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第九章
魔界に堕ち4
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圭は今いる場所やどうしてこうなったのかを異端審問官に説明する。
魔界という悪魔の住まう場所であり、異端審問官の戦いによる衝撃が原因で魔界への入り口が破壊されて流入現象が起きたのだと聞いて異端審問官はショックを受けたようだった。
「この状況は私たちが招いたこと……なのか?」
魔界への入り口があって衝撃によって崩壊するなど普通の人は知らない。
だが知らなくとも異端審問官が乗り込んできて戦いを始めたことが原因であることは逃れようのない事実である。
たとえダンテが戦おうとしていたとしても現実としてキッカケは異端審問官なのだ。
「マルコの死も……私のせいなのか……」
倒れている男性はマルコという異端審問官であった。
B級覚醒者なのであったがマルコは見つけた時にはすでに生き絶えた状態だった。
「お名前を聞いてもいいですか?」
「……ジャンだ」
『ジャン・フォージネート
レベル276
総合ランクB
筋力A(英雄)
体力A(英雄)
速度B(英雄)
魔力B(英雄)
幸運C(英雄)
スキル:光の剣、魔の契約を見抜く目[貸与]
才能:天啓の届く信仰心』
圭は真実の目でジャンのことを見てみた。
名前はジャンであるし総合ランクはB、つまりは覚醒者等級でいえばA級覚醒者となる。
悪魔教のような与えられた能力ではなく自分の力で才能値が英雄であり能力も高い。
ただ悪魔教と同じような貸与されたスキルがある。
しかも船の中で見た他の異端審問官と全く同じスキルだと圭は気づいた。
「なんてことだ……」
マルコが死んだことをジャンは受け入れられないようだった。
悪魔と戦って死んだならともかく何も知らずに戦って事故的に魔界への流入現象に巻き込まれて死んだということにジャンは責任を感じていた。
「まだ死体が綺麗なだけありがたいではないか」
流入現象に巻き込まれれば無事では済まない。
ダンテやジャンのように生きているのも難しく、マルコのように死体が綺麗な状況で残っているのも奇跡的なのである。
「他のものは……おそらく体の一部かミンチになっているだろうな」
「……人形がしゃべっただと?」
「人形ではない。ルシファーだ」
「ルシファーは俺たちを助けてくれる……悪魔です」
「悪魔だと!? そんなものの力を借りるつもりなのか!」
「そんなものとは失礼な……」
ルシファーが悪魔だと聞いてジャンの態度が硬化する。
「じゃあなんの助けもなしに悪魔の世界から帰ることができると思いますか?」
「……くっ!」
圭の問いかけにジャンは言葉を詰まらせる。
必要ないと言いたいところであるが他に仲間もいない状況で知らない土地、しかも悪魔が住んでいるところで無事にいられるなんて口先だけでもいえなかった。
悪魔の住む世界なら悪魔の助けが必要なことは明白である。
ジャンの中でさまざまな思いがぶつかり合う。
「悪魔に騙されていない保証はあるのか?」
「この人が悪魔の契約者なことは分かっていますよね?」
「神から与えられたスキルが悪魔の契約者を見抜くことができるもので、そちらの男が悪魔と契約していることは私には分かる」
ジャンの貸与されているスキルは神から与えられたスキルだった。
そのスキルでは悪魔と契約を交わして力を受け取った者を見抜くことができるものでそのスキルを活用して異端審問官は悪魔教を見抜いて戦っていた。
だが悪魔の力そのものを見抜くスキルではない。
そのために圭が持つ真実の目の力をジャンは見抜けないでいる。
圭が持つ真実の目は悪魔との契約によって与えられたものではないからだった。
「ルシファーはこの人と契約している悪魔なんだ。契約者を救うために協力してくれている」
ダンテを救うためにルシファーが協力してくれる。
そこらへんの悪魔が助けようとしているのではなく理由があって手助けしてくれている。
騙そうとしているのではないという確証まで得られないが手助けしてくれることに納得はいく。
「……分かった。お前たちに協力する」
ギュッと拳を握ったジャンは渋々圭とともに動くことを決めた。
「ただし一つ条件がある」
「条件だと? 助けてやるだけでもすぎたことなのに図々しい……」
「そう思うなら俺を置いていけ」
「まあまあ……条件とは何ですか?」
「俺を見つけ出したということはそうする方法があるのだろう? 他のやつがもしかしたらいるかもしれない。……死体でも構わない。せめて遺品ぐらい持ち帰りたい」
「ルシファー」
「可能だ。死んで間もないからまだ魔力が残っている」
ジャンほどではないが集中すれば悪魔ではない魔力を感じられる。
動きがないからどれも希望はないだろうとルシファーは思うが案内することそのものは難しくない。
「まだ生きている人がいたら仲間になってくれるとありがたい。探してみよう」
「……そんなことをしている時間なんてあるのか?」
