恐怖!巣喰い主の怪

トマトふぁ之助

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とこ

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 「お帰りなさい……♡」
 ご主人様が帰ってきた。星野はふらふらと玄関まで出迎えに行き、その腕に抱き止められる。扉が閉まり、星野そっくりの男がめきめきと本来の姿へ戻っていく。十本の異様に長い腕。青白い肌に皮膚の分厚い巨躯。廃病院で星野を犯し、同族を増やすための苗床に堕とした彼との生活も既に数年間続いていた。
 星野の顔を手に入れた彼は大学を卒業し、今は社会人として外に出ている。
 アパートを引き払って防音機能のしっかりしたマンションに引っ越したのは最近のことだ。星野自身はここ五年、ほとんど部屋の外に出ていない。
 時々正気を取り戻して抵抗することもあったが、徐々にその頻度は低くなっている。
 ちくん、と首筋の静脈にそれを打ってもらうと青年は顔を熱らせ幸せそうに微笑んだ。これを毎日打ってもらうようになってから……生活に一切の不安がなくなった。そのまま体を預けていると、腹筋に熱いものが当てられる。
 「あ、あっ……♡まだ打ったばっか……♡」
 有無を言わさず寝室に担ぎ込まれる。寝台の下では生まれたばかりの子供たちが忙しなく戯れつきあっていた。……少しずつ彼の同僚に取り憑かせているのだが、最近はやく貰い手がつきすぎて星野は少し寂しい。
 ———異形の巨根に手をかける。丹念に舌を絡めて裏筋を愛撫すると、それに施される快楽が思い出されて頭の裏が痺れるようだ。
 「ンっ……♡はぁ♡もうこんなに……おっき……♡」
 奉仕の仕方は銀河に教えてもらった。同じ夜、同じ場所で床にされた幼馴染は一階下の部屋で星野と同じく囲われている。彼の救い主は口奉仕が好きらしく、銀河の育った胸筋に押し付けながらしゃぶると褒めてくれるそうだ。……星野は舌に広がる苦味と、その冷たさに陶然と目元を蕩かす。
 「明日休みって言ってただろ……?このまま土日はずっと……」
 主は年中発情期だ。人間と同じ。長い六本指の手が興奮も露わに青年の衣服を剥ぐ。薄い身体には不釣り合いな、異星の種で膨れた腹が曝け出された。
 「卵ください、ご主人様ぁ……♡」







 『CASE×××:巣喰い主(救い主)
 外宇宙からの侵略種。その星の在来種を苗床として繁殖、星の霊長格に成り代わる宇宙人。指は六本。十の脚を持ち、そのうち二本が生殖肢(種付け、産卵に用途が分かれる)とされる。
 日の光の下では見つからない。暗闇に目を凝らせば肉眼で見ることができる。
 長い舌先には毒針があるので注意されたし。』
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