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太刀あいて
しおりを挟む宴はそれから幾日か続いた。魔猿たちは食べて騒ぎ、犯しては寝てを繰り返した。側に侍る人間たちも肉の快楽に呑まれ、徐々に人間性さえ喪失していった。頭領たる緋色の魔猿は一段高みから宴を眺める。下段の仲間たちは色に酒にと獣性を露わに騒いでいる。「なりたて」の頃もこうして酒席を設けたことを思い出した。……尤も、彼らから会話をするだけの知性は失われてしまったが。
手酌で酒を煽る。樽に注がせた血はとうに味が悪くなっていた。こうなればただ滑るだけ不快である。
「替えてくれ」
手前に控えていた一匹を手招いた。ぎいぎいと鳴いて新たな樽を抱えてくる。
「違う違う、空いてない樽だ。酒が欲しいんだ……カラのを持ってきてどうする」
苦笑しながら傍らで木樽を開けさせる。言葉を失っても気持ちのいい馬鹿は変わらないようで、用を済ませると軋んだ笑い声を上げながら席まで戻っていく。充てがわれた贄を嬲っている間だけはあれらも穏やかだ。
ぼんやりと宴席の様子を眺めながら、緋猿もまた己の膝下に懐かせた生贄を撫でる。
「はーっ……♡は、ふぅうッ……!!♡」
灰がかった稲穂色の短髪頭は汗で湿気り、朱色に染まった細い首筋に滴が伝う。久方ぶりの上玉だ。裸に剥いた青年の肢体を撫で回してほくそ笑む。抱いてみてわかったが、この童は特に声が良い。穴も壊れず順応し、今は腫れた縁から注がれたものを零すのみ。ぐったり伏した背筋から無駄な肉のない、というよりも肉付きのいささか悪い尻へと指を這わせる。
「……っ触んな、ぁ……!!」
この後に及んでまだ反抗する気力が残っているらしい。ますます愉快で緋猿は口角を吊りあげた。
「んァ、や、めぇ……っ♡!!」
「ん~?身体は随分と素直だが……もう諦めたらどうだ。お前の尻はまだまだ欲しがっておるぞ」
尻肉を鷲掴んでじっくり揉んでやると、悔しげながら視線が蕩けていく。犬畜生の姿勢で何度この穴を掘りこんでやっただろうか、既に指では数え切れないほど注ぎ入れた。肉の縁を腫れあがらせたその孔からはもったりと粘度の高い獣の精が溢れている。ぐったり下半身を震わせるばかりの青年を腕で攫うと、緋猿は胡座をかいた己の股ぐらへと押し当てるよう腰を下ろさせた。脚を開かせ正面から胴を跨がせる。
「ン、……くそ!くそっ!!」
「ひひ、小さい故稚児の魔羅かと思うたわ。そら、捕まっておれ」
「ん゛ッ!!んぅう゛~ッ!!」
胸に懐かせた青年の竿ごと己の巨根を扱き上げる。じゅっこじゅっこと甘い水音がわざとらしく響くごと、童の体は大袈裟に震えた。感覚が鋭くなっているだけ辛い快感だろう。内へ丸まる身体を抱き込み手淫を施す手つきを激しくする。玉の裏から穂先まで剛毛に覆われた猿の手で虐められ、子供は唇を噛み締めて快楽に耐えようとしている。魔猿の大きな手のひらのもう片方が、薄い尻へ伸びていく。
「あっきゃ♡、んヒィイッ♡♡♡!!」
「おお……♡随分惚れっぽい穴だなァ♡」
太い親指が後孔を割り、ぬちぬち音をたてて探りあてたしこりを押しつぶしていく。案の定、腕の中の子供は悲鳴に近い喘ぎをあげて精を放った。内側の弱点と性器を同時に弄られては堪えようがなかったらしい。荒い息を吐きながら、とうに薄く成り果てた精を放っている。子供ながらに腰がかくかく揺れているのが愉快で堪らない。吐精の脱力感から項垂れる体を押し倒し、緋猿は親指を引き抜いた。
仰向けに転がした青年の太腿、その付け根をがっしりと掴み、手懐けられた後孔へと槍の穂先を押し当てる。
「ヒんっ♡……っぁ、まだ……ッ!いい加減に……ッぁああああうっ♡!!」
「おおお、ぐぅ……っ!まだおぼこいが……素質があるぞ……!!」
じゅぷぷぷ……っ♡!!ずちゅっ♡!!ばちゅっ♡ばっちゅ♡!!ごっちゅごっちゅごっちゅ♡!!
緋猿のそれは長大すぎて一息に入れるには至らなかったけれど、それに構わず薄い腹を内から破らんばかりの突きが始まった。腰を固定された青年は天を仰いで必死に手足をばたつかせるが、やがて快楽を逃すために魔猿の胴へ抱きついてしまう。抉り込むような突きの動きに合わせて高い喘ぎが上がった。視界は白く爆ぜ、美童の顔が涙に濡れる。
「ぁんでっ♡!!ど、してぇ……っ!!こんな、ァッ♡あンあんっアァッ♡!!」
小さな顔を掴んで喉奥まで舌を捻じ入れる。腸と喉奥へ直に瘴気を注がれた肉はすっかり毒漬けになっている筈だ。食道を犯しながら締まりのいい孔をじっくり味わっていると、いくところまで極めてしまったのか青年が漏らした。呆然とした顔に構わず律動を激しくする。気道を異形の舌で開け閉めされながら犯される彼は、次第に瞳を濁らせて虚空を見つめる。意識を失う手前まできているのだろう。呼吸が制限されて限界に近づくと、その小さな身体は力一杯緋猿の魔羅を締め付けてきた。
「っ出すぞォ……!!!」
「…………ァッ……!……っひゅ……♡♡♡!!!」
舌を一気に引き抜いて、倍以上に体格差のあるその胎へ勢いよく精を放つ。びゅくびゅく脈打つ血管の脈さえ刻みつけ、数分にわたる種付けの後ずるりと骨入りの竿を抜いてやった。
「……、……ァ……ぇ…………♡」
「ふゥ~……っ♡やはり初物は堪らんなぁ……。おお、泣くな泣くな!漏らしたのが恥ずかしかったか?」
くしゅくしゅと嗚咽を漏らす顔を覗き込めば、見上げた意地で泣きながらこちらを睨み上げていた。ここまで耐えたやつは初めてだ。緋猿は目を丸くして手篭めにした子供を見つめた。
「……ぅ、ちくしょう。なんで、……んで」
「よしよし、どうした……」
「お、まえ……ニンゲンじゃん……っ」
忘れた呼吸が、一瞬止まったような気がした。
「ぁ…………が」
緋猿の視界が端から歪む。正体を言い当てられてよろめいた「それ」の天地が逆転する。咄嗟に子供の首を掴んだ。片手どころか指でだって手折れる力がどうしてか出ない。細い頸を覆う猿手から、急激に力が抜けていく。いやそうではない、これは、吸収されているのだ。
「こ、の……っ餓鬼ィイッ!!何をした、やめろ、やめろォオッ!!」
神楽殿が崩落する。柱は逆目に裂け、宴席は白に塗りつぶされる。どこだ、仲間は、あいつらはどこへ。
ものの数秒であった。瞬きの間にそれは終わった。倒れ伏した彼の体へと、なす術もなくそれは封を閉じられる。
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