15 / 21
第2章 ダンジョン嫌いニキ、裏方に戻る
第13話 一生ついて行くっす
しおりを挟む
まえがき
前半部分は愛沢視点です。
ルクシアに連れ去られた時、彼女に何が起こったのでしょうか。
後半からは普段通り黒野視点に戻ります。
============================
水晶の仄かな発光に照らされたボス部屋。
小脇に抱えられていた愛沢は、ゆっくりと床に降ろされた。
そして、自分を誘拐した張本人へ向き直る。
「っ……」
思わず、息を呑む。
目の前にいるのは、配信の女王・天城ルクシア。
齢13でダンジョン配信者としてデビューしてから、常に世界の頂点に君臨してきた存在。
……いや、その説明には語弊がある。
彼女がダンジョン配信者になったわけではない。
世界で初めてダンジョン内でのライブ配信を成し遂げた13歳の少女を、世界が後から「ダンジョン配信者」と呼んだのだ。
つまりダンジョン配信という文化を作ったのも、その歴史を紡いできたのも彼女。
そんな、愛沢にとって神様のような存在が、今まさに目の前に立っている。
手を伸ばせば、届く距離に。
「――申し訳ないですわ、裏方の貴方を巻き込んでしまって」
唐突な神からの謝罪。
愛沢は、伸ばしかけていた手を慌てて引っ込める。
「へ!? ぜ、ぜぜぜ、全然平気っすよ! アタシでよければ、いくらでも攫ってくださいっす!!」
芝刈り機のように高速で手を振る愛沢を見て、ルクシアはくすりと笑う。
「貴方の広い心に、感謝しなければいけないわね。……貴方、お名前は?」
「おっ、お名前!? えっ、あっ、あいあいっ、愛沢ほのかっす……!」
「そう……ありがとう、あいあい愛沢さん」
「あ、いや、違うっすけど、もうそれで良いっす。正解の名前で呼ばれたら失神しちゃいそうなんで」
ルクシアはこくりと頷くと、愛沢の後ろに回り込む。
「形上、縛らせていただきますわね」
「はいっす!」
愛沢は自ら、体側にぴたりと手を付ける。
するとルクシアは、黒子が持ってきた縄をくるくると巻き付けた。
出口ゲートの脇の、石柱ごと。
「これでよしっ……ですわ。どう? 痛くないかしら?」
「げへへ……むしろ痛くしてほしいくらいっす」
「へ、変なお方ですわね」
ルクシアは手を払うと、視線を暗い通路へ向けた。
「さて……あとは来るのを待つだけですわね」
その言葉を聞いて、愛沢は胸がずきりと痛む。
なぜなら、黒野という男は、ダンジョン配信が大嫌いだからだ。
今でこそ『アリスの開発』という大義のもと配信に参加してはいるが、こういう自分に何の利も無い、ただのエンタメには付き合わないはずだ。
「……申し訳ないっすけど、先輩はアタシなんかを助けには来ないと思うっす」
アタシじゃなく、あの人なら来たかもしれない……と内心で付け加える。
愛沢が入社したばかりの頃、開きっぱなしにしていた黒野のスマホの待ち受け画面が目に入ってしまったことがある。
そこに映っていたのは、黒髪をポニーテールに結んだ、10代半ばの少女。
新人の愛沢にとって、黒野は仕事はできるが謎の多い先輩。
そんな存在のスマホの待ち受けが、明らかな未成年……。
愛沢の思考は、一気にそこへ集中した。
娘……という歳でもない。
ならば妹……いや顔が似てない。
推してる地下アイドルとか……にしては、接写すぎる。
考えても答えは出ず、そのうち面倒くさくなって、直接黒野に尋ねた。
「それは誰か」と。
返って来た答えは「……大切な人だ」と一言だけ。
愛沢はその時、ほのかな犯罪臭を嗅ぎ取った。
しかしそれ以降、黒野は待ち受けを変えてしまった。
自分のとった何気ない行動で、黒野の選択を捻じ曲げてしまった。
強く後悔したのを、未だに覚えている。
結局、あの人が誰だったのかは分からないが、黒野の心の中の大部分を占有していることだけは、間違いない。
