18 / 550
第一章
優勝と小さな嫉妬3
しおりを挟む
力比べにおいて優勝候補は村長が頭1つ抜けて出ている。
ここ数年の優勝は全て村長。故に村長は村長なのである。
その最強村長を倒そうとみんな意気込んでいるわけでもあるのだが現在村の中でも4人ほどが村長を倒すのではないかと見られている人がいた。
4人のうちの1人が何を隠そうウォーケックなのだ。
リュードが生まれた頃ぐらいは竜人族の族長であった今の村長と人狼族の族長であった人が対等な力関係で交互に村長やってたらしい。
人狼族の族長が歳で引退してから村長一強と新世代の戦いの構図になっている。
つまりウォーケックはそんな村長に匹敵しうるほど強いのだ。
周りも比較的歳の近いやつならいい勝負が観れるかもしれないと期待していた観客たち。
しかし流石にウォーケック相手では勝負になるのも厳しいと考えて落胆したのであった。
正直リュードも勝てる気がしない。
「まだ弟子に負けるわけにはいかないからな……免許皆伝も娘もお前にはやらんぞ!」
「ルフォンはともかく今日免許皆伝してもらうつもりでいきますよ」
「なにぃ! うちの娘がいらないと言うのかぁ!」
「別にそう言うつもりじゃ……」
「うちの娘に手を出すつもりかぁ!」
どう答えたらいいんだとリュードは困惑する。
そんなリュードを見てウォーケックは軽く笑う。
半分本気だが半分冗談でリュードの緊張をほぐそうとしてくれたのである。
「まあここは大人としての威厳もかかっている。大人しくルフォンに良いところを見せる生贄となれ」
途端に笑顔を消して手加減する気もなさそうな目をしているウォーケック。
この大人汚ねぇとリュードは苦い顔をする。
「たまには師匠の本気を見せてやる!」
そう意気込んで始まった戦いはもう大人気ないの一言に尽きる。
本気を引き出すにはリュードの実力はまだまだ足りないのは分かっていたけれど一方的で隙のなく、あっという間に勝負は終わってしまった。
いくら大人の威厳がかかっているとはいっても限度ってもんがある。
1かすりすらさせることが出来ずボッコボコにされた。
ルフォンとルーミオラが観客に混じって鬼のような顔をしていた気がしないでもないけど、気のせいだったと思うことにしよう。
あまりの大人げなさに歓声の中にブーイングも混じるがそんなこと気にしないようにウォーケックは歓声を手を振り返す。
こうした実力差を見せることもまた大人の役割である。
「くぅ……」
「こりゃあこっ酷くやられたな」
ウォーケックには及ばないことは良く分かったし、負けて良かったと思えることもある。
それは負ければ治療してもらえることである。
担架で控え室に運ばれてヴェルデガーの治療を受ける。
ヴェルデガーの魔力による淡い光に包まれると痛みや怪我、疲労までも溶けて無くなっていく。
力比べ前の状態よりもさらに体調が良くなって体が軽くなったようにすら感じる。
大きな怪我こそなかったがちゃんと防ぎきれずに擦ったようなヒリヒリとした痛みがあったのが治療のおかげでお肌はツヤツヤで綺麗になっている。
敗者だから遠慮なく回復してもらうことができるのは唯一良かった点である。
「父さんの魔法は世界一だね」
「褒めたところで何も出んよ。さて、お前にはまだやるべきことがあるだろ」
魔法をヴェルデガーから習ってみて改めて難しさが分かってる身としては身内だということを差し引いてもヴェルデガーの魔法の扱いは凄い。
そんなヴェルデガーが困ったように視線を向ける先には紐を構える数人の女性たちがいる。
その女性たちの目はリュードに向けられていて、狩人のような視線に恐怖すら感じる。
「なんだか目が怖いんだけど……」
「男ならやるべきことはやらないと」
ヴェルデガーはリュードのすがるような視線を明後日の方を向いてみないようにする。
女性たちの目はギラギラとしていて命ではない何かが危機にさられている、そんな怖さがある。
1人息が荒いのもいるし。
「お、お手柔らかに頼みます……」
助けてくれなさそうなヴェルデガーに助けを求めるのは諦めてリュードは女性たちに大人しく連れられていく。
少し影になったところで両手を横に上げるよう言われてその通りにする。
ピシンッと紐を張ってみせているが女性たちは何もこの紐でリュードにいやらしいことをしようというのではない。
紐を使って腕や腰に巻きつけてペンで印を付けたり股下や背丈を測ったりする。
紐で行っているのは採寸行為をしているのであって、腰に紐を巻きつけるのにやたらと密着したりするのも必要な行為のはずだと耐える。
