ゼーレの御遣い

猫宮乾

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―― 本編 ――

1:ロックスモント神学校

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 ニューローマ島は、≪大異変≫後に生き残った僅かな人間の暮らす場所である。
 次元間の揺らぎによる世界規模の大災害に襲われ、世界は一度滅んだも同然になった。
 それが二百年ほど前の話だという。

 現在では、悪魔の住む魔界、御遣いの住む天界、死神が暮らす天魔界、そして生存している僅かな人間が暮らす人間界の四つが隣り合わせるようにしてある。

 人々は魔術師と聖職者と家業を持つ一般民衆に分かれている。基本的には世襲制だ。
 例えば街に広がる石畳を造っている人々も、煉瓦造りの家を建てる人々も、皆親から技能をついだ職人だ。通りで林檎を売っている露店の奥さんも、文房具店の青年も、ケーキ屋さんの少女も、皆が皆、家業を継いでいる。

 彼等は皆、ゼーレと呼ばれる神を信仰していて、温暖な気候のこの土地に暮らせることを幸福だと感じていた。海の幸も美味しい。少し離れた場所では盛んに遊牧が行われていて、主食は米だ。

 この新ローマは、海に面していて、背後の二つの山の頂には、巨大な塔が聳え立っている。右手にある山が、この地を守り、御遣いに使える聖騎士団の拠点であり、左手にある山が、将来騎士などになる子供達の学舎――ロックスモント神学校だ。四年制である。大部分が聖職者過程の生徒で、魔術師過程の生徒は現在各学年に一人いるかいないかだ。魔術科の教師に至っては、たったの一人きりだ。

 そのたった一人の魔術科教師、ルカ・バイエルは顔を隠すほどすっぽりと被ったローブのフードはそのままに、けれど足早に一人の生徒に追いすがっていた。紫色のローブが揺れていて、巨大な杖を握りしめている。基本的に魔術師は、魔力量にあった杖を使うのである。

「君は絶対に魔術師になれる! 向いてる!」
「だから断ってるだろ!」

 手を掴まれた生徒が、ついに怒りに我を忘れて、振り返りざまに怒鳴った。
 少年は今年度の入学生であるエル・ルライトである。
 黒い髪に緑色の瞳をした少年は、つり目を更につり上げて叫ぶ。

「大体! 顔も見えない怪しい人に、いきなり魔術師になれって言われても困るんだよ、俺は! そもそも俺は聖職者になって、聖騎士団にはいるために此処に通ってるんだからな!」

 その為に主席の成績で彼は入学を果たしたのである。現在十三歳だ。
 すると周囲を素早く見渡してから、ルカがおずおずとローブを被り直す。

「顔は兎に角見せられない。何処にいるかも知れないからな」
「なにがだ?」
「……別に。そんなことより、見学だけでも!」
「しない!」

 そんなやりとりをしていると、前方から歩いてくる二人連れがいた。

 それまでルカとエルのやりとりを見守っていた周囲も、息を飲んで静まりかえり、皆が視線を向ける。やってきたのは、エルと主席争いをした、この島の教皇の跡取りであるコール・シルビアだったからだ。白金色の髪と目をしている。しかし彼よりも目を惹いているのは、コールの一歩後ろを歩く、一人の青年だ。誰もが瞳を奪われるほど美しい顔立ちの、金色の髪に紅い瞳をした青年である。――御遣いだ。

 本物の御遣いだ。コールを守護している天使である。

「……エル、何やってるの?」

 淡々とコールが聞いた。二人は幼年学校時代から、学業成績を争っている好敵手である。好敵手というよりは、皆遠回しに敬意を払っているため、コールには普通に話しかけてくれる相手が、エルしか居ないので、二人は友達だった。

