快楽の檻は出られない。という夢を見ました

粉雪 雀

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全てを愛する人

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「アミティ!アミティってば!!」

ヴァンの温かい胸の中で夢を見る。

それは過去の夢だろうか?誰かがアミティを呼んでいる。

でもその声に温かみはない。
どこか、怒られているような?

でもその声に違和感を感じない。
だって私は…ダメな人間だから……

しばらくするとヴァンの声が聞こえる。

「君は悪くない。君を否定する全てが悪いんですよ。環境が悪い。君を理解しない奴が悪い。アミティ、目を開けてごらん?俺が君の全てを肯定します。愛してあげますからね…」

ヴァンの甘い声に目を覚ます。
目からは涙が流れていた。

「ヴァン、ありがとう」

アミティはヴァンを抱き締めた。

「それでいい。大好きだよアミティ」

アミティはヴァンの甘さに酔いしれた。

夢から覚めた時、再びヴァンの腕の中にいる。
彼の言葉が温かく、私の心を包み込む……

アミティは彼に感謝の気持ちを伝え、強く抱きしめる。
ヴァンの甘い言葉と抱擁に、再び安らぎを感じる。

「ヴァン…」

アミティは彼の胸に顔を埋め、そっと呟く。

「私、どうしたらいいんだろう…」

彼はアミティの髪を撫でながら、優しく答える。

「どうしたい?アミティ。君の望むことをすればいいですよ。」

彼の言葉は、アミティの心に深く響く。

私の望むこと…一体何だろう?
私は、本当に何を求めているのだろうか?

「わからない…」

アミティは正直に答える。

「何が正しいのか、何が間違っているのか、何もかもわからなくなっちゃった…」

ヴァンはアミティを抱きしめる腕を強くする。

「大丈夫。俺がいますから。君が迷ったときは、いつでも俺を頼ってくださいね。」

彼の言葉に、アミティは少しだけ勇気づけられる。

ヴァンはいつも支えてくれる。
ヴァンの存在がどれほど大切なのか、改めて実感する。

「ヴァン…ありがとう」

アミティは再び彼に感謝の言葉を伝える。

彼はアミティの額にキスをする。

「どういたしまして。アミティ。俺はいつでも君のそばにいますよ。」

彼の言葉に、アミティは心から安堵する。
ヴァンがいれば、きっと大丈夫。そう信じたい。
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