魔法祖父ソルグランド ~TS転生した祖父は魔法少女の孫娘を見守る~

永島ひろあき

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事前準備は大切

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 ソルグランドがアフリカにてデザーラディを撃破してから二時間後、ゴットランド島沖にて飛行生物型の三級魔物十数体、二級魔物七体の出現に対し、出撃した現地の魔法少女四名が迎撃に当たっていた。
 スウェーデン所属の魔法少女達が奮戦し、三級魔物は大きく数を減らしていたが、二級の魔物は七体とも健在である。本来、二級の魔物はベテランの魔法少女を複数投入するべき脅威であり、たった四名で対処するには魔物側の数が多く、質も高い。

 地元の魔法少女を管轄する機関が、国内の魔法少女を緊急招集する中、国際魔法管理局と妖精達を通じてワイルドハントに救援要請が送られたのである。
 魔物少女の情報とソルグランドの戦闘記録は魔法少女関係者の間で、必ず確認するように通達が出されており、本当に来てくれるのかと疑いながら、スウェーデンの関係者達は縋るように祈り、それは正しく報われる。

 もし突破されればゴットランド島の主要都市であり、『薔薇の都』と親しまれるヴィスビューに被害の及ぶ可能性が高いことから、魔法少女達は鬼気迫る表情で戦っていたが、彼女達の手は足りず、また二級の魔物には届く事さえ難しい。
 二級の魔物達は蛇のように長い体を鱗、粘液、硬質の皮膚で守り、魚や鳥、獣に蛇に虫と多種多様な生物の特徴をごちゃまぜにしたタイプだ。魔物にはよくあるキメラ型と言っていい。

 そのうちの一体が目障りな魔法少女達を撃墜しようと、長い体の左右から卵のような物体をポロポロと吐き出し始めた。ねっとりと黄色みがかった粘液に包まれた卵は落下したと見えたその瞬間、火を噴くわけでもなくふわりと浮かびあがり、瞬時に加速する。
 瞬き一つの間に超音速に達する卵──さしずめ生体ミサイルと呼ぶべきそれらは、鬱陶しい四名の魔法少女達を毒牙に掛ける為に襲い掛かる。

「く、来るなぁ!」

「速い、こんなのって!?」

 スウェーデン魔法少女達の構成はサーベルと斧持ちの前衛二名と二丁拳銃に弓矢持ちの後衛二名。後衛の二人が必死に生体ミサイルを撃ち落とそうとするが、そこに他の魔物達の攻撃も加わって、精度は著しく低い。
 前衛の二人は誘爆の恐れから生体ミサイルを切り払うのを避け、可能な限り回避しようとしているが、こちらもまた他の魔物の攻撃が加われば被弾が重なってゆく。

「助けはまだ来ないの!」

 リーダー格の前衛の一人がサーベルを振り、こちらを噛み潰そうとする魔物の虎のような顔を斬りつけ、どうにか怯ませたところで距離を置き、泣き言を通信先のオペレーターに伝えた直後、彼女らの頭上にゲートの開通を意味する空間の揺らぎが生じた。
 戦場となった領域全てを支配するような圧倒的なプラーナが頭上から発せられ、魔法少女も魔物達も空を見上げる。そして目撃する。極東の神々の叡智と神威の結晶たる最新の女神を。

「間に合ったか! 容赦なしで行かせてもらうぜ!」

 オペレーターからの通信と直に目にした光景から、最悪の事態は避けられたと理解し、ソルグランドはすぐさま攻撃に移った。首から下げた破断の鏡の鏡面が眩く煌めきを発し、無数のビームとなって魔物達へと降り注ぐ。
 まっすぐ線を引くような軌道を描く光線もあれば、空中でなんども曲がりながら魔物に襲い掛かる光線もある。

 不意を突いて頭上を取り、さらにそこから一網打尽にするべく発射された破断の鏡の光線は、ソルグランドの狙い通り魔法少女達を避けて魔物だけを貫いてゆく。
 奇襲で放たれた光線に体を貫かれた魔物達は、光線が内包する膨大なエネルギーと熱量によって、それまでの猛威が嘘のようにあっけなく消滅していった。

