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第四章 救いの糸
ep.20 楔
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ベッドに背中を預けたギルバートは、彼女から視線を逸らせなかった。
今にも彼女が立ち上がって「帰るね」と行ってしまわないか――胸が締め付けられるようだった。
行かないでくれ――。
そんな思いに息が乱れそうになるのを、ぐっと抑えた。
『もう少し、ここにいてもいい?』
彼女のその言葉が聞こえたとき、小さく心臓が跳ねた。
聞き間違いじゃ、ないよな?
彼女は膝の上で拳を握り、少し肩を縮めていた。緊張と熱が混ざったような彼女の顔。
「ああ」
彼は、考える間もなく答えていた。
「……寒い?」
ギルバートは、彼女の薄着の肩に視線を遣る。
上着もなく、彼女が腕をさすっていた。
「……どうかな? ちょっと、寒いかも」
彼女は曖昧に笑った。
「俺ので、悪いけど。壁にあるコートを使っていい」
「いいの?」
ギルバートは、壁に掛かっていたコートを魔法で引き寄せた。それは宙を舞って、彼女の肩にふわりと落ちる。
「……ありがとう」
彼女は襟元をきゅっと合わせて、小さく微笑んだ。
やがて、彼女はさっきよりも明るい声で、ぽつぽつと話し出した。
「そういえばね、面白いことがあったの」
彼女の顔を見つめながら、ギルバートは静かに耳を傾ける。
「この間、食堂でアイスが出たときにね。部屋に持って帰ろうとして、ニコラが魔法をかけたんだ。でも、継続構文になってなくて、着く前に全部溶けちゃったの」
彼女の声は、弾むほどではなくても、どこか楽しげだった。
――くだらない話だな。
けれど、不思議と、この声を聞いていると痛みもいくらかマシになる。
彼女の笑みにつられるように、ギルバートの口元が緩んだ。
「それでね――」
彼女の他愛ない話は続く。
その声は春の陽だまりのように温かくて、柔らかい。
酷使された脳が、ゆっくりと安らぎの中へ沈んでいこうとする。
……だめだ。
意識が闇に連れて行かれそうになるたび、ギルバートは歯を食いしばった。
瞼が重い。視界はぼやけ、彼女の姿が白んでいく。
今、目を閉じたら――再び目覚めたとき、この部屋にはまた自分一人しかいないのではないか。
声も、手の温もりも、すべては朦朧とした意識が見せたタチの悪い夢だったのではないか。
それが、何よりも怖かった。
◇◆◇
彼の瞬きがだんだん増え、そしてゆっくりになっていった。
話したいことは、まだたくさんあった。
本当は、聞きたいことも。
ニコラを助けてくれたのは、あなた?
どうしてそんなに傷だらけなの?
どうしてそんなに、苦しそうなの――?
でも、それを聞いたら、彼が壊れてしまいそうで、聞けなかった。
不意に、彼の手がかすかに動いた。彼の瞳はもうすでに焦点を結んでいない。
その手が彼女の幻を探すように、宙をさまよった。
「……行か、ないで」
どきっとした。
耳を疑うほどに、小さな声だった。
この手を、とってもいいのだろうか。
まだ少し怖くもあった。
けれど——彼の青白い横顔を見たら、そんな考えは吹き飛んだ。
コンスタンシアは、その手を掴まえた。冷えはさっきよりも和らいでいた。
「どこにも行かないよ」
彼の口元が安心したように解け、やがて静かな寝息が聞こえてきた。
コンスタンシアは、彼の眠る顔に視線を落とす。
長い睫毛。その下に濃い隈が影を落としていた。
世界で二人きりみたいだ。
暗くて冷たい部屋。感じるのは、彼の息遣いとコートの重み、そして彼の手のさらりとした感触だけ。
気恥ずかしいような、落ち着くような。
彼のことが少しだけわかったって、思ってもいいのかな?