「仕方ないだろ? 放ってもおけないよ」
「お人よしだな」
「じゃなきゃダンテにも協力してないさ」
「……はぁ、まあお前に従うと決めたんだ、好きにしろ」
ーーーーー
魔界という悪魔の住まう場所であり、異端審問官の戦いによる衝撃が原因で魔界への入り口が破壊されて流入現象が起きたのだと聞いて異端審問官はショックを受けたようだった。
「この状況は私たちが招いたこと……なのか?」
魔界への入り口があって衝撃によって崩壊するなど普通の人は知らない。
だが知らなくとも異端審問官が乗り込んできて戦いを始めたことが原因であることは逃れようのない事実である。
たとえダンテが戦おうとしていたとしても現実としてキッカケは異端審問官なのだ。
「マルコの死も……私のせいなのか……」
倒れている男性はマルコという異端審問官であった。
B級覚醒者なのであったがマルコは見つけた時にはすでに生き絶えた状態だった。
「お名前を聞いてもいいですか?」
「……ジャンだ」
『ジャン・フォージネート
レベル276
総合ランクB
筋力A(英雄)
体力A(英雄)
速度B(英雄)
魔力B(英雄)
幸運C(英雄)
スキル:光の剣、魔の契約を見抜く目[貸与]
才能:天啓の届く信仰心』
圭は真実の目でジャンのことを見てみた。
名前はジャンであるし総合ランクはB、つまりは覚醒者等級でいえばA級覚醒者となる。
悪魔教のような与えられた能力ではなく自分の力で才能値が英雄であり能力も高い。
ただ悪魔教と同じような貸与されたスキルがある。
しかも船の中で見た他の異端審問官と全く同じスキルだと圭は気づいた。
「なんてことだ……」
マルコが死んだことをジャンは受け入れられないようだった。
悪魔と戦って死んだならともかく何も知らずに戦って事故的に魔界への流入現象に巻き込まれて死んだということにジャンは責任を感じていた。
「まだ死体が綺麗なだけありがたいではないか」
流入現象に巻き込まれれば無事では済まない。
ダンテやジャンのように生きているのも難しく、マルコのように死体が綺麗な状況で残っているのも奇跡的なのである。
「他のものは……おそらく体の一部かミンチになっているだろうな」
「……人形がしゃべっただと?」
「人形ではない。ルシファーだ」
「ルシファーは俺たちを助けてくれる……悪魔です」
「悪魔だと!? そんなものの力を借りるつもりなのか!」
「そんなものとは失礼な……」
ルシファーが悪魔だと聞いてジャンの態度が硬化する。
「じゃあなんの助けもなしに悪魔の世界から帰ることができると思いますか?」
「……くっ!」
圭の問いかけにジャンは言葉を詰まらせる。
必要ないと言いたいところであるが他に仲間もいない状況で知らない土地、しかも悪魔が住んでいるところで無事にいられるなんて口先だけでもいえなかった。
悪魔の住む世界なら悪魔の助けが必要なことは明白である。
ジャンの中でさまざまな思いがぶつかり合う。
「悪魔に騙されていない保証はあるのか?」
「この人が悪魔の契約者なことは分かっていますよね?」
「神から与えられたスキルが悪魔の契約者を見抜くことができるもので、そちらの男が悪魔と契約していることは私には分かる」
ジャンの貸与されているスキルは神から与えられたスキルだった。
そのスキルでは悪魔と契約を交わして力を受け取った者を見抜くことができるものでそのスキルを活用して異端審問官は悪魔教を見抜いて戦っていた。
だが悪魔の力そのものを見抜くスキルではない。
そのために圭が持つ真実の目の力をジャンは見抜けないでいる。
圭が持つ真実の目は悪魔との契約によって与えられたものではないからだった。
「ルシファーはこの人と契約している悪魔なんだ。契約者を救うために協力してくれている」
ダンテを救うためにルシファーが協力してくれる。
そこらへんの悪魔が助けようとしているのではなく理由があって手助けしてくれている。
騙そうとしているのではないという確証まで得られないが手助けしてくれることに納得はいく。
「……分かった。お前たちに協力する」
ギュッと拳を握ったジャンは渋々圭とともに動くことを決めた。
「ただし一つ条件がある」
「条件だと? 助けてやるだけでもすぎたことなのに図々しい……」
「そう思うなら俺を置いていけ」
「まあまあ……条件とは何ですか?」
「俺を見つけ出したということはそうする方法があるのだろう? 他のやつがもしかしたらいるかもしれない。……死体でも構わない。せめて遺品ぐらい持ち帰りたい」
「ルシファー」
「可能だ。死んで間もないからまだ魔力が残っている」
ジャンほどではないが集中すれば悪魔ではない魔力を感じられる。
動きがないからどれも希望はないだろうとルシファーは思うが案内することそのものは難しくない。
「まだ生きている人がいたら仲間になってくれるとありがたい。探してみよう」
「……そんなことをしている時間なんてあるのか?」
「仕方ないだろ? 放ってもおけないよ」
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