 先ほどまでの魔法少女達の奮戦は一体何だったのかと言いたくなる、一方的な蹂躙、あるいは駆除であった。ソルグランドは自身の感覚を総動員し、周囲に新たな魔物の反応が無いのを確かめる。
 幸いスウェーデンの魔法少女達に死人は出ていないようだ。ワイルドハントの方でスウェーデン側の司令部に連絡を取り始めたのを耳にして、ソルグランドは安心した。

 流石に魔法少女達全員が無傷とはいかなかったが、怪我人だけで死者が出ていないのだから、ワイルドハントとして二度目のお仕事も無事に果たせたと言っていい。
 助けられた四人の魔法少女達はと言えば、望んだ以上の戦力を持った味方が現れ、地獄のような戦況をあっという間に変えた現実に置かれて、理解が追い付いていない様子。

「ああいう顔をされるのも久しぶりだな。日本の子達はもう慣れたからなあ」

 つい最近の話の筈だが、なんだかひどく懐かしい気分になって、ソルグランドは微笑を浮かべながら、帰投の連絡が届くまで外国の魔法少女達を見つめ続けた。
 とはいえあまり見下ろしてばかりいるのも失礼かと思い至り、高度を落としながら彼女達へと近づいてゆく。
 アフリカの魔法少女にしたように、出来る範囲で傷の治療もしておくべきだろう。例え魔法少女の身体が戦闘用に調整されたプラーナの塊であっても、傷を負っている姿は精神に悪影響を及ぼすし、痛覚も少しは機能しているのだから。

「全員無事か? 魔法少女の身体とは言え傷ついたまんまってのは、見ていて痛々しいや」

 一度握ってから開かれたソルグランドの右掌の上には、蒲の穂の花粉──穂黄ほおうが盛られていた。
 皮を剥がされ海水を浴びて肌がひび割れていた因幡の白兎に対し、大国主命おおくにぬしのみことは蒲の穂を敷き詰め、その上を転がって花粉を付ければ傷は癒えると教え、その通りに従った因幡の白兎は元の姿に戻ったという。

 今、ソルグランドが出現させたのは、その逸話に基づく穂黄だ。元々、生薬として使われ、利尿作用や止血効果のある植物だが、ソルグランドのものは伝承の品を再現したもの。効用は比較にならない。
 ふっと、ソルグランドの唇から掌の穂黄に息が吹きかけられ、ふわふわと綿毛のように飛んだ穂黄がスウェーデンの魔法少女達の身体に触れる。穂黄は小さく光を発しながら四人の傷口に吸い込まれてゆき、あっという間に傷が塞がってゆく。

「応急処置だが、上手く行ったな。帰ったら精密検査とカウンセリングを受けるのを、忘れないようにな」

 多感な思春期に魔物との命懸けの戦いを演じる魔法少女達のメンタルケアの為、カウンセリングが行われるのが一般的だ。
 言うまでもないことを言って、にっと笑うソルグランドを前にして、スウェーデンの魔法少女達はそろって頬を赤くして蕩けた顔になる。ここにもまた新たなソルグランドの信者が生まれた瞬間であった。

 更にその翌日、ソルグランドの姿はオーストラリアの首都キャンベラの近郊にあり、その四時間後には日本の奄美大島、三時間半後には南米大陸で機能を停止した各国を飛び回り、更にインド洋に出現した島のような巨大なイソギンチャク型の魔物を討伐し……
 二十四時間の間に何か国も飛び回る日々が続き、図らずもワイルドハントの名前と有効性、そしてソルグランドの圧倒的な戦闘能力と美貌を地球各国に直接知らしめる結果となった。
 さらに世界中への救援活動の副産物として、真神身神社のある神域は更に大きく広がり、ソルグランドに集まる友愛や信仰の念が大幅に増えたことを示していたが、一度も戻れていないソルグランドは実感出来ないままだ。

 では過酷な連続出撃をこなしていた当のソルグランドはというと、肉体的には疲労など欠片もなかった。
 夜羽音が口にした通り、ソルグランドの活動範囲を探るのが目的なのか、特に手こずるような強敵の出現はなく、救援要請のあった先に到着と同時に魔物を瞬殺する──これの繰り返しであった為である。

 肉体的にはなんともないのだが、これには真上大我の人間としての精神の方が流石に疲弊を感じていた。肉体は元気一杯であるのに対し、精神は疲弊を感じるこのチグハグさも、精神的な疲弊を増す一因を担っていた。
 助けた魔法少女達から贈られてきたお礼の品が増えた私室で、ソルグランドから大我へと意識を切り替えた大我はベッドの上で胡坐をかき、ジュゴゴゴと音を立てながら抹茶ラテを啜っている。

