ノンケの光一くん〜ノンケだけどお金が欲しいからお尻を開発する話〜

あしまる

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不器用な友人

これからも一緒に

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 駿はおれの身体をぎゅっと抱きしめると激しいピストンを再開する。先ほどまでの余裕たっぷりの責めとは打って変わって一心不乱に自身の快楽を優先させる腰振りだ。しかしその乱暴さも気持ちいい。

「あぁっ、はげしっ、おっ、うぁっ、あんっ」
「やべ、すぐイっちゃいそう」
「あ、おれも、またイっちゃうっ、」
「お前は少しは我慢しろ」
「で、できねぇよぉっ、しゅんのちんぽ、きもちよすぎ、てぇっ」

 涙目で訴える。我慢できるならそうしているがあまりにも気持ち良すぎる。おれの小さな穴が駿のデカマラに一方的にこじ開けられちんぽの形に変えられていく。引き抜かれるとぞくぞくと甘い刺激に顔が綻び、奥まで突かれると電流が走ったような鋭い痺れに筋肉が硬直する。それを絶え間なく浴びせられて抵抗できるわけがない。

「ほら、10秒我慢してみろ」
「む、むりっ、いく、いっちゃうっ」
「10~9~」
「あっだめっ、こしとめてっ」
「仕方ねぇなぁ」

 そういうと駿は腰振りを止める。その代わりに肉棒を根本の奥までしっかりと押し込んでアナルの奥を亀頭で潰すような体勢で静止する。ぐぷぷと音が鳴るようにねじ込み一切の隙間がなく腰と穴とを密着させる。

「あ゛っ……ふ、ふかいっ、あっ、」
「6~」
「だめ、ぬいてっ、これ、いぐっ」
「動いてねぇのにイくの?」
「だっ、だって……おくがっ、はぁっ」
「3~」
「だめっいくっいくぅぅっっ!!」

 とうとう耐えきれずにイってしまった。動いてもいないのにイってしまう淫乱な身体を恥ずかしく思う。

「これでイけるならもう動かなくていいよな」
「はぁっ、い、いやだ、おく、くるしいっ」
「凄い気持ちよさそうだけど?」
「いやだっ、うごいてぇ、しゅんのちんぽで、ずぽずぽされたいのっ」
「かわいいこと言ってくれるじゃん」

 必死におねだりすると望み通りに駿は再び腰振りを始める。この前後にナカをぐちゃぐちゃに引きずられる感覚がたまらなく気持ちいい。

「あっ、それっ、それすきっ、もっとっ」
「は~とろっとろ、最高」
「んぅっ、しゅんも、きもちいい?」
「ああっ気持ち良いよ」
「はっ、あっ、やった……へへっ」

 おればっかり気持ちよくなっちゃってるけど、ちゃんと駿もおれで感じてくれている。それが何よりも嬉しく思う。

「はぁっ、そろそろイきそう」
「あっ、はっ、うんっ、おれもイきそうっ」
「中に出すぞ」
「はっ、あっ、だしてっ、いっぱいっ」

 ラストスパートと言わんばかりにぐちょぐちょになった穴に激しく腰を打ち付けられる。それと共に体の奥から絶頂の波が押し寄せる。

「いくいくいく、いくぅぅぅっっっ!!」
「イくっ……!」

 二人の精液が同時に発射される。ケツイキでは出ない精液が出たことに驚くもそれ以上に全身を包む快楽と充足感に力が抜ける。びくびくとナカで脈打つちんぽと身体がお互いを刺激する。

「はぁっ……トコロテンしてんじゃん」
「あっ……はっ……ふっ……あっ……」
「また気絶したら困るからな、ここまでにしてやるか」

 そういってゆっくりと大きな肉棒を抜く。寂しい気持ちもあってかそそり勃つそれをまじまじと見つめてしまう。

「これからはいつでもハメてやるから安心しろよ」

 言葉を発していないのに思考を見透かされたかのように言われ恥ずかしくなり、ぷいっと視線をそらして枕に顔を埋める。

 少し冷静になったところでぼんやりと考える。正直付き合うとか、本気で言っているのか分からないしこれからどうしたらいいかわからない。ただ……駿とのセックスは最高に気持ちいいし、今はまたえっちがしたいという気持ちでいっぱいだ。

「ちょっと休んだらシャワー浴びるか」

 駿は隣に寝転んで背後からおれの体を抱きしめる。おれは寝返りを打って駿の方に顔を向ける。

「あの……おれ、男と付き合うとか、考えたことないからさ……」
「……うん」
「だからその、駿のこと傷つけちゃうかもしれねぇって思ってさ」
「まあ、付き合うってのは冗談だよ。たまにえっちする関係ってことでいいだろ」
「それは……おれは楽かもしれねぇけど、やっぱそこは責任取らないと男じゃねぇだろ」
「責任ってなんだよ」

 駿はへらへらと笑って流そうとしているけれどそれは動揺の裏返しだと分かる。やっぱり本当は駿はおれの事が好きなんだと思う。今までタイプじゃないとか散々言っていたくせに、あんなに幸せそうな顔をしておれを抱くんだ。その表情が愛を物語っていると、そう思う。

「ちゃんと駿の気持ちに応えたいんだ。だから、付き合おうぜ」
「光一……」

 駿の太い腕がおれの背中に伸びる。がしっと掴まれると優しく包み込むように抱かれる。

「ごめん。順序が逆だったよな……フラれるのが怖かったんだ」
「誰だってフラれんのはこえーよ。にしてもセックスから入るなんて大胆すぎだけど」
「ま、まあ……これなら自信あったからな」
「ははっ言ってみてぇ~!」

 二人して笑い合う。駿は特別な親友。正直恋人というよりはそういう認識だが、きっと今はそれで充分なはずだ。クールでイケメンで頭が良くて背も高くセックスも上手い。誰もが惚れるモテ男。だけど実は繊細で不器用な人間。おれだけが知っている本当の姿。そういう二人だけの秘密をもっと増やして共有していきたい。

 お互いの瞳を見つめ合うと、ゆっくりと唇を重ねた。

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