俺を倒せるやつに巡り会うまで

2

今日も今日とて退屈な日々が始まった。
モーニングルーティンを済まし街へと出かける。
そこで、シロアは面白そうなものを見つけた。

「国内最強決定戦？！」

その名の通り、国内最強を決める大会だ。
様々な冒険者が賞金目当てに参加する大会なのだが、シロアはそんなはした金に用はない。
求めるは強者のみ。
早速エントリーをするため、受付へとかけていった。

「ダメです」

「なんでだよ！」

「シロアさんが出たら優勝決定で誰も出ないじゃないですか！」

「じゃあ優勝したやつとやらせてくれ！金も出すから！」

「それならいいですけど、、、優勝者の方の同意次第ですよ？」

「それでいい、金もいい値でいいから」

そう言い放ちシロアは大会会場へと猛ダッシュしていった。

「どんな奴が俺を楽しませてくれるんだ？」

この世界は5つの人種に分かれる
平民(何も持たない種)
ソルジャー(近接種に特化したジョブ)
シューター(遠距離に特化したジョブ)
マジシャン(魔法が使えるジョブ)
スペシャル(どこにも属さない特別な能力が与えられたジョブ)
基本的には平民以外は冒険者となり生計を立てている。
シロアもその中の一人だが冒険者ランクはカンストお金もありあまりやることがなくなってしまったのだ。
それ故に強者を探し戦うことだけを楽しみにしているのだ。

「今回はどんなスペシャルなやつに会えるんだ？！」

心をときめかせたシロアは、前のめりで会場を見るのであった。