 部屋の中央にある丸テーブルの上には、空になった外国のお菓子の箱が積み重ねられている。ほとんどは救援に向かった魔法少女達からのお礼の品だ。
 今は夜羽音の助言により感謝の気持ちが込められたお菓子を食べ、女神の肉体を活性化させようとしている。せめて肉体だけでも万全の状態を維持しようという涙ぐましい努力である。後は、単純にこの肉体の味覚が甘さを好んでいるのも理由の一つだ。

「……そろそろ打ち止めですかね?」

 大我は空になった紙のカップをテーブルに置き、デスクの上でなにやら操作している夜羽音に問いかけた。ソルグランドとして出撃してから、現時点で七時間が経過している。
 司令部に詰めているスタッフは、今も交代を取りながら新たな救援要請に備えている。地球全体を見れば、新たな魔物の出現はあるものの現地の魔法少女で対処できる範囲で、救援要請はしばらく届いていない。

「一通り地球のあちこちに出張しましたし、あちらもおおむね検証を終えたと考えてよいかと。残念ながらまだ油断はできません。相手が次の手を考えている段階でしょうからね」

「俺の移動速度と行動範囲の確認が終わったとなれば、次は罠を仕掛けてきますかね。フォビドゥンやディザスターとの戦いの時のように、俺を援護してくれる他の魔法少女がいない状況で俺を孤立させて、ありったけの戦力をぶつけるのが正攻法ですかねえ」

「新たな魔物少女の投入も視野に入れておくべきでしょう。後手に回ってばかりですし、そろそろあちらの拠点の一つも探り当てて、攻守どころを変えたいのですが……」

「フォビドゥンとディザスターの身体に潜り込ませた酒や毒で、連中の居場所については、ある程度の目星が着いているのですよね? そこから先で足踏みをしていると?」

 そう、これまでの魔物少女との戦いで大我は、魔物少女達をただ心をへし折って追い帰していただけではなかった。
 特級の魔物よりもさらに希少な彼女らが回収される可能性を見込み、これまで数多の毒や酒、時には自分の血を付着させて彼女らの拠点を追跡できるように仕込んでいたのだ。
 魔物少女達自身や魔物の創造主に気取られない為、毒性の強いものに紛れさせ、無害であると魔物少女達の身体に誤認させるなど、様々な工夫を行った上で繰り返している。

「同じ地球上ならまだしも、星外かあるいはフェアリヘイムのような異次元であるのは確かだと分かりました。まず本拠地ではないでしょうが、こちらが『攻め込む』という選択肢を得る為にも、酷な話ですが魔物少女との再度の交戦と撃退は重要です」

「流石にそろそろあちらさんに追跡の手を打っていると感づかれる頃合いでしょう。そう考えると次が最後のチャンスかな?」

「我々も全力を尽くして、次の機会を必ず活かして見せましょう」

「頼もしいお言葉です。この身体は女神ですが俺は人間ですからね。遠慮なく神頼みをさせていただきますよ」

 そう言って自分を拝む大我に、夜羽音は烏なりに心の底から困った表情を浮かべる。
 同族の女神の肉体で頼まれ、氏子ではないが庇護すべき人間の精神からも頼まれてしまった。こうなっては奮起するしかない。
 もちろん、頼まれるまでもなく大我に魔法少女ソルグランドをやらせてしまっている負い目から、元より全力を尽くす以外に選択肢はない。

 各国からの救援要請が落ち着き、おそらく魔物側が次のソルグランド対策に注力している頃、改めてワイルドハントでは今後の魔物側の予想される動きについて、情報共有が行われていた。
 ブリーフィングルームにバルクラフト司令、技術顧問のリリベル・リンク、大我、夜羽音が顔を揃える。技術顧問のリリベルは栗毛の太い三つ編みにして垂らし、ライムグリーンの瞳に、赤いフレームの眼鏡を合わせている。

 技術者のイメージにそぐわない百九十センチの大柄の体躯に、ワイルドハントのロゴの入った着衣型コンピューターでもある白衣を着用していて、温和な雰囲気の女性だ。
 ゲートをはじめワイルドハントで使用される各種技術、装備の開発を一手に担っていて、夜羽音から提供されるヤオヨロズの技術に最も明るい人間の一人でもある。