今回捕まったのが、ただの職場の後輩でなく、『大切な人』だったのなら、黒野も来ただろう。
「そうかしら? ……私の見立てでは、来ると思うんですの」
ルクシアの慰めに、愛沢は言葉も無く首を振る。
それを見たルクシアはため息をついた。
「わかりましたわ。それでは、賭けをしましょう」
「か、賭け……?」
「そうですわ。もしも黒野さんが来なければ貴方の勝ち。すぐに解放して差し上げますわ。逆に黒野さんが来たら私の勝ち。その時は、一つお願いがありますの。私が魔法を使ったら、苦しそうな演技を――……」
相手に何のリスクも無い、明らかに悪条件な賭けだったが、愛沢はそれを呑んだ。
なぜなら、憧れのルクシアに会えただけで丸儲けだし、それに何より、黒野が来るとはどうしても思えなかったからだ。
だから、暗闇の奥から黒野が現れたとき。
そして、咳き込んだ自分を見て怒ってくれたとき。
愛沢は、どうしようもなく胸が高鳴った。
------
「って感じで、打ち合わせ済みだったっす……」
事の顛末を聞いた俺は、大きなため息をついた。
「ほ、本当にごめんなさいっす! 先輩は本気で心配してくれてたのに!」
「……そうだな」
眉を顰め、涙目の愛沢を見る。
「『もう治った』とは聞いてたが、病気が再発するかもしれない。一刻も早く助け出さないとって、その一心だったよ」
「う、うう……アタシが馬鹿だったっす……」
「前にも言ったけど、俺の中じゃダンジョンはまだ死と隣り合わせの戦場なんだよ。そういった意味じゃ、アレは最悪のドッキリだったな」
「ひいいっ……な、何でもするから許してくださいっす……!」
心の底から申し訳なさそうに頭を下げる愛沢に、俺はつい笑みを漏らした。
「次からはするなよ」
「……へ? ゆ、許してくれるっすか?」
顔を上げる愛沢。
目には大粒の涙が溜まり、鼻水も垂れている。
俺は少し引き気味に、頷いた。
「そんでな……お前が捕まってたら、助けに行くに決まってんだろ。そこの認識はしっかり修正しとけよ」
びた。
愛沢の時間が止まる。
一秒、二秒、三秒。
固まったまま動かない。
五秒経ったところで、ぶわわっと涙を溢れさせた。
「――せ、せんぱぁい……! 一生ついて行くっすうううううううう!」
勢いよく抱きつかれ、そのまま窓際まで押しやられる。
ちょうど腹のあたりに、ふにょんと柔らかい感触。
「おわっ!? ば、バカ! こぼれるだろ!」
取りこぼしそうになった缶を慌てて持ち直す。
愛沢はぱっと離れ、耳まで赤くして笑った。
「へ、へへ……ついやっちまったっす」
「……ったく」
俺はため息をつき、ふと窓の外を見る。
すると視界の端に、見覚えのある青髪が映った。
前半部分は愛沢視点です。
ルクシアに連れ去られた時、彼女に何が起こったのでしょうか。
後半からは普段通り黒野視点に戻ります。
============================
水晶の仄かな発光に照らされたボス部屋。
小脇に抱えられていた愛沢は、ゆっくりと床に降ろされた。
そして、自分を誘拐した張本人へ向き直る。
「っ……」
思わず、息を呑む。
目の前にいるのは、配信の女王・天城ルクシア。
齢13でダンジョン配信者としてデビューしてから、常に世界の頂点に君臨してきた存在。
……いや、その説明には語弊がある。
彼女がダンジョン配信者になったわけではない。
世界で初めてダンジョン内でのライブ配信を成し遂げた13歳の少女を、世界が後から「ダンジョン配信者」と呼んだのだ。
つまりダンジョン配信という文化を作ったのも、その歴史を紡いできたのも彼女。
そんな、愛沢にとって神様のような存在が、今まさに目の前に立っている。
手を伸ばせば、届く距離に。
「――申し訳ないですわ、裏方の貴方を巻き込んでしまって」
唐突な神からの謝罪。
愛沢は、伸ばしかけていた手を慌てて引っ込める。
