28 / 142
鉱山ギルド
しおりを挟む
ご飯を食べた後これからどうするのか···シンジュは悩んでいた。鉱山都市には2.3日ぐらいは泊まる予定ではあるが、周辺状況が分からずその後の見通しを立てられずにいた。
そのため食後に少し休息をとった後、街に出て情報収集をすることにした。
「エメ君そろそろ街の様子を確認しに行こうか?」
「わかった。トイレいく。」
ドッタバッタと洗面所まで走っていた。そんなに慌てなくても大丈夫なのになと思いつつも、先程のやり取りを思い出した。
宿屋に入ってすぐに2人して寝てしまったため、エメが何を知っていて何を知らないのか調べるために部屋の中を散策した。
するとエメはトイレも使ったことがなかった。今まではどうしたの?と聞いてみると「里の裏山近く」と言っていた。
竜人族が野生的なのか、それともエメが常識を知らなさすぎるのか分からなくなった。
いくら家族に嫌われていた私でもトイレはあった。風呂場はないがシャワールームがあり、いつでも使える状況だった。
ただし仮に私に魔力が無かったら使えなかった···全て家にあるものは魔力(魔道具)で動いていたため、魔力がなかったらエメと同じ状況になっていたかもしれない。
つくづく祖国もだが、この国の宿もほぼ部屋にある物全てが魔道具を利用しているため魔力がない者には『生きづらい』世界だと感じた。
幸いエメの場合は魔力がある。ただ知らなかったというだけだったので、これから魔法の使い方を教えていけば大体の問題が解決しそうだ。更にエメ本人も新しいことを学ぶのが嬉しいようで、学んだことを1つ1つ繰り返し言葉に出して覚えている。
学ぶことが苦でなければ色んな知識が身につきそうで、将来楽しみだと感じた。
また教えた言葉は必ず覚えるので『賢い大人になるのでは?』と出会ったばかりなのに姉バカ炸裂中である。
ジャージャー蛇口から水が出ている音が聞こえ、「おわった!!」と元気よく洗面所から全速力で戻ってきたエメはスッキリした顔で「僕できました」って···報告が可愛すぎる。
お姉さんはエメを褒めて伸ばそうと思いました。
それから2人揃って宿屋を出て街中の散策を行った。
昨日と違いランタンの輝きはないが、それでも建物に圧倒された。
岩肌に沿って建てられた建物がまるで岩から飛び出したかのような作りになっている。『見ているだけで楽しい!!!』さらに昨日や今朝と違い歩いている人がほとんどいない。
カンカンカンと響いていた鉱山の音も聞こえず、シーンと静まり返っている。
なんたが鉱山都市を独り占めしているような気分になった。
それから暫く螺旋状に鉱山都市を上まで登っていくと、街が一望できた。
上から見た街は言葉で表せないほどキレイな景色だった。ランタンが灯されたらどんなにキレイになるのか、、、ワクワクした。
「エメ君夜にまたここ行きたいね。絶対ランタンキレイだよ!!!」
「ぼくもおもった。あれランタンって言うの?キラキラ青い光がきれい。」
「私の知るランタンと違って虫が入っていたのは驚いたけどキレイでいいよね!そろそろ戻ろうか?今度は反対側から降りてみよう。」
今度は反対側から降りていくと雰囲気が先程とはガラッと変わった。
行きの道はメインストーリーのようで宿屋や食事処、武器や防具などドワーフ達が作った物を販売するお店が並ぶ大通りだった。
帰り道は工房や酒場、鉱山の入口(採掘現場)など主にドワーフ達の作業場や生活するスペースだった。
ただどこのお店も閉まっていて活気がなかったが、鉱山の入口付近は人の出入りがあるようで、大人から小さな子供ドワーフまで見かけた。
下まで降りるとやっと1箇所空いている店を見つけた!!
