ダンス練習中トイレを言い出せなかったアイドル

こじらせた処女

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2(レッスン室で失敗)

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「今のアユは何て言うのかな…足だけで飛ぼうとしてるのね?もう少し膝曲げてみ?」
「ぁ…っはい…」
言うタイミング、逃した。言う通りに膝を曲げる。
(これ、きつい…んっ、)
足を広げてるからヒクヒクした出口が心許ないし、お腹に力が入っているのが、膀胱を押して、波打つ気さえする。
「下げすぎたら不恰好になるから少しでいい。こんくらいかな」
玖宮さんの見様見真似でするけど、頭の中はおしっこのことばかりで全然頭に入ってこない。
「んー、もーちょっと…」
「ひぅっ、」
じぅ…
玖宮さんの手が太ももに触れると同時に、また、ソコが熱くなる。
「このくらいかなー…覚えといて」
じゅ…じゅわっ、
指先があたって、くすぐったい。
「っひ、は、ぃ、」
(だめっ、ちからぬけるっ、)
「っふ、あの、」
「あ、あと上半身ね」
じゅあああ…
「っひぅ゛、」
腰とお腹を手のひらでサンドされ、傾いていた上体を起こされる。ところで限界を迎えた。
「っは、っふぁっ、」
スローモーションのように変わっていくズボンの色。
玖宮さんは上半身を見ているから気づかない。下を向いている俺だけが、見えている。
目の前が一瞬、眩む。体が大きく震えたのである。
 「おもらし」の4文字が頭の中を支配した。
しょおおおおおおおおっ、
「ゃ、ぁ、ぁ、ぁ…」
「体勢キツいかもだけど、ジャンプする時に体傾いてたらエネルギーが分散され…え?水?」
ぱちゃぱちゃと地面に吸いきれなかった水分が落ちて、今のこの惨劇が玖宮さんにも伝わってしまった。
「ぁっ、あぅ、っふっ、」
(やばいっ、とまれとまれとまれっ、)
中腰のまま。前を押さえられない手は無意味にシャツを握り、お腹に力を入れる手助けに走る。でも、一度出始めたおしっこは、止まるどころか勢いを増して、勢いよく地面を叩き、跳ね返る始末。玖宮さんは驚いているのか、全く動かない。玖宮さんの手のひらでじんわりと温められたお腹が萎んでいくのが嫌でもわかった。
じゅうううううう…
「っ、ぁっ、あ…」
水音が止まって訪れる静寂。クラクラするほどの快感も、温かかった尻周りも冷め始めた時。自分のしでかしたことの大きさを再認識した。
「え、しょうべん?」
戸惑ったような、声。絶対引かれた。
「~~、、」
失敗、した。小学生でさえ、するか分かんないことを。言えば良かった。もっと早くに。なんで言わなかったんだろ。
「ずっと我慢してたん?」
「っ、」
「トイレ言いにくかった?」
「っ゛、」
「どっか具合悪かった?」
「っ゛、ぅ゛、」
返事をしない俺に不審感を抱いたのだろう。腰を支えていた手が腕に移行して、緩くさすられる。
「え、ほんとに大丈夫?」
心配そうな顔で下から覗かれた瞬間、堪えていたものが溢れ出した。
「っひ、ぅ゛う゛、」
「わあああ、ごめんごめん!!そーいう日もあるよな!!着替えたら大丈夫だもんな!!な??」
困らせてるのは分かってるのに。早く、泣き止まないといけないのに。手の甲で拭っても拭っても、また悲しくなって涙がぼろぼろ溢れてしまう。
「っひ、っ゛~、」
「あー、涙止まらんくなっちゃったかー…」
「ごめ、な゛さ、」
「大丈夫大丈夫!!よし、じゃあよーく聞いてな?」
「っ゛?」
「着替えしてやるから、終わるまでに泣き止むこと!!分かった?」
「っ゛う゛ん、」
「よし、いい子!!じゃあこっちに移動して…パンツとズボン下ろすぞー?」
