが。私的に使ったところで、誰にも文句を言わせねぇでしょ」
「お前が言うだろ」
「誰かが言わねぇと周りが可哀想でしょ」
確かにこの店で、千皇に逆らう奴は楼依しかいない。
逆らうと言うか、千皇にとっても楼依と佐藤以外はある意味使いやすくて大人しいのか、そられともわざとなのかあまり口を出さない。
「いいから貸せって」
「断ります。そういう立ち回りは佐藤がいるじゃないっすか」
「ヤンキーがそばに居るだろが。バレたらそれこそ厄介だ。お前なら上手く誤魔化せるだろ」
「アカウント作ったりするのが時間の無駄でしょうよ」
つまらん、と言いたげな表情を千皇は浮かべる。
「俺は明日は店来ねぇから、お前に任せる」
そう千皇が言うと、椅子から立ち上がった。
「……は?自分の店でしょうが」
「やる事があるんだ。仕方ねぇだろ」
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楼依は不服そうな表情を浮かべた。
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