陽だまりの下のあの穏やかさと、時折見せる暗さが、ずっと繋がらなかった。
でも、やっと見えた気がする。
地下の地面の冷たさ。凹凸もなく並べられた、うっすらと埃を被った本。
――怖い人じゃなかったんだ。
彼のコートに包まれて、コンスタンシアもいつの間にか眠っていた。
椅子からずり落ちかけて、目を覚ます。
握っていた手が離れた。手のひらがひんやりとする。
ギルバートが、ゆっくりと瞼を開いた。
椅子の上で身を縮めるコンスタンシアの姿を捉え、彼は目を丸くした。
「まだ、いたのか」
コンスタンシアはただ頷く。
彼の慌て方が、どこか切迫しているのを感じたから。
彼は顔を顰めながらも、体を起こした。
「……もう遅い。……早く帰れ」
コンスタンシアは拍子抜けして、ふっと肩を緩めた。
「まだお昼過ぎだよ」
机の上に伏せてあった時計を彼に見せる。
よかった。時間の感覚を失うほど、よく眠れたということなのだろう。
きょとんとしている彼と目が合って、コンスタンシアは微笑んだ。
「カーテン、開ける?」
彼の返事を待つ前に、コンスタンシアは立ち上がった。
カーテンを開けると、秋の鋭い日差しが部屋に差し込んだ。
ギルバートが眩しそうに目を細める。
陽光を受けて浮かび上がる彼の白い肌に、コンスタンシアは目を奪われた。
二人は、沈黙の時間を過ごした。彼は、ベッドから静かに窓の外を眺めていた。
コンスタンシアは、その横顔をどきどきしながら見つめていた。いつもなら、もっと話したいことでいっぱいになるのに、今は違った。
「そろそろ、寮の仲間が戻ってくる。見つかる前に帰りな」
「……うん」
コンスタンシアの返事は、歯切れが悪かった。
きっとまたすぐに会える。そう信じられるのに、別れたくなかった。
「本当はね、帰りたくない」
部屋を出る前、コンスタンシアは扉を背にして彼を見上げた。
ギルバートは一瞬、目を見開いた。かすかに眉を寄せる。その頬に、ほのかな赤みが浮かんだ。
それを見て、コンスタンシアの顔も熱くなる。
「……帰れ」
彼は目を伏せた。低い声で、ぼそりと呟くように言う。
突き放すような響きではなかった。
コンスタンシアは、小さくうなずいた。
今度こそ本当に、扉を開けた。
「待って」
部屋を出ようとしたとき、コンスタンシアは彼に呼び止められた。
「……ありがとう」
彼が言った。
最後に視線が交わったかどうかは、覚えていない。
扉を閉めて、自分の部屋に向かって歩く間も、コンスタンシアの心臓はばくばくしていた。
なぜかはわからなかった。
初めてわがままを言ったから?
彼の頬が赤くなったから?
地下室から彼を連れ出した、その緊張が今頃になって襲ってきたせい?
ニコラと暮らす寮の自室に入った瞬間、コンスタンシアはその場にくずおれた。
蓋が空いたままのクッキー缶、ニコラとおそろいのぬいぐるみ、紅茶の甘い匂い。
自分の部屋は、うるさいほどに色に満ちていて、温かかった。
「コニー? どこ行ってたの?」
部屋の区切りのカーテンが開き、ニコラが顔を出した。
「なに? 泣いてるの?」
彼は、怖い人じゃなかった。
それなのに、こんなに涙が溢れてくるのは、なぜなのだろうか。
今にも彼女が立ち上がって「帰るね」と行ってしまわないか――胸が締め付けられるようだった。
行かないでくれ――。
そんな思いに息が乱れそうになるのを、ぐっと抑えた。
『もう少し、ここにいてもいい?』
彼女のその言葉が聞こえたとき、小さく心臓が跳ねた。
聞き間違いじゃ、ないよな?
彼女は膝の上で拳を握り、少し肩を縮めていた。緊張と熱が混ざったような彼女の顔。
「ああ」
彼は、考える間もなく答えていた。
「……寒い?」
ギルバートは、彼女の薄着の肩に視線を遣る。
上着もなく、彼女が腕をさすっていた。
「……どうかな? ちょっと、寒いかも」
彼女は曖昧に笑った。
「俺ので、悪いけど。壁にあるコートを使っていい」
「いいの?」
ギルバートは、壁に掛かっていたコートを魔法で引き寄せた。それは宙を舞って、彼女の肩にふわりと落ちる。
「……ありがとう」
彼女は襟元をきゅっと合わせて、小さく微笑んだ。
やがて、彼女はさっきよりも明るい声で、ぽつぽつと話し出した。
「そういえばね、面白いことがあったの」
彼女の顔を見つめながら、ギルバートは静かに耳を傾ける。
「この間、食堂でアイスが出たときにね。部屋に持って帰ろうとして、ニコラが魔法をかけたんだ。でも、継続構文になってなくて、着く前に全部溶けちゃったの」
彼女の声は、弾むほどではなくても、どこか楽しげだった。
――くだらない話だな。
けれど、不思議と、この声を聞いていると痛みもいくらかマシになる。
彼女の笑みにつられるように、ギルバートの口元が緩んだ。
「それでね――」
彼女の他愛ない話は続く。
その声は春の陽だまりのように温かくて、柔らかい。
酷使された脳が、ゆっくりと安らぎの中へ沈んでいこうとする。
……だめだ。
意識が闇に連れて行かれそうになるたび、ギルバートは歯を食いしばった。
瞼が重い。視界はぼやけ、彼女の姿が白んでいく。
今、目を閉じたら――再び目覚めたとき、この部屋にはまた自分一人しかいないのではないか。
声も、手の温もりも、すべては朦朧とした意識が見せたタチの悪い夢だったのではないか。
それが、何よりも怖かった。
◇◆◇
彼の瞬きがだんだん増え、そしてゆっくりになっていった。
話したいことは、まだたくさんあった。
本当は、聞きたいことも。
ニコラを助けてくれたのは、あなた?
