ゲーム内転移ー俺だけログアウト可能!?ゲームと現実がごちゃ混ぜになった世界で成り上がる!ー

びーぜろ

文字の大きさ
325 / 411

第325話 ハリーレッテル争奪戦④

しおりを挟む
「――よし。それじゃあ、次に……カイルとハリーの状態を教えろ。つーか、今すぐ治療しろ。隣の病室で寝ているハリーはともかく、カイルに関しては笑えねーぞ?」

 カイルがこんな状況に置かれている事をメリーさんは知っているのか?
 もし、カイルの奴がこんな事になっていると知らず、嫉妬心からカイル放置してハリーを呪い続けているのだとしたら、命に関わる。主に俺の命に……。
 エレメンタルとヘルが付いているとはいえ、攻撃を喰らえば痛いし、死ぬのはきっと苦しい。
 人間というのは、背中から叩き付けられただけで、悶絶して動けなくなるのだ。
 高校時代、体育の選択授業で柔道を選択し、受け身を習得しないまま背負い投げを受けたからこそよく分かる。
 背中から落ちただけであの苦しみ。カイルがこんな事になっている事がメリーさんにバレ、生きたまま滅多刺しにされては堪らない。

 つーか、涎垂らしてるから生きてるだなんてよく言えたな!
 そういう問題じゃねーんだよっ!
 よく見て! カイルの視線、明後日の方向に向いてるよ!
 目は虚ろで涎垂らしながら、うーうー唸っているんだよっ!?
 生きていてもこんな状態じゃメリーさんの恨み買うに決まってんだろうがぁぁぁぁ!
 お前がサイコパスな事は知っているが、サイコパスでもサイコパスなりにサイコパスなメリーさんの怒り買わない方法考えろや。刺されたらどうすんだっ!
 曲がりなりにもお前、医学博士だろうがぁぁぁぁ!

 憤りながらそう言うと、石井は不貞腐れた表情で呟く。

「――状態を教えろと言われてもな……私が作った初級回復薬を点滴しているだけだが? 確かに、目は朧気でうーうー唸っているが、ちゃんと回復している。むしろ、これ以上の治療法はないと確信している位だ。隣の病室のモルモットに関しては、回復薬の点滴が無ければ今頃、死んでいる所だぞ? 私が研究がてら付き添っているからこそメリー君の攻撃を受けても死なずにいられるのではないか……」

 爺が不貞腐れても可愛くない。むしろ、不快感が増した気すらする。
 つーか、お前、今何て言った?
 初級回復薬作ったって……えっ?
 ゲーム世界に存在する初級回復薬作れちゃったの??
 凄くね? ビックリしたんだけど……って、いやいやいやいや騙されるな。
 この世界でゲーム世界の初級回復薬を作ったのは確かに凄いが、問題はそこじゃない。
 カイルがこんな事になっているのも、元々、メリーさんに嫉妬心を抱かせる様にカイルの奴をハリーに合わせたサイコパス糞爺が元凶な訳で、何を恩着せがましい事を言っているんだ。そういうのをマッチポンプって言うんだよ!
 つーか、モルモットって何!?
 お前、カイルもハリーもただの研究材料位にしか見てねーだろ!?
 人の命で遊ぶのも大概にしろよ。主に俺の命が掛かってるんだから!
 メリーさん怒らせないでよね!!

「…………」

 こんな認識の糞爺と話していても時間の無駄だ。カイルやハリーがどうなろうが知った事ではないが、メリーさんの逆鱗に触れるのだけは避けたい。

 アイテムストレージから仕方がなく上級回復薬を取り出すと、石井が感嘆の声を上げ、手を伸ばしてくる。

「おお、それはまさか……」
「……いや、やらねーよ?」

 これはカイルの奴を元に戻す為、断腸の思いで渡す上級回復薬だ。
 上級回復薬はこれ一本で国産車が五台買える程の高級品。石井の奴にくれてやる道理はない。
 それにまるで、二番煎じの様な石井の作り出した初級回復薬の色の薄さ……。
 見れば分かる。石井が作ったこの初級回復薬には、ゲーム世界の初級回復薬並みの効果はない。
 効能を見るに第一類医薬品と第三類医薬品並みの開きがある。
 つーか、お前……金と引き換えに毎月、上級回復薬を販売してやっているだろうが。
 お前が原因でカイルがこんな状態になったなら責任取って上級回復薬を使ってやれよ。