服の上からだと狂っちゃうなとズボンを下ろそうとしてきたりするがきっとそれも職人が故だろう。
ただズボンは脱がないぞとリュードはささやかに抵抗する。
これから力比べのラストに向けて大事なことなのだから基本は真面目な人たちなのだと逃げ出したくなる気持ちを抑える。
1人だけ服の中に手を入れようとしてきたからたまたま後ろ蹴りが当たったりしたかもしれないけど採寸も滞りなく終わった。
目の保養になるわぁ、じゃねえよとリュードは思う。
少し何かを失ったような気分になりながら待機場所を後にする。
男性大人部門はリュードが体を弄られている間にも進んでいて柵の周りの観客たちは盛り上がりに盛り上がっている。
男たちの戦いは醍醐味とあって隙間なく人が並んでいて子供の背ではもう中を見るのは厳しい。
これから負けた奴らが観る側に回ればもっと観るのが難しくなる。
「そうだな……あれでいいか」
これからのことを考えれば食べるのは控えた方がいいので自然と選択肢は観戦するしかなくなる。
ただ疲労もあるし無理に人を掻き分けて前に出て観る気も起きない。
別の方法で観戦しようとすぐに諦めた。
力比べ会場は森を雑多に切り拓いたところにある。
すぐ村の方面を除いて周りは森が広がっていて、会場となっている囲まれた闘技場に近いところにある木を探す。
その中でも高い木に目星をつける。
近づいてみると思っていたよりも高めだけど逆にちょうどよいと思った。
「…………よし」
目に見えない魔力のコントロールは難しい。
目をつぶって意識するとたしかに体の中に魔力があるのが分かる。
全身を淀みなく流れる魔力を足に集めるようにコントロールして動かしていく。
魔力に足が包まれて少し温かくなったような気分すらある。
軽くなったように感じる足を振ったり小さくジャンプしたりと具合を確かめる。
これならいけそうだと思った。
リュードは膝を曲げ跳躍すると小さな力でも上の枝に手が届くまで体が大きく飛び上がった。
リュードがやったのは魔法ではなく魔力のコントロールによる身体能力の強化だった。
魔力を全身にみなぎらせたり、集めたりすることで身体能力を強化するという技である。
一応魔法も使えるのだけど魔法よりも広く一般的に使われるのがこの身体能力の強化は竜人族だけではなく人狼族、あるいは真人族も使う。
ここ数年の優勝は全て村長。故に村長は村長なのである。
その最強村長を倒そうとみんな意気込んでいるわけでもあるのだが現在村の中でも4人ほどが村長を倒すのではないかと見られている人がいた。
4人のうちの1人が何を隠そうウォーケックなのだ。
リュードが生まれた頃ぐらいは竜人族の族長であった今の村長と人狼族の族長であった人が対等な力関係で交互に村長やってたらしい。
人狼族の族長が歳で引退してから村長一強と新世代の戦いの構図になっている。
つまりウォーケックはそんな村長に匹敵しうるほど強いのだ。
周りも比較的歳の近いやつならいい勝負が観れるかもしれないと期待していた観客たち。
しかし流石にウォーケック相手では勝負になるのも厳しいと考えて落胆したのであった。
正直リュードも勝てる気がしない。
「まだ弟子に負けるわけにはいかないからな……免許皆伝も娘もお前にはやらんぞ!」
「ルフォンはともかく今日免許皆伝してもらうつもりでいきますよ」
「なにぃ! うちの娘がいらないと言うのかぁ!」
「別にそう言うつもりじゃ……」
「うちの娘に手を出すつもりかぁ!」
どう答えたらいいんだとリュードは困惑する。
そんなリュードを見てウォーケックは軽く笑う。
半分本気だが半分冗談でリュードの緊張をほぐそうとしてくれたのである。
「まあここは大人としての威厳もかかっている。大人しくルフォンに良いところを見せる生贄となれ」
途端に笑顔を消して手加減する気もなさそうな目をしているウォーケック。
この大人汚ねぇとリュードは苦い顔をする。
「たまには師匠の本気を見せてやる!」
そう意気込んで始まった戦いはもう大人気ないの一言に尽きる。
本気を引き出すにはリュードの実力はまだまだ足りないのは分かっていたけれど一方的で隙のなく、あっという間に勝負は終わってしまった。
いくら大人の威厳がかかっているとはいっても限度ってもんがある。
1かすりすらさせることが出来ずボッコボコにされた。
ルフォンとルーミオラが観客に混じって鬼のような顔をしていた気がしないでもないけど、気のせいだったと思うことにしよう。
あまりの大人げなさに歓声の中にブーイングも混じるがそんなこと気にしないようにウォーケックは歓声を手を振り返す。
こうした実力差を見せることもまた大人の役割である。
「くぅ……」
「こりゃあこっ酷くやられたな」
ウォーケックには及ばないことは良く分かったし、負けて良かったと思えることもある。
それは負ければ治療してもらえることである。
担架で控え室に運ばれてヴェルデガーの治療を受ける。
ヴェルデガーの魔力による淡い光に包まれると痛みや怪我、疲労までも溶けて無くなっていく。
力比べ前の状態よりもさらに体調が良くなって体が軽くなったようにすら感じる。
大きな怪我こそなかったがちゃんと防ぎきれずに擦ったようなヒリヒリとした痛みがあったのが治療のおかげでお肌はツヤツヤで綺麗になっている。
敗者だから遠慮なく回復してもらうことができるのは唯一良かった点である。
「父さんの魔法は世界一だね」
「褒めたところで何も出んよ。さて、お前にはまだやるべきことがあるだろ」
魔法をヴェルデガーから習ってみて改めて難しさが分かってる身としては身内だということを差し引いてもヴェルデガーの魔法の扱いは凄い。
そんなヴェルデガーが困ったように視線を向ける先には紐を構える数人の女性たちがいる。
その女性たちの目はリュードに向けられていて、狩人のような視線に恐怖すら感じる。
「なんだか目が怖いんだけど……」
「男ならやるべきことはやらないと」
ヴェルデガーはリュードのすがるような視線を明後日の方を向いてみないようにする。
女性たちの目はギラギラとしていて命ではない何かが危機にさられている、そんな怖さがある。
1人息が荒いのもいるし。
「お、お手柔らかに頼みます……」
助けてくれなさそうなヴェルデガーに助けを求めるのは諦めてリュードは女性たちに大人しく連れられていく。
少し影になったところで両手を横に上げるよう言われてその通りにする。
ピシンッと紐を張ってみせているが女性たちは何もこの紐でリュードにいやらしいことをしようというのではない。
紐を使って腕や腰に巻きつけてペンで印を付けたり股下や背丈を測ったりする。
紐で行っているのは採寸行為をしているのであって、腰に紐を巻きつけるのにやたらと密着したりするのも必要な行為のはずだと耐える。
服の上からだと狂っちゃうなとズボンを下ろそうとしてきたりするがきっとそれも職人が故だろう。
ただズボンは脱がないぞとリュードはささやかに抵抗する。
これから力比べのラストに向けて大事なことなのだから基本は真面目な人たちなのだと逃げ出したくなる気持ちを抑える。
1人だけ服の中に手を入れようとしてきたからたまたま後ろ蹴りが当たったりしたかもしれないけど採寸も滞りなく終わった。
目の保養になるわぁ、じゃねえよとリュードは思う。
少し何かを失ったような気分になりながら待機場所を後にする。
男性大人部門はリュードが体を弄られている間にも進んでいて柵の周りの観客たちは盛り上がりに盛り上がっている。
男たちの戦いは醍醐味とあって隙間なく人が並んでいて子供の背ではもう中を見るのは厳しい。
これから負けた奴らが観る側に回ればもっと観るのが難しくなる。
「そうだな……あれでいいか」
これからのことを考えれば食べるのは控えた方がいいので自然と選択肢は観戦するしかなくなる。
ただ疲労もあるし無理に人を掻き分けて前に出て観る気も起きない。
別の方法で観戦しようとすぐに諦めた。
力比べ会場は森を雑多に切り拓いたところにある。
すぐ村の方面を除いて周りは森が広がっていて、会場となっている囲まれた闘技場に近いところにある木を探す。
その中でも高い木に目星をつける。
近づいてみると思っていたよりも高めだけど逆にちょうどよいと思った。
「…………よし」
目に見えない魔力のコントロールは難しい。
目をつぶって意識するとたしかに体の中に魔力があるのが分かる。
全身を淀みなく流れる魔力を足に集めるようにコントロールして動かしていく。
魔力に足が包まれて少し温かくなったような気分すらある。
軽くなったように感じる足を振ったり小さくジャンプしたりと具合を確かめる。
これならいけそうだと思った。
リュードは膝を曲げ跳躍すると小さな力でも上の枝に手が届くまで体が大きく飛び上がった。
リュードがやったのは魔法ではなく魔力のコントロールによる身体能力の強化だった。
魔力を全身にみなぎらせたり、集めたりすることで身体能力を強化するという技である。
一応魔法も使えるのだけど魔法よりも広く一般的に使われるのがこの身体能力の強化は竜人族だけではなく人狼族、あるいは真人族も使う。
23
あなたにおすすめの小説