自分が幼くなったみたいだ。ぐっしょりと濡れた衣類は、重力に逆らうことなく、玖宮さんの手によってベシャリと床に落ちた。
「濡れたとこ拭くか。と、その前に…おしっこ残ってない?」
「ん゛…?」
下腹部のあたりをするりと撫でられて、僅かにズクリと疼く。でもさっきよりもずっとずっと弱い感覚だから、あまりよく分からなくて歯切れの悪い返事をしてしまう。
「一応確認すっか。こっちおいで」
避難する前の水溜りの前。後ろに回り込んだ玖宮さんは、俺の下腹部を支え、問うてくる。
「でない?」
出ない、と言えば出ない。でも、疼いた感覚も無視できない。
「んっ、ふっ、」
普段するみたいに力を入れてみるけど、ウズウズが助長されるだけで出てくれない。もしこのまま着替えに戻って途中でしたくなったら?我慢できなくなってまた、失敗しちゃったら?そんなことばかりが頭をよぎって、余計に焦る。
「んんっ、んんんっ、」
「そんなに力んだら出るもんも出ねーよ」
突然肩をポンポンと叩かれる。
「おしっこはあるの?」
「わか、ない、ムズムズする、けどっ、」
「んじゃあ出さんとだな。しーしーって感じで出してみ?」
捲られたお腹をツンツンとつつかれると、無意識にふるっと腰が震え、同時に先端が熱くなった。
ちぃぃぃ…
さっきの勢いとは程遠い水流。びっくりするほどゆっくりで、すぐに止まってしまうんじゃないかって不安になってしまう。
「っふ、あっ、」
「焦んな焦んな。また力入ってんぞ。落ち着けばちゃんと出っから」
耳元で何度も聞こえるしーしーという声。時折触られるお腹。
「しー、しー…」
ちょろ…しぃ、
「しぃぃぃ…しぃぃぃ…」
「あ゛っ、」
しぃぃいいいいいっ…
先端がこじ開けられて、より太い水流が勢いよく飛び出す。さっきの放尿が嘘だったかのよう。
「ちゃんと出せたなー。えらいえらい」
いつもよりワントーン高い声が聞こえて、途端に自覚する今の状況。
下は丸出しで、後ろから体を支えられて、子供に言うような擬音で排尿を促されて。それも、レッスン室で、本来するべきところではないところで。
「っ~~!!」
耳が熱い。さっきまでの涙が止まった代わりに、とんでもない羞恥心が襲う。
「よし、しーしー終わったな?じゃあ綺麗にしような」
後ろから軽く頭を撫でられ、玖宮さんの青いスポーツタオルでトントンとソコと、太ももと、足を、拭われる。
「あ、あのっ、タオル、きたないっ、」
「ん?洗えばへーきだって」
「おれっ、俺自分でするから!!」
「ん?そう?1人で出来る?」
玖宮さんは俺を何歳だと思っているのだろう。まあ、さっきあれだけギャン泣きしたからか。めちゃくちゃ恥ずかしい。
「できるっ、できるから!!」
「そっか。じゃあ俺雑巾とってくる」

1人になった瞬間、さっきまでの愚行が頭の中を駆け巡る。
(こんな大きな水溜り…ちんこ丸出しで…しーしーなんて言葉で…おしっこ…)
「うあああああ…マジで死にてえ…」
これじゃあ、別の意味でぎこちなくなってしまう。






「あーあったあった」
掃除用具入れから何枚か雑巾と消毒液を拝借する。しかしびっくりした。あの歳の男の子が、おしっこを漏らして泣いてしまうだなんて。小さかった頃の弟にするみたいにしてしまったのはマズかっただろうか。
大きく目を見開いて、耳まで真っ赤にして。
あんなに感情を剥き出しにしているところを初めて見た。
(ちょっとかわいかったな)
廊下を歩きながら、ふふっと笑みが溢れ、すれ違う人に見られてしまい、咳で誤魔化す。
接し方に戸惑ってしまい、中々距離を詰めることができなかった彼。これを機に心を開いてくれたら嬉しい。
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