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27、公爵家からの追放
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バケツのメイドに引っ立てられるようについて行くと、公爵様の執務室の前に辿り着いた。
ほ、本当に公爵様からのお呼び出しだったんだ。
なんで私なんかが呼ばれるの?
不穏な空気に思わず足が竦む。
メイドがノックをすると、中から低く鋭い声が響いた。
「入れ」
まるで罪人を扱うかのように、バケツのメイドは扉を開けると私の腕を掴み部屋へ引っ張り込む。
中に入ってみると、メイド長と統括執事、そしてマリー達まで勢揃いしていた。
中央の机には威厳のある冷たい感じのする貴族男性が座っている。
その髪は、蜂蜜のような綺麗な金色で、ミハイル様との血の繋がりを感じさせられた。
これが、公爵様……。
初めて近距離で向かい合う公爵様は厳しく、酷く冷たい表情をしていた。
なんか、怖い。
ここへ来た当初、ミハイル様に感じた冷たさとは比べ物にならないほど冷徹なその様子に威圧される。
「この者が例のメイドでございます」
統括執事は公爵様に頭を下げてそう言いながら、目の端で私をキッと睨んだ。
な、何なの?
先ほどの話って?
それを聞いた公爵様は微かに頷く仕草の後、私を正面から見据えた。
「お前か、我が息子を色仕掛けで誘惑しようとしている売女とは」
っな……!!売女?!?!
何てことを!
驚く私の前で、公爵様は淡々と言葉を続ける。
「メイド長や統括執事から話は聞いた」
え?何を?!
「さらには、ヴェルネ公爵家からもお前の許されざる所業が寄せられている」
ヴェルネ公爵家って……もしかしてあのご令嬢が?!
「お前のような倫理観の欠片もないような者は、我が公爵家の敷居を跨ぐことも許せぬ」
そう強く言い切った公爵様は私を強く睨み据えて私の足元に何かを投げつけた。
えっ?手紙?
周囲の圧を感じて、私はそれを拾い上げて読んでみた。
それは使用人雇用に関する書類と、北部にある領地への紹介状だった。
名も知らぬ男爵家の名前が記してある。
ちょっと、コレって――――。
「すぐに荷物をまとめて出て行くのだ」
それだけ言うと、公爵様は統括執事に合図をする。
統括執事はすぐさま私の脇へ来て腕を掴んだ。
「えっ、ちょっと……」
私が呆然と公爵様の顔を見つめると、彼は汚らわしい物を見るかのように顔を歪めた。
「行き先を手配してやっただけでも有り難く思え」
公爵様の言葉が終わると同時に、私は外へつまみ出され、扉がバタンと閉じた。
嘘でしょ?
私、追い出されるの……?
呆然としていると、いつの間にか傍に来ていた公爵家の騎士が私をじろじろ見ていた。
「馬車が来ているから早くしろ」
えっ?
今度は騎士に引っ立てられて、私は自分の部屋まで来ていた。
何でも、北部への馬車を手配しているので素早く荷物をまとめて出て行けということらしい。
考えの追いつかない頭を抱えながら、なんとか荷物をまとめ外に出ると、すかさず騎士が私を馬車へと引っ立てる。
あ、こんなに急に出ていくなんて、お別れを言わなくちゃ……。
そう思った瞬間、マリーやメイド達の顔が浮かぶ。
……いや、そんな友達ここにはいないんだった。
みんなマリーの言葉を信じて、私を蔑んでいる。
何より、この屋敷の主である公爵様にあそこまで言われてしまったのだ、早く出ていかなければ。
それは絶対だ。
ミハイル様にお別れもできないなんて。
そう悲しみに暮れた瞬間、騎士が私と荷物を馬車に押し込み、無情にも出発したのだった。
あまりに急激な展開で、頭はまだぼーっとしている。
馬車はゴトゴトと音を立てて私を運ぶ。
私、これからどうなっちゃうんだろう。
ほ、本当に公爵様からのお呼び出しだったんだ。
なんで私なんかが呼ばれるの?
不穏な空気に思わず足が竦む。
メイドがノックをすると、中から低く鋭い声が響いた。
「入れ」
まるで罪人を扱うかのように、バケツのメイドは扉を開けると私の腕を掴み部屋へ引っ張り込む。
中に入ってみると、メイド長と統括執事、そしてマリー達まで勢揃いしていた。
中央の机には威厳のある冷たい感じのする貴族男性が座っている。
その髪は、蜂蜜のような綺麗な金色で、ミハイル様との血の繋がりを感じさせられた。
これが、公爵様……。
初めて近距離で向かい合う公爵様は厳しく、酷く冷たい表情をしていた。
なんか、怖い。
ここへ来た当初、ミハイル様に感じた冷たさとは比べ物にならないほど冷徹なその様子に威圧される。
「この者が例のメイドでございます」
統括執事は公爵様に頭を下げてそう言いながら、目の端で私をキッと睨んだ。
な、何なの?
先ほどの話って?
それを聞いた公爵様は微かに頷く仕草の後、私を正面から見据えた。
「お前か、我が息子を色仕掛けで誘惑しようとしている売女とは」
っな……!!売女?!?!
何てことを!
驚く私の前で、公爵様は淡々と言葉を続ける。
「メイド長や統括執事から話は聞いた」
え?何を?!
「さらには、ヴェルネ公爵家からもお前の許されざる所業が寄せられている」
ヴェルネ公爵家って……もしかしてあのご令嬢が?!
「お前のような倫理観の欠片もないような者は、我が公爵家の敷居を跨ぐことも許せぬ」
そう強く言い切った公爵様は私を強く睨み据えて私の足元に何かを投げつけた。
えっ?手紙?
周囲の圧を感じて、私はそれを拾い上げて読んでみた。
それは使用人雇用に関する書類と、北部にある領地への紹介状だった。
名も知らぬ男爵家の名前が記してある。
ちょっと、コレって――――。
「すぐに荷物をまとめて出て行くのだ」
それだけ言うと、公爵様は統括執事に合図をする。
統括執事はすぐさま私の脇へ来て腕を掴んだ。
「えっ、ちょっと……」
私が呆然と公爵様の顔を見つめると、彼は汚らわしい物を見るかのように顔を歪めた。
「行き先を手配してやっただけでも有り難く思え」
公爵様の言葉が終わると同時に、私は外へつまみ出され、扉がバタンと閉じた。
嘘でしょ?
私、追い出されるの……?
呆然としていると、いつの間にか傍に来ていた公爵家の騎士が私をじろじろ見ていた。
「馬車が来ているから早くしろ」
えっ?
今度は騎士に引っ立てられて、私は自分の部屋まで来ていた。
何でも、北部への馬車を手配しているので素早く荷物をまとめて出て行けということらしい。
考えの追いつかない頭を抱えながら、なんとか荷物をまとめ外に出ると、すかさず騎士が私を馬車へと引っ立てる。
あ、こんなに急に出ていくなんて、お別れを言わなくちゃ……。
そう思った瞬間、マリーやメイド達の顔が浮かぶ。
……いや、そんな友達ここにはいないんだった。
みんなマリーの言葉を信じて、私を蔑んでいる。
何より、この屋敷の主である公爵様にあそこまで言われてしまったのだ、早く出ていかなければ。
それは絶対だ。
ミハイル様にお別れもできないなんて。
そう悲しみに暮れた瞬間、騎士が私と荷物を馬車に押し込み、無情にも出発したのだった。
あまりに急激な展開で、頭はまだぼーっとしている。
馬車はゴトゴトと音を立てて私を運ぶ。
私、これからどうなっちゃうんだろう。
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