7 / 7
特別2
しおりを挟む
あれ、今日の鳴、ちょっとおかしい。これだけ一緒に居ると、夕飯の時間だけでも分かるものなんだな。ずっと足がぶらぶらしていて、ずっとキョロキョロしていて。
「今日なんかあった?」
「え、別に、特に何も…」
「そう?」
ご飯も全部食べられているみたいだし、顔色が悪い訳でもない。ただ、落ち着きがないだけ。
「じゃあ眠くなる前にお風呂入っといで」
あれ、普通だ。俺の気にしすぎなのだろうかと、一旦思考にピリオドを打った。
「こーきさん、」
風呂から上がった鳴がソファに座る。
「うわっ頭びちゃびちゃじゃん!!ちゃんと乾かさないと風邪ひくよ?」
「…」
かけてあったタオルで髪の毛をわしゃわしゃと拭くが、鳴は何も言わずにされるがまま。
「聞いてる?」
「…あのね、今暇?」
「え、うん、」
あらかた拭き終わったなーってタオルを戻した時、控えめに、伺うように問われた。
途端、急に立ったかと思ったら、風呂場にひっ込んで、何かを持ってまた戻ってくる。
「…やってほしい、かもしれない、」
うわ、顔真っ赤。目も全然合わない。
「良いよ。こっちおいで」
ソファの下に座らせて、電源を入れる。体育座りで下を向いている鳴はどんな顔をしているのだろうか。ただ黙って猫みたいにおとなしい。
「終わったよ」
ドライヤーを止めてコンセントを抜いても、一向に動く気配がない。
「鳴?大丈夫?」
「俺ね、今日元気」
「…それは良かった」
「薬も飲まなくていいし、ご飯美味しかった。学校楽しかった」
「…うん、」
「今日多分、大丈夫なんだけど、光輝さんの布団行っていい?」
何だこの生き物は。可愛すぎる。
「でもほんと、元気なの、元気なんだけどさ、」
あー顔真っ赤。目合ってないじゃん。
「おいで。ぎゅーしよ」
「いいっ、先に布団で寝てるから!!!」
あ、部屋出ていっちゃった。猫を飼ってる人の気持ちが少しだけ分かったかもしれない。自分にだけ甘えてくれる優越感も、撫でくりまわしたくなる愛おしさも、1人だと絶対体験できなかった。
明日は土曜日。朝ごはんはホットケーキでも焼いてやろう。
「今日なんかあった?」
「え、別に、特に何も…」
「そう?」
ご飯も全部食べられているみたいだし、顔色が悪い訳でもない。ただ、落ち着きがないだけ。
「じゃあ眠くなる前にお風呂入っといで」
あれ、普通だ。俺の気にしすぎなのだろうかと、一旦思考にピリオドを打った。
「こーきさん、」
風呂から上がった鳴がソファに座る。
「うわっ頭びちゃびちゃじゃん!!ちゃんと乾かさないと風邪ひくよ?」
「…」
かけてあったタオルで髪の毛をわしゃわしゃと拭くが、鳴は何も言わずにされるがまま。
「聞いてる?」
「…あのね、今暇?」
「え、うん、」
あらかた拭き終わったなーってタオルを戻した時、控えめに、伺うように問われた。
途端、急に立ったかと思ったら、風呂場にひっ込んで、何かを持ってまた戻ってくる。
「…やってほしい、かもしれない、」
うわ、顔真っ赤。目も全然合わない。
「良いよ。こっちおいで」
ソファの下に座らせて、電源を入れる。体育座りで下を向いている鳴はどんな顔をしているのだろうか。ただ黙って猫みたいにおとなしい。
「終わったよ」
ドライヤーを止めてコンセントを抜いても、一向に動く気配がない。
「鳴?大丈夫?」
「俺ね、今日元気」
「…それは良かった」
「薬も飲まなくていいし、ご飯美味しかった。学校楽しかった」
「…うん、」
「今日多分、大丈夫なんだけど、光輝さんの布団行っていい?」
何だこの生き物は。可愛すぎる。
「でもほんと、元気なの、元気なんだけどさ、」
あー顔真っ赤。目合ってないじゃん。
「おいで。ぎゅーしよ」
「いいっ、先に布団で寝てるから!!!」
あ、部屋出ていっちゃった。猫を飼ってる人の気持ちが少しだけ分かったかもしれない。自分にだけ甘えてくれる優越感も、撫でくりまわしたくなる愛おしさも、1人だと絶対体験できなかった。
明日は土曜日。朝ごはんはホットケーキでも焼いてやろう。
94
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(3件)
あなたにおすすめの小説
怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人
こじらせた処女
BL
幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。
しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。
「風邪をひくことは悪いこと」
社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。
とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。
それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?
悪夢の先に
紫月ゆえ
BL
人に頼ることを知らない大学生(受)が体調不良に陥ってしまう。そんな彼に手を差し伸べる恋人(攻)にも、悪夢を見たことで拒絶をしてしまうが…。
※体調不良表現あり。嘔吐表現あるので苦手な方はご注意ください。
『孤毒の解毒薬』の続編です!
西条雪(受):ぼっち学生。人と関わることに抵抗を抱いている。無自覚だが、容姿はかなり整っている。
白銀奏斗(攻):勉学、容姿、人望を兼ね備えた人気者。柔らかく穏やかな雰囲気をまとう。
月弥総合病院
御月様(旧名 僕君☽☽︎)
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。
また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。
(小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!
【BL】捨てられたSubが甘やかされる話
橘スミレ
BL
渚は最低最悪なパートナーに追い出され行く宛もなく彷徨っていた。
もうダメだと倒れ込んだ時、オーナーと呼ばれる男に拾われた。
オーナーさんは理玖さんという名前で、優しくて暖かいDomだ。
ただ執着心がすごく強い。渚の全てを知って管理したがる。
特に食へのこだわりが強く、渚が食べるもの全てを知ろうとする。
でもその執着が捨てられた渚にとっては心地よく、気味が悪いほどの執着が欲しくなってしまう。
理玖さんの執着は日に日に重みを増していくが、渚はどこまでも幸福として受け入れてゆく。
そんな風な激重DomによってドロドロにされちゃうSubのお話です!
アルファポリス限定で連載中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
お久しぶりです…!!
本当にかわいいです、え、目に入れても痛くないどころかなんなら回復しますって…!!
この話元々好きで何回か往復して読んでたので久しぶりの更新本当に嬉しくて二度見どころか三十度見くらいしました!!
え、愛おしすぎて泣けてくる。鳴くん可愛すぎます、さてはこじらせた処女様、天才ですね…??
本当に私の癖を見事に歪めてくださいました、ありがとうこざいます!!!
なんだか秋なのか本当に怪しい気温の高低差ですが、季節の変わり目というのもあって体調を崩しやすいと思いますので、お気をつけてください!応援してます!!
いつもありがとう😭ございます😭
お待たせしてしまった…いっぱい読んで待っていてくださってありがとうございます😭
めいさんも体調には気をつけてお過ごしください…!!!🥹🥹🥹🥹🥹
いや、天才ですか?
私が今まで見てきた中で1番最高でした。
ずっとニヤニヤが止まりませんでした。
ありがとうございます!
とても嬉しいです😆書いた甲斐があります…😭
本当にありがとうございます。
めちゃめちゃ 可愛いです 。 続き楽しみにしてます ☺️☺️
ありがとうございます😭頑張ります😭