 壁面を兼ねるモニターには世界地図が表示され、そこに大我がこれまで出撃した場所が日時と共に赤く表示されている。ワイルドハント発足時には、誰も想像していなかった過酷な労働状況が一目で分かる。
 救援要請が落ち着き、改めて今後の活動とこれまでの活動の振り返りを行う場で、ワイルドハント司令部内ではずっとコクウ姿の夜羽音が、先ほどの大我との会話内容をバルクラフト達に伝えたところである。
 一人と一羽からの話を聞き終えて、バルクラフトからはこんな答えが返ってきた。

「ソルグランド抹殺を念頭に置いた作戦の立案とそれに向けた情報収集、か。我々もその可能性を君達に伝える予定でした。
 魔物少女の出現をきっかけに、魔物側にも指示を出している存在の可能性が予測され、あちらの立場に立った時、地球人類ともフェアリヘイムとも異なる戦略級戦力であるソルグランドの排除を重視するのは、十分に考えられる」

「既に同じ答えに行き着いておりましたか。お互いに同じ思考レベルにあったと証明できましたね。つきましては司令にはいざという時に、ソルグランドさんの撤退や救援を行えるよう根回しをお願いしたく」

 コクウからの提案にバルクラフトはもっともだと頷く。万が一、大我が敵陣で孤立した場合、即座にゲート技術で回収できるか、あるいは救援を送り込めるように備えておくのは最悪の事態を避けるのに極めて重要だ。

「了解しました。現状、ソルグランドさんはワイルドハント唯一の実働戦力であり、同時に人類と妖精によって大きな希望でもある。約束通り、全力のバックアップを行います。リンク?」

 バルクラフトから水を向けられたリリベルの口からは、よどみなく言葉が紡がれた。元からソルグランドの出撃と帰投をスムーズに行えるよう、技術部内で予算と時間を天敵としながら議論を重ねていた。

「ゲートとソルグランドちゃんの固有プラーナを紐づけて、より確実な空間跳躍が行えるよう調整中ですわ。新たな人員の補充も国際魔法管理局とフェアリヘイムを通じて、世界各国に申請しておりますの。
 ヤオヨロズから提供された技術のおかげで目途は立っていますし、各国のゲートを経由してソルグランド以外の魔法少女を送り込むことも可能になっています。人さえいれば、増援を送る目途も立っていますわよ? 人さえいればね?」

「わざわざ自国の防衛戦力を減らしたくはない、か。事情は分かるが、今回ばかりはそれで済ませるわけには行かない。時期は不明、規模も不明と来ているが、いずれ罠を張られると分かっていて何も手を打たないのは、無能の極みだ」

 各国が自国の魔法少女を手放したがらないのは、大我も重々承知であるし、魔法少女を助ける自分が、その魔法少女から助けられるのは本末転倒ではないか、という思いがある。

「俺としては、俺の救援の為に魔法少女の力を借りるのは、ちょいと抵抗がありますね。魔法少女を助けるのが俺の本分なもんで……」

「あなたのその精神には敬意を払いますが、自己犠牲のようにも聞こえるわ。あなたが魔法少女を助けたいと考えるのなら、なによりあなた自身を大切にしなくてはならない。
 既に多くの魔法少女達にとって、あなたの存在自体が大きな助けと希望になっている。語弊のある言い方になるけれど、世界中の魔法少女達に多くの希望を持たせた以上、あなたは今よりもずっと自分を大切にしなければならないのです。それが巡り巡ってあなたの願いを叶える近道となる」

「急がば回れ、か。自分以外の誰かから意見を貰うってのは、やっぱり大切ですな。つい蔑ろになったり、忘れがちになる。それでは俺も意識を切り替えて、あちらが次に取りそうな手段の予想と、対抗策を練るとしますか」

 大我はヒノカミヒメが八百万の神々に託された無数の権能と、それらを組み合わせた新たな権能の創出を可能としている。フォビドゥンとの戦いでも、その場その場の対応で彼女を凌駕して見せたのだ。
 あらかじめ対策を練って、新たな権能の創出か既存の権能の改良を行えば、およそあらゆる事態に対処できるだろう。魔物少女達がどんな手段を用いてソルグランドの排除を狙うとして、それが達成される可能性は極めて低そうだった。
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