「――初級回復薬モドキを点滴して問題ないという事は、上級回復薬を点滴しても大丈夫という事だよな?」

 カイルの状況を見るに経口摂取は難しい。
 それなら点滴経由で上級回復薬を投与するまでだ。

 そう尋ねると、石井は難しい表情を浮かべる。

「……いや、確かにそうだが、モルモットに上級回復薬を投与するのは、勿体なさ過ぎやしないか?」
「いや、うるせーよ! とっとと、この上級回復薬をカイルの奴に投与してやれ!!」

 何が、モルモットに上級回復薬を投与するのは勿体なさ過ぎやしないか、だ!
 それで俺の命が助かるなら勿体なくねーよ!!

 確かに、カイルの奴はこの世界に帰って来た事によりゲーム世界で金を稼ぐ事ができなくなってしまった。まあ、ゲーム世界からの帰還者は少ない為、石井の様にモルモットとして欲しがる研究者はいるだろうが、そう大した金は貰えない。
 その為、上級回復薬の対価を金で回収する事はまず不可能だろう。
 だが、それでいい。今回ばかりはサービスだ。
 メリーさんの怒りを買わない事。それに勝るものはない。
 世の中には金に換えられないものが存在するのだ。

 そんな事を思いながら、石井に上級回復薬を手渡すと、名残惜しそうな視線を浮かべ点滴パックに上級回復薬を投入する。

「――ああ、勿体ない。勿体ない……こんなモルモットに上級回復薬を投与する位なら草木にでも撒き、上級回復薬が草木に濃縮されていく様子を見ていたかった……」
「いや、それこそ勿体ないわ……」

 回復薬の大部分が、土の下だよ。
 全然、根の部分から吸い上げられないから大半が濁った泥水に早変わりだから。
 と、いうより、カイルはそこらの草木以下か?
 可哀想過ぎるだろうが、自重しろ。

 そんな事を考えながらカイルの様子を見る事、数分……。

「――う、うーん……あ、あれ? 俺は一体……」
「まったく、何をやっているんだ。お前は……」

 余計な手間を掛けさせるなよ。
 今回は、何故か俺の命まで秤に乗っていたから助けたが、治験は普通、自己責任だからな?
 人体実験してくれる人間に多額の金が支払われているだけだから。
 まあ、何はともあれ無事で良かった。
 後は、隣の部屋でメリーさんに呪われているハリーを何とかするだけだな……。

「それじゃあ、元気になった所で、カイル……メリーさんを……」

 そこまで考え、発言を止める。

 あれ? よく考えたら、ハリーに取り憑いているメリーさんを何とかしてやる義理……俺に無くね?
 元々、ハリーが余計な事を言わないよう記憶を消しに来ただけだし、当の本人であるハリーはメリーさんに呪われている。このまま放置しておけば別に問題ない様な気がしてきた。

 ハリーは俺を害する為に、俺に殺意を持つ人間を嗾けようとしたクソ野郎。
 考えれば考える程、俺がメリーさんを何とかしてやる理由が消えていく。

「おい。糞爺……」
「……なんだ。まさかとは思うが、糞爺とは私の事か?」

 まるで心外とも言わんばかりの表情を浮かべる石井に俺は冷めた視線を向ける。

「ああ、そうだよ。お前しかいないだろ」

 他に誰がいるというんだ。
 お前以外、この部屋に糞爺がいる訳ないだろ。

 すると、石井は深い溜息を吐く。

「まったく、最近の若い者は……年寄りに対する敬意を知らん」

 いや、むしろ、今、尻拭いしてやっただろ。
 年寄りだからと敬意を持って貰えると思うな。こっちにだって敬意を持つ相手を選ぶ権利があるんだよ。

「いや、そんなのどうでもいいから答えろ。あの女もさっきまでのカイルと同じ状況なのか?」

 そう尋ねると、石井は再度、深い溜息を吐く。

「……ああ、そうだ。さっきまでのモルモットと同じ状態だよ。違う点があるとすれば、メリー君に呪われている事位だ。また、ハリー君を助けようとしたり、害そうとしても呪われる。我々に出来る事といえば、現状維持……それだけだ。それ位であれば、メリー君も許してくれる」
「……そうか」

