TERRITORY

( ᵕ̩̩ㅅᵕ̩̩ )白夜

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2話

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放課後を告げるチャイムが鳴る。
隣の席の好海に起こされ、俺はその事実を知る。

「授業終わったよ!」

「あぁ、おはよ・・・」

俺たちは授業が終わると決まって、屋上に行く。
テリトリー会議があるからだ。
屋上の扉を開けると、既にメンバー2名が腰掛け待っていた。

「お前らいつも遅いぞ!」

「まぁまぁ、そんなに急がなくてもいいじゃない」

2人は俺のチームに所属している紅秋葉くれないあきは千龍美希せんりゅうみきだ。
別クラスの為、普段は別集合という訳だ。
俺たちのチーム名はBLUE LAGOON。
テリトリーに参加できるのは15歳(高校1年)からだから、新設チームだ。
因みに皆んな小学校からの付き合いの奴らで、結成したチームだ。

「秋葉は時間にシビアだよね」

「まぁ、いい事なんじゃないか?時間は有限っていうしな」

「じゃあ、時間守ってよ!」

一様、この会議は毎日行っている。
日々状況は変わり、テリトリーの入れ替わりなどが激しいからである。

「最近はBee STARSの動きが活発だね」

「うちも狙われるかもしれないな」

「まぁ、そん時は倒しちゃえばいいのよ!」

「簡単に言うな~」

テリトリー戦はスマホで日時を指定し、相手が応じればその日に戦い、決められたオッズ分のテリトリーが勝者チームへ移動する。
俺らのテリトリーは、少数精鋭の為現在のメンバーは4人だが、大型チームは何百というメンバーを抱えているところもある。
新設の少数のため、現在はあまりマークされていない。

「明日は土曜だから近場で組もうと思ってるんだが、みんなコンディションはどうだ?」

「いつでもバチコイよ!」

「私も!」

「お任せします~」

「決まりだな。AI近場で良さそうなところに申請出しといてくれ」

「合点承知之助です!」

AIアイというのは、俺の異能でスマホに感情を持たせたAIエーアイのようなものだ。
電子機器系統は何でもやってくれる。

「明日の試合に向けて、お店でも寄っていきましょうよ!」

「そうだな」

そう言って、会議を終えた俺たちは街の中心地へと向かった。
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