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【七】一瞬で作り替えられた体Ⅱ
次に気づくと、今度は体勢を変えられていて、俺は四つん這いにさせられていた。手の拘束はそのままだ。どうやらこの枷と鎖は、ベリアス将軍の魔術で好きな方向に移動できるらしい。
バシンと、音がしたのはその時だった。俺の後ろの双丘が、じわりと熱を帯びたようになる。それが痛みだと理解するのに、少しの時間を要した。
「今日からは、俺の許可無く果てる事を禁じる。黒薔薇に、そう魔力を込めた」
「あ、あ……」
「逆に、黒薔薇にはこうも命じた。俺の言葉で、必ず果てるように」
「うあ、ァ……嘘だ、嘘だこんな」
叩かれる度、俺の全身に快楽が走った。鮮烈な感覚に、俺は目を見開き震えた。叩かれる度に、俺の陰茎が硬くなっていく、反り返っていく。
「あああああ!」
尻を叩かれただけなのに、そのまま俺は射精した。体が作り替えられてしまったような感覚に、俺は怯えるしか出来ない。
「背中には、どんな花を散らそうか。ああ、そうだ。良い蝋燭を手に入れたのだったな。薔薇の匂いがする赤い蝋燭だ」
「ひああああ」
その時、背中に明確な熱が落ちた。ドロリとしたそれは、肌に触れるとすぐに固まった。
「ひ! や!」
視界に入らない背中に、無秩序な位置に、熱が垂れてくる。だが絶望的な事に、その熱もまた気持ちが良い。
「うぁァ」
「綺麗な赤だ。ああ、良い匂いがするな」
「あ、あ……もっとぉ……もっと、ア」
再び硬度を取り戻した俺の陰茎が、放ちたいと訴えている。それには蝋燭の熱がまだ足りない。全身にびっしりと汗を掻いた俺は、シーツを握りしめる。ぽたりとそこに、俺の汗が落ちた。
「簡単に落ちて思ったよりも退屈だな。それに、おねだりの仕方を間違っているようだ」
「あ、は……は、ッ」
「こう言え。『犯してくれ』と。『挿れてくれ』と。お前に許された言葉は、それだけだ」
「ああ、ア。犯して、早く」
「従順すぎるのもつまらないな。もう少し抵抗して見せろ」
無論、内心ではこのような強制的な快楽など嫌だ。気が狂ってしまう。だが、体が快楽に囚われていて、他の言葉が見つからない。俺は明確に、穿たれる事を求めている。もう俺の体は知ってしまったからだ、強い悦楽を。
ノックの音がしたのは、その時の事だった。涙を流していた俺が熱い吐息をついた時、声がかかった。
「ベリアス兄上、無事のご帰還おめでとう」
「なんだ、ドリス。遅かったな、お前の侵攻には定評があるだろう?」
「今回は面白い玩具が見つからなくてね。兄上は――楽しそうだね」
「いいや。思ったよりも退屈だ。貸してやろうか?」
「良いのかい?」
入ってきたのは、金髪の青年だった。首を動かした俺は、黒髪のベリアス将軍と、顔立ちだけはよく似た青年を見る。ドリスというらしいベリアス将軍の弟は、寝台に歩み寄ると、俺の首の鎖を引いた。
「顔は端正だ。中の具合は良いの?」
「ああ。まだきつく締めてくる。もっとドロドロにしてやらないとな」
「黒薔薇の刻印をしたんだね。一度に一人にしか出来ないのに」
「どうせ殺せば消える。消えないのは、俺が死んだ時だけだ」
クッと喉で笑うと、ベリアス将軍が寝台から降りた。直後、ドリスが入れ替わるように寝台に上がった。そして指を二本、俺の後孔に突き立てた。
バシンと、音がしたのはその時だった。俺の後ろの双丘が、じわりと熱を帯びたようになる。それが痛みだと理解するのに、少しの時間を要した。
「今日からは、俺の許可無く果てる事を禁じる。黒薔薇に、そう魔力を込めた」
「あ、あ……」
「逆に、黒薔薇にはこうも命じた。俺の言葉で、必ず果てるように」
「うあ、ァ……嘘だ、嘘だこんな」
叩かれる度、俺の全身に快楽が走った。鮮烈な感覚に、俺は目を見開き震えた。叩かれる度に、俺の陰茎が硬くなっていく、反り返っていく。
「あああああ!」
尻を叩かれただけなのに、そのまま俺は射精した。体が作り替えられてしまったような感覚に、俺は怯えるしか出来ない。
「背中には、どんな花を散らそうか。ああ、そうだ。良い蝋燭を手に入れたのだったな。薔薇の匂いがする赤い蝋燭だ」
「ひああああ」
その時、背中に明確な熱が落ちた。ドロリとしたそれは、肌に触れるとすぐに固まった。
「ひ! や!」
視界に入らない背中に、無秩序な位置に、熱が垂れてくる。だが絶望的な事に、その熱もまた気持ちが良い。
「うぁァ」
「綺麗な赤だ。ああ、良い匂いがするな」
「あ、あ……もっとぉ……もっと、ア」
再び硬度を取り戻した俺の陰茎が、放ちたいと訴えている。それには蝋燭の熱がまだ足りない。全身にびっしりと汗を掻いた俺は、シーツを握りしめる。ぽたりとそこに、俺の汗が落ちた。
「簡単に落ちて思ったよりも退屈だな。それに、おねだりの仕方を間違っているようだ」
「あ、は……は、ッ」
「こう言え。『犯してくれ』と。『挿れてくれ』と。お前に許された言葉は、それだけだ」
「ああ、ア。犯して、早く」
「従順すぎるのもつまらないな。もう少し抵抗して見せろ」
無論、内心ではこのような強制的な快楽など嫌だ。気が狂ってしまう。だが、体が快楽に囚われていて、他の言葉が見つからない。俺は明確に、穿たれる事を求めている。もう俺の体は知ってしまったからだ、強い悦楽を。
ノックの音がしたのは、その時の事だった。涙を流していた俺が熱い吐息をついた時、声がかかった。
「ベリアス兄上、無事のご帰還おめでとう」
「なんだ、ドリス。遅かったな、お前の侵攻には定評があるだろう?」
「今回は面白い玩具が見つからなくてね。兄上は――楽しそうだね」
「いいや。思ったよりも退屈だ。貸してやろうか?」
「良いのかい?」
入ってきたのは、金髪の青年だった。首を動かした俺は、黒髪のベリアス将軍と、顔立ちだけはよく似た青年を見る。ドリスというらしいベリアス将軍の弟は、寝台に歩み寄ると、俺の首の鎖を引いた。
「顔は端正だ。中の具合は良いの?」
「ああ。まだきつく締めてくる。もっとドロドロにしてやらないとな」
「黒薔薇の刻印をしたんだね。一度に一人にしか出来ないのに」
「どうせ殺せば消える。消えないのは、俺が死んだ時だけだ」
クッと喉で笑うと、ベリアス将軍が寝台から降りた。直後、ドリスが入れ替わるように寝台に上がった。そして指を二本、俺の後孔に突き立てた。
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