「聞いてくれよ、コール。この怪しい奴が――……あれ?」

 黒い髪を揺らしながら振り返ったエルは、先ほどまで確かにいた怪しい魔術師の姿を探して緑色の瞳を揺らした。

「こちらの方は、誰です?」

 その時、御遣いであるラファエルが首を傾げた。

「紹介するよ、ラフ……エル・ルライトだよ」
「そうですか」

 頷いたラフは、つまらなそうな顔でエルを見据える。

「どうも」

 視線を戻して会釈をしたエルは、やっぱり御遣いとは綺麗だなぁとぼんやりと思った。
 そして魔術科には入らないと再決意したのだった。





「――気づかれなくて良かった」

 自身にあてがわれた魔術科教務室へと戻り、しっかりと施錠をし、何重にも張り巡らされた魔術結界の中で、ルカは座り込んだ。未だ心臓は恐怖から早鐘を打っていて、重装備をしているとはいえ通気性の良いローブの奥では、ビッシリと汗を掻いていた。冷や汗だ。

 ガクガクと指先が震えていて、巨大な杖を抱えるようにしながら、深々と彼は息を吐く。
紫色の瞳を双眸で隠し、張り付く長めの黒い前髪の下、ルカは嫌な過去を思い出していた。
彼は――率直に言って、御遣いが大嫌いなのだ。

 まだ悪魔の方がましだとすら考えている。

 トントン。

 その時ノックの音が辺りに響いた。
 びくりと体を震わせ、ルカは顔を恐る恐る向ける。

「先生、ちょっといいか――……ルカ先生?」

 入ってきた長身の生徒の姿に、再び全身の力が抜け、ルカは深々と溜息をついた。

「なにやってるんだ? 床になんか座って」
「……ちょっとね。どうしたの、ワルター」

 第三学年に所属するたった一人の魔術科生徒は、黒い髪を揺らしながら焦げ茶色の目を細める。

「ああ。噂になってたぞ。よりにもよって主席の生徒を勧誘したとか」
「君だって主席で入ってきたじゃないか」

 入学後丁度一ヶ月で所属科が正式に決まる。
 あと一週間が、勧誘の勝負だった。

「別に俺は奨学金を貰って生活できれば、どの科でも良かったしな。魔術科は俺一人だから、問答無用で奨学金が貰えたわけだし」

 淡々とワルターが口にしながら腕を組む。

「君のそう言う適当なところ、僕は結構好きだけど。もうちょっと将来のこととか考えてみたら?」
「まぁ無難に騎士団にはいるつもりだけどな。騎士団の採用枠も毎年丁度一名だし。街の魔術師からの新人採用は毎年無いしな」

 魔術師は圧倒的に、世襲制や、独学者が多い。
 しかし聖騎士団にはいるためには、それなりの実力がなければ出来ないのだ。

「案外ちゃっかりしてたから、ホッとしたけどさ……そう言うことなら、勧誘手伝ってよ」
「面倒だから断る」
「君ってそう言う子だよね」
「それよりもう一つ噂を聞いたぞ。獲物は食らいついて離さない先生が、脱兎の如く逃げたって。そんなに凄いのか、次期教皇は」
「ああ、シルビア君だっけ? そっちじゃない」
「と言うことは御遣いが凄かったのか?」
「……別に」
「確かに綺麗な顔だったが、羽も無いし、何とも思わなかったけどな」
「そう言う問題じゃないんだよ」
「じゃあなんだ? まさか――」
「うん」
「一目惚れか?」
「馬鹿なの? あのね、違うって、だから僕はさ」
「冗談だ。苦手だって前に聞いたことがある」
「もう止めよう、この話。それより課題は終わったの?」
「ああ、忘れてた。本題はそれだった」

 魔術科は、今日も平和である。





 それから一ヶ月が経った。
 エルは今日も深々と溜息をついている。

 結局、魔術科に入らなければ退学だと脅され、彼は今、ルカと一対一で講義を受けているのだ。遠くから響いてくる聖職者過程の楽しそうなサッカーの声が羨ましくてならない。何が悲しくて一人でスクワットをしていなければならないのか。