どうしてそんなに傷だらけなの?
どうしてそんなに、苦しそうなの――?
でも、それを聞いたら、彼が壊れてしまいそうで、聞けなかった。
不意に、彼の手がかすかに動いた。彼の瞳はもうすでに焦点を結んでいない。
その手が彼女の幻を探すように、宙をさまよった。
「……行か、ないで」
どきっとした。
耳を疑うほどに、小さな声だった。
この手を、とってもいいのだろうか。
まだ少し怖くもあった。
けれど——彼の青白い横顔を見たら、そんな考えは吹き飛んだ。
コンスタンシアは、その手を掴まえた。冷えはさっきよりも和らいでいた。
「どこにも行かないよ」
彼の口元が安心したように解け、やがて静かな寝息が聞こえてきた。
コンスタンシアは、彼の眠る顔に視線を落とす。
長い睫毛。その下に濃い隈が影を落としていた。
世界で二人きりみたいだ。
暗くて冷たい部屋。感じるのは、彼の息遣いとコートの重み、そして彼の手のさらりとした感触だけ。
気恥ずかしいような、落ち着くような。
彼のことが少しだけわかったって、思ってもいいのかな?
陽だまりの下のあの穏やかさと、時折見せる暗さが、ずっと繋がらなかった。
でも、やっと見えた気がする。
地下の地面の冷たさ。凹凸もなく並べられた、うっすらと埃を被った本。
――怖い人じゃなかったんだ。
彼のコートに包まれて、コンスタンシアもいつの間にか眠っていた。
椅子からずり落ちかけて、目を覚ます。
握っていた手が離れた。手のひらがひんやりとする。
ギルバートが、ゆっくりと瞼を開いた。
椅子の上で身を縮めるコンスタンシアの姿を捉え、彼は目を丸くした。
「まだ、いたのか」
コンスタンシアはただ頷く。
彼の慌て方が、どこか切迫しているのを感じたから。
彼は顔を顰めながらも、体を起こした。
「……もう遅い。……早く帰れ」
コンスタンシアは拍子抜けして、ふっと肩を緩めた。
「まだお昼過ぎだよ」
机の上に伏せてあった時計を彼に見せる。
よかった。時間の感覚を失うほど、よく眠れたということなのだろう。
きょとんとしている彼と目が合って、コンスタンシアは微笑んだ。
「カーテン、開ける?」
彼の返事を待つ前に、コンスタンシアは立ち上がった。
カーテンを開けると、秋の鋭い日差しが部屋に差し込んだ。
ギルバートが眩しそうに目を細める。
陽光を受けて浮かび上がる彼の白い肌に、コンスタンシアは目を奪われた。
二人は、沈黙の時間を過ごした。彼は、ベッドから静かに窓の外を眺めていた。
コンスタンシアは、その横顔をどきどきしながら見つめていた。いつもなら、もっと話したいことでいっぱいになるのに、今は違った。
「そろそろ、寮の仲間が戻ってくる。見つかる前に帰りな」
「……うん」
コンスタンシアの返事は、歯切れが悪かった。
きっとまたすぐに会える。そう信じられるのに、別れたくなかった。
「本当はね、帰りたくない」
部屋を出る前、コンスタンシアは扉を背にして彼を見上げた。
ギルバートは一瞬、目を見開いた。かすかに眉を寄せる。その頬に、ほのかな赤みが浮かんだ。
それを見て、コンスタンシアの顔も熱くなる。
「……帰れ」
彼は目を伏せた。低い声で、ぼそりと呟くように言う。
突き放すような響きではなかった。
コンスタンシアは、小さくうなずいた。
今度こそ本当に、扉を開けた。
「待って」
部屋を出ようとしたとき、コンスタンシアは彼に呼び止められた。
「……ありがとう」
彼が言った。
最後に視線が交わったかどうかは、覚えていない。
扉を閉めて、自分の部屋に向かって歩く間も、コンスタンシアの心臓はばくばくしていた。
なぜかはわからなかった。
初めてわがままを言ったから?
彼の頬が赤くなったから?
地下室から彼を連れ出した、その緊張が今頃になって襲ってきたせい?
ニコラと暮らす寮の自室に入った瞬間、コンスタンシアはその場にくずおれた。
蓋が空いたままのクッキー缶、ニコラとおそろいのぬいぐるみ、紅茶の甘い匂い。
自分の部屋は、うるさいほどに色に満ちていて、温かかった。
「コニー? どこ行ってたの?」
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