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第十章
心臓を捧げよ3
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「ピピ! アリガトウ!」
フィーネはニコリと笑って頭を下げる。
なんとなく人間社会のマナーやルールも学んで適応してきた感じがある。
「イタダキマシ!」
大きい延べ棒を一本手に取ってフィーネは大きく口を開ける。
「アム」
「……美味しい?」
「ウマシ」
「それ……どうなってんだ?」
パクリと延べ棒を一口食べてイスギスがひどく驚いた顔をする。
アダマンタイトリアンドラゴンの素材はイスギスが知る中でも最も硬質な金属といっていい。
それをフィーネはカステラでも食べるようにかじって食べてしまった。
「フィーネの能力なんだ。アダマンタイトでもミスリルでもフィーネは食べちゃう」
「金属に対してのみ発揮される特殊な吸収スキル……ということか。だからってかなり規格外の能力だぞ」
圭もそんなもんだと受け入れているけれどたとえミスリルだって加工には熟練の腕がいる。
鉄なんかの金属を曲げるぐらいなら力の強い覚醒者でもできるけれど食べてしまうなんてことA級覚醒者でも不可能である。
アダマンタイトリアンドラゴンの心臓を加工した延べ棒を軽く食べてしまうフィーネのスキルは実はとんでもないものなのであった。
「モグモグ……フィーネスゴイ」
「ああ、スゴイよ」
イスギスですら加工に力を使い果たした。
そんなアダマンタイトリアンドラゴンの延べ棒をフィーネはあっという間に食べ切ってしまった。
「フ、フオオオオオッ!」
食べたけど食べただけ。
何も変化がないと思っていたら急にフィーネの体が輝き出した。
「な、なんだ!?」
何が起きているのか分からずに圭は困惑する。
「うっ!」
「フィーネ、進化した!」
何かフィーネに変化が起きているようだが光が強くて直視できない。
カッと最後に強く輝き、光が収まったフィーネはポーズを決めた。
「お、おおお~?」
進化。
まさしくその通りであると圭は思った。
フィーネの背中からは翼が生え、頬にはドラゴンのような鱗が生えていた。
さらに尻尾まで生えていてフィーネからは強い魔力を感じる。
『フィーネ
レベルEX
総合ランクB
筋力A
体力B
速度B
魔力A
幸運D
スキル:物質吸収、形態変化
才能:貪欲な学びの意思、ドラゴンゴーレム』
「なんかスゴイことになってる……」
フィーネのことを真実の目で見て圭は驚いた。
能力がなんだかとんでもない。
レベルはEXなるよく分からないものになっているし、総合ランクはBになっている。
加えて才能のところにドラゴンゴーレムという新しいものまで増えていた。
「フィーネもっと強くなったよ!」
それになんだか言葉が流暢になった。
「はぁ~……お前さんとんでもないもの連れてんだな……」
「フィーネに何が起きたんだ?」
「ドラゴンの力を吸収したんだ。ドラゴンになりゃしないだろうがドラゴンの力の一部を使えるようになったんだな」
イスギスは軽くフィーネの頬の鱗に触れる。
金属質の鱗はアダマンタイトリアンドラゴンの鱗に近い。
「……どうして色々な神がこの世界に注目するのかよく分かるよ。面白いな」
イスギスはフィーネの頭を撫でる。
「お前だけじゃない。味方でいてくれるイレギュラーが多い。……この世界を守ろうとする大きな力の流れを感じるな。あるいは幸運とでもいうのかな」
「……俺には大きな運がついてますからね」
ーーーーー
「さあて、やってくか」
イスギスの回復を数日待って再び圭と優斗は工房に呼び出された。
正直圭はいらないのではないかと思うが自分の剣の修理なので呼ばれたなら見届けさせてもらう。
「うー……じゃん!」
「じゃじゃん!」
フィーネはといえば翼や尻尾という初めての存在に慣れなくて色々大変だった。
振り返ってコップ倒したり、伸びをしたらそのまま翼を広げちゃったりとコントロールがなかなか難しいようである。
ただ色々やっていれば少しは慣れてくるもので翼や尻尾、鱗は出し入れすることが可能なようである。
今もフィーネとシャリンで翼を出したり消したりして遊んでいる。
何が楽しいのかは分からないけど楽しいらしい。
「修理だが折れた剣を単純に繋ぎ直すのは無理だ」
「じゃあどうするんですか?」
「この剣には強い力が込められている。折れた刃とアダマンタイトリアンドラゴンの素材を混ぜて力を失わないように新しく剣を作り直すんだ。力の受け皿として良い金属素材だったのさ」
折れたから金属を継ぎ足して剣を繋げるというのは難しい。
できないことではないが戦える剣としては使えなくなってしまう。
イスギスはラクスの剣が持つ力を失わないように受け継がせながら新しく剣を作り直そうとしている。
「簡単にいえばお前の剣の力を引き継いだオーダーメイドの剣を作ってやるってことなんだよ」
「なるほど……」
「そのためには必要なことがある」
「必要なこと?」
「お前が使うのにどんな剣がいいかというチェックだ」
「チェック……」
「ほら」
「うわっ、危ないじゃないですか!」
イスギスは近くにあった剣を圭に向かって放り投げた。