 それは好都合。
 つまりそれは、しばらくの間、放置していても何の問題もないという事。
 あの弁護士が接見した際、危害を加えられる事なく出てくる事ができたのも、助ける気はなく、ただ聴取に来たから……そして、あの弁護士が部屋から出て行った時の表情から接見する事はできたものの、メリーさんに阻まれマトモな聴取が出来なかったからであろう事は想像に難くない。

 メリーさんのプライベートゾーンを侵さぬよう、念の為、エレメンタルを監視に付けるが、ハリーの状態を見るに、ゲーム世界内の情報がこれ以上、外部に漏れる心配はない筈だ。
 現に、敵さんもハリーを始末する為、ここに来ていた。敵もゲーム世界の情報がこれ以上外に出るのを嫌っているのだろう。
 そうでなければ、メリーさんに返り討ちにされる事はなかった筈だ。
 そうと決まれば話は早い。

「それじゃあ、俺は帰るから。カイルを人体実験に使うのはいいが程々にしておけよ」

 敵側の人間であるハリーを助けてメリーさんを敵に回すなんて冗談じゃない。
 ハリーの記憶を消す事ができなかったのは残念だが、あの様子ではどの道、ゲーム世界の情報を流すのは不可能。
 万が一の為、エレメンタルを監視役としてメリーさんのプライベートゾーン外に付けるだけで十分だろ。

 そう告げると、石井が唖然とした表情を浮かべる。

「……何をしに来たんだ、お主は? モルモットを助けに来たのではなかったのか?」
「――はぁ?」

 何を言っているんだ、お前は……そんな訳ないだろ。勘違いするな。
 確かに、今回は偶々、カイルの奴を助けたが、本来、治験というのは自己責任。
 万が一、健康状態を損なった場合、損害賠償請求する事もできるが、それも本人が直接行うべきことだ。今回、助けたのは単に、メリーさんを敵に回したくないからに過ぎない。

「まあ、メリーさんを怒らせる様な真似するなよとは思うが、そんな目的の為に来た訳じゃねーよ」

 俺の目的はハリーの持つ俺に不都合のある記憶を消す事……だが、今となってはどうでもいい。
 マジックミラー越しに隣の部屋を覗くと、俺の事を害そうとしたクソ野郎ことハリーが上級回復薬投与前のカイルと同じく、目は虚ろで涎垂らしながら、うーうー唸りながらメリーさんと対峙している。
 これが敵の末路だと思うと悲し過ぎて欠伸と共に涙が出てくる。

 結果的ではあるが、目的は遂げた。
 そして、こんな危なっかしい場所にいる意味はもうない。
 とはいえ、一応、釘を刺しておこう。

「――取り合えず、カイルの意識を奪う様な無茶な事は二度とするな。それが例え研究に必要な事だとしてもだ。もし、カイルに危害が及ぶ様な事があれば、回復薬の販売を打ち切らせて貰うからな……」

