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悠斗の家出
第390話 マリエハムン迷宮⑤
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このボス部屋も滅茶苦茶広い。
「またコロッサスみたいなボスモンスターじゃなければいいんだけど……」
俺がそう呟くと、ボス部屋の中心に描かれた魔法陣が輝き出した。
すると、魔法陣の中から八本足の馬型モンスターが現れる。
『鑑定』した所、『スレイプニル』というボスモンスターである事が分かった。
スレイプニル。確か北欧神話に登場する神獣で、その足は速く空を駆ける事もできたとか……流石は最終階層のボスモンスター。今までのボスモンスターとは風格が違う。
とはいえ、やる事は今までと変わらない。
俺はスレイプニルを影で覆い『影転移』で迷宮の外へ転移させようと影を伸ばしていく。
すると、スレイプニルの姿が突如として消えてしまった。
『影転移』で迷宮の外へと転移させようとした矢先の事だ。
驚きの表情を浮かべていると、突如、背後から衝撃が走る。
背後を振り向くと、そこには鼻息荒々しいスレイプニルの姿があった。
流石は神獣、どうやら俺は体当たりをかまされたらしい。
正直言って驚いた。
姿がかき消える程、速く走れるなんて……。
まあ『影纏』を纏っている俺に物理攻撃は効かないので全く問題ない。
「『影縛』」
俺がそう呟くと、スレイプニルの影がスレイプニル自身を縛り上げていく。
そして、動けなくなったスレイプニルに『影転移』をかけるとスレイプニルはそのまま、迷宮の外へ放り出した。
「ふう。強敵だった……」
まさか、俺に体当たりを決めてくるとは……。
俺はかいてもない額の汗を腕で拭うと、迷宮核の安置されている第三十一階層に向かった。
マリエハムン迷宮の第三十一階層へ続く階段を降りると、八畳一間位のこじんまりとした部屋に辿り着く。
どうやらここが、迷宮核のあるマリエハムン迷宮の最終階層の様だ。
部屋の奥には、通常より大きいサイズの宝箱と光り輝く水晶のような球体が台座に置いてある。
しかし、大きな宝箱だ……。
ミミックじゃないよね?
念の為、宝箱に『鑑定』をかけると、このように表示された。
--------------------------------------
宝箱
効果:なし
説明:迷宮の最下層にある宝箱。強力なアイテムや、レアな素材が収められている。
--------------------------------------
やはり最終階層の宝箱にトラップは付いていないらしい。
宝箱を開けると、そこには大きな椅子が収められていた。
「椅子?」
取り敢えず、宝箱から椅子を取り出すと、椅子に『鑑定』をかける。
すると、この様に表示された。
--------------------------------------
王座フリズスキャールヴ
効果:全世界を視界にとらえる事ができる王座。視界にとらえる事で世界に干渉できる。
--------------------------------------
「全世界を視界にとらえる事ができる王座? 座っていると、世界中くまなく見渡す事ができるって事かな?」
取り敢えず、俺は効果を検証する為、『王座フリズスキャールヴ』に座って見る事にした。
『王座フリズスキャールヴ』に座ると、この世界ウェークが地球儀状となって視界に表示される。
「これがこの世界ウェーク……この椅子、凄い……」
この椅子に座れば、この世界で起こる全てを見渡す事ができそうだ。
「そういえば、迷宮の外、どうなっているんだろう?」
調子に乗って、迷宮のモンスター全てを『影転移』で転送させていた。
敵国だけど、ほんの少し心配だ。
『王座フリズスキャールヴ』の力で迷宮の外を覗き見る。
すると迷宮の外はモンスターに溢れ阿鼻叫喚の地獄と化していた。
それを見た俺は思わず絶句する。
ま、まあ、兵士達は逃げている様だし、何故かモンスターは迷宮前に留まっている。
モンスターも結構な数、倒されている様だし、多分、問題ないだろう……。
そう思った瞬間、第三十階層のボスモンスター、スレイプニルがその場から離れようと駆け出した。
スレイプニルの向かう方向には、オーランド王国の王城がある。
スレイプニルは強かった。
もし万が一、オーランド王国の街中でスレイプニルが暴れれば大変な事になる。
「や、やばっ……」
俺は咄嗟に、視界に映るスレイプニルに向かって手を伸ばす。そして、視界に映るスレイプニルを掴むと、とんでもない事が起こる。
スレイプニルが空中で静止したかと思えば、まるで何かに握り潰されたかの様に変形してしまったのである。
驚きのあまり『王座フリズスキャールヴ』から立ち上がると、視界が元に戻った。
スレイプニルの様子が気になり、再び王座に座ると、迷宮の外の様子が映し出される。
地面には、動かなくなったスレイプニルが転がっていた。
「…………」
やってしまった。
よく考えてみれば『王座フリズスキャールヴ』の説明文に書いてあったではないか……。
全世界を視界にとらえる事ができる王座。視界にとらえる事で世界に干渉できる……と。
とんでもないアイテムを手に入れてしまった。
暫くの間、呆然としていると、ハッとある事に気付く。スレイプニルは第三十階層のボスモンスター。当然、雑魚モンスターではない。
俺は顔を青褪めさせると「ステータスオープン」と呟いた。
すると、俺の今のステータスが表示される。
レベル99……。