 近くの階段に座り、ルカはそれを魔術のローブ越しに眺めている。
 膝の上には分厚い魔術書が乗っているが、どうしてあんなに深々とフードを被っているのに本が読めるのか、エルには全く分からなかった。分からないと言えば、スクワットと魔術になんの関係があるのかもよく分からない。魔術は体力だとルカは言っているのではあるが。

 その時丁度、鐘の音が鳴った。

「よし、終わり」

 待ちかまえていたエルが宣言すると、本を閉じながらルカが溜息をついた。

「君みたいに嫌そうに講義受ける子、久しぶりだよ……」
「不本意ですから!」
「そう……」
「それより昼休みだし、今日はゴハンどうしようかな」

 何せ同じクラスの生徒も居ないため、エルは基本的に一人で食事をしている。
 昔はコールとよく食事をしたのだが、今ではそう言うわけにも行かない。

 最近のコールは、御遣いが居ることも手伝っているのか、みんなに囲まれていることが多いのだ。それに新しい友人だって欲しいだろうと思って、エルも誘いに行くことはない。

「エル!」

 しかしその時声がかかった。
 驚いて振り返れば、そこにはコールが立っていた。

「珍しいな。一人か?」

 取り巻きどころか御遣いも居ない。心底珍しいなと思い、エルが首を捻る。

「……最近、会ってないから」
「俺は毎日見かけてるけど」
「……話せてない」
「じゃあ久しぶりに、食事するか」
「うん――あ、でも、まだ授業中?」

 コールの言葉にエルは振り返り、こちらを見守っている担任を見据えた。

「あ、先生。先生も珍しいなぁ」
「どういう意味? それとこんにちは、シルビア君」

 ルカはそう言うと、周囲を見渡した。

「だっていつもコールが来ると逃げてくだろ」
「こんにちは……僕、バイエル先生に何かしましたか?」

 不安そうにコールが首を傾げる。

「全然そんなことはないよ。じゃあ僕はそろそろ行くね」

 ひらひらと手を振り、ルカが踵を返す。
 そして、あからさまに硬直した。

 そこには満面の笑みを浮かべたラファエルが立っていた。

「こんにちは、バイエル先生とおっしゃいましたか」
「……っ」

 息を飲んだルカが、一歩二歩と後退る。
 しかしラフはそれを許さないというように詰め寄った。

「コールからエルの話を良く聞くので、一度貴方とも話してみたいと考えていたのです。コールを守護する者として」
「そ……う、――」
「友好の証に、握手を」

 穏やかに笑ったラフが、手を差し出す。
 手袋をしているルカは、ほぼ反射的に両手を背後に隠した。
 恐怖による震えが全身をおそい、嫌な汗が浮かんでくる。

「先生、お手を」

 有無を言わせぬ迫力で、ラフが詰め寄る。

「……」
「バイエル先生。私は気が短いのですが」
「!」

 その時ルカは、半ば無意識に、ラフに対して杖を突きつけていた。
 御遣いと人間では、勝てる見込みなど無いのだとよく分かってはいる。けれど本能がそうさせた。

 それに対して失笑したラフは、喉で笑うと、なんでもない風に更にルカへと詰め寄った。

「貴方はコールを避けていた訳じゃない。余程私のことが嫌いみたいですね。この一ヶ月、私から逃げ回っている貴方を見るのが、大変楽しくてなりませんでしたよ」
「っ」
「ですがコールが傷ついていました。守護する者としては見過ごせません」

 正面を見据えたままだったルカが、その言葉に、凄い速さで一度だけちらりとコールを見た。それからすぐに視線を戻す。

「……シルビア君、申し訳ないことをしたね」

 ポツリと謝ったルカのことを、生徒二人はポカンと見ていた。

「何故私を避けるのですか?」

 ラフが笑みを浮かべたまま首を傾げた。
 それから頭一つ分背の低いルカをのぞき込みながら、彼の杖を握る手首を握る。

「は、離、せ」

 ぎこちない声で、ルカが言う。

「〝お久しぶり〟ですね」
「!」

 ラフはそう言うと、ニヤリと笑った。

「たかだか人間の印象の変化くらいで、この御遣いである私が気づかないとでも思っていたのですか?」
「離せ……!」
「それとも”魔術師として”結界を張っていれば大丈夫だとでも?」
「離せ!」
「貴方は大変有能だとは思いますが、所詮ただの、人間です」

 嘲笑しながら、ラフがルカの耳元へと唇を寄せる。

「――体が熱くてしかたがないのでしょう?」
「ッ」

 ルカにだけ聞こえる声音だった。
 その言葉に、ルカがローブの奥で目を見開いた時、不意にラフが手を離した。

「食事に行くのでしょう? コール。たまには、愛する者と二人で昼食を楽しんで下さい。私が居たらお邪魔でしょうから」

 言葉の意味を理解した瞬間、コールが真っ赤になった。

「な、違……っ、ラフ!」
「愛?」

 なんの話しかよく分からず、エルがコールを一瞥する。

「私はバイエル先生と少し話をしますので、食堂へ行って下さい。あの場所ならば、何かあれば私は分かりますので。勿論、貴方に何かあれば、何処にいようとも気づきますし、何かさせたりしませんが」

 そんな声を聴きながら、確かに久しぶりにコールと食事を取りたいと思いつつも、さらには『お久しぶりです』という言葉を聞きつつも、エルは思わず腕を組んだ。

「コール……それにラファエル様も、悪いんだけど俺、ルカ先生と一緒に食べる約束してるんだよ。今日は二人で。だから日を改めてくれないか?」

 本当はそんな約束などしていなかったが、尋常ではないルカの様子に、エルは放ってなどおけなかった。いくら魔術科に強制的に勧誘してきた相手だとはいえ、今は大切な担任教諭なのだ。

「エル……」
「ごめんな、コール。代わりに放課後、久しぶりに街でケーキ食べよう」
「うん……!」
「だからラファエル様と、先に昼食行ってくれ」
「分かった。ラフ、行こう」
「……コールがそう言うのでしたら、しかたがありませんね。守護者になると言うのも本当に不便です」

 溜息混じりにラフはそう言うと、体を起こしてから、再度ルカを見た。

「またお会いしましょう」

 ルカはそれに何も答えなかった。
 コールとラフが歩き去った時、不意に倒れるようにしてルカが座り込む。

「ちょっと先生? どうしたんだよ」
「有難う……僕、良い生徒を持ったみたいだ」
「ラファエル様と知り合いなのか?」

 御遣いを実際に見たことがある人間なんて、あのようにしておおっぴらに天界から守護を受けている教皇と次期教皇を除けば、聖騎士団の長老衆くらいしか居ないだろう。幼年学校の歴史で習った限り、六十年ほど前に悪魔であるベルダンテ公爵の一団と新ローマの戦争が起きた際に、現在長老と呼ばれる一線を退いた老騎士達が若かりし頃、御遣いに助力を願って以来だと聞いている。

 しかも魔術師のルカと、御遣いが知り合いなんて、人間との混血児を稀に設ける悪魔と知り合いならば兎も角珍しすぎる。

 第一ラファエルがコールの守護天使になったのは、この学校への入学が決まってからで、それまでは天界にいたはずなのである。

「別に。気にしないで……それより、おごるよ」

 よろよろと立ち上がりながら、ルカがそう告げた。
 なにか御遣いに対して嫌な思い出でもあるのだろうかと考えつつ、特に詮索するでもなくエルが頷く。
 人が嫌がることはしない、それが亡くなった父からの教えだったからだ。

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