 そう告げると、石井は途端に慌てふためく。

「そ、それは困る。わかった、これ以上、モルモットを実験に使うのは止めよう。だが、体液の採取位であれば別に構わないだろう?」

 いや、そんな事を俺に聞かれても困る。

「……まあ、カイルがいいと言うならいいんじゃないか? だが、致死量は抜くなよ?」
「ああ、わかっている……」

 不承不承といった様子だが……まあ大丈夫だろう。
 俺としては、メリーさんの怒りがこちらに向かなければ、それ以外はどうでもいい。

「それじゃあ、俺は行くから……カイル、体を壊さないよう、まあ頑張れよ」
「ち、ちょっと、待ってカケルくぅ――」

 ――バタン

 助けを求めるカイルの声が聞こえた気がしたが、まあ、気のせいだろう。
 石井の研究室の扉を閉めると、俺は、颯爽とその場を後にした。

 ---------------------------------------------------------------

 次の更新は、1月25日(木)AM7時となります。
しおりを挟む
感想 558

あなたにおすすめの小説

はずれスキル念動力(ただしレベルMAX)で無双する~手をかざすだけです。詠唱とか必殺技とかいりません。念じるだけで倒せます~

さとう
ファンタジー
10歳になると、誰もがもらえるスキル。 キネーシス公爵家の長男、エルクがもらったスキルは『念動力』……ちょっとした物を引き寄せるだけの、はずれスキルだった。 弟のロシュオは『剣聖』、妹のサリッサは『魔聖』とレアなスキルをもらい、エルクの居場所は失われてしまう。そんなある日、後継者を決めるため、ロシュオと決闘をすることになったエルク。だが……その決闘は、エルクを除いた公爵家が仕組んだ『処刑』だった。 偶然の『事故』により、エルクは生死の境をさまよう。死にかけたエルクの魂が向かったのは『生と死の狭間』という不思議な空間で、そこにいた『神様』の気まぐれにより、エルクは自分を鍛えなおすことに。 二千年という長い時間、エルクは『念動力』を鍛えまくる。 現世に戻ったエルクは、十六歳になって目を覚ました。 はずれスキル『念動力』……ただしレベルMAXの力で無双する!!

没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます

六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。 彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。 優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。 それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。 その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。 しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。 ※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。 詳細は近況ボードをご覧ください。

99歳で亡くなり異世界に転生した老人は7歳の子供に生まれ変わり、召喚魔法でドラゴンや前世の世界の物を召喚して世界を変える

ハーフのクロエ
ファンタジー
 夫が病気で長期入院したので夫が途中まで書いていた小説を私なりに書き直して完結まで投稿しますので応援よろしくお願いいたします。  主人公は建築会社を55歳で取り締まり役常務をしていたが惜しげもなく早期退職し田舎で大好きな農業をしていた。99歳で亡くなった老人は前世の記憶を持ったまま7歳の少年マリュウスとして異世界の僻地の男爵家に生まれ変わる。10歳の鑑定の儀で、火、水、風、土、木の5大魔法ではなく、この世界で初めての召喚魔法を授かる。最初に召喚出来たのは弱いスライム、モグラ魔獣でマリウスはガッカリしたが優しい家族に見守られ次第に色んな魔獣や地球の、物などを召喚出来るようになり、僻地の男爵家を発展させ気が付けば大陸一豊かで最強の小さい王国を起こしていた。

侯爵家三男からはじまる異世界チート冒険録 〜元プログラマー、スキルと現代知識で理想の異世界ライフ満喫中!〜【奨励賞】

のびすけ。
ファンタジー
気づけば侯爵家の三男として異世界に転生していた元プログラマー。 そこはどこか懐かしく、けれど想像以上に自由で――ちょっとだけ危険な世界。 幼い頃、命の危機をきっかけに前世の記憶が蘇り、 “とっておき”のチートで人生を再起動。 剣も魔法も、知識も商才も、全てを武器に少年は静かに準備を進めていく。 そして12歳。ついに彼は“新たなステージ”へと歩み出す。 これは、理想を形にするために動き出した少年の、 少し不思議で、ちょっとだけチートな異世界物語――その始まり。 【なろう掲載】

俺得リターン!異世界から地球に戻っても魔法使えるし?アイテムボックスあるし?地球が大変な事になっても俺得なんですが!

くまの香
ファンタジー
鹿野香(かのかおる)男49歳未婚の派遣が、ある日突然仕事中に異世界へ飛ばされた。(←前作) 異世界でようやく平和な日常を掴んだが、今度は地球へ戻る事に。隕石落下で大混乱中の地球でも相変わらず呑気に頑張るおじさんの日常。「大丈夫、俺、ラッキーだから」

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~

明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!! 『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。  無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。  破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。 「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」 【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?

ひっそり静かに生きていきたい 神様に同情されて異世界へ。頼みの綱はアイテムボックス

於田縫紀
ファンタジー
 雨宿りで立ち寄った神社の神様に境遇を同情され、私は異世界へと転移。  場所は山の中で周囲に村等の気配はない。あるのは木と草と崖、土と空気だけ。でもこれでいい。私は他人が怖いから。

処理中です...