「へ!? ぜ、ぜぜぜ、全然平気っすよ! アタシでよければ、いくらでも攫ってくださいっす!!」
芝刈り機のように高速で手を振る愛沢を見て、ルクシアはくすりと笑う。
「貴方の広い心に、感謝しなければいけないわね。……貴方、お名前は?」
「おっ、お名前!? えっ、あっ、あいあいっ、愛沢ほのかっす……!」
「そう……ありがとう、あいあい愛沢さん」
「あ、いや、違うっすけど、もうそれで良いっす。正解の名前で呼ばれたら失神しちゃいそうなんで」
ルクシアはこくりと頷くと、愛沢の後ろに回り込む。
「形上、縛らせていただきますわね」
「はいっす!」
愛沢は自ら、体側にぴたりと手を付ける。
するとルクシアは、黒子が持ってきた縄をくるくると巻き付けた。
出口ゲートの脇の、石柱ごと。
「これでよしっ……ですわ。どう? 痛くないかしら?」
「げへへ……むしろ痛くしてほしいくらいっす」
「へ、変なお方ですわね」
ルクシアは手を払うと、視線を暗い通路へ向けた。
「さて……あとは来るのを待つだけですわね」
その言葉を聞いて、愛沢は胸がずきりと痛む。
なぜなら、黒野という男は、ダンジョン配信が大嫌いだからだ。
今でこそ『アリスの開発』という大義のもと配信に参加してはいるが、こういう自分に何の利も無い、ただのエンタメには付き合わないはずだ。
「……申し訳ないっすけど、先輩はアタシなんかを助けには来ないと思うっす」
アタシじゃなく、あの人なら来たかもしれない……と内心で付け加える。
愛沢が入社したばかりの頃、開きっぱなしにしていた黒野のスマホの待ち受け画面が目に入ってしまったことがある。
そこに映っていたのは、黒髪をポニーテールに結んだ、10代半ばの少女。
新人の愛沢にとって、黒野は仕事はできるが謎の多い先輩。
そんな存在のスマホの待ち受けが、明らかな未成年……。
愛沢の思考は、一気にそこへ集中した。
娘……という歳でもない。
ならば妹……いや顔が似てない。
推してる地下アイドルとか……にしては、接写すぎる。
考えても答えは出ず、そのうち面倒くさくなって、直接黒野に尋ねた。
「それは誰か」と。
返って来た答えは「……大切な人だ」と一言だけ。
愛沢はその時、ほのかな犯罪臭を嗅ぎ取った。
しかしそれ以降、黒野は待ち受けを変えてしまった。
自分のとった何気ない行動で、黒野の選択を捻じ曲げてしまった。
強く後悔したのを、未だに覚えている。
結局、あの人が誰だったのかは分からないが、黒野の心の中の大部分を占有していることだけは、間違いない。
今回捕まったのが、ただの職場の後輩でなく、『大切な人』だったのなら、黒野も来ただろう。
「そうかしら? ……私の見立てでは、来ると思うんですの」
ルクシアの慰めに、愛沢は言葉も無く首を振る。
それを見たルクシアはため息をついた。
「わかりましたわ。それでは、賭けをしましょう」
「か、賭け……?」
「そうですわ。もしも黒野さんが来なければ貴方の勝ち。すぐに解放して差し上げますわ。逆に黒野さんが来たら私の勝ち。その時は、一つお願いがありますの。私が魔法を使ったら、苦しそうな演技を――……」
相手に何のリスクも無い、明らかに悪条件な賭けだったが、愛沢はそれを呑んだ。
なぜなら、憧れのルクシアに会えただけで丸儲けだし、それに何より、黒野が来るとはどうしても思えなかったからだ。
だから、暗闇の奥から黒野が現れたとき。
そして、咳き込んだ自分を見て怒ってくれたとき。
愛沢は、どうしようもなく胸が高鳴った。
------
「って感じで、打ち合わせ済みだったっす……」
事の顛末を聞いた俺は、大きなため息をついた。
「ほ、本当にごめんなさいっす! 先輩は本気で心配してくれてたのに!」
「……そうだな」
眉を顰め、涙目の愛沢を見る。
「『もう治った』とは聞いてたが、病気が再発するかもしれない。一刻も早く助け出さないとって、その一心だったよ」
