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当選した生徒会メンバーを見て、自分だけが場違いな人間であるとすぐに悟った。
だって、みんな見目麗しい有名人だったのである。
生徒会っていうより、人気投票だろう、これ!
涙目で「よろしくお願いします」と挨拶できただけでも褒めて欲しい。
「背山先輩ですよね? 一年間よろしくお願いします」
特に一番の人気者である後輩、小鳥遊くんに私の劣等感が疼いた。
苗字からからして特別な存在なのが分かる。
少年らしさを残しつつも、キリッとした眉の男らしいイケメンは柔道部らしい。
サッカー部とかにいそうな見た目なのに男臭い柔道部……。いや、柔道部の実態は知らんけど。
ストイックなその雰囲気がまた堪らないと好評らしい。全て噂で聞いたことだから「らしい」である。
でも、噂は事実なんだろうなと思う。
真面目で勤勉であるのは話してすぐに分かったし、意外とちょっと抜けたところもあった。
たまにケアレスミスがあって完璧ではない。
……要するに、みんなに愛される男なのは間違いない。
そんな小鳥遊くんはなぜか私に懐いた。
「これってどうすればいいですか?」
「ええ!? ……えっとね」
分からないことがあれば、私に聞いてくる。
毎回キョドるこっちの気持ちも察してほしい。
他の生徒会のメンバーたちは生温かい目で見てくるだけで、変わってくれない。四面楚歌。
「早く任期終わらないかな……」という独り言が口癖になってしまった。
だって、みんな見目麗しい有名人だったのである。
生徒会っていうより、人気投票だろう、これ!
涙目で「よろしくお願いします」と挨拶できただけでも褒めて欲しい。
「背山先輩ですよね? 一年間よろしくお願いします」
特に一番の人気者である後輩、小鳥遊くんに私の劣等感が疼いた。
苗字からからして特別な存在なのが分かる。
少年らしさを残しつつも、キリッとした眉の男らしいイケメンは柔道部らしい。
サッカー部とかにいそうな見た目なのに男臭い柔道部……。いや、柔道部の実態は知らんけど。
ストイックなその雰囲気がまた堪らないと好評らしい。全て噂で聞いたことだから「らしい」である。
でも、噂は事実なんだろうなと思う。
真面目で勤勉であるのは話してすぐに分かったし、意外とちょっと抜けたところもあった。
たまにケアレスミスがあって完璧ではない。
……要するに、みんなに愛される男なのは間違いない。
そんな小鳥遊くんはなぜか私に懐いた。
「これってどうすればいいですか?」
「ええ!? ……えっとね」
分からないことがあれば、私に聞いてくる。
毎回キョドるこっちの気持ちも察してほしい。
他の生徒会のメンバーたちは生温かい目で見てくるだけで、変わってくれない。四面楚歌。
「早く任期終わらないかな……」という独り言が口癖になってしまった。
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