なんと『鉱山ギルド』だった。
夕食の時間までまだ時間があったためお邪魔してみることにした。
カランコロン
冒険者ギルドと違い無事にドアを開ける事ができた。
鉱山ギルドの室内はいろんな宝石や鉄、銅、銀、金のあらゆる大きさ、形のものが飾られていた。更に武器や日用品まで飾られており、その全てに『採掘者又は制作者 工房名』が書かれていた。
初めは成金の悪趣味な室内だと思ったが、内装はとても理にかなっていた。なぜなら顧客が迷った時や凄腕に頼みたい時は、鉱山ギルドに行けば誰に頼めばいいのか一目瞭然で分かる。これを見れば安心し依頼をかけれると納得した。
でもこれって貴族限定?とシンジュは見ながら思った。読み書きが出来るのは裕福層に限られているため、『書かれている文章が読めないよな~』と思った。
『顔写真とかあればいいのに!!』などと考えながら部屋を見学し、更に奥へ進むと思わず「へ?」と声を上げた。
誰もいない?ギルド自体はやっているようだが、受付にも人がいなかった。
「おぉーい誰かいますか?」とひとまず声をかけるが誰からの反応もない・・・・・2人は困惑しながら「やってなかったのかな?」「うーん、気配はするけどお休みかもね。帰ろう?」と言って、出口に向かって歩き出したところ受付の下からダダダダダダと足音が聞こえた。
そのため食後に少し休息をとった後、街に出て情報収集をすることにした。
「エメ君そろそろ街の様子を確認しに行こうか?」
「わかった。トイレいく。」
ドッタバッタと洗面所まで走っていた。そんなに慌てなくても大丈夫なのになと思いつつも、先程のやり取りを思い出した。
宿屋に入ってすぐに2人して寝てしまったため、エメが何を知っていて何を知らないのか調べるために部屋の中を散策した。
するとエメはトイレも使ったことがなかった。今まではどうしたの?と聞いてみると「里の裏山近く」と言っていた。
竜人族が野生的なのか、それともエメが常識を知らなさすぎるのか分からなくなった。
いくら家族に嫌われていた私でもトイレはあった。風呂場はないがシャワールームがあり、いつでも使える状況だった。
ただし仮に私に魔力が無かったら使えなかった···全て家にあるものは魔力(魔道具)で動いていたため、魔力がなかったらエメと同じ状況になっていたかもしれない。
つくづく祖国もだが、この国の宿もほぼ部屋にある物全てが魔道具を利用しているため魔力がない者には『生きづらい』世界だと感じた。
幸いエメの場合は魔力がある。ただ知らなかったというだけだったので、これから魔法の使い方を教えていけば大体の問題が解決しそうだ。更にエメ本人も新しいことを学ぶのが嬉しいようで、学んだことを1つ1つ繰り返し言葉に出して覚えている。
学ぶことが苦でなければ色んな知識が身につきそうで、将来楽しみだと感じた。
また教えた言葉は必ず覚えるので『賢い大人になるのでは?』と出会ったばかりなのに姉バカ炸裂中である。
ジャージャー蛇口から水が出ている音が聞こえ、「おわった!!」と元気よく洗面所から全速力で戻ってきたエメはスッキリした顔で「僕できました」って···報告が可愛すぎる。
お姉さんはエメを褒めて伸ばそうと思いました。
それから2人揃って宿屋を出て街中の散策を行った。
昨日と違いランタンの輝きはないが、それでも建物に圧倒された。
岩肌に沿って建てられた建物がまるで岩から飛び出したかのような作りになっている。『見ているだけで楽しい!!!』さらに昨日や今朝と違い歩いている人がほとんどいない。
カンカンカンと響いていた鉱山の音も聞こえず、シーンと静まり返っている。
なんたが鉱山都市を独り占めしているような気分になった。
それから暫く螺旋状に鉱山都市を上まで登っていくと、街が一望できた。
上から見た街は言葉で表せないほどキレイな景色だった。ランタンが灯されたらどんなにキレイになるのか、、、ワクワクした。
「エメ君夜にまたここ行きたいね。絶対ランタンキレイだよ!!!」
「ぼくもおもった。あれランタンって言うの?キラキラ青い光がきれい。」
「私の知るランタンと違って虫が入っていたのは驚いたけどキレイでいいよね!そろそろ戻ろうか?今度は反対側から降りてみよう。」
今度は反対側から降りていくと雰囲気が先程とはガラッと変わった。
行きの道はメインストーリーのようで宿屋や食事処、武器や防具などドワーフ達が作った物を販売するお店が並ぶ大通りだった。
帰り道は工房や酒場、鉱山の入口(採掘現場)など主にドワーフ達の作業場や生活するスペースだった。
ただどこのお店も閉まっていて活気がなかったが、鉱山の入口付近は人の出入りがあるようで、大人から小さな子供ドワーフまで見かけた。
下まで降りるとやっと1箇所空いている店を見つけた!!
なんと『鉱山ギルド』だった。
夕食の時間までまだ時間があったためお邪魔してみることにした。
カランコロン
冒険者ギルドと違い無事にドアを開ける事ができた。
鉱山ギルドの室内はいろんな宝石や鉄、銅、銀、金のあらゆる大きさ、形のものが飾られていた。更に武器や日用品まで飾られており、その全てに『採掘者又は制作者 工房名』が書かれていた。
初めは成金の悪趣味な室内だと思ったが、内装はとても理にかなっていた。なぜなら顧客が迷った時や凄腕に頼みたい時は、鉱山ギルドに行けば誰に頼めばいいのか一目瞭然で分かる。これを見れば安心し依頼をかけれると納得した。
でもこれって貴族限定?とシンジュは見ながら思った。読み書きが出来るのは裕福層に限られているため、『書かれている文章が読めないよな~』と思った。
『顔写真とかあればいいのに!!』などと考えながら部屋を見学し、更に奥へ進むと思わず「へ?」と声を上げた。
誰もいない?ギルド自体はやっているようだが、受付にも人がいなかった。
「おぉーい誰かいますか?」とひとまず声をかけるが誰からの反応もない・・・・・2人は困惑しながら「やってなかったのかな?」「うーん、気配はするけどお休みかもね。帰ろう?」と言って、出口に向かって歩き出したところ受付の下からダダダダダダと足音が聞こえた。
52
あなたにおすすめの小説
異世界に召喚されたけど、聖女じゃないから用はない? それじゃあ、好き勝手させてもらいます!
明衣令央
ファンタジー
糸井織絵は、ある日、オブルリヒト王国が行った聖女召喚の儀に巻き込まれ、異世界ルリアルークへと飛ばされてしまう。
一緒に召喚された、若く美しい女が聖女――織絵は召喚の儀に巻き込まれた年増の豚女として不遇な扱いを受けたが、元スマホケースのハリネズミのぬいぐるみであるサーチートと共に、オブルリヒト王女ユリアナに保護され、聖女の力を開花させる。
だが、オブルリヒト王国の王子ジュニアスは、追い出した織絵にも聖女の可能性があるとして、織絵を連れ戻しに来た。
そして、異世界転移状態から正式に異世界転生した織絵は、若く美しい姿へと生まれ変わる。
この物語は、聖女召喚の儀に巻き込まれ、異世界転移後、新たに転生した一人の元おばさんの聖女が、相棒の元スマホケースのハリネズミと楽しく無双していく、恋と冒険の物語。
2022.9.7 話が少し進みましたので、内容紹介を変更しました。その都度変更していきます。
1人生活なので自由な生き方を謳歌する
さっちさん
ファンタジー
大商会の娘。
出来損ないと家族から追い出された。
唯一の救いは祖父母が家族に内緒で譲ってくれた小さな町のお店だけ。
これからはひとりで生きていかなくては。
そんな少女も実は、、、
1人の方が気楽に出来るしラッキー
これ幸いと実家と絶縁。1人生活を満喫する。
転生ヒロインは不倫が嫌いなので地道な道を選らぶ
karon
ファンタジー
デビュタントドレスを見た瞬間アメリアはかつて好きだった乙女ゲーム「薔薇の言の葉」の世界に転生したことを悟った。
しかし、攻略対象に張り付いた自分より身分の高い悪役令嬢と戦う危険性を考え、攻略対象完全無視でモブとくっつくことを決心、しかし、アメリアの思惑は思わぬ方向に横滑りし。
心が折れた日に神の声を聞く
木嶋うめ香
ファンタジー
ある日目を覚ましたアンカーは、自分が何度も何度も自分に生まれ変わり、父と義母と義妹に虐げられ冤罪で処刑された人生を送っていたと気が付く。
どうして何度も生まれ変わっているの、もう繰り返したくない、生まれ変わりたくなんてない。
何度生まれ変わりを繰り返しても、苦しい人生を送った末に処刑される。
絶望のあまり、アンカーは自ら命を断とうとした瞬間、神の声を聞く。
没ネタ供養、第二弾の短編です。
私と母のサバイバル
だましだまし
ファンタジー
侯爵家の庶子だが唯一の直系の子として育てられた令嬢シェリー。
しかしある日、母と共に魔物が出る森に捨てられてしまった。
希望を諦めず森を進もう。
そう決意するシェリーに異変が起きた。
「私、別世界の前世があるみたい」
前世の知識を駆使し、二人は無事森を抜けられるのだろうか…?
御家騒動なんて真っ平ごめんです〜捨てられた双子の片割れは平凡な人生を歩みたい〜
伽羅
ファンタジー
【幼少期】
双子の弟に殺された…と思ったら、何故か赤ん坊に生まれ変わっていた。
ここはもしかして異世界か?
だが、そこでも双子だったため、後継者争いを懸念する親に孤児院の前に捨てられてしまう。
ようやく里親が見つかり、平和に暮らせると思っていたが…。
【学院期】
学院に通い出すとそこには双子の片割れのエドワード王子も通っていた。
周りに双子だとバレないように学院生活を送っていたが、何故かエドワード王子の影武者をする事になり…。
私ですか?
庭にハニワ
ファンタジー
うわ。
本当にやらかしたよ、あのボンクラ公子。
長年積み上げた婚約者の絆、なんてモノはひとっかけらもなかったようだ。
良く知らんけど。
この婚約、破棄するってコトは……貴族階級は騒ぎになるな。
それによって迷惑被るのは私なんだが。
あ、申し遅れました。
私、今婚約破棄された令嬢の影武者です。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる