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設立編
—第32章:素性の告白
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ヴェルヴェットとマリアが会ったところから今までの内容をひとしきり説明する。
長い。わかってはいたが、やはり説明がどうしても長くなる。アモンにいたっては酒を出してきて一人で飲みながら聞いている。羨ましいことこの上ない。
だいたいのことを話し終えた。レオンも知らないことだから驚いていたが、アモンにもマリアが体の中にいるって話をしただけで、詳しいことは一切説明していなかった。これに関しては面倒くさいからしていなかっただけだが。
説明が終わり、マリアとヴェルヴェットの意識を交代する。久しぶりに自分の体が動かせたような気がして気分爽快になってきて、すかさずアモンから酒をかっぱらう。
「お、おいヴェルヴェット、俺の酒だって言っただろ!」
「うるさい、命を助けてやったんだしいいでしょ」
「いや、それはどっちかっていうと助けたのはレオンじゃねーの?」
押し問答をしていたところ、説明を聞いてその内容を頭の中で咀嚼していたレオンが口を開く。
「すると俺が森の入り口で初めて会った時にはもうとっくに融合していたと。そしてあの時斬りかかってきたのがヴェルヴェットということか?」
「そうよ。戦闘は全部あたしだ、というか基本的に風呂の時間以外はあたしだ。」
というと、目を見開いて身を乗り出して質問してくる。
「え、ということはあの夜言ってくれたあの言葉は…?」
「あの夜?ああ、あんたがぼろぼろ泣いてた時のこと?」
「なんだ?お前、ガキみたいに泣いてたのかよ。情けねーな!」
アモンが爆笑する。とてもさっき命を助けてくれた恩人にする態度ではない。しかし、レオンがどうも一番聞きたそうな内容に聞こえたので素直に答えてやる。
「いや、あれはマリアだよ。あたしが何を言えばいいかわからなかったから、代わってもらったんだ。」
「おお、そうなのか!」
なんでこんな嬉しそうなんだろう、なんか無性に腹が立ってくるのは気のせいだろうか。
「じゃ、じゃあ朝に笑顔で微笑んでくれたのも!?」
—あれは確か、ヴェルヴェットじゃなかったかしら?
小っ恥ずかしい事をよくいちいち覚えている。というか、あれは確か酒を全部飲んでしまって怒られると思ったけど、怒っていなかったのでよかったと安心した笑顔も含まれていただけがするが。
「い、いや…あれは…あ…あた…しだけど…」
顔が赤くなり、隠すように下を向いて俯きながらすごく小さい声で答える。
「え、なんて言ったんだヴェルヴェット?」
「う、うるさいな!どっちでもいいでしょ、忘れたわよそんな事!」
レオンの頭にチョップをして強制的にこの話を終わらせる。
「はん、そんなことよりもだ」
アモンが意気揚々に口を開く。
「この俺様を拘束できる神聖魔法があるとは驚きだぜ。さぞや上位の魔法だったことだろうな」
—いえ、ただの下位の神聖魔法ですが
「雑魚に使う魔法だってさ」
「あっそう…」
アモンが項垂れる。今の体だと上位魔法はことごとく超位魔法に昇格しているようなので、下位魔法でも上位かそれ以上の強さになっているのではないだろうか。とはいえ、アモンが意気消沈している姿は見ていて面白いので黙っておく。
—ヴェルヴェット。
「ん?」
—さっきはその…色々と暴言を言ってしまって申し訳ありませんでした…
「別にいいさ。お酒飲んでる時も、つい思ってもないことを口走ってしまうときはあたしにもある。そもそも人の話なんて話半分で聞くものだし。大事なものは行動でしょ?」と心の中でマリアに答える。
大事なものは行動といった瞬間にアモンを殺そうとしたマリアを思い出し、やってしまったと思った。が、マリアも笑顔のような声で笑って返してくれた。あたしの励まそうとしてくれている心自体に感謝をしてくれたのだろう、あたしも笑って返した。
「しかし、アモンが悪魔だってのにはさすがに驚いた。この体は変身してるってことか?」
レオンが興味津々にアモンをまじまじと観察する。
「おうよ。元の俺様の姿も超絶かっこいいぜ?なんなら見せてやってもいいぜ」
アモンが自信満々に変身のポーズを取る。
「やめて!」
すかさず止めに入る。
「あん?なんでだよ?」
「いや、変身したら色々突起物でどうせ服破れるでしょ?で、そのあとまた人間の姿に戻るんでしょ。そうすると…」
ごにょごにょ言う。あんまり口に出して説明したくないことが。
「あー、ははっ。俺様の美しい体をまた見たいってことか?」
愉快そうにアモンが笑う。
「ああ?またってどういうことだ?お前、まさかマリアに無理やり見せたんじゃないだろうな!?やっぱりお前の事は気に食わん。この間の続きをしてやろうか?」
レオンがアモンの胸ぐらを掴んでくってかかる。
「なんだと?さっきちょっと命を救ってくれたからって偉そうなんだよ。かかってこいよ、返り討ちにしてやるよ!」
売り言葉に買い言葉で口喧嘩では収まらず、お互いの胸ぐらを掴んで今にも喧嘩が始まりそうな雰囲気になる。
—ヴェルヴェット!ちょっと止めてください!
アモンの前に置いてあった酒をさりげなく盗んで、グラスに注いでゴクゴク飲んでいく。
「あんなのじゃれてるだけでしょ、ほっといていいわよ。それよりつまみがないからちょっと探してくる」
—え、ちょっと…どこ行くんですかー!
二人の喧嘩をよそに酒のつまみを探しに行くヴェルヴェットであった。
長い。わかってはいたが、やはり説明がどうしても長くなる。アモンにいたっては酒を出してきて一人で飲みながら聞いている。羨ましいことこの上ない。
だいたいのことを話し終えた。レオンも知らないことだから驚いていたが、アモンにもマリアが体の中にいるって話をしただけで、詳しいことは一切説明していなかった。これに関しては面倒くさいからしていなかっただけだが。
説明が終わり、マリアとヴェルヴェットの意識を交代する。久しぶりに自分の体が動かせたような気がして気分爽快になってきて、すかさずアモンから酒をかっぱらう。
「お、おいヴェルヴェット、俺の酒だって言っただろ!」
「うるさい、命を助けてやったんだしいいでしょ」
「いや、それはどっちかっていうと助けたのはレオンじゃねーの?」
押し問答をしていたところ、説明を聞いてその内容を頭の中で咀嚼していたレオンが口を開く。
「すると俺が森の入り口で初めて会った時にはもうとっくに融合していたと。そしてあの時斬りかかってきたのがヴェルヴェットということか?」
「そうよ。戦闘は全部あたしだ、というか基本的に風呂の時間以外はあたしだ。」
というと、目を見開いて身を乗り出して質問してくる。
「え、ということはあの夜言ってくれたあの言葉は…?」
「あの夜?ああ、あんたがぼろぼろ泣いてた時のこと?」
「なんだ?お前、ガキみたいに泣いてたのかよ。情けねーな!」
アモンが爆笑する。とてもさっき命を助けてくれた恩人にする態度ではない。しかし、レオンがどうも一番聞きたそうな内容に聞こえたので素直に答えてやる。
「いや、あれはマリアだよ。あたしが何を言えばいいかわからなかったから、代わってもらったんだ。」
「おお、そうなのか!」
なんでこんな嬉しそうなんだろう、なんか無性に腹が立ってくるのは気のせいだろうか。
「じゃ、じゃあ朝に笑顔で微笑んでくれたのも!?」
—あれは確か、ヴェルヴェットじゃなかったかしら?
小っ恥ずかしい事をよくいちいち覚えている。というか、あれは確か酒を全部飲んでしまって怒られると思ったけど、怒っていなかったのでよかったと安心した笑顔も含まれていただけがするが。
「い、いや…あれは…あ…あた…しだけど…」
顔が赤くなり、隠すように下を向いて俯きながらすごく小さい声で答える。
「え、なんて言ったんだヴェルヴェット?」
「う、うるさいな!どっちでもいいでしょ、忘れたわよそんな事!」
レオンの頭にチョップをして強制的にこの話を終わらせる。
「はん、そんなことよりもだ」
アモンが意気揚々に口を開く。
「この俺様を拘束できる神聖魔法があるとは驚きだぜ。さぞや上位の魔法だったことだろうな」
—いえ、ただの下位の神聖魔法ですが
「雑魚に使う魔法だってさ」
「あっそう…」
アモンが項垂れる。今の体だと上位魔法はことごとく超位魔法に昇格しているようなので、下位魔法でも上位かそれ以上の強さになっているのではないだろうか。とはいえ、アモンが意気消沈している姿は見ていて面白いので黙っておく。
—ヴェルヴェット。
「ん?」
—さっきはその…色々と暴言を言ってしまって申し訳ありませんでした…
「別にいいさ。お酒飲んでる時も、つい思ってもないことを口走ってしまうときはあたしにもある。そもそも人の話なんて話半分で聞くものだし。大事なものは行動でしょ?」と心の中でマリアに答える。
大事なものは行動といった瞬間にアモンを殺そうとしたマリアを思い出し、やってしまったと思った。が、マリアも笑顔のような声で笑って返してくれた。あたしの励まそうとしてくれている心自体に感謝をしてくれたのだろう、あたしも笑って返した。
「しかし、アモンが悪魔だってのにはさすがに驚いた。この体は変身してるってことか?」
レオンが興味津々にアモンをまじまじと観察する。
「おうよ。元の俺様の姿も超絶かっこいいぜ?なんなら見せてやってもいいぜ」
アモンが自信満々に変身のポーズを取る。
「やめて!」
すかさず止めに入る。
「あん?なんでだよ?」
「いや、変身したら色々突起物でどうせ服破れるでしょ?で、そのあとまた人間の姿に戻るんでしょ。そうすると…」
ごにょごにょ言う。あんまり口に出して説明したくないことが。
「あー、ははっ。俺様の美しい体をまた見たいってことか?」
愉快そうにアモンが笑う。
「ああ?またってどういうことだ?お前、まさかマリアに無理やり見せたんじゃないだろうな!?やっぱりお前の事は気に食わん。この間の続きをしてやろうか?」
レオンがアモンの胸ぐらを掴んでくってかかる。
「なんだと?さっきちょっと命を救ってくれたからって偉そうなんだよ。かかってこいよ、返り討ちにしてやるよ!」
売り言葉に買い言葉で口喧嘩では収まらず、お互いの胸ぐらを掴んで今にも喧嘩が始まりそうな雰囲気になる。
—ヴェルヴェット!ちょっと止めてください!
アモンの前に置いてあった酒をさりげなく盗んで、グラスに注いでゴクゴク飲んでいく。
「あんなのじゃれてるだけでしょ、ほっといていいわよ。それよりつまみがないからちょっと探してくる」
—え、ちょっと…どこ行くんですかー!
二人の喧嘩をよそに酒のつまみを探しに行くヴェルヴェットであった。
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