「う、うう……アタシが馬鹿だったっす……」
「前にも言ったけど、俺の中じゃダンジョンはまだ死と隣り合わせの戦場なんだよ。そういった意味じゃ、アレは最悪のドッキリだったな」
「ひいいっ……な、何でもするから許してくださいっす……!」
心の底から申し訳なさそうに頭を下げる愛沢に、俺はつい笑みを漏らした。
「次からはするなよ」
「……へ? ゆ、許してくれるっすか?」
顔を上げる愛沢。
目には大粒の涙が溜まり、鼻水も垂れている。
俺は少し引き気味に、頷いた。
「そんでな……お前が捕まってたら、助けに行くに決まってんだろ。そこの認識はしっかり修正しとけよ」
びた。
愛沢の時間が止まる。
一秒、二秒、三秒。
固まったまま動かない。
五秒経ったところで、ぶわわっと涙を溢れさせた。
「――せ、せんぱぁい……! 一生ついて行くっすうううううううう!」
勢いよく抱きつかれ、そのまま窓際まで押しやられる。
ちょうど腹のあたりに、ふにょんと柔らかい感触。
「おわっ!? ば、バカ! こぼれるだろ!」
取りこぼしそうになった缶を慌てて持ち直す。
愛沢はぱっと離れ、耳まで赤くして笑った。
「へ、へへ……ついやっちまったっす」
「……ったく」
俺はため息をつき、ふと窓の外を見る。
すると視界の端に、見覚えのある青髪が映った。
0
あなたにおすすめの小説
ただのFランク探索者さん、うっかりSランク魔物をぶっとばす 規格外ダンジョンに住んでいるので、無自覚に最強でした
むらくも航
ファンタジー
旧題:ただのFランク探索者さん、うっかりSランク魔物をぶっとばして大バズりしてしまう~今まで住んでいた自宅は、最強種が住む規格外ダンジョンでした~
Fランク探索者の『彦根ホシ』は、幼馴染のダンジョン配信に助っ人として参加する。
配信は順調に進むが、二人はトラップによって誰も討伐したことのないSランク魔物がいる階層へ飛ばされてしまう。
誰もが生還を諦めたその時、Fランク探索者のはずのホシが立ち上がり、撮れ高を気にしながら余裕でSランク魔物をボコボコにしてしまう。
そんなホシは、ぼそっと一言。
「うちのペット達の方が手応えあるかな」
それからホシが配信を始めると、彼の自宅に映る最強の魔物たち・超希少アイテムに世間はひっくり返り、バズりにバズっていく──。
至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件
こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。
クラスのマドンナがなぜか俺のメイドになっていた件について
沢田美
恋愛
名家の御曹司として何不自由ない生活を送りながらも、内気で陰気な性格のせいで孤独に生きてきた裕貴真一郎(ゆうき しんいちろう)。
かつてのいじめが原因で、彼は1年間も学校から遠ざかっていた。
しかし、久しぶりに登校したその日――彼は運命の出会いを果たす。
現れたのは、まるで絵から飛び出してきたかのような美少女。
その瞳にはどこかミステリアスな輝きが宿り、真一郎の心をかき乱していく。
「今日から私、あなたのメイドになります!」
なんと彼女は、突然メイドとして彼の家で働くことに!?
謎めいた美少女と陰キャ御曹司の、予測不能な主従ラブコメが幕を開ける!
カクヨム、小説家になろうの方でも連載しています!
ダンジョンに行くことができるようになったが、職業が強すぎた
ひまなひと
ファンタジー
主人公がダンジョンに潜り、ステータスを強化し、強くなることを目指す物語である。
今の所、170話近くあります。
(修正していないものは1600です)
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる