8 / 142
竜人国 王太子視点
しおりを挟む
竜人族 王太子視点
バタンッと勢いよく誰かが入ってきた。
「兄貴!!!また鱗が闇オークションに出ていたぞ。どうなってやがる。」
あぁ~またか。先程も頭が痛い連絡が来たばかりだと言うのに・・・
「今年で何回目だ?」
「今年で3回目だぞ。ここ近年で1番多い。」
そう叫ぶのはこの国の第3王子 現第3騎士団団長であるルベライトだ。燃えるような赤い髪がトレドマークな弟だが、いつもより1段と燃えているような気がする。
「大声で喋るな。やっと鱗を提供している者の情報を得た。」
「なら兄貴!!!早く取り締まりに行こうぜ!本当に鱗を何だと思ってるんだ。」
なぜ鱗が人気なのか?
それは竜や人魚、リザードマンの鱗は魔道具に利用すると性能が上がると言われ数百年前まで高値で取引されていた。しかし竜人族を筆頭に取締を強化したことで、ここずっと鱗の取引は0だった。だがここ1.2年の間に鱗の取引が再開されていた。
今にも行き出しそうな弟だが、厄介な案件がもう1つ・・・
「あぁそうだな。私も今すぐ行きたいのが、獣人国から厄介な案件が舞い降りてきていて、、、まずはそれを対処してからだ。」
「はあ?どういうことだ?」
弟がそこで吠えているが、私は後ろの従事者に頼み国王陛下、財務大臣の2番目の弟、宰相、第1騎士団団長、第2騎士団団長を呼び出してもらうように伝言を頼んだ。
暫くすると国王陛下から連絡が来て、「お前の判断に委ねる」とのことだった。
またか、、、と心のなかでため息が出る。
竜人族は運命の番と言われる存在がある。
一生に一度会えるか、会えないか・・・
そんな存在に出会えると、その相手しか見えなくなると言われているが、、、国王である父親はそれにしても酷い。
仕事は息子に丸投げで、母と過ごしている。
私達も休みたい・・・
そんな事を考えていると続々と集まってきた。
皆、何故呼ばれたのか不思議そうな顔をしている。
「忙しいところ悪かったな。実は獣人国からある情報が送られてきた。どうしたら良いのか判断に困っていた。だから皆に判断を仰ぎたい。」
「どのような内容なのでしょうか?」
宰相からの声で話の内容に注目が集まった。
「あぁ、、、、、うーんそれなんだが、、、的を得ていないのだ、、、まあ今内容を伝える。」
皆の顔は???である。
ゴホンッでは読むぞ。
題名 私の愛する人 婚約破棄事件
私の愛する人が婚約破棄され、国を追い出されました。
見つけたら保護をお願いします。
私が迎えに行きます。
黒髪、黒目らしいです。
ふふふ早く会いたいです。
地獄に落とすのはセロピアル国です。
婚約破棄された方は、あの国全土を1人で結界を張っていた素晴らしい方です。
でもセロピアル国は彼女を開放してくれた事には感謝ですね。ふふふ。
あの国は長く生かしてあげましょう。
ゆっくりゆっくりじわじわと、、、気付いたときには手遅れに、、ふふふ
あぁ~はやく私が癒やしてあげたいです。
では見つけたら連絡をください。
獣人国 魔術騎士団団長より
・・・・・・
「「「訳が分からない」」」
国王以外の声が一致した。
「兄様、その手紙は本物でしょうか?」
財務大臣の2番目王子クリスタが質問をした。
「あぁ、、、残念ながら本物だ。」
みんな心のなかで嘘であってくれと思った。
「本物だとして、これをどう対処すればいいのでしょうか?」
1番先に宰相が復活をした。
「あぁそれについて私も困っているところだ。
ただな、セロピアル国の結界者が気になる。あの国の結界は我々竜ですら打ち破るのが無理だっただろう?それを1人の人間が???信じられない。会ってみたい気がする。」
実は以前竜人族は獣人国からの依頼でセロピアル国へ攻撃を仕掛けようとしたことがあった。
「獣人国の住人がセロピアル国へ誘拐された」という話があり、同盟国として助けに向かったがセロピアル国の結界を見て自分たちでは破れないと分かった。
結局誘拐は違う国の人間の仕業だったからよかったが、その時から気になっていた。
