人の才能が見えるようになりました。~いい才能は幸運な俺が育てる~

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第七章

出会い、あり7

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「協力してくれるならお前たちを殺さない」

「そんなの……どうやって信じれば……」

「分かった。ルシファーの名においてお前たちを殺さないと誓おう」

『ダンテ・ミラーが契約している悪魔の名の下に誓いを立てました。違反するとペナルティが課せられます』

「これでどうだ? 分からないかもしれないが……俺に最大の……」

「分かった。信じるよ」

「圭! いいのかい?」

「ああ。本気のようだ」

 圭の目の前に急に表示が現れた。
 誓いを立てるということの意味を圭も分かっていないけれど何かしらの効果を持っているということだけは表示のおかげで分かった。

 誓いによってダンテは圭たちを殺すとペナルティがあるようだ。
 ペナルティも何かは不明だがダンテは圭たちを気軽に殺せない。

 ダンテを襲う男たちよりは信頼してもよさそうだ。
 夜滝も何も分からないが圭が判断するならついていこうと思った。

「どうすればいい?」

「感謝する。あいつら全員を俺だけで相手するのは厳しい。だから何人か引き受けてくれると助かる」

「戦えばいいんだな」

「ああ、では早速いくぞ」

 ダンテの声が消えなくなった。

[なんだ!]

[クソッ、あの野郎!]

 ダンテの声と入れ替わりになるように男が二人闇の中から現れた。
 いっぺんにではなく少しずつ戦わせてくれるようだ。

「D級とE級だ!」

 圭が真実の目を使って相手の力を見抜く。
 スキルも才能もないただのD級とE級の覚醒者。

「波瑠と薫でE級の方を、俺たちでD級の方を倒すぞ!」

 E級の方は速度が低い。
 速度の高いD級覚醒者である波瑠なら十分に戦える。

 さらには薫の支援も集中させて一人で倒してもらうことにした。
 何の支援もなくてもE級とD級の戦いなら波瑠は負けない。

「任せて!」

[ぐぅっ!?]

 ものすごい速度で迫ってきた波瑠のナイフをE級の男は何とか防ぐ。

[くそッ!]

「いかせないぜ!」

 続くナイフに顎の辺りを切り裂かれるE級の男の方に加勢しようとするD級の男にカレンがメイスを振り下ろした。
 E級の男とD級の男の間に無理矢理割り込んで二人を分断する。

[邪魔するな!]

「はん! 何言ってんのかわかんねぇよ!」

 英語なんぞ聞き取れない。
 カレンはD級の男の剣を盾で弾き飛ばした。

 剣は手放さなかったけれどカレンによってD級の男の腕が大きく振り上げられる形となった。

「おらっ!」

 横殴りに振られたカレンのメイスを男は腕でガードした。
 しかし生身の体でメイスを防げるはずもなく骨が砕ける音が響き、D級の男の顔が苦痛に歪んだ。

[ま、待て……]

 怯んだ隙に圭がD級の男に剣を振り下ろす。
 未だに人を殺すということについては抵抗がないわけではない。

 しかし世界を救うためにも人とも戦わねばならない以上ためらってはいられない。
 圭の剣に切り裂かれて男は依然として闇に包まれたままの地面に倒れた。

「こっちも終わったよ」

 圭たちがD級の男を倒している間に波瑠はE級の男を倒していた。

[なんだ! あいつらは!]

「……休む時間もないってことか」

 気づけば次の男たちが現れていた。

「今度は二人ともD級だ」

 スキルヘッドの男は高等級覚醒者であったがそれ以外の取り巻きの男たちはそれほど強くないようだ。
 地面に倒された仲間たちを見て圭たちを敵だと認識した男たちはすぐさま圭たちに襲い掛かってきた。

 人数的な優位があるので焦らずいつものように戦う。
 カレンの挑発は人間相手には通じないので狙われている相手をちゃんと把握して戦う必要がある。

 カレンが前に出つつ気をひこうとするけれど男たちは大きな盾を持ったカレンよりも波瑠や圭の方を狙った。
 だがこちらも素人ではなく、連携もなくバラバラに動く男たちの攻撃は圭たちに通じない。

「よしっ! ……また次」

 バリンッ!
 厚いガラスでも割れるような激しい音がした。

 その瞬間圭たちを包み込んでいた闇が晴れていった。

[こしゃくなマネをしやがって……]

 黒い闇を生み出していたのはダンテだった。
 ギドラーは目眩しをして攻めてくるつもりなのだと警戒していたが、いつまで経っても攻撃してこないので下手な時間稼ぎだとようやく気がついた。

 どんな魔法で周辺を闇に包み込んでいたのか知らないがギドラーは力ずくで魔法を破壊したのであった。

「チッ……思っていたよりも長く持たなかったな」

 ダンテの周りには他の男たちの死体が積み重なっている。
 圭たちが四人を倒す間にダンテは十人ほどを倒してしまっていた。

 これで男たちの人数もかなり減った。

[そいつらも仲間だったのか?]

[さあな、どう思う?]

[どうでもいい……お前ら全員殺してしまえば関係なくなるからな!]

 ギドラーが手につけたガントレットを一度打ち鳴らしてダンテに襲いかかる。

「残りの雑魚は任せたぞ!」

 ダンテはギドラーの攻撃を防ぎながら引き付けるように離れていく。

「残りったって……」

 残された男たちは六人。
 フィーネも加えればギリギリ同数になる。

「フィーネ、戦っていいぞ」

 ダンテと戦い始めた時にフィーネはまた圭の装備として擬態していた。
 フィーネは周りにバレると厄介なこともあるが、切り札的な存在であり、フィーネもそのことを理解して動いていた。
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