鞘もない抜き身の剣で圭は慌ててキャッチした。
フィーネはニコリと笑って頭を下げる。
なんとなく人間社会のマナーやルールも学んで適応してきた感じがある。
「イタダキマシ!」
大きい延べ棒を一本手に取ってフィーネは大きく口を開ける。
「アム」
「……美味しい?」
「ウマシ」
「それ……どうなってんだ?」
パクリと延べ棒を一口食べてイスギスがひどく驚いた顔をする。
アダマンタイトリアンドラゴンの素材はイスギスが知る中でも最も硬質な金属といっていい。
それをフィーネはカステラでも食べるようにかじって食べてしまった。
「フィーネの能力なんだ。アダマンタイトでもミスリルでもフィーネは食べちゃう」
「金属に対してのみ発揮される特殊な吸収スキル……ということか。だからってかなり規格外の能力だぞ」
圭もそんなもんだと受け入れているけれどたとえミスリルだって加工には熟練の腕がいる。
鉄なんかの金属を曲げるぐらいなら力の強い覚醒者でもできるけれど食べてしまうなんてことA級覚醒者でも不可能である。
アダマンタイトリアンドラゴンの心臓を加工した延べ棒を軽く食べてしまうフィーネのスキルは実はとんでもないものなのであった。
「モグモグ……フィーネスゴイ」
「ああ、スゴイよ」
イスギスですら加工に力を使い果たした。
そんなアダマンタイトリアンドラゴンの延べ棒をフィーネはあっという間に食べ切ってしまった。
「フ、フオオオオオッ!」
食べたけど食べただけ。
何も変化がないと思っていたら急にフィーネの体が輝き出した。
「な、なんだ!?」
何が起きているのか分からずに圭は困惑する。
「うっ!」
「フィーネ、進化した!」
何かフィーネに変化が起きているようだが光が強くて直視できない。
カッと最後に強く輝き、光が収まったフィーネはポーズを決めた。
「お、おおお~?」
進化。
まさしくその通りであると圭は思った。
フィーネの背中からは翼が生え、頬にはドラゴンのような鱗が生えていた。
さらに尻尾まで生えていてフィーネからは強い魔力を感じる。
『フィーネ
レベルEX
総合ランクB
筋力A
体力B
速度B
魔力A
幸運D
スキル:物質吸収、形態変化
才能:貪欲な学びの意思、ドラゴンゴーレム』
「なんかスゴイことになってる……」
フィーネのことを真実の目で見て圭は驚いた。
能力がなんだかとんでもない。
レベルはEXなるよく分からないものになっているし、総合ランクはBになっている。
加えて才能のところにドラゴンゴーレムという新しいものまで増えていた。
「フィーネもっと強くなったよ!」
それになんだか言葉が流暢になった。
「はぁ~……お前さんとんでもないもの連れてんだな……」
「フィーネに何が起きたんだ?」
「ドラゴンの力を吸収したんだ。ドラゴンになりゃしないだろうがドラゴンの力の一部を使えるようになったんだな」
イスギスは軽くフィーネの頬の鱗に触れる。
金属質の鱗はアダマンタイトリアンドラゴンの鱗に近い。
「……どうして色々な神がこの世界に注目するのかよく分かるよ。面白いな」
イスギスはフィーネの頭を撫でる。
「お前だけじゃない。味方でいてくれるイレギュラーが多い。……この世界を守ろうとする大きな力の流れを感じるな。あるいは幸運とでもいうのかな」
「……俺には大きな運がついてますからね」
ーーーーー
「さあて、やってくか」
イスギスの回復を数日待って再び圭と優斗は工房に呼び出された。
正直圭はいらないのではないかと思うが自分の剣の修理なので呼ばれたなら見届けさせてもらう。
「うー……じゃん!」
「じゃじゃん!」
フィーネはといえば翼や尻尾という初めての存在に慣れなくて色々大変だった。
振り返ってコップ倒したり、伸びをしたらそのまま翼を広げちゃったりとコントロールがなかなか難しいようである。
ただ色々やっていれば少しは慣れてくるもので翼や尻尾、鱗は出し入れすることが可能なようである。
今もフィーネとシャリンで翼を出したり消したりして遊んでいる。
何が楽しいのかは分からないけど楽しいらしい。
「修理だが折れた剣を単純に繋ぎ直すのは無理だ」
「じゃあどうするんですか?」
「この剣には強い力が込められている。折れた刃とアダマンタイトリアンドラゴンの素材を混ぜて力を失わないように新しく剣を作り直すんだ。力の受け皿として良い金属素材だったのさ」
折れたから金属を継ぎ足して剣を繋げるというのは難しい。
できないことではないが戦える剣としては使えなくなってしまう。
イスギスはラクスの剣が持つ力を失わないように受け継がせながら新しく剣を作り直そうとしている。
「簡単にいえばお前の剣の力を引き継いだオーダーメイドの剣を作ってやるってことなんだよ」
「なるほど……」
「そのためには必要なことがある」
「必要なこと?」
「お前が使うのにどんな剣がいいかというチェックだ」
「チェック……」
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イスギスは近くにあった剣を圭に向かって放り投げた。
鞘もない抜き身の剣で圭は慌ててキャッチした。
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