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最終章
ep.31 自由への道しるべ
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あの初雪の日――。
中央機構のロビーに、警報が鳴り響いた。
その直後、虚空が歪み、何かが吐き出される。それは、鈍い衝撃音とともに、大理石の床に落下した。
「侵入者だ! 結界を突破された!」
物々しい足音とともに、数人の警備員が駆け付けた。
少年のような細い身体。制服のようなものを着てはいるが、布の端は焼け焦げ、両手首には青い拘束痕がある。
一人の警備員が、その右手の甲に視線を落とした。
「これは……《角蜘蛛》の構成員じゃないか?」
「取り押さえろ!」
声が上がった、その瞬間だった。
少年は瞼を開け、周囲の大人たちを見回した。
「違う……俺は――」
遅れて、彼は咳き込んだ。
苦し気に喉を詰まらせ、次の瞬間――鮮血が口から吹き出した。
それは床に広がり、制服の袖にじわじわと染みていった。
「……っ! 誰か、医療班を――!」
ようやく近づこうとした警備員に、少年は顔を向けた。
焦点をなくした翠の目。
けれど、その口元だけは、何かを訴えようとひたむきに言葉の形をなぞっていた。
◇◆◇
無機質な白い部屋。窓はあるが、鉄格子が嵌められている。
ベッドは清潔だったが、静寂以外、部屋には何もなかった。
ギルバートは、そのベッドに横たわっていた。
手も足も、痛みで身体がバラバラになりそうだった。
無意識に重苦しい吐息が漏れる。
軽いノックの音が響く。
ギルバートは、扉の方に顔を向けた。
「……入るよ」
部屋に入ってきたのは、白衣の女と、きっちりとした服装の若い男。
「目が覚めたようでよかった。気分はどうだい?」
男は、ベッドのそばに小椅子を置くと、そこに腰を下ろした。
ギルバートが黙っていると、彼は女の方を見た。
「封印が強すぎるのかもしれない。見ていただけますか」
「ええ」
女が近づくと、ギルバートは反射的に身を強張らせた。
「私は医療魔導士です。魔力封じを確認するだけです。力を抜いて」
ギルバートは、女が彼の手首の輪を確認するのをじっと目で追っていた。
「どうでしょう? 少し楽になったかしら?」
流れるものを堰き止められる感覚が少し和らぐ。
けれど、それよりも、彼らは自分を警戒していないのだろうか。
二人とも、戦術科の教師たちや角蜘蛛の構成員のほど手練れているようには見えない。
「……はい」
ギルバートが答えると、若い男は口元に笑みを浮かべてみせた。
「ここがどこだかわかるかい?」
男が尋ねる。
「……中央機構、ですか」
「そうだ。わかっていて、君はここに来たんだね」
ギルバートはうなずく。
学園でも、魔導警察でもない。だが、その二つの機関に対抗しうる権力を持つ組織。
彼は、最後の望みをかけてここに来たのだった。
ただ、彼らが自分をどう受け止めるか、それは未知数だった。
「ギルバート君。君が眠っている間に、色々と調べさせてもらったよ」
名を呼ばれ、ギルバートは思わず目を瞬いた。
男は、手元の書類に目を落とす。
「魔法学園の戦術科の生徒として、機構のリストにも登録されているね。それとは別に、魔導士フィニアスの弟子でもある。そして、彼は君の後見人なんだね」
「……はい」
男は、満足げにうなずく。
「成績も良かったようだし、記録上は問題がなさそうに見える。でも、つい最近、犯罪組織《角蜘蛛》に関与した疑いで、学園から魔導警察に届け出が出され――今、君の右手には、その証がある」
男はそこまで淡々と告げた。
「実は、君が中央機構に逃げてきたことは、学園にも、魔導警察にも伝えていない。……君の身体について、色々と彼らの報告と違うところがあってね。君から直接話を聞きたかった」
「あなたは膨大な魔力量を持っている、本来なら特記が必要な生徒です。けれど、その記録はなかった。そのうえ、魔導的過負荷、身体中の傷跡……そして、胸の呪印。一体、学園で何をされていたのですか?」
ギルバートは、瞼を伏せた。
説明しなければ――彼らを味方につけなければいけないのに、言葉が見つからない。
学園で受けた“検査”の痛みが、ぶり返す。
ギルバートは奥歯を噛み、シーツを握り締めた。
医療魔導士たちが目配せし合う。
「無理しなくてもいい。話せるところから、教えてくれ」
男が言う。
俺のさせられてきたことは――。違う、俺は、自分の意思で選んできた。
戦うことも、魔力を抑えるための束縛も、俺が、“人間”であるために選んできたことだ。
本当にそうか――?
俺は、“化け物”じゃない。鎖に繋がれなくても、俺は“人間”でいられるはずだ。
彼女の前で、そうだったように。
「……俺は、学園の――フィニアスの命令で、《角蜘蛛》に潜入しました」
ギルバートの言葉を待っていた男が、ちらりと視線を上げる。
「魔導士フィニアスから直接命令を受けたのかい?」
「……いいえ。師匠の命令は、いつもカルダ先生を通して伝えられていました。今回も、そうです」
「そうか。ほかにも、話せることはあるかな?」
それから、ギルバートは彼らにフィニアスと学園のことを話した。
ただ冷静に、正確に。
「……協力をありがとう。助かったよ」
二人は書類を閉じると、腰を上げた。
「……俺は、自由になれますか」
その問いに、男と医療魔導士は一瞬、顔を見合わせた。
「……今回の件は、中央機構と学園の政治問題になるだろう。事件の検証にも、解決にも、時間がかかる」
そんなことはわかっている。
ただ、知りたいのは――。
「その後は……? 俺は、学園に戻れる可能性は、ありますか」
「学園に、戻りたいのか?」
男が、絶句したように彼を見た。
「ギルバート君、あそこは君を不当に使役し、傷つけた場所なんですよ。君を駒としてしか扱わなかった場所です」
二人の言葉には、隠しきれない困惑と、彼への憐れみが混じっていた。
ギルバートは、それでも男を見つめ返す。
「……わかっています。俺に、できることはありますか」
すべてを清算して、“普通の”自分で彼女の隣に立ちたい。
そのために、命を掛けてここまで来たのだ。
男は観念したように、小さく息を吐いた。
「君にできる一番の貢献は、ここでしっかり休んで、体力と気力を回復させることだ。それが、彼らに君は“道具”じゃないと反撃する最大の武器だよ」
ギルバートは納得できないまま、二人の背中を見送った。
中央機構のロビーに、警報が鳴り響いた。
その直後、虚空が歪み、何かが吐き出される。それは、鈍い衝撃音とともに、大理石の床に落下した。
「侵入者だ! 結界を突破された!」
物々しい足音とともに、数人の警備員が駆け付けた。
少年のような細い身体。制服のようなものを着てはいるが、布の端は焼け焦げ、両手首には青い拘束痕がある。
一人の警備員が、その右手の甲に視線を落とした。
「これは……《角蜘蛛》の構成員じゃないか?」
「取り押さえろ!」
声が上がった、その瞬間だった。
少年は瞼を開け、周囲の大人たちを見回した。
「違う……俺は――」
遅れて、彼は咳き込んだ。
苦し気に喉を詰まらせ、次の瞬間――鮮血が口から吹き出した。
それは床に広がり、制服の袖にじわじわと染みていった。
「……っ! 誰か、医療班を――!」
ようやく近づこうとした警備員に、少年は顔を向けた。
焦点をなくした翠の目。
けれど、その口元だけは、何かを訴えようとひたむきに言葉の形をなぞっていた。
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無機質な白い部屋。窓はあるが、鉄格子が嵌められている。
ベッドは清潔だったが、静寂以外、部屋には何もなかった。
ギルバートは、そのベッドに横たわっていた。
手も足も、痛みで身体がバラバラになりそうだった。
無意識に重苦しい吐息が漏れる。
軽いノックの音が響く。
ギルバートは、扉の方に顔を向けた。
「……入るよ」
部屋に入ってきたのは、白衣の女と、きっちりとした服装の若い男。
「目が覚めたようでよかった。気分はどうだい?」
男は、ベッドのそばに小椅子を置くと、そこに腰を下ろした。
ギルバートが黙っていると、彼は女の方を見た。
「封印が強すぎるのかもしれない。見ていただけますか」
「ええ」
女が近づくと、ギルバートは反射的に身を強張らせた。
「私は医療魔導士です。魔力封じを確認するだけです。力を抜いて」
ギルバートは、女が彼の手首の輪を確認するのをじっと目で追っていた。
「どうでしょう? 少し楽になったかしら?」
流れるものを堰き止められる感覚が少し和らぐ。
けれど、それよりも、彼らは自分を警戒していないのだろうか。
二人とも、戦術科の教師たちや角蜘蛛の構成員のほど手練れているようには見えない。
「……はい」
ギルバートが答えると、若い男は口元に笑みを浮かべてみせた。
「ここがどこだかわかるかい?」
男が尋ねる。
「……中央機構、ですか」
「そうだ。わかっていて、君はここに来たんだね」
ギルバートはうなずく。
学園でも、魔導警察でもない。だが、その二つの機関に対抗しうる権力を持つ組織。
彼は、最後の望みをかけてここに来たのだった。
ただ、彼らが自分をどう受け止めるか、それは未知数だった。
「ギルバート君。君が眠っている間に、色々と調べさせてもらったよ」
名を呼ばれ、ギルバートは思わず目を瞬いた。
男は、手元の書類に目を落とす。
「魔法学園の戦術科の生徒として、機構のリストにも登録されているね。それとは別に、魔導士フィニアスの弟子でもある。そして、彼は君の後見人なんだね」
「……はい」
男は、満足げにうなずく。
「成績も良かったようだし、記録上は問題がなさそうに見える。でも、つい最近、犯罪組織《角蜘蛛》に関与した疑いで、学園から魔導警察に届け出が出され――今、君の右手には、その証がある」
男はそこまで淡々と告げた。
「実は、君が中央機構に逃げてきたことは、学園にも、魔導警察にも伝えていない。……君の身体について、色々と彼らの報告と違うところがあってね。君から直接話を聞きたかった」
「あなたは膨大な魔力量を持っている、本来なら特記が必要な生徒です。けれど、その記録はなかった。そのうえ、魔導的過負荷、身体中の傷跡……そして、胸の呪印。一体、学園で何をされていたのですか?」
ギルバートは、瞼を伏せた。
説明しなければ――彼らを味方につけなければいけないのに、言葉が見つからない。
学園で受けた“検査”の痛みが、ぶり返す。
ギルバートは奥歯を噛み、シーツを握り締めた。
医療魔導士たちが目配せし合う。
「無理しなくてもいい。話せるところから、教えてくれ」
男が言う。
俺のさせられてきたことは――。違う、俺は、自分の意思で選んできた。
戦うことも、魔力を抑えるための束縛も、俺が、“人間”であるために選んできたことだ。
本当にそうか――?
俺は、“化け物”じゃない。鎖に繋がれなくても、俺は“人間”でいられるはずだ。
彼女の前で、そうだったように。
「……俺は、学園の――フィニアスの命令で、《角蜘蛛》に潜入しました」
ギルバートの言葉を待っていた男が、ちらりと視線を上げる。
「魔導士フィニアスから直接命令を受けたのかい?」
「……いいえ。師匠の命令は、いつもカルダ先生を通して伝えられていました。今回も、そうです」
「そうか。ほかにも、話せることはあるかな?」
それから、ギルバートは彼らにフィニアスと学園のことを話した。
ただ冷静に、正確に。
「……協力をありがとう。助かったよ」
二人は書類を閉じると、腰を上げた。
「……俺は、自由になれますか」
その問いに、男と医療魔導士は一瞬、顔を見合わせた。
「……今回の件は、中央機構と学園の政治問題になるだろう。事件の検証にも、解決にも、時間がかかる」
そんなことはわかっている。
ただ、知りたいのは――。
「その後は……? 俺は、学園に戻れる可能性は、ありますか」
「学園に、戻りたいのか?」
男が、絶句したように彼を見た。
「ギルバート君、あそこは君を不当に使役し、傷つけた場所なんですよ。君を駒としてしか扱わなかった場所です」
二人の言葉には、隠しきれない困惑と、彼への憐れみが混じっていた。
ギルバートは、それでも男を見つめ返す。
「……わかっています。俺に、できることはありますか」
すべてを清算して、“普通の”自分で彼女の隣に立ちたい。
そのために、命を掛けてここまで来たのだ。
男は観念したように、小さく息を吐いた。
「君にできる一番の貢献は、ここでしっかり休んで、体力と気力を回復させることだ。それが、彼らに君は“道具”じゃないと反撃する最大の武器だよ」
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