スレイプニルを倒した事によりレベルが99となった俺は、そのままガックリ肩を落とすと、そのまま椅子から崩れ落ちた。
「またコロッサスみたいなボスモンスターじゃなければいいんだけど……」
俺がそう呟くと、ボス部屋の中心に描かれた魔法陣が輝き出した。
すると、魔法陣の中から八本足の馬型モンスターが現れる。
『鑑定』した所、『スレイプニル』というボスモンスターである事が分かった。
スレイプニル。確か北欧神話に登場する神獣で、その足は速く空を駆ける事もできたとか……流石は最終階層のボスモンスター。今までのボスモンスターとは風格が違う。
とはいえ、やる事は今までと変わらない。
俺はスレイプニルを影で覆い『影転移』で迷宮の外へ転移させようと影を伸ばしていく。
すると、スレイプニルの姿が突如として消えてしまった。
『影転移』で迷宮の外へと転移させようとした矢先の事だ。
驚きの表情を浮かべていると、突如、背後から衝撃が走る。
背後を振り向くと、そこには鼻息荒々しいスレイプニルの姿があった。
流石は神獣、どうやら俺は体当たりをかまされたらしい。
正直言って驚いた。
姿がかき消える程、速く走れるなんて……。
まあ『影纏』を纏っている俺に物理攻撃は効かないので全く問題ない。
「『影縛』」
俺がそう呟くと、スレイプニルの影がスレイプニル自身を縛り上げていく。
そして、動けなくなったスレイプニルに『影転移』をかけるとスレイプニルはそのまま、迷宮の外へ放り出した。
「ふう。強敵だった……」
まさか、俺に体当たりを決めてくるとは……。
俺はかいてもない額の汗を腕で拭うと、迷宮核の安置されている第三十一階層に向かった。
マリエハムン迷宮の第三十一階層へ続く階段を降りると、八畳一間位のこじんまりとした部屋に辿り着く。
どうやらここが、迷宮核のあるマリエハムン迷宮の最終階層の様だ。
部屋の奥には、通常より大きいサイズの宝箱と光り輝く水晶のような球体が台座に置いてある。
しかし、大きな宝箱だ……。
ミミックじゃないよね?
念の為、宝箱に『鑑定』をかけると、このように表示された。
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宝箱
効果:なし
説明:迷宮の最下層にある宝箱。強力なアイテムや、レアな素材が収められている。
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やはり最終階層の宝箱にトラップは付いていないらしい。
宝箱を開けると、そこには大きな椅子が収められていた。
「椅子?」
取り敢えず、宝箱から椅子を取り出すと、椅子に『鑑定』をかける。
すると、この様に表示された。
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王座フリズスキャールヴ
効果:全世界を視界にとらえる事ができる王座。視界にとらえる事で世界に干渉できる。
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「全世界を視界にとらえる事ができる王座? 座っていると、世界中くまなく見渡す事ができるって事かな?」
取り敢えず、俺は効果を検証する為、『王座フリズスキャールヴ』に座って見る事にした。
『王座フリズスキャールヴ』に座ると、この世界ウェークが地球儀状となって視界に表示される。
「これがこの世界ウェーク……この椅子、凄い……」
この椅子に座れば、この世界で起こる全てを見渡す事ができそうだ。
「そういえば、迷宮の外、どうなっているんだろう?」
調子に乗って、迷宮のモンスター全てを『影転移』で転送させていた。
敵国だけど、ほんの少し心配だ。
『王座フリズスキャールヴ』の力で迷宮の外を覗き見る。
すると迷宮の外はモンスターに溢れ阿鼻叫喚の地獄と化していた。
それを見た俺は思わず絶句する。
ま、まあ、兵士達は逃げている様だし、何故かモンスターは迷宮前に留まっている。
モンスターも結構な数、倒されている様だし、多分、問題ないだろう……。
そう思った瞬間、第三十階層のボスモンスター、スレイプニルがその場から離れようと駆け出した。
スレイプニルの向かう方向には、オーランド王国の王城がある。
スレイプニルは強かった。
もし万が一、オーランド王国の街中でスレイプニルが暴れれば大変な事になる。
「や、やばっ……」
俺は咄嗟に、視界に映るスレイプニルに向かって手を伸ばす。そして、視界に映るスレイプニルを掴むと、とんでもない事が起こる。
スレイプニルが空中で静止したかと思えば、まるで何かに握り潰されたかの様に変形してしまったのである。
驚きのあまり『王座フリズスキャールヴ』から立ち上がると、視界が元に戻った。
スレイプニルの様子が気になり、再び王座に座ると、迷宮の外の様子が映し出される。
地面には、動かなくなったスレイプニルが転がっていた。
「…………」
やってしまった。
よく考えてみれば『王座フリズスキャールヴ』の説明文に書いてあったではないか……。
全世界を視界にとらえる事ができる王座。視界にとらえる事で世界に干渉できる……と。
とんでもないアイテムを手に入れてしまった。
暫くの間、呆然としていると、ハッとある事に気付く。スレイプニルは第三十階層のボスモンスター。当然、雑魚モンスターではない。
俺は顔を青褪めさせると「ステータスオープン」と呟いた。
すると、俺の今のステータスが表示される。
レベル99……。
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