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
ダンジョン冒険者にラブコメはいらない(多分)~正体を隠して普通の生活を送る男子高生、実は最近注目の高ランク冒険者だった~
エース皇命
ファンタジー
学校では正体を隠し、普通の男子高校生を演じている黒瀬才斗。実は仕事でダンジョンに潜っている、最近話題のAランク冒険者だった。
そんな黒瀬の通う高校に突如転校してきた白桃楓香。初対面なのにも関わらず、なぜかいきなり黒瀬に抱きつくという奇行に出る。
「才斗くん、これからよろしくお願いしますねっ」
なんと白桃は黒瀬の直属の部下として派遣された冒険者であり、以後、同じ家で生活を共にし、ダンジョンでの仕事も一緒にすることになるという。
これは、上級冒険者の黒瀬と、美少女転校生の純愛ラブコメディ――ではなく、ちゃんとしたダンジョン・ファンタジー(多分)。
※小説家になろう、カクヨムでも連載しています。
異世界サバイバルゲーム 〜転移先はエアガンが最強魔道具でした〜
九尾の猫
ファンタジー
サバイバルゲームとアウトドアが趣味の主人公が、異世界でサバゲを楽しみます!
って感じで始めたのですが、どうやら王道異世界ファンタジーになりそうです。
ある春の夜、季節外れの霧に包まれた和也は、自分の持ち家と一緒に異世界に転移した。
転移初日からゴブリンの群れが襲来する。
和也はどうやって生き残るのだろうか。
人の才能が見えるようになりました。~いい才能は幸運な俺が育てる~
犬型大
ファンタジー
突如として変わった世界。
塔やゲートが現れて強いものが偉くてお金も稼げる世の中になった。
弱いことは才能がないことであるとみなされて、弱いことは役立たずであるとののしられる。
けれども違ったのだ。
この世の中、強い奴ほど才能がなかった。
これからの時代は本当に才能があるやつが強くなる。
見抜いて、育てる。
育てて、恩を売って、いい暮らしをする。
誰もが知らない才能を見抜け。
そしてこの世界を生き残れ。
なろう、カクヨムその他サイトでも掲載。
更新不定期
(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います
しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。
【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜
KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。
~あらすじ~
世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。
そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。
しかし、その恩恵は平等ではなかった。
富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。
そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。
彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。
あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。
妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。
希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。
英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
魔力0の貴族次男に転生しましたが、気功スキルで補った魔力で強い魔法を使い無双します
burazu
ファンタジー
事故で命を落とした青年はジュン・ラオールという貴族の次男として生まれ変わるが魔力0という鑑定を受け次男であるにもかかわらず継承権最下位へと降格してしまう。事実上継承権を失ったジュンは騎士団長メイルより剣の指導を受け、剣に気を込める気功スキルを学ぶ。
その気功スキルの才能が開花し、自然界より魔力を吸収し強力な魔法のような力を次から次へと使用し父達を驚愕させる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる