黒薔薇の刻印

猫宮乾

文字の大きさ
6 / 61

【六】一瞬で作り替えられた体Ⅰ

しおりを挟む

 次に気がついた時、俺の手首には枷がはまっていた。頭上で固定されていて、自由になるのは足ばかりだ。太股を折り曲げた状態にされ、挿入されていた。ぬめる香油の甘い匂いがする。

「中々良い壺になってきたな」

 俺を貫いているベリアス将軍は、目を覚ました俺に気づくと意地の悪い顔で笑った。愉悦をたたえた唇の弧を見て、俺は震えた。体の奥底から熱が広がっている。根元まで挿入されているため、ベリアス将軍の肌の温度を感じた。

「自分の中が絡みつくように蠢いているのが理解出来るか?」
「……ぁ」
「ああ、良い玩具を手に入れた。安心しろ、この寝台には、食事と排泄を不要にする魔術がかかっている。お前は今後、ただ喘ぐだけで良い。そして俺を楽しませろ」

 俺の陰茎が、よく筋肉のついたベリアス将軍の腹部で、擦れた。タラタラと最早色の無い精液が零れている。その時俺は気がついた。体を揺さぶられる度、胸に刻みつけられた黒い薔薇の模様からも、快楽が広がっていく事に。

「あ、ふぁッ、ぅ……」

 満杯になってしまった中、腹部。何度も吐精されているようで、ダラダラと俺の中から香油と混じったベリアス将軍の放ったものが垂れている気配がする。腰を回すようにベリアス将軍が動かす度、ぐちゅぐちゅとそれらは卑猥な音を立てている。

「あ、あ」
「そうだ、それで良い。お前はただ啼いていれば良い」
「だめ……ダメだ……だめ、ぇ、ア……あああ!」

 先端でグリグリと最奥を責められる。そうされると、もう出ないと思うのに、内側から果てそうな感覚が広がっていく。俺はもう、純然たる快楽に支配されていて、他の感覚が無い。

「ひゃ、ぁ! ああ!」

 俺を深く貫いたままで、のしかかってきたベリアス将軍が、俺の乳首を吸った。片手ではもう一方を弾いている。その手は、薔薇の模様が広がった俺の胸を覆うように変わり、そこから――胸が熱を帯びた。魔力を注がれているのだと直感した。

「育てなければな、もっとこの薔薇を。お前の白い肢体を絡め取らなければな。きっと綺麗に咲く事だろう」
「ん、ン――っ、ぅ」
「赤く尖った乳首がよく目立つ。分かるか? 今、お前の体は、俺が残した痕だらけだ。小さい赤薔薇の蕾が散らばっているようだ」
「ああ!」

 そのまま乳首を嬲られ、全身に稲妻が走ったようになった。ガクガクと俺の体が震えている。快楽に再び飲まれ、俺がボロボロと泣いた。おかしくなってしまう、このままでは。

「あああああああああ!」

 激しい抽挿が始まった。俺の理性が完全に飛んでしまう。
 ブツンと意識が途切れたようになった。


しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

当て馬的ライバル役がメインヒーローに喰われる話

屑籠
BL
 サルヴァラ王国の公爵家に生まれたギルバート・ロードウィーグ。  彼は、物語のそう、悪役というか、小悪党のような性格をしている。  そんな彼と、彼を溺愛する、物語のヒーローみたいにキラキラ輝いている平民、アルベルト・グラーツのお話。  さらっと読めるようなそんな感じの短編です。

強制悪役劣等生、レベル99の超人達の激重愛に逃げられない

砂糖犬
BL
悪名高い乙女ゲームの悪役令息に生まれ変わった主人公。 自分の未来は自分で変えると強制力に抗う事に。 ただ平穏に暮らしたい、それだけだった。 とあるきっかけフラグのせいで、友情ルートは崩れ去っていく。 恋愛ルートを認めない弱々キャラにわからせ愛を仕掛ける攻略キャラクター達。 ヒロインは?悪役令嬢は?それどころではない。 落第が掛かっている大事な時に、主人公は及第点を取れるのか!? 最強の力を内に憑依する時、その力は目覚める。 12人の攻略キャラクター×強制力に苦しむ悪役劣等生

美貌の騎士候補生は、愛する人を快楽漬けにして飼い慣らす〜僕から逃げないで愛させて〜

飛鷹
BL
騎士養成学校に在席しているパスティには秘密がある。 でも、それを誰かに言うつもりはなく、目的を達成したら静かに自国に戻るつもりだった。 しかし美貌の騎士候補生に捕まり、快楽漬けにされ、甘く喘がされてしまう。 秘密を抱えたまま、パスティは幸せになれるのか。 美貌の騎士候補生のカーディアスは何を考えてパスティに付きまとうのか……。 秘密を抱えた二人が幸せになるまでのお話。

【Amazonベストセラー入りしました】僕の処刑はいつですか?欲しがり義弟に王位を追われ身代わりの花嫁になったら溺愛王が待っていました。

美咲アリス
BL
「国王陛下!僕は偽者の花嫁です!どうぞ、どうぞ僕を、処刑してください!!」「とりあえず、落ち着こうか?(笑)」意地悪な義母の策略で義弟の代わりに辺境国へ嫁いだオメガ王子のフウル。正直な性格のせいで嘘をつくことができずに命を捨てる覚悟で夫となる国王に真実を告げる。だが美貌の国王リオ・ナバはなぜかにっこりと微笑んだ。そしてフウルを甘々にもてなしてくれる。「きっとこれは処刑前の罠?」不幸生活が身についたフウルはビクビクしながら城で暮らすが、実は国王にはある考えがあって⋯⋯?(Amazonベストセラー入りしました。1位。1/24,2024)

Bランク冒険者の転落

しそみょうが
BL
幼馴染の才能に嫉妬したBランク冒険者の主人公が、出奔した先で騙されて名有りモブ冒険者に隷属させられて性的に可哀想な日々を過ごしていたところに、激重友情で探しに来た粘着幼馴染がモブ✕主人公のあれこれを見て脳が破壊されてメリバ風になるお話です。 ◯前半は名有りモブ✕主人公で後半は幼馴染✕主人公  ◯お下品ワードがちょいちょい出てきて主人公はずっと性的に可哀想な感じです(・_・;) ◯今のところほとんどのページにちょっとずつ性描写があります

オメガな王子は孕みたい。

紫藤なゆ
BL
産む性オメガであるクリス王子は王家の一員として期待されず、離宮で明るく愉快に暮らしている。 ほとんど同居の獣人ヴィーは護衛と言いつついい仲で、今日も寝起きから一緒である。 王子らしからぬ彼の仕事は町の案内。今回も満足して帰ってもらえるよう全力を尽くすクリス王子だが、急なヒートを妻帯者のアルファに気づかれてしまった。まあそれはそれでしょうがないので抑制剤を飲み、ヴィーには気づかれないよう仕事を続けるクリス王子である。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

オメガ修道院〜破戒の繁殖城〜

トマトふぁ之助
BL
 某国の最北端に位置する陸の孤島、エゼキエラ修道院。  そこは迫害を受けやすいオメガ性を持つ修道士を保護するための施設であった。修道士たちは互いに助け合いながら厳しい冬越えを行っていたが、ある夜の訪問者によってその平穏な生活は終焉を迎える。  聖なる家で嬲られる哀れな修道士たち。アルファ性の兵士のみで構成された王家の私設部隊が逃げ場のない極寒の城を蹂躙し尽くしていく。その裏に棲まうものの正体とは。

処理中です...