遊星君、力技で何でも解決(仮名)

ろた

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達磨落としか、懐かしいな

【1】

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遊星side
(はい、こちら遊星です
只今絶賛落下中!
勿論、パラシュートなんて洒落た物装備しておりせん
つか、巫山戯んな!
こんなの普通に死ぬわ!
もう地面近いぞ!
5・4・3・2・1)
遊星は腕で頭を庇い地面に激突した。
着地した瞬間、物凄い轟音と遊星を中心に大きなクレーターが出来上がっていた。
「いてて、いや、痛くないな…」
遊星は傷が無いか確認するが、服が少し汚れているだけで傷一つない。
(おっさんの特典か?
頑丈な体にしてくれるって言ってたもんな)
遊星は服に付いた埃を払い落とし、周りを見渡す。
緑茂る森林がクレーターの周りを囲み、落ちた衝撃で薙ぎ倒された大量の木が転がっていた。
(自然破壊だな
まあ、おっさんのせいだけど、自称神らしいし、あのおっさんが原因だから気にしなくてもいいだろう
それよりもこれからどうしようか?)
遊星が気持ちを切り替えて、これからの事を考えていると、目の前に手紙が現れた。
遊星は不審に思いながらも手紙を取り読み始めた。
『やあ、遊星君、無事に異世界に辿り着いたかな?
君がこれからどうしたらいいのか分からないと思って、この手紙を送ります。
とりあえず、そこから南に行くと塔がある。
そこにはお姫様が魔族に捕まっているから、助けてあげると王道パターンに入るよ。
では、僕の助言はここまで…

P.S.その体に魔力入れ忘れちゃった☆
役に立つアイテムを添付しておいたから許してネ☆』
イラッとしたが、とりあえずアイテムを受け取る。
手紙が光ると背負い袋が現れた。
背負い袋を見てると手紙の続きが書き足されていった。
『これは次元の収納袋と言って、中身を見た目より入るようにしています。
とりあえず、中には当面の食料と水を入れてあるから頑張って生き残って下さい。
では、親愛なる君の友人の神より…』
とりあえず手紙を破り捨てて、次元の収納袋、言い難いので、マジックバックを肩に掛ける。
「これ、容量ってどのくらいなんだ?」
遊星は目に付いた周りに散乱する木をマジックバックに入れてみたが、全部入れてもまだ全然余裕があるようだ。
「とりあえず南だったな
あのおっさんは、後々殴りに行くとして、新しい体の性能を試してみるか
ここからでも塔は見えるし、全速力で行ってみるか!」
遊星は足に力を入れて、一気に駆けた。
そして、いつの間にか空気を蹴り、空を走っていた。
「…すげぇなこの体…」
遊星が塔に着くまで後10分…
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