「あぁそうでしたね。あの結界は素晴らしいものでした。確かにその方に会ってみたいですね。」
そう宰相が淡々と答えた。
「兄貴、その結界のやつが居れば弱い種族を守れるよな?」
興奮気味に第3王子ルベライトが質問した。
「そうだな。鱗を奪われる心配もなくなる。」
「あっ」と皆気が付いた。
弱い民を守れるかもしれないと・・・
同じ種族でも魔力が少ない者、力がない者がいる。
それを守りたいと・・・
「見つけたら勧誘しましょう」
第1騎士団団長が言った。
その時窓から伝書鳩が届いた。
従事者が急ぎ危険がないことを確認し、国王に手紙を渡すと獣人国からだったため皆の前で読み始めた。
大変申し訳ない。
うちの魔術騎士団団長が変な手紙を送ってしまった。
私がチェックを怠った。仕事はすると言っていたのにあいつは、、、申し訳ない。
セロピアル国で結界を張っていた者が婚約破棄されたのは事実だ。それによってセロピアル国が弱まる恐れがあり、治安悪化する可能性がある。また魔物がセロピアル国に向かっている話もある。危機感を高めてくれ。
獣人国 王太子より
・・・・・・
王太子に謝らせるとは、、、魔術騎士団団長はヤバい奴だと皆の意見が心の中で一致をした。
「手紙の通りなら早急に対策を立てましょう。治安の悪化で人間が何をするか分からないでしょうから。」
そう宰相が言うと、
「かしこまりました。どれくらいお金を使えるのか計算します。」
と対策に使えるお金を第2王子が算出した。
それから全員で話し合いが行われた。
結果として『見つけた時は保護する』という結論に至った。
また治安への対策などの案も出し、全てが決まったのが2日後の昼間であった。
話し合いが終わってすぐに、今度は鱗騒ぎのある里へ向かったのだが、、、疑惑の者たちには逃げられていた。
ただ犯人と思われる者の部屋の地下室には、鱗や貴重種の羽などが落ちていた。
今日は夜通し犯人を捕まえなければいけない。
竜人族は獲物を見つけたら必ず捕らえる・・・きっと夜には見つかるだろう。
探しに行くのは第3騎士団団長のルベライトに任せて、私は第1騎士団団長と共に里の者への尋問である。
尋問をすると子供たちはとても素直だった。
「飛べないやつを虐めた。」
「出来損ないだった。」
「よく血の匂いがした」
「残飯食べてた」
などなどオンパレードだった。
大人は焦って子供達の口を閉じようと動いたが、子供たちは止まらない。
話す度に騎士団が褒めるてくれるので喜んで話をした。
後ろから王太子殿下と声が聞こえた。
振り返ると、奥で尋問をしていた騎士が慌てて王太子の元へ走ってきた。
「王太子殿下・・・鱗を取られていた子供は、手を縛られた状態で川に落ちたそうです・・・」
それを聞いた騎士や王太子殿下が怒りを表した。
なんて酷いこと・・・
怒りに魔術を乗せたため、里の者たちは恐怖で気絶したようだ・・・
「これからどう致しますか?」と
怒りが漏れながら質問をしてきたのは、
第1騎士団副団長である。
最近念願だった子供が生まれ感情移入をしていた。
「この里の者は子供大人関係なく連行だ。魔術封じをかけろ。あと鱗の子供を探せ。」
その合図を元に団長が部下に指示を出し動いたが、
何日経っても鱗の子供は見つけられなかった。
ただ里の者を尋問することで、他の事件や獣人国と人間が関わっていることが分かり、報復へ向けて動き出した。
バタンッと勢いよく誰かが入ってきた。
「兄貴!!!また鱗が闇オークションに出ていたぞ。どうなってやがる。」
あぁ~またか。先程も頭が痛い連絡が来たばかりだと言うのに・・・
「今年で何回目だ?」
「今年で3回目だぞ。ここ近年で1番多い。」
そう叫ぶのはこの国の第3王子 現第3騎士団団長であるルベライトだ。燃えるような赤い髪がトレドマークな弟だが、いつもより1段と燃えているような気がする。
「大声で喋るな。やっと鱗を提供している者の情報を得た。」
「なら兄貴!!!早く取り締まりに行こうぜ!本当に鱗を何だと思ってるんだ。」
なぜ鱗が人気なのか?
それは竜や人魚、リザードマンの鱗は魔道具に利用すると性能が上がると言われ数百年前まで高値で取引されていた。しかし竜人族を筆頭に取締を強化したことで、ここずっと鱗の取引は0だった。だがここ1.2年の間に鱗の取引が再開されていた。
今にも行き出しそうな弟だが、厄介な案件がもう1つ・・・
「あぁそうだな。私も今すぐ行きたいのが、獣人国から厄介な案件が舞い降りてきていて、、、まずはそれを対処してからだ。」
「はあ?どういうことだ?」
弟がそこで吠えているが、私は後ろの従事者に頼み国王陛下、財務大臣の2番目の弟、宰相、第1騎士団団長、第2騎士団団長を呼び出してもらうように伝言を頼んだ。
暫くすると国王陛下から連絡が来て、「お前の判断に委ねる」とのことだった。
またか、、、と心のなかでため息が出る。
竜人族は運命の番と言われる存在がある。
一生に一度会えるか、会えないか・・・
そんな存在に出会えると、その相手しか見えなくなると言われているが、、、国王である父親はそれにしても酷い。
仕事は息子に丸投げで、母と過ごしている。
私達も休みたい・・・
そんな事を考えていると続々と集まってきた。
皆、何故呼ばれたのか不思議そうな顔をしている。
「忙しいところ悪かったな。実は獣人国からある情報が送られてきた。どうしたら良いのか判断に困っていた。だから皆に判断を仰ぎたい。」
「どのような内容なのでしょうか?」
宰相からの声で話の内容に注目が集まった。
「あぁ、、、、、うーんそれなんだが、、、的を得ていないのだ、、、まあ今内容を伝える。」
皆の顔は???である。
ゴホンッでは読むぞ。
題名 私の愛する人 婚約破棄事件
私の愛する人が婚約破棄され、国を追い出されました。
見つけたら保護をお願いします。
私が迎えに行きます。
黒髪、黒目らしいです。
ふふふ早く会いたいです。
地獄に落とすのはセロピアル国です。
婚約破棄された方は、あの国全土を1人で結界を張っていた素晴らしい方です。
でもセロピアル国は彼女を開放してくれた事には感謝ですね。ふふふ。
あの国は長く生かしてあげましょう。
ゆっくりゆっくりじわじわと、、、気付いたときには手遅れに、、ふふふ
あぁ~はやく私が癒やしてあげたいです。
では見つけたら連絡をください。
獣人国 魔術騎士団団長より
・・・・・・
「「「訳が分からない」」」
国王以外の声が一致した。
「兄様、その手紙は本物でしょうか?」
財務大臣の2番目王子クリスタが質問をした。
「あぁ、、、残念ながら本物だ。」
みんな心のなかで嘘であってくれと思った。
「本物だとして、これをどう対処すればいいのでしょうか?」
1番先に宰相が復活をした。
「あぁそれについて私も困っているところだ。
ただな、セロピアル国の結界者が気になる。あの国の結界は我々竜ですら打ち破るのが無理だっただろう?それを1人の人間が???信じられない。会ってみたい気がする。」
実は以前竜人族は獣人国からの依頼でセロピアル国へ攻撃を仕掛けようとしたことがあった。
「獣人国の住人がセロピアル国へ誘拐された」という話があり、同盟国として助けに向かったがセロピアル国の結界を見て自分たちでは破れないと分かった。
結局誘拐は違う国の人間の仕業だったからよかったが、その時から気になっていた。
「あぁそうでしたね。あの結界は素晴らしいものでした。確かにその方に会ってみたいですね。」
そう宰相が淡々と答えた。
「兄貴、その結界のやつが居れば弱い種族を守れるよな?」
興奮気味に第3王子ルベライトが質問した。
「そうだな。鱗を奪われる心配もなくなる。」
「あっ」と皆気が付いた。
弱い民を守れるかもしれないと・・・
同じ種族でも魔力が少ない者、力がない者がいる。
それを守りたいと・・・
「見つけたら勧誘しましょう」
第1騎士団団長が言った。
その時窓から伝書鳩が届いた。
従事者が急ぎ危険がないことを確認し、国王に手紙を渡すと獣人国からだったため皆の前で読み始めた。
大変申し訳ない。
うちの魔術騎士団団長が変な手紙を送ってしまった。
私がチェックを怠った。仕事はすると言っていたのにあいつは、、、申し訳ない。
セロピアル国で結界を張っていた者が婚約破棄されたのは事実だ。それによってセロピアル国が弱まる恐れがあり、治安悪化する可能性がある。また魔物がセロピアル国に向かっている話もある。危機感を高めてくれ。
獣人国 王太子より
・・・・・・
王太子に謝らせるとは、、、魔術騎士団団長はヤバい奴だと皆の意見が心の中で一致をした。
「手紙の通りなら早急に対策を立てましょう。治安の悪化で人間が何をするか分からないでしょうから。」
そう宰相が言うと、
「かしこまりました。どれくらいお金を使えるのか計算します。」
と対策に使えるお金を第2王子が算出した。
それから全員で話し合いが行われた。
結果として『見つけた時は保護する』という結論に至った。
また治安への対策などの案も出し、全てが決まったのが2日後の昼間であった。
話し合いが終わってすぐに、今度は鱗騒ぎのある里へ向かったのだが、、、疑惑の者たちには逃げられていた。
ただ犯人と思われる者の部屋の地下室には、鱗や貴重種の羽などが落ちていた。
今日は夜通し犯人を捕まえなければいけない。
竜人族は獲物を見つけたら必ず捕らえる・・・きっと夜には見つかるだろう。
探しに行くのは第3騎士団団長のルベライトに任せて、私は第1騎士団団長と共に里の者への尋問である。
尋問をすると子供たちはとても素直だった。
「飛べないやつを虐めた。」
「出来損ないだった。」
「よく血の匂いがした」
「残飯食べてた」
などなどオンパレードだった。
大人は焦って子供達の口を閉じようと動いたが、子供たちは止まらない。
話す度に騎士団が褒めるてくれるので喜んで話をした。
後ろから王太子殿下と声が聞こえた。
振り返ると、奥で尋問をしていた騎士が慌てて王太子の元へ走ってきた。
「王太子殿下・・・鱗を取られていた子供は、手を縛られた状態で川に落ちたそうです・・・」
それを聞いた騎士や王太子殿下が怒りを表した。
なんて酷いこと・・・
怒りに魔術を乗せたため、里の者たちは恐怖で気絶したようだ・・・
「これからどう致しますか?」と
怒りが漏れながら質問をしてきたのは、
第1騎士団副団長である。
最近念願だった子供が生まれ感情移入をしていた。
「この里の者は子供大人関係なく連行だ。魔術封じをかけろ。あと鱗の子供を探せ。」
その合図を元に団長が部下に指示を出し動いたが、
何日経っても鱗の子供は見つけられなかった。
ただ里の者を尋問することで、他の事件や獣人国と人間が関わっていることが分かり、報復へ向けて動き出した。
120
あなたにおすすめの小説
精霊に愛された錬金術師、チートすぎてもはや無敵!?
あーもんど
ファンタジー
精霊の愛し子で、帝国唯一の錬金術師である公爵令嬢プリシラ。
彼女は今日もマイペースに、精霊達と楽しくモノ作りに励む。
ときどき、悪人を断罪したり人々を救ったりしながら。
◆小説家になろう様にて、先行公開中◆
◆三人称視点で本格的に書くのは初めてなので、温かい目で見守っていただけますと幸いです◆
失われた力を身に宿す元聖女は、それでも気楽に過ごしたい~いえ、Sランク冒険者とかは結構です!~
紅月シン
ファンタジー
聖女として異世界に召喚された狭霧聖菜は、聖女としての勤めを果たし終え、満ち足りた中でその生涯を終えようとしていた。
いや嘘だ。
本当は不満でいっぱいだった。
食事と入浴と睡眠を除いた全ての時間で人を癒し続けなくちゃならないとかどんなブラックだと思っていた。
だがそんな不満を漏らすことなく死に至り、そのことを神が不憫にでも思ったのか、聖菜は辺境伯家の末娘セーナとして二度目の人生を送ることになった。
しかし次こそは気楽に生きたいと願ったはずなのに、ある日セーナは前世の記憶と共にその身には聖女としての癒しの力が流れていることを知ってしまう。
そしてその時点で、セーナの人生は決定付けられた。
二度とあんな目はご免だと、気楽に生きるため、家を出て冒険者になることを決意したのだ。
だが彼女は知らなかった。
三百年の時が過ぎた現代では、既に癒しの力というものは失われてしまっていたということを。
知らぬままに力をばら撒く少女は、その願いとは裏腹に、様々な騒動を引き起こし、解決していくことになるのであった。
※完結しました。
※小説家になろう様にも投稿しています
幼女と執事が異世界で
天界
ファンタジー
宝くじを握り締めオレは死んだ。
当選金額は約3億。だがオレが死んだのは神の過失だった!
謝罪と称して3億分の贈り物を貰って転生したら異世界!?
おまけで貰った執事と共に異世界を満喫することを決めるオレ。
オレの人生はまだ始まったばかりだ!
転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜
家具屋ふふみに
ファンタジー
大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転生することに。
そして、転生したら...「女には荷が重い」という父親の一言で死んだことにされました。なので、自由に生きさせてください...なのに職業が女神の使徒?!そんなの聞いてないよ?!
しっかりしているように見えてたまにミスをする女神から面倒なことを度々押し付けられ、それを与えられた力でなんとか解決していくけど、次から次に問題が起きたり、なにか不穏な動きがあったり...?
ローブ男たちの目的とは?そして、その黒幕とは一体...?
不定期なので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。
拙い文章なので、誤字脱字がありましたらすいません。報告して頂ければその都度訂正させていただきます。
小説家になろう様でも公開しております。
伯爵令嬢アンマリアのダイエット大作戦
未羊
ファンタジー
気が付くとまん丸と太った少女だった?!
痩せたいのに食事を制限しても運動をしても太っていってしまう。
一体私が何をしたというのよーっ!
驚愕の異世界転生、始まり始まり。
異世界に召喚されたけど、聖女じゃないから用はない? それじゃあ、好き勝手させてもらいます!
明衣令央
ファンタジー
糸井織絵は、ある日、オブルリヒト王国が行った聖女召喚の儀に巻き込まれ、異世界ルリアルークへと飛ばされてしまう。
一緒に召喚された、若く美しい女が聖女――織絵は召喚の儀に巻き込まれた年増の豚女として不遇な扱いを受けたが、元スマホケースのハリネズミのぬいぐるみであるサーチートと共に、オブルリヒト王女ユリアナに保護され、聖女の力を開花させる。
だが、オブルリヒト王国の王子ジュニアスは、追い出した織絵にも聖女の可能性があるとして、織絵を連れ戻しに来た。
そして、異世界転移状態から正式に異世界転生した織絵は、若く美しい姿へと生まれ変わる。
この物語は、聖女召喚の儀に巻き込まれ、異世界転移後、新たに転生した一人の元おばさんの聖女が、相棒の元スマホケースのハリネズミと楽しく無双していく、恋と冒険の物語。
2022.9.7 話が少し進みましたので、内容紹介を変更しました。その都度変更していきます。
婚約者を姉に奪われ、婚約破棄されたエリーゼは、王子殿下に国外追放されて捨てられた先は、なんと魔獣がいる森。そこから大逆転するしかない?怒りの
山田 バルス
ファンタジー
王宮の広間は、冷え切った空気に満ちていた。
玉座の前にひとり、少女が|跪い《ひざまず》ていた。
エリーゼ=アルセリア。
目の前に立つのは、王国第一王子、シャルル=レインハルト。
「─エリーゼ=アルセリア。貴様との婚約は、ここに破棄する」
「……なぜ、ですか……?」
声が震える。
彼女の問いに、王子は冷然と答えた。
「貴様が、カリーナ嬢をいじめたからだ」
「そ、そんな……! 私が、姉様を、いじめた……?」
「カリーナ嬢からすべて聞いている。お前は陰湿な手段で彼女を苦しめ、王家の威信をも|貶めた《おとし》さらに、王家に対する謀反を企てているとか」
広間にざわめきが広がる。
──すべて、仕組まれていたのだ。
「私は、姉様にも王家にも……そんなこと……していません……!」
必死に訴えるエリーゼの声は、虚しく広間に消えた。
「黙れ!」
シャルルの一喝が、広間に響き渡る。
「貴様のような下劣な女を、王家に迎え入れるわけにはいかぬ」
広間は、再び深い静寂に沈んだ。
「よって、貴様との婚約は破棄。さらに──」
王子は、無慈悲に言葉を重ねた。
「国外追放を命じる」
その宣告に、エリーゼの膝が崩れた。
「そ、そんな……!」
桃色の髪が広間に広がる。
必死にすがろうとするも、誰も助けようとはしなかった。
「王の不在時に|謀反《むほん》を企てる不届き者など不要。王国のためにもな」
シャルルの隣で、カリーナがくすりと笑った。
まるで、エリーゼの絶望を甘美な蜜のように味わうかのように。
なぜ。
なぜ、こんなことに──。
エリーゼは、震える指で自らの胸を掴む。
彼女はただ、幼い頃から姉に憧れ、姉に尽くし、姉を支えようとしていただけだったのに。
それが裏切りで返され、今、すべてを失おうとしている。
兵士たちが進み出る。
無骨な手で、エリーゼの両手を後ろ手に縛り上げた。
「離して、ください……っ」
必死に抵抗するも、力は弱い。。
誰も助けない。エリーゼは、見た。
カリーナが、微笑みながらシャルルに腕を絡め、勝者の顔でこちらを見下ろしているのを。
──すべては、最初から、こうなるよう仕組まれていたのだ。
重い扉が開かれる。
「宮廷魔術師の娘の癖に無能すぎる」と婚約破棄され親には出来損ないと言われたが、厄介払いと嫁に出された家はいいところだった
今川幸乃
ファンタジー
魔術の名門オールストン公爵家に生まれたレイラは、武門の名門と呼ばれたオーガスト公爵家の跡取りブランドと婚約させられた。
しかしレイラは魔法をうまく使うことも出来ず、ブランドに一方的に婚約破棄されてしまう。
それを聞いた宮廷魔術師の父はブランドではなくレイラに「出来損ないめ」と激怒し、まるで厄介払いのようにレイノルズ侯爵家という微妙な家に嫁に出されてしまう。夫のロルスは魔術には何の興味もなく、最初は仲も微妙だった。
一方ブランドはベラという魔法がうまい令嬢と婚約し、やはり婚約破棄して良かったと思うのだった。
しかしレイラが魔法を全然使えないのはオールストン家で毎日飲まされていた魔力増加薬が体質に合わず、魔力が暴走してしまうせいだった。
加えて毎日毎晩ずっと勉強や訓練をさせられて常に体調が悪かったことも原因だった。
レイノルズ家でのんびり過ごしていたレイラはやがて自分の真の力に気づいていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる