2 / 3
1章 奇跡
2話 Ragtexのナカ
しおりを挟む
わあぁ!ここがRagtexの最新工場かあ。日本一の技術を誇る、Ragtexには、こんな工場たくさんあるのかもしれない。でも僕には新鮮だった。
「ええ、それでは、特別客石川春樹様をご案内いたします。石川春樹様、準備はよろしいですか?」
うわあ。おじさんお仕事モードだあ。
「はい、よろしいです」
緊張して変な言葉になってしまった。でもまあ一応大丈夫かな?
「それでは案内役の、石川恭平です。よろしく。では、始めて行きます」
うぉぉぉ!ついに、あのRagtexの最新工場の内部が見られるぅぅ!もう嬉しすぎて舞い上がりそう!
少し歩いて着いたのが何やら不気味な場所。
「まず、こちらがRagtex危険実験処理班です。ここで、ロボットが爆発や、分解等の試験を繰り返し、危険を及ぼす可能性があるかを実験します」
ええ、そんなもん作ってんの?Ragtexこええ。あ、でも建築もやってるし、爆弾も作ってるかもなあ。
「では、次に進みますね」
どんどん楽しくなってくるぅ!
────────────────────────
はぁはぁはぁはぁ、どんだけ広いんだよRagtex(知ってたけど……)。これ全部回んの何時間かかんの?
「春樹、ここが一番お前に見せたかったところだ」
あれ?仕事モード終わった?
「え、」
声にもならなかった。「空を飛びたい」という願いがついに現実味を帯びてきたのだ、と自分に言い聞かせ興奮を抑える。
「ようこそ、春樹くん。君を『飛行士』としてRagtexは迎え入れます。このチャンス、捨てるも、使うも自分次第だ」
こんなチャンス滅多にない。やるしかない。考える前に言葉は出てきた。即答だ。
「やります!やらせてください!」
「そうか。君ならそう答えると思っていたよ」
「詳しいことはまた後日連絡させてくれ」
こんなことがあったのか。もっと早く、おじさんに相談していればよかった。
おじさん、ありがとう!
それから僕は連絡を待った。来る日も来る日も連絡を待った──。
僕にその連絡が来ることはなかった。
かのように思われたが、忘れかけた3年後(春樹22歳)に来たのだ。
「──春樹くん。待たせてすまなかった。今、君の家のベランダから見えるところまで来ている」
「良いんです。来るってわかってましたから」
「──ふふっ。キミらしい」
スマホ片手にコートをハンガーからとり、袖に腕を通す。
玄関の鍵を開け、勢いよく家から飛び出す。
いつもとおんなじ動作なのに、なんだか今日は気分が違う。
少し晴れ晴れした気分で家を出た。
先程まで曇っていた空は、晴れてきたように見える。
「ええ、それでは、特別客石川春樹様をご案内いたします。石川春樹様、準備はよろしいですか?」
うわあ。おじさんお仕事モードだあ。
「はい、よろしいです」
緊張して変な言葉になってしまった。でもまあ一応大丈夫かな?
「それでは案内役の、石川恭平です。よろしく。では、始めて行きます」
うぉぉぉ!ついに、あのRagtexの最新工場の内部が見られるぅぅ!もう嬉しすぎて舞い上がりそう!
少し歩いて着いたのが何やら不気味な場所。
「まず、こちらがRagtex危険実験処理班です。ここで、ロボットが爆発や、分解等の試験を繰り返し、危険を及ぼす可能性があるかを実験します」
ええ、そんなもん作ってんの?Ragtexこええ。あ、でも建築もやってるし、爆弾も作ってるかもなあ。
「では、次に進みますね」
どんどん楽しくなってくるぅ!
────────────────────────
はぁはぁはぁはぁ、どんだけ広いんだよRagtex(知ってたけど……)。これ全部回んの何時間かかんの?
「春樹、ここが一番お前に見せたかったところだ」
あれ?仕事モード終わった?
「え、」
声にもならなかった。「空を飛びたい」という願いがついに現実味を帯びてきたのだ、と自分に言い聞かせ興奮を抑える。
「ようこそ、春樹くん。君を『飛行士』としてRagtexは迎え入れます。このチャンス、捨てるも、使うも自分次第だ」
こんなチャンス滅多にない。やるしかない。考える前に言葉は出てきた。即答だ。
「やります!やらせてください!」
「そうか。君ならそう答えると思っていたよ」
「詳しいことはまた後日連絡させてくれ」
こんなことがあったのか。もっと早く、おじさんに相談していればよかった。
おじさん、ありがとう!
それから僕は連絡を待った。来る日も来る日も連絡を待った──。
僕にその連絡が来ることはなかった。
かのように思われたが、忘れかけた3年後(春樹22歳)に来たのだ。
「──春樹くん。待たせてすまなかった。今、君の家のベランダから見えるところまで来ている」
「良いんです。来るってわかってましたから」
「──ふふっ。キミらしい」
スマホ片手にコートをハンガーからとり、袖に腕を通す。
玄関の鍵を開け、勢いよく家から飛び出す。
いつもとおんなじ動作なのに、なんだか今日は気分が違う。
少し晴れ晴れした気分で家を出た。
先程まで曇っていた空は、晴れてきたように見える。
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
下っ端妃は逃げ出したい
都茉莉
キャラ文芸
新皇帝の即位、それは妃狩りの始まりーー
庶民がそれを逃れるすべなど、さっさと結婚してしまう以外なく、出遅れた少女は後宮で下っ端妃として過ごすことになる。
そんな鈍臭い妃の一人たる私は、偶然後宮から逃げ出す手がかりを発見する。その手がかりは府庫にあるらしいと知って、調べること数日。脱走用と思われる地図を発見した。
しかし、気が緩んだのか、年下の少女に見つかってしまう。そして、少女を見張るために共に過ごすことになったのだが、この少女、何か隠し事があるようで……
没落貴族とバカにしますが、実は私、王族の者でして。
亜綺羅もも
恋愛
ティファ・レーベルリンは没落貴族と学園の友人たちから毎日イジメられていた。
しかし皆は知らないのだ
ティファが、ロードサファルの王女だとは。
そんなティファはキラ・ファンタムに惹かれていき、そして自分の正体をキラに明かすのであったが……
【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?
ガネット・フォルンは愛されたい
アズやっこ
恋愛
私はガネット・フォルンと申します。
子供も産めない役立たずの私は愛しておりました元旦那様の嫁を他の方へお譲りし、友との約束の為、辺境へ侍女としてやって参りました。
元旦那様と離縁し、傷物になった私が一人で生きていく為には侍女になるしかありませんでした。
それでも時々思うのです。私も愛されたかったと。私だけを愛してくれる男性が現れる事を夢に見るのです。
私も誰かに一途に愛されたかった。
❈ 旦那様に愛されなかった滑稽な妻です。の作品のガネットの話です。
❈ ガネットにも幸せを…と、作者の自己満足作品です。
私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました
放浪人
恋愛
政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。
だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。
「彼女は可哀想なんだ」
「この子を跡取りにする」
そして人前で、平然と言い放つ。
――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」
その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。
「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」
元平民の義妹は私の婚約者を狙っている
カレイ
恋愛
伯爵令嬢エミーヌは父親の再婚によって義母とその娘、つまり義妹であるヴィヴィと暮らすこととなった。
最初のうちは仲良く暮らしていたはずなのに、気づけばエミーヌの居場所はなくなっていた。その理由は単純。
「エミーヌお嬢様は平民がお嫌い」だから。
そんな噂が広まったのは、おそらく義母が陰で「あの子が私を母親だと認めてくれないの!やっぱり平民の私じゃ……」とか、義妹が「時々エミーヌに睨まれてる気がするの。私は仲良くしたいのに……」とか言っているからだろう。
そして学園に入学すると義妹はエミーヌの婚約者ロバートへと近づいていくのだった……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる